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次世代スパコン「業績悪化を理由に開発から撤退」と言うことは… - okky の日記 [srad.jp]
ようするに国家プロジェクトであるはずの理研次世代スパコン開発実施本部は、NECにちゃんとお金を払っていないってことだよね。
政府がほしいものを企業に発注した、だけど代金を十分に払っていない。なんて、そんな単純な話ではありません。
企業の視点から行くと、大規模なIT企業が自社で新技術を開発したいが、その費用負担を自社だけではまかなえなくなっている。そのため、ロビー活動を通して、政治家や役人、研究者も巻き込んで、政府で大規模プロジェクトを作ってもらって、要件を実質的に特定企業しか参加できないようにしてもらい、金を出してもらったでしょう。自社からの持ち出しがあるにせよ、政府の金で技術開発ができ、しかも開発した技術は他に応用して外販してもいいと来てる。もくろみ通り進めばHPC自体は個別
そのため、ロビー活動を通して、政治家や役人、研究者も巻き込んで、政府で大規模プロジェクトを作ってもらって、要件を実質的に特定企業しか参加できないようにしてもらい、金を出してもらったでしょう。
大笑い。それこそ勘違いというものだ。
大昔の、素材のはてまでも研究対象になっていた時代ならばともかく、たかが 1150億かそこらで、ろくな技術など作れるはずがあるわけないだろうが。しかも2006年にスタートして2012年終了、合計7年間で1150億円ぽっちだ。
たとえば Intel。 インテル、第4四半期決算の見通しを下方修正 [zdnet.com]という 2009年1月8日の記事によると「研究開発費および一般管理費は、前回の予測28億ドルから26億ドルに下方修正され
>別にスパコンを作っているわけではない、インテルでさえ年間 2800億円とか2600億円とかの金を使っているわけだ。
これって、スパコンの開発費じゃなくて全ての開発費ですよね?全開発費で語るなら、半導体売上高で2位に2倍の差を付けて、ぶっちぎりのトップであるインテルを指して「インテルでさえ」とするのはおかしいでしょう。
ちなみに、NECのSXシリーズの年間売り上げは100億のオーダーしか無かったと思いますが、適当な資料が見つかりませんでした。
これって、スパコンの開発費じゃなくて全ての開発費ですよね?
どんなに大きくとも、たかが1私企業の研究開発費分すら出ない、複数の企業を巻き込んだ国家プロジェクトなんぞに意味は無い。
それにスパコンに使われるテクノロジーと、PCに使われるテクノロジー、いまどきそんなに大きな差があるとでも思っているのかね? (この値段では素材レベルでは普通のCPUに使っているのと同じだろう)。NECだろうが富士通だろうが、ここで得られた知見を適用するのは、別のスーパーコンピューターではない。ある赤字のプロジェクトで得られた知見を、別の赤字のプロジェクトに投入するバカがどこ
2008年度のNECの研究開発費は3000億円を越えてますよ。売上高が連結で4兆円を越える企業の研究開発費は、そのぐらいの金額になります。ソニーやパナソニックなんかだと5000億を越えます。
次世代スーパーコンピューターの予算、7年で1100億の内訳は調べりゃわかります。ハードの予算は600億ぐらい、ソフトが150億であとは土地建物ですね。ハードの予算のうち製造に200億、設計も200億ぐらい、残りは保守などにかかるコストです。半導体プロセスの研究開発にかかる費用は、入ってません。なぜその程度の金額でシステムが作れるかというと、量産品の技術を転用しているからです。要するに、スーパーコンピューターのうち、量産品でまかなえない部分の開発と製造にそれぐらいかかると言っているわけです。
NECだろうが富士通だろうが、ここで得られた知見を適用するのは、別のスーパーコンピューターではない。ある赤字のプロジェクトで得られた知見を、別の赤字のプロジェクトに投入するバカがどこにいる。量産品に入れるに決まっているじゃないか。
