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一方、ロシアは鉛筆と中性紙(ry
なにゆえわざわざ30年程度しか持たないメディアを作るか不思議に思える今日この頃。
#保存状態が悪ければ紙もそう長持ちしませんが
記録の大半が30年も持てば十分だからです。そんな用途にわざわざオーバースペックなメディアを使う方が不思議だと思うのですが。
> 記録の大半が30年も持てば十分だからです。> そんな用途にわざわざオーバースペックなメディアを使う方が不思議だと思うのですが。
追記型や書き換え型の場合には、色素の寿命もあって30年より短くなりえるのはもちろんですが、販売目的でビデオや音楽に使われるものでも期待できる寿命が一般的に30年程度ってのは、それが用途や目的に合ってるからなのかなぁ。
生きてる間くらいはいくらなんでも持つだろうと期待し、その結果 ちょーしょんぼり しないようにするにはおたかいもの にしかならないのだろうか。
紙相手なら「百年プリント」とか「つよインク」のように寿命を売りにできるけど、自動車の安全性能と同じく、それに価値があることについて買い手が納得できない限り、この手の問題を安く解決することは後回しなんでしょうね。
コストの問題を軽視しすぎです。デジタルメディアのビット単価の下がり方はすさまじいことを考えてください。
10年もしないうちにもっと大容量のメディアが登場しているのだから、寿命の長いメディアを使うよりも、市販の安いメディアに記録しておいて寿命が来る前に必要なデータだけ安くなった新しいメディアにコピーする方が、コピーの手間をというコストを考慮しても割安になることが多いでしょう。
DVDなどのリードオンリーメディアの場合の肝は需要と供給側のコスト負担の兼ね合いです。仮に寿命が10倍で価格が2倍のメディアがあったとしても、ほとんどの人は安い方のメディアを買うでしょう。需要の少ないメディアを別に供給するというだけで余分なコストがかかるので、そういうことをやりたがるところは少ないです。そして需要が見込めるものだけ新しいメディアで出し直す。音楽やビデオもマスターとなるデータには長期保存が必要でしょうけど、市販されるメディアは「消費されるもの」にすぎないんですよ。
それに価値があることについて買い手が納得できない限り
「そのために余分に支払うコストに納得できる買い手が十分にいない限り」ですね。既存メディアでも保存方法に気を使うことでけっこう長持ちさせることが可能なのこともあって、コストが高ければ需要はほとんど見込めません。上乗せされるコストが十分に少なくなる見込みが立たないと「百年プリント」「つよインク」のように身近にはなりませんよ。
メディアの供給者としてもビット単価=価値という競争が続くうちは、寿命を延ばす方に投資するのは難しいでしょうね。ただ、そうは言ってもある程度安全に情報を保持しておくのも、メディアの基本機能のひとつなんで、あまりに寿命が短いメディアは、いくら安くても洒落にならない。値段に惹かれて1週間で読めなくなる CD-R を買った時のくやしさは、いまだに忘れられません。
閑話休題。
多くの人にとってどの程度の寿命が必要か証明できるようなデータは、残念ながら持ち合わせていません。
それでも酸性紙が世の中から駆逐されたようなことが起こる可能性は、意外に高いと見ています。酸性紙が数十年でボロボロになると多くの人が知って以来、使い捨てのメモにすら「中性紙」の表示があります。これだけをもって多くの人がメディアに期待する寿命を断ずるのは、もちろん無理があります。酸性紙と中性紙のコスト差も比較しなければなりませんし、ビットレートの下落を紙に当てはめれば同じ量の紙をより将来より安く買えるわけですから、もう少し状況は複雑です。
それでもやはりメディアの寿命について、広く知られてないんじゃないかと思えるところがいくつもあります。たとえば、DVD-R に直接記録するビデオカメラ、DVD-R へスライドショーを記録するデジカメのオプション、キズがつきにくくなったことで長寿命をうたうメディア etc.
