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アカデミックポストの数が固定である現状を考えると,これらポスドクたちが流れていく先は一般企業だと思われるわけで,実際,アカデミックポストからあふれかえってしまっているポスドクたちというのは,企業にとってどのくらい需要があるのか興味があります.
博士号と取った人というのは,専門の研究分野を離れてしまうとただの30歳近くのおじさん・おばさんとなってしまう可能性が高いので,自分の専門とマッチした職を探すのはなかなか困難なのではないかと思います.
そう言う意味では,「産総研イノベーションスクール」での研修を通して,自分に適した常勤の研究職に就くことができる(かもしれない)というのは,非常に良い試みかもしれないですね.
#しかし21年以上学校に通って博士号取れたと思ったらまた学校って・・・#こんなのにお世話になることのないように,博士号取得は計画的に!
企業が求めている人材は
1.専門知識を有する。2.かつプロジェクトのグループをマネージメント出来る。
そもそも1.でかなり条件が狭められるし、2.に関しては研究室や職場によっては養われない。(個人主体の研究方針とか、職場によっては自分が一番下)
学卒の新卒なら雰囲気とか明るいとかで採用されるかもしれないけど博士は難しいでしょうな。
需要が無いものを大量に作り出したのが一番の原因だけ丼…。
企業が求めている人材は 1.専門知識を有する。 2.かつプロジェクトのグループをマネージメント出来る。
タレコミ文にて引用されていた
博士号取得者(ポスドク)の正規就業を促進する観点から、ポスドクに対して汎用的能力を高める研修を行った上で、産総研と企業との共同研究等に当該企業への正規就業を視野に入れて活用することで、当該ポスドクの正規就業に結びつける取り組みを実施いたします。
という文章のうち、「汎用的能力を高める研修」というのが2.のマネージメント能力の育成(に限った話でもないと思いますが)、「産総研と企業との共同研究等に当該企業への正規就業を視野に入れて活用する」(要はインターンシップのようなものでしょう)が1.の専門知識の習得を目的とするものだと思います。 というか、マネージメント能力育成のための研修にしても若手研究者の共同研究現場への育成的投入にしても、実は既に産総研でそのような制度を設けて実施していることなんですよね。だから今回の目新しい点は、予算を大量に投入して上記制度の対象者を大幅に増やします、ということなのだろうというのが個人的な感想です。 #微妙に中の人だけど、いいやIDで
まず,ポスドク1万人計画でしたね.100万人もいたら・・・
さて,まともな研究室で,
・自分で周辺分野の情報をリサーチして・自分でエポックなテーマを設定して・自分で理論を組み立てて・自分で実験計画を立てて・それに必要な予算を組んでボスに折衝して・業者を回って実験設備を開発して・長期にわたる実験を連日連夜綿密に繰り返して・その結果を何百ページもある論文にまとめて・教授一同が全力でボコる気満々のプレゼンを生き延びて
博士になれた人というのは,立派な研究者であって数年のポスドク期間を経て常勤の研究職に就けるだけでなく,一般の企業からも喉から手が出るくらい欲しい人材であることでしょう.
実際には,ポスドク1万人計画によって大量に博士課程に人が流れ込み,人材が余った結果,博士課程の学生達が研究室にとってただで働いてくれる使い捨ての労働者となってしまっている,なんてことが少なからずあるというのが現状ではないでしょうか.そんな中でなんとなく博士になってしまった人,オーバードクターとして浮遊する人なんかは専門分野を少しはなれると,まさにただのおじさん・おばさんです.
本来博士号は,おっしゃるような試練を生き延びた人しか取れないものだったと思いますが,ポスドク1万人計画によってなんとなくでも博士になれちゃうようになっちゃったというのが問題なんだと思います.
専門分野を少し離れるだけで役立たずになる人なんて、タダ働きでも使えないんじゃないか?わずかなスキル不足 (使う方だか使われる方だか) で、ホントは使える人材を使えないのが問題なんだろ。
企業といっても、製造業だと研究を専門に行う部門と、既存の技術を組み合わせて製品開発を行う部門があったりしますけれども。
私は後者の人間ですが、研究部門にいる方達はとても優秀で尊敬できる方ばかりです。しかし入社にあたって要求されるレベルもかなり高いので、現状あぶれているような人達が付け焼刃で入れるとはとても思えません。
かといって、後者で必要とされるかというと、それもノーです。下記のような人が非常に多いから。
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UNIXはシンプルである。必要なのはそのシンプルさを理解する素質だけである -- Dennis Ritchie
ポス毒100万人計画のつけ (スコア:1)
アカデミックポストの数が固定である現状を考えると,これらポスドクたちが流れていく先は一般企業だと思われるわけで,実際,アカデミックポストからあふれかえってしまっているポスドクたちというのは,企業にとってどのくらい需要があるのか興味があります.
博士号と取った人というのは,専門の研究分野を離れてしまうとただの30歳近くのおじさん・おばさんとなってしまう可能性が高いので,自分の専門とマッチした職を探すのはなかなか困難なのではないかと思います.
