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2003年頃の円・ドルチャート [gaitametore.com]によると1ドルはほぼ 120円だ。今、1ドルは大雑把に82円。
「当時、IBMから20億ドルで買って、今回35億ドルで売る [srad.jp]」という kailas さんの日記の数字通りだとするなら、買値: 20*120 = 2400億円売値: 35*82 = 2870億円差額がたったの470億円だ。
この手のものは「黒字化」してもだいたいそれまで1年で発生した赤字を2年がかりで帳消しにする程度しか儲からない(しかも利子抜きで)。ということは最低でも4年分の赤字があるはずで、それが 470億円でチャラになるとは思えない。
しかも、日立が今回売ったのは『IBMから買った分と日立が前から自前で持っていた分、全部合わせて』だという事実を考えると、赤字も赤字、大赤字だと思う。
今回の売却価格は、35億ドル+10%の株式+取締役2名の送り込みです。
10%の株式取得で日立はWestern Digitalの筆頭株主となり、更に取締役のポストを手に入れたわけです。単純にお金の差し引きだけで損得勘定できるものではないと思います。
それは「10%の株式」と「取締役2名」とでチャラだと思いますね。
アメリカとかの取締役はこの手の製品に置いては、「安かろう悪かろう」なパーツを採用、歩留まりを悪化させ赤字を悪化させる事しかしませんから。
「素早く、間違った決断を下す」vs「ぐずぐずといつまでも間違った方法を続ける」
どちらがより被害がでかいかは…微妙。
まずは基本中の基本である、短期的なお金の損得勘定を推測しているだけだよね。日本的経営が苦手としている「決断の早さ・ドライな損得勘定」で考えると、WDの株式と役員ってどうなんでしょ。なんか企業価値よりメンツを保った様に見える。
中西社長のコメントによると…
http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90900001&sid=azxgPrVrMR0U [bloomberg.co.jp]
中西社長は、買収額や期間損益、売却額などトータルの収支について、「ドルベースで換算するとかなりプラスになる」
という事ですよ
日本語の妙って奴ですよね。
中西社長は、買収額や期間損益、売却額などトータルの収支について、ドルベースで換算するとかなりプラスになる」
トータルの収支つまりこの取引だけ見るとプラスにならないってことですな。WDの10%の株式だけでは黒字にならないので、取締役などの人間の影響を最大限にプラスに見なくちゃいけない、と。で、それだけでも実はあやしさ大爆発な状態なので次の一言が必要です、と:
換算するとつまり実体的には円ベースで計算するので全然黒字じゃありません、ってことですな。
一瞬、俺も円建てで損益を考えたけど日立クラスだったらそれなりに為替リスクの仕組みがあるので、為替損益はあまりないのでは?また、ドルを円に換算する必要性が無く、ドルで持つ意味もあるのでは?
とまぁ、日立の肩を持ちたいけど事業を再生して、高く売り払ったというイメージは持てないのは、日本人的思考なんだろうか。
日立はワールドワイドでやってる企業だから円換算で考えなくてもいいとは思いますがいずれにしても利益が出たとは言えないでしょうね。
外から観てる印象ではHGSTは日本的経営の最悪のケースかなと思ってるんですけど。そもそも、IBMから買収した時点で赤字の部門だったのに有効な手を打たず数年間はほとんど放置して赤字を垂れ流す状態。多少のリストラはやってたようですがね。基本的には状況が良くなるのをひたすら座して待ってるだけのような。
日立が1兆円をこす空前の赤字を出しようやく重い腰をあげて構造改革を断行、はじめてHGSTを年度黒字に持ち込んだら、翌年には売却と。HGSTを所有している間、他の日立の事業とのシナジー効果もはっきりしなかったし、いったい何のために買ったのか?
決断の激しい遅さ、展望なさ、そして迷走っぷり。状況の変化に臨機応変に対応できないあたり、日本の企業に共通する課題じゃないですかね、と。
外から観てる印象では○○は日本的経営の最悪のケースかなと思ってるんですけど。そもそも、○○から買収した時点で赤字の部門だったのに有効な手を打たず数年間はほとんど放置して赤字を垂れ流す状態。多少のリストラはやってたようですがね。基本的には状況が良くなるのをひたすら座して待ってるだけのような。○○が○○円をこす空前の赤字を出しようやく重い腰をあげて構造改革を断行、はじめて○○を年度黒字に持ち込んだら、翌年には売却と。○○を所有している間、他の日立の事業とのシナジー効果もはっきりしなかったし、いったい何のために買ったのか?決断の激しい遅さ、展望なさ、そして迷走っぷり。状況の変化に臨機応変に対応できないあたり、日本の企業に共通する課題じゃないですかね、と。
外から観てる印象では○○は日本的経営の最悪のケースかなと思ってるんですけど。そもそも、○○から買収した時点で赤字の部門だったのに有効な手を打たず数年間はほとんど放置して赤字を垂れ流す状態。多少のリストラはやってたようですがね。基本的には状況が良くなるのをひたすら座して待ってるだけのような。
○○が○○円をこす空前の赤字を出しようやく重い腰をあげて構造改革を断行、はじめて○○を年度黒字に持ち込んだら、翌年には売却と。○○を所有している間、他の日立の事業とのシナジー効果もはっきりしなかったし、いったい何のために買ったのか?