「せめて著作権と同程度には市販されるメディアも長持ちしてほしい」「自分が生きている間くらいは子供の写真やビデオが残っていてほしい」ってのは、贅沢な望みなのかなぁ。
さらに規格がコロコロ変わるって可能性は非常に高いので、メディアの寿命がくる以前に買い替えを迫られる って方に賭けるのが、一番現実的なのも確かです。
メディアもしくはコンテンツの供給者と、メディアもしくはその再生機器の規格の策定に関わるものが同じだと、メディアや規格を長寿命化する動機付けなんてほとんどなく、むしろ短寿命化させる誘惑に駆られてしまう。
言いかえれば、規格にしても、メディアしても、その寿命の短さは、商品としてメディアやコンテンツを供給する側に有利に、需要側に不利に働きます。これはメディアの長寿命化の足を引っ張る大きな要因のひとつです。何ゆえ30年程度の寿命しかないメディアを作るのか不思議。一体、誰が得するんだろ。
DVD-R にしても「超硬」のごとく、取り扱いを楽にする商品が出てくるくらいなので、寿命に関してもなんとかなるかなぁとか無責任に思うんです。反射膜に金を使うってな富豪的解決策だと高くつきますが、もう少し安上がりな方法もあるんじゃないのかなぁ。
P.S. そう取っていただけなかったのは残念ですが、コストの問題に関しては、albireo さんとお互いに合意ができてるような気がします。また、現状に対して何の不満も持つべきでないってことを albireo さんがおっしゃりたいわけでもなく、現状でも個人で対処するとすれば、より安価な解決策があるって話だと受け取っています。実際、私自身もメディアの寿命に関する問題を回避し、ビット単価の下落に乗っかる運用をしてます。元々、きわめて曖昧なコメントをした私に責があります。わざわざこんなところまで読んでいただいた皆様におかれましては、ご理解いただければ、幸いです。
だから需要とコストのバランスなんだってば。寿命とコストの関係は比例関係ではなく、どんなメディアでも「これ以上長寿命化しようとすると急にコストが跳ね上がる」というポイントが存在します。そのポイントを乗り越えるために余分なコストを払ってでも長寿命メディアが欲しい、という人がある程度存在しないと、商売として成り立たないから供給できないわけです。
何ゆえ30年程度の寿命しかないメディアを作るのか不思議。一体、誰が得するんだろ。
最初に書いたように、数で言えばそこまでの寿命を必要としない用途の方が多数派です。それ以上の寿命を実現するために必要としていない人にまでそのコストを押し付ければそれは単なるわがままですし、長寿命メディアを別に作るほどに十分な需要があるかどうか。高くても買う人が十分にいると見込めれば作りますよ。そこに商売のチャンスがあるなら見過ごす手はない。現状では「もし作っても高くて買う人は少ないだろうから、割に合わない」と見られているから作らないだけでしょう。それって不思議なことですかね?
