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人から人へ感染する新型のブタインフルエンザというのは、最早ブタインフルエンザではなくて新型インフルエンザと呼んで差し支えないような気もするが、
区別するのは何かの理由があるのか?
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日本発のオープンソースソフトウェアは42件 -- ある官僚
ヒトのインフルエンザとは何か違いがあるのか。 (スコア:2, 興味深い)
人から人へ感染する新型のブタインフルエンザというのは、最早ブタインフルエンザではなくて新型インフルエンザと呼んで差し支えないような気もするが、
区別するのは何かの理由があるのか?
Re: (スコア:1)
元々ブタ間のウィルスが、ヒト間でも流行するだけというのであればヒト間で流行する「ブタインフルエンザ」なんじゃないでしょうか?
ちなみに今回のインフルエンザウィルス(H1N1 A型)も、新型というわけではないようです。
スペイン風邪もH1N1、Aソ連もH1N1。
# 専門家ではないので予想です。
# yes, fly. no, fry.
Re:ヒトのインフルエンザとは何か違いがあるのか。 (スコア:5, 参考になる)
ここらへんはかなりややこしい話になってくるのだけど「HとNの抗原性の違いの程度」というものがあって。同じH1N1だからといって全く同じというわけではなく、小さな変異による株間の差(小変異)というのは常に生じつづけています。
#「Ver 1.1」「Ver 1.2」「Ver 2.0」など、バージョン番号の違いでいうところのメジャー/マイナーのバージョン違いがあるようなもの、とでも例えればいいかな?
このマイナーな部分の違いによっても感染性や病原性、毒性の強さには違いが出てきます。特に、そのヒトが同系統の株ないし類似の株に感染したことがあったかどうかで、感染時に発揮される免疫の強弱が異なり、そういった近縁の系統に感染したことのないヒトの間では特に流行しやすくなります。
こういった小変異はインフルエンザで常に起こりつづけてますが、通常はその元になった株との類似性がそこそこあるために「去年罹った人は今年は罹りにくい」みたいな状況が生じ、流行規模は比較的小さくなります。逆に言うと「類似した株」がそれまでヒトの世界になかったものほど、大流行を起こしやすいわけです。
ただこういった小変異については、「新型」として騒がれることはあまりありません。というのは、違いが連続的なものになるからです。たった一アミノ酸の違いでも「それまで存在しなかったウイルス」と言えないことはないけれども、通常はそれで、病原性が大きく変わってしまうというケースはかなり稀なので元の「旧型」と区別する必要がないからです。こう考えていくと、通常の小変異の積み重ねの場合「どこから新型で、どこまで旧型」という明確な線引きは難しく、よほどのケースでない限りは「新型」とは見なさず、「同じ型内部での違い」という扱いになります。
今回のケースの場合、ブタではブタの間で独自に小変異が積み重なっていたわけで、ヒトにとっては「不連続な株の出現」に当たります。その分、ヒトの間で小変異が積み重なっていたものに比べると違いは大きくなります……いわば、比較的初期の段階で別々に(例えばWindows用とlinux用に)ブランチして、それぞれ独自のものとしてバージョンアップが続けられていったもの同士、みたいなものとでも言えばいいかな?
ただまぁH5N1などのようにHやNが異なるものと比較すると、その差異は小さいとも言えるので、もしかしたら*そこまで*警戒する必要はないのかもしれません。ひょっとしたら、これまで流行しているヒトH1N1のいずれかとの交差性がある*かも*しれないし(ブタにはヒトインフルエンザが感染しうるので、まるっきり無関係に変異していったのではない*かも*しれない)。とりあえず現状ではタミフルが有効であるようでもあるので。ただその辺りも含めて、しばらくは今後の情報に注意しておくのに超したことはないでしょう。