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一つのことを行い、またそれをうまくやるプログラムを書け -- Malcolm Douglas McIlroy
微視的視点で手を入れないという選択 (スコア:2, すばらしい洞察)
それは、菌が慣れてきて耐性を獲得するという意味ではない。
平時から極稀に耐性を持つ菌は突然変異で生まれている。
抗生物質のない環境下では「抗生物質に耐性がある」ことは生存競争で優位に
働かないのと、その性質を獲得した突然変異は同時に何らかの不都合(エネルギー
効率が悪いとか)を生じさせることが多いので、淘汰されて生き残れない。
ところが、抗生物質がある環境下では、「何らかの不都合」のデメリットは
無視できるくらい小さいものになる。そうすると、耐性菌だけが残り、競争相手の
いなくなった環境で
Re:微視的視点で手を入れないという選択 (スコア:0)
>と言うことになるリスクが0ではない、そういう話。
仮にそういう因果関係が実在するとすれば、今回のトピックである「遺伝的変異BRCA1」非キャリアであるところのおそらく世の中の大多数の女性のうち50%〜80%が、今現在乳がんとは別のなんらかの疾患により、一生地獄の苦しみを味わっている最中であるという現実があってもおかしくないのではないでしょうか。
もしそのような事例がないのであれば、そのような因果関係はそもそも存在しないか、仮に潜在的にあったとしてもリスク評価を誤っていると思います。
(ちなみに一般論として、リスクや確率というものは排他ではないので、あるリスクが顕在化すれば他のリスクはゼロになってくれるというものではないです。有名なのは、飛行機で爆弾を持ったハイジャック犯と乗り合わせないために、自分で爆弾を持ち込んだという話)
あと今回の話は受精卵の遺伝子を人為的に操作して改変したというわけではなく、着床させる受精卵の遺伝子が特定の遺伝的変異を持っていないことを確認したというだけですよね。
もし遺伝的変異が見つかった場合に、「その」受精卵の遺伝子の遺伝的変異を人為的に修復した上で着床させるというのであればそのような懸念もまだ理解できるのですが、そうではなく単に他の受精卵を着床させるというだけであれば、前者を着床させなかったことが後者の遺伝的リスクを高めるといったことはまず考えられないと思います。
(精子も卵子も減数分裂なので、ゼロとは言いませんが、確率的には気が遠くなるほどの低率でしょう)