反射膜に金を使うってな富豪的解決策だと高くつきますが、もう少し安上がりな方法もあるんじゃないのかなぁ。
それは卵と鶏の関係みたいなものです。安上がりな方法を探すのにもコストがかかるので、待ってるだけではなかなか実現しないのでは。供給側からすれば、富豪的解決策に走る人が相当量いるのが確認できたら「お、これはもっと安上がりに実現できればこっちも儲かるし客にも喜ばれるな」と本気で開発する気になるでしょう。
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長期的な見通しやビジョンはあえて持たないようにしてる -- Linus Torvalds
1000年は長いのか短いのか (スコア:1)
一方、ロシアは鉛筆と中性紙(ry
なにゆえわざわざ30年程度しか持たないメディアを作るか
不思議に思える今日この頃。
#保存状態が悪ければ紙もそう長持ちしませんが
Re: (スコア:3, すばらしい洞察)
なにゆえわざわざ30年程度しか持たないメディアを作るか
不思議に思える今日この頃。
記録の大半が30年も持てば十分だからです。
そんな用途にわざわざオーバースペックなメディアを使う方が不思議だと思うのですが。
うじゃうじゃ
Re:1000年は長いのか短いのか (スコア:1)
> 記録の大半が30年も持てば十分だからです。
> そんな用途にわざわざオーバースペックなメディアを使う方が不思議だと思うのですが。
追記型や書き換え型の場合には、色素の寿命もあって30年より短くなりえるのはもちろんですが、販売目的でビデオや音楽に使われるものでも
期待できる寿命が一般的に30年程度ってのは、それが用途や目的に合ってるからなのかなぁ。
生きてる間くらいはいくらなんでも持つだろうと期待し、その結果 ちょーしょんぼり しないようにするにはおたかいもの にしかならないのだろうか。
紙相手なら「百年プリント」とか「つよインク」のように寿命を売りにできるけど、自動車の安全性能と同じく、それに価値があることについて買い手が納得できない限り、この手の問題を安く解決することは後回しなんでしょうね。
Re:1000年は長いのか短いのか (スコア:1)
コストの問題を軽視しすぎです。
デジタルメディアのビット単価の下がり方はすさまじいことを考えてください。
10年もしないうちにもっと大容量のメディアが登場しているのだから、寿命の長いメディアを使うよりも、市販の安いメディアに記録しておいて寿命が来る前に必要なデータだけ安くなった新しいメディアにコピーする方が、コピーの手間をというコストを考慮しても割安になることが多いでしょう。
DVDなどのリードオンリーメディアの場合の肝は需要と供給側のコスト負担の兼ね合いです。
仮に寿命が10倍で価格が2倍のメディアがあったとしても、ほとんどの人は安い方のメディアを買うでしょう。
需要の少ないメディアを別に供給するというだけで余分なコストがかかるので、そういうことをやりたがるところは少ないです。そして需要が見込めるものだけ新しいメディアで出し直す。
音楽やビデオもマスターとなるデータには長期保存が必要でしょうけど、市販されるメディアは「消費されるもの」にすぎないんですよ。
それに価値があることについて買い手が納得できない限り
「そのために余分に支払うコストに納得できる買い手が十分にいない限り」ですね。
既存メディアでも保存方法に気を使うことでけっこう長持ちさせることが可能なのこともあって、コストが高ければ需要はほとんど見込めません。
上乗せされるコストが十分に少なくなる見込みが立たないと「百年プリント」「つよインク」のように身近にはなりませんよ。
うじゃうじゃ
Re:1000年は長いのか短いのか (スコア:1)
メディアの供給者としてもビット単価=価値という競争が続くうちは、寿命を延ばす方に投資するのは難しいでしょうね。ただ、そうは言ってもある程度安全に情報を保持しておくのも、メディアの基本機能のひとつなんで、あまりに寿命が短いメディアは、いくら安くても洒落にならない。値段に惹かれて1週間で読めなくなる CD-R を買った時のくやしさは、いまだに忘れられません。
閑話休題。
多くの人にとってどの程度の寿命が必要か証明できるようなデータは、残念ながら持ち合わせていません。
それでも酸性紙が世の中から駆逐されたようなことが起こる可能性は、意外に高いと見ています。酸性紙が数十年でボロボロになると多くの人が知って以来、使い捨てのメモにすら「中性紙」の表示があります。これだけをもって多くの人がメディアに期待する寿命を断ずるのは、もちろん無理があります。酸性紙と中性紙のコスト差も比較しなければなりませんし、ビットレートの下落を紙に当てはめれば同じ量の紙をより将来より安く買えるわけですから、もう少し状況は複雑です。
それでもやはりメディアの寿命について、広く知られてないんじゃないかと思えるところがいくつもあります。たとえば、DVD-R に直接記録するビデオカメラ、DVD-R へスライドショーを記録するデジカメのオプション、キズがつきにくくなったことで長寿命をうたうメディア etc.