とかすると完全にうちの会社の話なんだが…。おかしいなおれ日立に就職したつもりは無かったんだが…orz。
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犯人はmoriwaka -- Anonymous Coward
無理じゃろう… (スコア:5, すばらしい洞察)
2003年頃の円・ドルチャート [gaitametore.com]によると1ドルはほぼ 120円だ。
今、1ドルは大雑把に82円。
「当時、IBMから20億ドルで買って、今回35億ドルで売る [srad.jp]」という kailas さんの日記の数字通りだとするなら、
買値: 20*120 = 2400億円
売値: 35*82 = 2870億円
差額がたったの470億円だ。
この手のものは「黒字化」してもだいたいそれまで1年で発生した赤字を2年がかりで帳消しにする程度しか儲からない(しかも利子抜きで)。ということは最低でも4年分の赤字があるはずで、それが 470億円でチャラになるとは思えない。
しかも、日立が今回売ったのは『IBMから買った分と日立が前から自前で持っていた分、全部合わせて』だという事実を考えると、赤字も赤字、大赤字だと思う。
fjの教祖様
Re:無理じゃろう… (スコア:4, 参考になる)
今回の売却価格は、35億ドル+10%の株式+取締役2名の送り込みです。
10%の株式取得で日立はWestern Digitalの筆頭株主となり、更に取締役のポストを手に入れたわけです。
単純にお金の差し引きだけで損得勘定できるものではないと思います。
Re:無理じゃろう… (スコア:2, すばらしい洞察)
それは「10%の株式」と「取締役2名」とでチャラだと思いますね。
アメリカとかの取締役はこの手の製品に置いては、「安かろう悪かろう」なパーツを採用、歩留まりを悪化させ赤字を悪化させる事しかしませんから。
「素早く、間違った決断を下す」vs「ぐずぐずといつまでも間違った方法を続ける」
どちらがより被害がでかいかは…微妙。
fjの教祖様
Re: (スコア:0)
まずは基本中の基本である、短期的なお金の損得勘定を推測しているだけだよね。
日本的経営が苦手としている「決断の早さ・ドライな損得勘定」で考えると、WDの株式と役員ってどうなんでしょ。
なんか企業価値よりメンツを保った様に見える。
中西社長のコメント (スコア:2)
中西社長のコメントによると…
http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90900001&sid=azxgPrVrMR0U [bloomberg.co.jp]
中西社長は、買収額や期間損益、売却額などトータルの収支について、「ドルベースで換算するとかなりプラスになる」
という事ですよ
Re:中西社長のコメント (スコア:2, すばらしい洞察)
日本語の妙って奴ですよね。
トータルの収支
つまりこの取引だけ見るとプラスにならないってことですな。
WDの10%の株式だけでは黒字にならないので、取締役などの人間の影響を最大限にプラスに見なくちゃいけない、と。
で、それだけでも実はあやしさ大爆発な状態なので次の一言が必要です、と:
換算すると
つまり実体的には円ベースで計算するので全然黒字じゃありません、ってことですな。
fjの教祖様
Re: (スコア:0)
一瞬、俺も円建てで損益を考えたけど
日立クラスだったらそれなりに
為替リスクの仕組みがあるので、為替損益はあまりないのでは?
また、
ドルを円に換算する必要性が無く、ドルで持つ意味もあるのでは?
とまぁ、日立の肩を持ちたいけど
事業を再生して、高く売り払った
というイメージは持てないのは、日本人的思考なんだろうか。
Re:無理じゃろう… (スコア:1, すばらしい洞察)
日立はワールドワイドでやってる企業だから円換算で考えなくてもいいとは思いますが
いずれにしても利益が出たとは言えないでしょうね。
外から観てる印象ではHGSTは日本的経営の最悪のケースかなと思ってるんですけど。
そもそも、IBMから買収した時点で赤字の部門だったのに有効な手を打たず数年間はほとんど
放置して赤字を垂れ流す状態。多少のリストラはやってたようですがね。
基本的には状況が良くなるのをひたすら座して待ってるだけのような。
日立が1兆円をこす空前の赤字を出しようやく重い腰をあげて構造改革を断行、はじめて
HGSTを年度黒字に持ち込んだら、翌年には売却と。
HGSTを所有している間、他の日立の事業とのシナジー効果もはっきりしなかったし、
いったい何のために買ったのか?
決断の激しい遅さ、展望なさ、そして迷走っぷり。状況の変化に臨機応変に対応できない
あたり、日本の企業に共通する課題じゃないですかね、と。
Re: (スコア:0)
とかすると完全にうちの会社の話なんだが…。おかしいなおれ日立に就職したつもりは無かったんだが…orz。
Re: (スコア:0)
>>いったい何のために買ったのか?
薄型TVにHDD(レコーダー)を内蔵した
今じゃ他メーカーもやってる