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本来なら2012〜2013頃に極大期を迎えて太陽活動が活発になる……はずなのに、いまいち活発にならない。というかだんだん活動が下がってきている。あれ?このままだと次の極大〜極小周期の始まりが遅れたりするかも?(地球への影響は、ほんのちょっと気温が下がるかも?)
……という理解でいいのでしょうか。何か元記事とタレコミとナショナルジオグラフィックの記事が微妙に言ってることが違っててアレだったので。。。# ナショナルジオグラフィックが比較的わかりやすかったかなぁ。
適当にツッコミとか訂正お願いします。
>このままだと次の極大〜極小周期の始まりが遅れたりするかも?
ちょっと違う。
まず、11年周期の活動の上下がある。そしてそれとは別に、もっと長期間での活動の変動がある。で、いつもの11年周期を観測してたら、周期がだいぶ乱れてるし、ピークの高さ自体もかなり低い。さらに長期的に見ると11年周期で増減しながらももっと長いスケールでは減少基調にあるように見える。
ここから、
「(11年周期とは別のもっと長期的な活動として)太陽活動が低下してるんじゃないか?」「最近の11年周期の崩れとかはこれの影響かも?」「このまま長期的な活動低下の傾向が強まると、気温低下要因になるかも?」
という話が出る。次の周期が遅れるから影響が出るというより、もっと根本的な原因となる大きな変動があって、それが引き起こす結果の一つとして11年周期のズレだとか弱体化が起きてる可能性がある。
でもって話がややこしいのは、太陽活動(黒点数:主に磁気的活動に関連)と、太陽からの輻射により地球が受ける熱との関係が必ずしも自明ではないこと。観測によれば、太陽の全輻射エネルギーは黒点数と相関があるように見え、黒点が多いと輻射も多い。しかし同時に、黒点の多い場合と少ない場合でスペクトルにも差が出ており、確か黒点が多いと紫外がかなり増え、赤外などの長波長領域はむしろ減る。で、黒点が少ないとその逆になる。ここで問題になるのが、「黒点が多い場合に、トータルでの輻射が増える効果と、吸収され熱に変わりやすい長波長側が減る効果、どちらがどのぐらい聞くのか?」という点。必ずしもよくわかっているとは言い切れないので、温度が上がるのか下がるのかはよくわからないこともある。(多分下がるとは言われてるけど)
また、マウンダー極小期には黒点の数の極端な減少と、気温の低下(ただしこちらも、ヨーロッパでは気温の低下が顕著だが、全球的にはどの程度だったのか?というところで議論があったりもする)が重なっているので、黒点数と気温には相関がありそうには思える。しかしその一方、気をつけないといけないのは、黒点数と輻射量との関係が必ずしも自明では無い点。これらは両方とも別のもっと大きな原因によって引き起こされる結果として変動している、と考えられているけれども、その大元の原因がよくわかっていない。そのため、
「黒点を増やすし輻射も増やす11年周期の原因A」「黒点を減らして輻射も(多分)減らしたマウンダー極小期の原因B」
が、まったく違う原因で起きている(けど起こっている結果は似ている)可能性もある。で、さらに言ってしまえば、
「黒点を減らすけど輻射を増やす原因C」
というものが存在しないとは言えない(黒点と輻射の関係に関しては、そのぐらいよくわかっていない)。だから、今後黒点が減ったからと言って、輻射が減るかどうかは一概に言えない。観測してみないとわからない、ってところがある。
黒点は太陽磁場で発生するんだし、太陽磁場は熱対流で磁力線がネジくれて発生するんだから、エネルギー生成率と相関しないとは思えんな。もっとも、氷河期の原因は地球上の大陸移動の方が大きいんだが。
>太陽磁場は熱対流で磁力線がネジくれて発生するんだから、エネルギー生成率と相関しないとは思えんな。
関係してるのはまず間違いないんだけど、それが単純に一対一対応か?というところが難しい。つまり、黒点増える → 放射も「必ず」多い黒点少ない → 放射も「必ず」少ないが言える保証がない。
地球のダイナモみたいに単なる流体ならまだ楽なんだけど、太陽の場合は電磁流体がプラズマなせいで自分の作る磁場で自分自身が形変えたりと面倒臭いからねぇ。
元コメACです。ぐだぐだ書いたり消したりしていたら変なつながりになってしまったので訂正。
>黒点が多い場合に(中略)(多分下がるとは言われてるけど)
正しくは
「黒点が多い場合にどうなるかは必ずしも自明では無い」「ただ、黒点の少ない時期は気温は多分下がるとは言われている」
元コメは書き直している間に逆のつながりになってしまっていました。訂正します。
日本の場合、マウンダー極小期だけ凶作や飢饉が多かったわけじゃなく、江戸時代から昭和初期までの約三百年間が凶作や飢饉が多かった時期ですからねぇ。氷河期だってポールシフトで極地になっていただけじゃないかって話もあるし。
ただ、太陽の活動が変われば太陽光をエネルギー源にしている植物に影響が出て、その植物を食べる動物にも影響が出る可能性はある。そういう意味では、約三百年ぶりの事態なので、色々な想定外に対しての心構えをしておく必要がありますね。
氷河期だってポールシフトで極地になっていただけじゃないかって話もあるし。
トンデモと科学的に可能性がある仮説を同列に扱うのはやめましょう。 確かにそういう主張はありましたが、現在ではとっくにありえないと否定されています。
東日本大震災で軸の振動が17センチずれた [nationalgeographic.co.jp]、ということの意味を考えてください。 ポールシフトで氷河期が起きるのなら、そのたびにこの何万倍の大災害が必要になると思いますか?