「せめて著作権と同程度には市販されるメディアも長持ちしてほしい」「自分が生きている間くらいは子供の写真やビデオが残っていてほしい」ってのは、贅沢な望みなのかなぁ。
さらに規格がコロコロ変わるって可能性は非常に高いので、メディアの寿命がくる以前に買い替えを迫られる って方に賭けるのが、一番現実的なのも確かです。
メディアもしくはコンテンツの供給者と、メディアもしくはその再生機器の規格の策定に関わるものが同じだと、メディアや規格を長寿命化する動機付けなんてほとんどなく、むしろ短寿命化させる誘惑に駆られてしまう。
言いかえれば、規格にしても、メディアしても、その寿命の短さは、商品としてメディアやコンテンツを供給する側に有利に、需要側に不利に働きます。これはメディアの長寿命化の足を引っ張る大きな要因のひとつです。何ゆえ30年程度の寿命しかないメディアを作るのか不思議。一体、誰が得するんだろ。
DVD-R にしても「超硬」のごとく、取り扱いを楽にする商品が出てくるくらいなので、寿命に関してもなんとかなるかなぁとか無責任に思うんです。反射膜に金を使うってな富豪的解決策だと高くつきますが、もう少し安上がりな方法もあるんじゃないのかなぁ。
P.S. そう取っていただけなかったのは残念ですが、コストの問題に関しては、albireo さんとお互いに合意ができてるような気がします。また、現状に対して何の不満も持つべきでないってことを albireo さんがおっしゃりたいわけでもなく、現状でも個人で対処するとすれば、より安価な解決策があるって話だと受け取っています。実際、私自身もメディアの寿命に関する問題を回避し、ビット単価の下落に乗っかる運用をしてます。元々、きわめて曖昧なコメントをした私に責があります。わざわざこんなところまで読んでいただいた皆様におかれましては、ご理解いただければ、幸いです。
Re:1000年は長いのか短いのか (スコア:1)
だから需要とコストのバランスなんだってば。
寿命とコストの関係は比例関係ではなく、どんなメディアでも「これ以上長寿命化しようとすると急にコストが跳ね上がる」というポイントが存在します。
そのポイントを乗り越えるために余分なコストを払ってでも長寿命メディアが欲しい、という人がある程度存在しないと、商売として成り立たないから供給できないわけです。
何ゆえ30年程度の寿命しかないメディアを作るのか不思議。一体、誰が得するんだろ。
最初に書いたように、数で言えばそこまでの寿命を必要としない用途の方が多数派です。
それ以上の寿命を実現するために必要としていない人にまでそのコストを押し付ければそれは単なるわがままですし、長寿命メディアを別に作るほどに十分な需要があるかどうか。
高くても買う人が十分にいると見込めれば作りますよ。そこに商売のチャンスがあるなら見過ごす手はない。
現状では「もし作っても高くて買う人は少ないだろうから、割に合わない」と見られているから作らないだけでしょう。
それって不思議なことですかね?
反射膜に金を使うってな富豪的解決策だと高くつきますが、もう少し安上がりな方法もあるんじゃないのかなぁ。
それは卵と鶏の関係みたいなものです。
安上がりな方法を探すのにもコストがかかるので、待ってるだけではなかなか実現しないのでは。
供給側からすれば、富豪的解決策に走る人が相当量いるのが確認できたら「お、これはもっと安上がりに実現できればこっちも儲かるし客にも喜ばれるな」と本気で開発する気になるでしょう。
うじゃうじゃ
Re: (スコア:0)
そうかなぁ、料によってはコピーの手間って馬鹿にならないと思うぞ。
まぁ、アナログ -> デジタルでは有るのだが、LD->DVDは200枚程度しか無いが、
かなりメンドくさい、つ〜か終わってない。
LP->CDなんて、はなからあきらめてさっさと買い直した。