そう言う意味では,「産総研イノベーションスクール」での研修を通して,自分に適した常勤の研究職に就くことができる(かもしれない)というのは,非常に良い試みかもしれないですね.
#しかし21年以上学校に通って博士号取れたと思ったらまた学校って・・・
#こんなのにお世話になることのないように,博士号取得は計画的に!
Re: (スコア:0)
企業が求めている人材は
1.専門知識を有する。
2.かつプロジェクトのグループをマネージメント出来る。
そもそも1.でかなり条件が狭められるし、
2.に関しては研究室や職場によっては養われない。
(個人主体の研究方針とか、職場によっては自分が一番下)
学卒の新卒なら雰囲気とか明るいとかで採用されるかもしれないけど
博士は難しいでしょうな。
需要が無いものを大量に作り出したのが一番の原因だけ丼…。
Re:ポス毒100万人計画のつけ (スコア:3, 参考になる)
タレコミ文にて引用されていた
という文章のうち、「汎用的能力を高める研修」というのが2.のマネージメント能力の育成(に限った話でもないと思いますが)、「産総研と企業との共同研究等に当該企業への正規就業を視野に入れて活用する」(要はインターンシップのようなものでしょう)が1.の専門知識の習得を目的とするものだと思います。
というか、マネージメント能力育成のための研修にしても若手研究者の共同研究現場への育成的投入にしても、実は既に産総研でそのような制度を設けて実施していることなんですよね。だから今回の目新しい点は、予算を大量に投入して上記制度の対象者を大幅に増やします、ということなのだろうというのが個人的な感想です。
#微妙に中の人だけど、いいやIDで
Re:ポス毒100万人計画のつけ (スコア:1)
政策の失敗やポスドクの自己責任を問うこともある程度は必要ですが、生み出してしまった余剰博士を単なる半失業者として放置するのではなく、可能な限り社会として有効に活用するという視点が、国益という観点からは重要ではないしょうか。
今後は、大学院重点化やポスドク1万人計画の反省点を指摘するだけでなく、それを踏まえた上でのポジティブな議論が必要だと思います。
もちろん、新たな余剰博士を生み出さないためのシステム改革も同時に必要ですが。
Re: (スコア:0)
・自分で周辺分野の情報をリサーチして
・自分でエポックなテーマを設定して
・自分で理論を組み立てて
・自分で実験計画を立てて
・それに必要な予算を組んでボスに折衝して
・業者を回って実験設備を開発して
・長期にわたる実験を連日連夜綿密に繰り返して
・その結果を何百ページもある論文にまとめて
・教授一同が全力でボコる気満々のプレゼンを生き延びて
これだけの自主性と実行力と忍耐力を発揮して
それでようやく博士になれるわけです。
にもかかわらず
>博士号と取った人というのは,専門の研究分野を離れてしまうとただの30歳近くのおじさん・おばさんとなってしまう可能性が高い
という認識がなされているのはなぜなんでしょうね…?
Re:ポス毒100万人計画のつけ (スコア:2, すばらしい洞察)
まず,ポスドク1万人計画でしたね.100万人もいたら・・・
さて,まともな研究室で,
・自分で周辺分野の情報をリサーチして
・自分でエポックなテーマを設定して
・自分で理論を組み立てて
・自分で実験計画を立てて
・それに必要な予算を組んでボスに折衝して
・業者を回って実験設備を開発して
・長期にわたる実験を連日連夜綿密に繰り返して
・その結果を何百ページもある論文にまとめて
・教授一同が全力でボコる気満々のプレゼンを生き延びて
博士になれた人というのは,立派な研究者であって数年のポスドク期間を経て常勤の研究職に就けるだけでなく,一般の企業からも喉から手が出るくらい欲しい人材であることでしょう.
実際には,ポスドク1万人計画によって大量に博士課程に人が流れ込み,人材が余った結果,博士課程の学生達が研究室にとってただで働いてくれる使い捨ての労働者となってしまっている,なんてことが少なからずあるというのが現状ではないでしょうか.そんな中でなんとなく博士になってしまった人,オーバードクターとして浮遊する人なんかは専門分野を少しはなれると,まさにただのおじさん・おばさんです.
本来博士号は,おっしゃるような試練を生き延びた人しか取れないものだったと思いますが,ポスドク1万人計画によってなんとなくでも博士になれちゃうようになっちゃったというのが問題なんだと思います.
Re:ポス毒100万人計画のつけ (スコア:1)
専門分野を少し離れるだけで役立たずになる人なんて、タダ働きでも使えないんじゃないか?
わずかなスキル不足 (使う方だか使われる方だか) で、ホントは使える人材を使えないのが問題なんだろ。
the.ACount
Re: (スコア:0)
企業といっても、製造業だと研究を専門に行う部門と、既存の技術を組み合わせて製品開発を行う部門があったりしますけれども。
私は後者の人間ですが、研究部門にいる方達はとても優秀で尊敬できる方ばかりです。しかし入社にあたって要求されるレベルもかなり高いので、現状あぶれているような人達が付け焼刃で入れるとはとても思えません。
かといって、後者で必要とされるかというと、それもノーです。下記のような人が非常に多いから。