Rising nationalism and the system of exclusive press clubs (kishas) threatened democratic gains in Japan, which fell 14 places to 51st. The newspaper Nihon Keizai was firebombed and several journalists phsyically attacked by far-right activists (uyoku). (拙訳:日本では、ナショナリズムの増加と記者クラブの排他的システムが民主主義の進歩を脅かしており、14順位後退して51位となった。日本経済新聞社に火炎瓶が投げ込まれたほか、幾人かのジャーナリストが右翼活動家に物理的暴行を受けた)
と順位が下がった理由が説明され、2007年では
Japan (37th) has seen a letup in attacks on the press by militant nationalists, and this has allowed it to recover 14 places. (拙訳:日本(37位)は過激な国粋主義者による報道機関への攻撃が止んだと見られることから、14順位の回復が認められた)
常識のない世界 (スコア:4, すばらしい洞察)
スラドでも新聞読まないとかTV観ないとか誇らしげに宣言しちゃう人がたまにいるけど、そういう手合いが増えてるんですね。
どんな言論もある程度は全員に共通する文脈がないと話にならないので、この流れは非常に危険だと思います。行き着く先は(もうなっている気もするけど)思想の分裂・極端化と対話の停止だし、ジャーナリズムのない世界への退行だと思う。
言ってないことに反論するなよ
Re: (スコア:1)
偏向・捏造報道が当たり前の日本の新聞・テレビにまともなジャーナリズムがあると思っている方が「非常に危険」です。
特定団体や広告主に不都合なことは隠蔽され、記事に署名がなく、間違いがあっても翌日の紙面で訂正されることもない。
こんな有様だから、「世界168ヶ国における報道の自由度ランキング(2006年実施)」において、
(一応)先進国にもかかわらず、51位という大変不名誉な順位になるのです。イスラエルと大差なし。仕方ありませんね。
世界レベルで見れば、海外には日本よりはるかに質の高い新聞があるので「ジャーナリズムがなくなる」ことはありえないでしょうし、
日本に限って見れば、いわゆる「胆汁」的な紙クズばかりを発行しているので、信頼されなくて当然ですし、ジャーナリズムなどとうの昔に崩壊してますよ。
海外の「クオリティペーパー」と呼ばれるまともな新聞を一度読んでみればいいと思います。
日本のメジャーな新聞が、すべて東スポに見えますから(笑)
Re:常識のない世界 (スコア:2, 参考になる)
ええと、そこで世界報道自由ランキング、しかも2006年版のみを挙げるのは、ちょっとフェアじゃないような……。(変動の激しいランキングですし)
昨年発表された「国境なき記者団」による世界報道自由ランキング:2009年版 [rsf.org]では、日本は175ヶ国中17位です。
数年分列挙してみると、
となります。(単純平均すると、上位約21.4%)
文中で日本に対する言及があるのは、2006年と2007年です。
2006年は
と順位が下がった理由が説明され、2007年では
と、順位回復理由が述べられています。
いずれにしても、「国境なき記者団」が世界報道自由ランキングで示している指標は「報道に自由があるか」という点であり、「まともなジャーナリズムがあるかどうか」とは関係がありません。
Re: (スコア:0)
「報道の自由」と「ジャーナリズム」が関係ないって・・・
すごい解釈だな。反論ありき?
>記者クラブの排他的システム
これがまさに日本のジャーナリズムを体現しているじゃないか。
その問題は現在になっても一向に変わっていない。
データの変動しやすさは納得だけれども、結論がお粗末すぎやしないかい?
Re:常識のない世界 (スコア:1)
# 半年前の投稿にコメントが付いてびっくりですが……。
なんだか誤解されているようなのですけど、私は「『報道の自由』と『ジャーナリズム』が関係ない」とは申しておりません。
「国境なき記者団による世界報道自由ランキング」とは、「ジャーナリストから見た、報道しやすい国・報道しづらい国」ランキングなのです。「その国のジャーナリズムのレベル」をランク付けしたものではありません。
17位という上位ランクに位置しようとも、それが日本のジャーナリズムのレベルの高さを示しているわけではないことはご理解いただけますよね。
Necolaus氏のおっしゃる「まともなジャーナリズムか否か」の裏付けとしてこのランキングを持ち出すのは適切ではない、ということです。