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元記事の主張について反論してみる。
日本のソフト業界の特徴として挙げている「ITゼネコンビジネスモデル」は海外から情報工学として輸入したモデルであり日本の特徴とは言えない。特に①②で挙げている「人月コスト」「WF型のソフトウェア開発」は官僚が作り上げたわけではない。
従って、③IT関連企業の海外での競争力の低下の理由が「①②のような性格を持つ日本のIT企業が海外で通用するわけがないのも当然」というのはおかしい。かつては米国のソフトウェアメーカーもそのようにしていたからだ。
④ベンチャー企業を立ち上げにくい環境については、エンジェルのような投資家が日本に居ないからであって、ITゼネコン数社を頂点においたピラミッド型によるものではない。
⑤ソフトウェアエンジニアの地位の低下については、現状、米国のソフトウェアメーカーの大きいところは、インドなどの人件費が安いところに開発を移しており、日本のソフトウェアエンジニアは、価格面での競争に遭っているのが原因だ。
以降は私の推測ですが、海外製のソフトウェア(特に高価なビジネス系ソフト)は日本の市場ではあまり売れておらず、BI、オートメーション、監視システムなど、国産ソフトのシェアが高い。日本のソフトメーカーは国内の市場をターゲットにしているのであって、それを「海外では通用しない」というのは「docomoの携帯は日本でしか使われていない」と言っているのと等しいのではないか?
> 日本の特徴とは言えない。
受託開発のITゼネコンに偏っているのは日本の特徴ですよ。http://www.meti.go.jp/report/downloadfiles/g70702c01j.pdf [meti.go.jp]
> かつては米国のソフトウェアメーカーも
百貨店的なフルラインナップはIBMだけでしょう。一方、日本はIBMの真似企業が多すぎです。http://www.soumu.go.jp/iicp/chousakenkyu/data/research/survey/telecom/... [soumu.go.jp]
> ITゼネコン数社を頂点においたピラミッド型によるものではない。
大企業が中小企業を潰しに掛かるのが日本です。海外はある程度成長してきた所で企業買収して、創業者に利益配分します。
> 価格面での競争に遭っているのが原因だ。
社会保険庁の年金システムのように法外な値段をとってもマトモなシステムを作れないのが日本です。
> 国産ソフトのシェアが高い。
国産が頑張っている分野もありますが、IT植民地です。http://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/h20/html/k1222000.html [soumu.go.jp]
> 日本のソフトメーカーは国内の市場をターゲットにしているのであって
グローバル化や人口減少社会で、今までのやり方は続けられない国内市場・役所に頼った弱いITでは、日本の社会や産業を守れないという事でしょうか。
ご指摘ありがとうございます。
> 百貨店的なフルラインナップはIBMだけでしょう。> 一方、日本はIBMの真似企業が多すぎです。> http://www.soumu.go.jp/iicp/chousakenkyu/data/research/survey/telecom/ [soumu.go.jp]... [soumu.go.jp]
そう、元記事はIBMについて言及しておらず「日本企業=ITゼネコン型(IBM型)=世界で通用しない」という論調です。HPもIBM型に近いと考えますが、IBMやHPが世界で通用していないのか?という疑問がわきます。
また、コスト/スピードについて言及しても、品質については触れていません。この3つはトレードオフなので、品質について言及していない時点で、元記事の信憑性が下がります。
総じて、元記事は米国在住の筆者の「自己アピール」のように感じます。
> グローバル化や人口減少社会で、今までのやり方は続けられない> 国内市場・役所に頼った弱いITでは、日本の社会や産業を守れない> という事でしょうか。
ITは既存の雇用を奪う物ですから、進みすぎると経済そのものが弱くなります。米国は「グローバル化」で市場を世界に広げる事で克服してきました。
現状、世界の金融/経済/産業のナショナリズム化が進んでいる中、これから海外に出ようという日本企業は悲惨な事になると思います。
一方、国内はデフレですので、IT業界も縮小せざるを得ないでしょうね。
> IBMやHPが世界で通用していないのか?
