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理系のほうが文系よりも年収が高い?」記事へのコメント

  • ガウス分布に収斂する統計分布同士の比較で無い限り平均値だけで議論するのは無意味って理系大学学部初年度で習うだろう?

    • 西村和雄先生は理論経済学の大家ではあるのですが、統計理論や教育・雇用・賃金などの労働経済学分野については全くの専門外の方です。
      10年ほど前から学力低下を問題にした啓蒙活動を始めているのですが、教育、雇用、賃金等を問題にする場合に経済学で広く用いられる手法に従わない単純な統計分析に基づいた議論を行っており、自分が学生時代に計量経済学を教わった森棟公夫先生(統計理論の大家)が講義中に何度か苦言を吐いていた事を思い出します。

      ご指摘のように正規分布以外の全ての分布で平均の比較が無意味とは限りませんが、たいていの場合賃金は歪みのある分布をしており、中央値が平均値を下回る形状をとります。
      厳密に分析しようとするなら、文系の賃金が理系の賃金を上回る確率を見る等した方が良いでしょう。
      しかし、このような学歴の選択と賃金の関係を分析する際には、結果となる賃金の分布を見るだけでは不十分である事が知られています。

      新聞報道ではどのような人が理系を選び、どのような人が文系を選ぶのかの選択行動と、その選択の結果得られる賃金の変化を区別しておらず、元々能力の高い人が理系を選ぶ傾向にあるだけではないかとの疑念を持ちます。
      このような選択以前の人のタイプと選択の結果の混同がもたらす歪みをセレクションバイアスと呼び、経済学では数十年前から統計的処置を施してから分析する事が当たりの作法となっています。
      (実験を行うのと同様な結果が得られるよう、選択を行う前に等しい状況にあった2つの標本を比べられるような統計的処理を行います。これによっていわゆる見せかけの相関(偽相関)ではない、因果を抽出する事ができるとされています)

      現在の日本で高給取りとされているのは、金融・医療・放送・エネルギー・弁護士などの政府に保護されている産業であり、これら業種に就職するのにいわゆる工学や化学の知識は必要ではなく、数学が同等にできるのであれば理科系を選ぶ事でより高い賃金を得られる機会を手にする事ができるとは考えにくいですね。

      親コメント

一つのことを行い、またそれをうまくやるプログラムを書け -- Malcolm Douglas McIlroy

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