アカウント名:
パスワード:
このような狭い空間で高真空を維持するような装置
寿命のことを考えなければ, むしろ40インチクラス以上のブラウン管よりも簡単でしょう. なにしろブラウン管の中と外の間には1気圧の気圧差が有るわけですから, 殆ど10tにも達しようかという負荷を1枚ガラスで支えるのには, かなりのノウハウが投入されているはずです. それに比べればコンマ数mmのセルでは圧力負荷で10の-6~-7乗程度しか無く, さらに強度の面ではモーメントが効いてくるのでますます強固な物になります.
距離精度の面でも, 既に真空管の時代に高μ管ではカソード-グリッド間距離が1mmを切る物が作られていますから, 基本的な技術としての壁は低いでしょう.
で, 素人考えで最も難しそうなのはやはり真空度の維持だと思います. 真空度劣化の原因になりそうな物としては
あたりですが, 真空管やブラウン管に比べて容積が極端に小さいため, 極微量の不純物でも簡単に絶縁破壊を引き起こしそうです. また, カソードについては表面, 特に先端部分の形状・特性維持が性能に大きく影響するので, ここに使われる材料を開発できるかどうかがキモだったと思います.
また液晶ディスプレイと同様に, 100万個単位のセルに対して, たかだか数個の欠陥しかゆるされない品質を確保しなければならないというのがブラウン管とは大きく違うところでしょうね.
より多くのコメントがこの議論にあるかもしれませんが、JavaScriptが有効ではない環境を使用している場合、クラシックなコメントシステム(D1)に設定を変更する必要があります。
192.168.0.1は、私が使っている IPアドレスですので勝手に使わないでください --- ある通りすがり
MTBF (スコア:4, 興味深い)
液晶ってバックライトの問題があるので、ブラウン管よりもMTBFが短いと記憶していま すが、このような狭い空間で高真空を維持するような装置を家庭のような苛酷に使われ るような環境で実用に出来る程のMTBFを本当に出せているのか、そっちの方が心配なん ですが…
Re:MTBF (スコア:1)
しかし、このSEDの場合、ブラウン管式テレビでブラウウン管を交換するようなもので、主要部品を丸ごと交換する事になるので、「修理」というよりむしろ「買い替え」並みのコストがかかってしまいます。
なので、液晶以上にMTBFは重要かも 真空に関しては難易度的にはブラウン管とさして変わらないのでは?
まぁこれまで多くの経験を積んできた「ブラウン管」とは形状が違うので、新たなノウハウは必要になって来るでしょうが・・・
Re:MTBF (スコア:0)
真空を保ちつつ、両面の距離が元々とても狭い中でその距離精度を
維持するその難易度はブラウン管とは別次元。
そもそもそこが製品化できない理由の一つだと思うが。
Re:MTBF (スコア:1, 参考になる)
寿命のことを考えなければ, むしろ40インチクラス以上のブラウン管よりも簡単でしょう. なにしろブラウン管の中と外の間には1気圧の気圧差が有るわけですから, 殆ど10tにも達しようかという負荷を1枚ガラスで支えるのには, かなりのノウハウが投入されているはずです. それに比べればコンマ数mmのセルでは圧力負荷で10の-6~-7乗程度しか無く, さらに強度の面ではモーメントが効いてくるのでますます強固な物になります.
距離精度の面でも, 既に真空管の時代に高μ管ではカソード-グリッド間距離が1mmを切る物が作られていますから, 基本的な技術としての壁は低いでしょう.
で, 素人考えで最も難しそうなのはやはり真空度の維持だと思います. 真空度劣化の原因になりそうな物としては
あたりですが, 真空管やブラウン管に比べて容積が極端に小さいため, 極微量の不純物でも簡単に絶縁破壊を引き起こしそうです. また, カソードについては表面, 特に先端部分の形状・特性維持が性能に大きく影響するので, ここに使われる材料を開発できるかどうかがキモだったと思います.
また液晶ディスプレイと同様に, 100万個単位のセルに対して, たかだか数個の欠陥しかゆるされない品質を確保しなければならないというのがブラウン管とは大きく違うところでしょうね.
Re:MTBF (スコア:1)
奥行きは小さいけど表示面のサイズは そのまま、もしくは大型化するんですけど。
超大型パネルの場合、十数センチ間隔で表示面を支える必要がありそう…
(ガラスを厚くすればいいけど、そうすると重量もCRT並みになっちゃいます。)
>真空度の維持
真空管時代に金属に吸着・吸収させる技術が確立されていますので、心配する必要はないのでは?
>たかだか数個の欠陥
TV用CRTの場合、許される欠損は0個だそうです。
つまり、1ドットでも欠けたら駄目って事です。
# 複数の電子銃で1画素を表示するとかの対策を行うんでしょう。
notice : I ignore an anonymous contribution.
Re:MTBF (スコア:0)
昔昔、松下の平面ブラウン管ってのがあったね。
・加速器みたいな高真空は不要ですよ
・不活性ガス入ってる
・ガラスとガラスの間には微小な柱が多数立ってる
プラズマパネルみたいに不活性ガスを入れればよいわけだし、
ガラスとガラスの間には、微小な柱が建ってる
(液晶パネルで言うところのセルギャップ材だ
パネル上に形成した柱の場合と、
パネル間に少量入れたガラスボールの場合がある)
・大昔は、ガラスとガラスの隙間の電極の配線の引き出し口から
空気が入る故障があったようだ
15年ぐらい前
Re:MTBF (スコア:0)
SHARPのAQUOSのページにある環境に関するページでは、
長寿命(1日8時間で20年)をうたっています。
但しこの値がCRTに対してどうかということは書かれていませんが
関連URL
http://www.sharp.co.jp/aquos/eco/index.html
Re:MTBF (スコア:0)
>但しこの値がCRTに対してどうかということは書かれていませんが
20年なら他の部品(電解コンデンサとか)の寿命のほうが早いと思いますので、
一般家庭用ではCRTと同等と言って差し支えないと思います。
さらに言うなら、消費電力が大きく(CR