日本企業が大規模に集約してオーバーストアを解消し日本企業とは名ばかりのグローバル化をして世界のトップを取れるならIBM並に通用するのかもしれませんが現状は程遠いですね。
> 「自己アピール」のように感じます。
そんなに変わった意見ではないと思います。経済産業省や業界団体も同じ意見だと思います。従来商法を全否定ですから抵抗勢力も多いのでしょうけど。
> 日本企業は悲惨な事になると思います。
NTTデータや富士通などは現地の企業を買収すると言う形で進出しているようですね。
政府系のシステムに強い企業を買収して役人に接待という日本のITゼネコン商法を輸出できるのか見ものではあります。
ただ、ちょっと邪道かなという気はします。
> 進みすぎると経済そのものが弱くなります。
ITをリストラに積極的に使ってきたことが逆にIT利用の妨げになっているのかもしれませんね。
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弘法筆を選ばず、アレゲはキーボードを選ぶ -- アレゲ研究家
元記事のおかしいところ (スコア:1)
元記事の主張について反論してみる。
日本のソフト業界の特徴として挙げている「ITゼネコンビジネスモデル」は海外から情報工学として輸入したモデルであり日本の特徴とは言えない。
特に①②で挙げている「人月コスト」「WF型のソフトウェア開発」は官僚が作り上げたわけではない。
従って、③IT関連企業の海外での競争力の低下の理由が「①②のような性格を持つ日本のIT企業が海外で通用するわけがないのも当然」というのはおかしい。
かつては米国のソフトウェアメーカーもそのようにしていたからだ。
④ベンチャー企業を立ち上げにくい環境については、エンジェルのような投資家が日本に居ないからであって、ITゼネコン数社を頂点においたピラミッド型によるものではない。
⑤ソフトウェアエンジニアの地位の低下については、現状、米国のソフトウェアメーカーの大きいところは、インドなどの人件費が安いところに開発を移しており、日本のソフト
ウェアエンジニアは、価格面での競争に遭っているのが原因だ。
以降は私の推測ですが、
海外製のソフトウェア(特に高価なビジネス系ソフト)は日本の市場ではあまり売れておらず、BI、オートメーション、監視システムなど、国産ソフトのシェアが高い。
日本のソフトメーカーは国内の市場をターゲットにしているのであって、それを「海外では通用しない」というのは「docomoの携帯は日本でしか使われていない」と
言っているのと等しいのではないか?
Re:元記事のおかしいところ (スコア:1)
> 日本の特徴とは言えない。
受託開発のITゼネコンに偏っているのは日本の特徴ですよ。
http://www.meti.go.jp/report/downloadfiles/g70702c01j.pdf [meti.go.jp]
> かつては米国のソフトウェアメーカーも
百貨店的なフルラインナップはIBMだけでしょう。
一方、日本はIBMの真似企業が多すぎです。
http://www.soumu.go.jp/iicp/chousakenkyu/data/research/survey/telecom/... [soumu.go.jp]
> ITゼネコン数社を頂点においたピラミッド型によるものではない。
大企業が中小企業を潰しに掛かるのが日本です。
海外はある程度成長してきた所で企業買収して、創業者に利益配分します。
> 価格面での競争に遭っているのが原因だ。
社会保険庁の年金システムのように法外な値段をとっても
マトモなシステムを作れないのが日本です。
> 国産ソフトのシェアが高い。
国産が頑張っている分野もありますが、IT植民地です。
http://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/h20/html/k1222000.html [soumu.go.jp]
> 日本のソフトメーカーは国内の市場をターゲットにしているのであって
グローバル化や人口減少社会で、今までのやり方は続けられない
国内市場・役所に頼った弱いITでは、日本の社会や産業を守れない
という事でしょうか。
Re:元記事のおかしいところ (スコア:1)
ご指摘ありがとうございます。
> 百貨店的なフルラインナップはIBMだけでしょう。
> 一方、日本はIBMの真似企業が多すぎです。
> http://www.soumu.go.jp/iicp/chousakenkyu/data/research/survey/telecom/ [soumu.go.jp]... [soumu.go.jp]
そう、元記事はIBMについて言及しておらず「日本企業=ITゼネコン型(IBM型)=世界
で通用しない」という論調です。HPもIBM型に近いと考えますが、IBMやHPが世界で通
用していないのか?という疑問がわきます。
また、コスト/スピードについて言及しても、品質については触れていません。
この3つはトレードオフなので、品質について言及していない時点で、元記事の信憑
性が下がります。
総じて、元記事は米国在住の筆者の「自己アピール」のように感じます。
> グローバル化や人口減少社会で、今までのやり方は続けられない
> 国内市場・役所に頼った弱いITでは、日本の社会や産業を守れない
> という事でしょうか。
ITは既存の雇用を奪う物ですから、進みすぎると経済そのものが弱くなります。
米国は「グローバル化」で市場を世界に広げる事で克服してきました。
現状、世界の金融/経済/産業のナショナリズム化が進んでいる中、これから海外に
出ようという日本企業は悲惨な事になると思います。
一方、国内はデフレですので、IT業界も縮小せざるを得ないでしょうね。
Re:元記事のおかしいところ (スコア:1)
> IBMやHPが世界で通用していないのか?
日本企業が大規模に集約して
オーバーストアを解消し
日本企業とは名ばかりのグローバル化をして
世界のトップを取れるなら
IBM並に通用するのかもしれませんが
現状は程遠いですね。
> 「自己アピール」のように感じます。
そんなに変わった意見ではないと思います。
経済産業省や業界団体も同じ意見だと思います。
従来商法を全否定ですから
抵抗勢力も多いのでしょうけど。
> 日本企業は悲惨な事になると思います。
NTTデータや富士通などは現地の企業を買収する
と言う形で進出しているようですね。
政府系のシステムに強い企業を買収して
役人に接待という日本のITゼネコン商法を輸出
できるのか見ものではあります。
ただ、ちょっと邪道かなという気はします。
> 進みすぎると経済そのものが弱くなります。
ITをリストラに積極的に使ってきたことが
逆にIT利用の妨げになっているのかもしれませんね。