富士通はSPARCをサーバに使えますが、NEC日立は転用が難しいですね。もともと量産品を転用できない部分の開発費ですからね。いずれにしても、量産品の研究開発費に7年で1100億まわっても、誤差みたいなものですが。
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開いた括弧は必ず閉じる -- あるプログラマー
違う。NEC、日立はうまく逃げた。富士通が逃げ遅れた (スコア:1, 興味深い)
次世代スパコン「業績悪化を理由に開発から撤退」と言うことは… - okky の日記 [srad.jp]
逃げた逃げられたと言う話ではない (スコア:5, すばらしい洞察)
政府がほしいものを企業に発注した、だけど代金を十分に払っていない。なんて、そんな単純な話ではありません。
企業の視点から行くと、大規模なIT企業が自社で新技術を開発したいが、その費用負担を自社だけではまかなえなくなっている。
そのため、ロビー活動を通して、政治家や役人、研究者も巻き込んで、政府で大規模プロジェクトを作ってもらって、要件を実質的に特定企業しか参加できないようにしてもらい、金を出してもらったでしょう。
自社からの持ち出しがあるにせよ、政府の金で技術開発ができ、しかも開発した技術は他に応用して外販してもいいと来てる。
もくろみ通り進めばHPC自体は個別
Re: (スコア:1, 興味深い)
大笑い。それこそ勘違いというものだ。
大昔の、素材のはてまでも研究対象になっていた時代ならばともかく、たかが 1150億かそこらで、ろくな技術など作れるはずがあるわけないだろうが。しかも2006年にスタートして2012年終了、合計7年間で1150億円ぽっちだ。
たとえば Intel。 インテル、第4四半期決算の見通しを下方修正 [zdnet.com]という 2009年1月8日の記事によると「研究開発費および一般管理費は、前回の予測28億ドルから26億ドルに下方修正され
fjの教祖様
Re: (スコア:1)
>別にスパコンを作っているわけではない、インテルでさえ年間 2800億円とか2600億円とかの金を使っているわけだ。
これって、スパコンの開発費じゃなくて全ての開発費ですよね?
全開発費で語るなら、半導体売上高で2位に2倍の差を付けて、ぶっちぎりのトップであるインテルを指して
「インテルでさえ」とするのはおかしいでしょう。
ちなみに、NECのSXシリーズの年間売り上げは100億のオーダーしか無かったと思いますが、
適当な資料が見つかりませんでした。
Re: (スコア:0)
どんなに大きくとも、たかが1私企業の研究開発費分すら出ない、複数の企業を巻き込んだ国家プロジェクトなんぞに意味は無い。
それにスパコンに使われるテクノロジーと、PCに使われるテクノロジー、いまどきそんなに大きな差があるとでも思っているのかね? (この値段では素材レベルでは普通のCPUに使っているのと同じだろう)。NECだろうが富士通だろうが、ここで得られた知見を適用するのは、別のスーパーコンピューターではない。ある赤字のプロジェクトで得られた知見を、別の赤字のプロジェクトに投入するバカがどこ
fjの教祖様
Re:逃げた逃げられたと言う話ではない (スコア:3, 参考になる)
2008年度のNECの研究開発費は3000億円を越えてますよ。売上高が連結で4兆円を越える企業の研究開発費は、そのぐらいの金額になります。ソニーやパナソニックなんかだと5000億を越えます。
次世代スーパーコンピューターの予算、7年で1100億の内訳は調べりゃわかります。ハードの予算は600億ぐらい、ソフトが150億であとは土地建物ですね。ハードの予算のうち製造に200億、設計も200億ぐらい、残りは保守などにかかるコストです。半導体プロセスの研究開発にかかる費用は、入ってません。なぜその程度の金額でシステムが作れるかというと、量産品の技術を転用しているからです。要するに、スーパーコンピューターのうち、量産品でまかなえない部分の開発と製造にそれぐらいかかると言っているわけです。
富士通はSPARCをサーバに使えますが、NEC日立は転用が難しいですね。もともと量産品を転用できない部分の開発費ですからね。いずれにしても、量産品の研究開発費に7年で1100億まわっても、誤差みたいなものですが。