# 磁極がずれて氷河期になるという主張ならサーセン。でも文脈からそういう話じゃないですよね・・・?
トンデモ科学的なポールシフトはないにせよ、南極から見ると南極(ポール)が移動(シフト)してきたように見えたようにプレートの移動や地震等で地表と極(ポール)の位置関係は常に変わっているわけですよ。さらに、日本列島生成の過程を見れば解るように、プレートの動きも(地質学的にみると)ダイナミックに変わり続けているわけで、欧州が地球誕生から一度も極(ポール)になったことがないと考える方がおかしい。
ただまぁ、火山から噴火して固まったばかりの岩すら正しく測定できない年代測定法による結果を基にあれこれ言っているのも確かなので、真実は神のみぞ知る世界なのは確かなんですけどね。
プレートの移動と現在の氷期間氷期サイクルは、時間スケールが全く異なる。前者は最低でも数百万年。後者は万年のスケールだ。自転軸の振動は36000年周期くらい。それ以外の自転軸の移動はもっとゆっくりしている。氷期に地球が寒冷化し、陸地における氷床の面積が増えたのはほぼ地質学的に確定している。欧州以外に、日本や東アジアでも寒冷気候に対応した植物相がなってるし、海面が100m~200m低下した証拠も多く残っている。氷期やプレートを語るなら、これくらいの基礎知識はあってほしいね。それと火山岩年代測定も、誤差の範囲が数万年~数十万年のスケールというだけで、億年オーダーの測定には十分だし直近の氷期と間氷期については、C14法が数年の誤差で有効に使える。年代測定は簡単でないのは事実だが、さりとて神様頼みの様なあてのないものでもない。
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目玉の数さえ十分あれば、どんなバグも深刻ではない -- Eric Raymond
ちょっと整理。 (スコア:0)
本来なら2012〜2013頃に極大期を迎えて太陽活動が活発になる……はずなのに、
いまいち活発にならない。というかだんだん活動が下がってきている。あれ?
このままだと次の極大〜極小周期の始まりが遅れたりするかも?
(地球への影響は、ほんのちょっと気温が下がるかも?)
……という理解でいいのでしょうか。
何か元記事とタレコミとナショナルジオグラフィックの記事が微妙に言ってることが違っててアレだったので。。。
# ナショナルジオグラフィックが比較的わかりやすかったかなぁ。
適当にツッコミとか訂正お願いします。
Re:ちょっと整理。 (スコア:5, 参考になる)
>このままだと次の極大〜極小周期の始まりが遅れたりするかも?
ちょっと違う。
まず、11年周期の活動の上下がある。そしてそれとは別に、もっと長期間での活動の変動がある。
で、いつもの11年周期を観測してたら、周期がだいぶ乱れてるし、ピークの高さ自体もかなり低い。
さらに長期的に見ると11年周期で増減しながらももっと長いスケールでは減少基調にあるように見える。
ここから、
「(11年周期とは別のもっと長期的な活動として)太陽活動が低下してるんじゃないか?」
「最近の11年周期の崩れとかはこれの影響かも?」
「このまま長期的な活動低下の傾向が強まると、気温低下要因になるかも?」
という話が出る。次の周期が遅れるから影響が出るというより、もっと根本的な原因となる大きな変動があって、それが引き起こす結果の一つとして11年周期のズレだとか弱体化が起きてる可能性がある。
でもって話がややこしいのは、太陽活動(黒点数:主に磁気的活動に関連)と、太陽からの輻射により地球が受ける熱との関係が必ずしも自明ではないこと。
観測によれば、太陽の全輻射エネルギーは黒点数と相関があるように見え、黒点が多いと輻射も多い。しかし同時に、黒点の多い場合と少ない場合でスペクトルにも差が出ており、確か黒点が多いと紫外がかなり増え、赤外などの長波長領域はむしろ減る。で、黒点が少ないとその逆になる。
ここで問題になるのが、「黒点が多い場合に、トータルでの輻射が増える効果と、吸収され熱に変わりやすい長波長側が減る効果、どちらがどのぐらい聞くのか?」という点。必ずしもよくわかっているとは言い切れないので、温度が上がるのか下がるのかはよくわからないこともある。
(多分下がるとは言われてるけど)
また、マウンダー極小期には黒点の数の極端な減少と、気温の低下(ただしこちらも、ヨーロッパでは気温の低下が顕著だが、全球的にはどの程度だったのか?というところで議論があったりもする)が重なっているので、黒点数と気温には相関がありそうには思える。しかしその一方、気をつけないといけないのは、黒点数と輻射量との関係が必ずしも自明では無い点。これらは両方とも別のもっと大きな原因によって引き起こされる結果として変動している、と考えられているけれども、その大元の原因がよくわかっていない。そのため、
「黒点を増やすし輻射も増やす11年周期の原因A」
「黒点を減らして輻射も(多分)減らしたマウンダー極小期の原因B」
が、まったく違う原因で起きている(けど起こっている結果は似ている)可能性もある。で、さらに言ってしまえば、
「黒点を減らすけど輻射を増やす原因C」
というものが存在しないとは言えない(黒点と輻射の関係に関しては、そのぐらいよくわかっていない)。
だから、今後黒点が減ったからと言って、輻射が減るかどうかは一概に言えない。観測してみないとわからない、ってところがある。
Re:ちょっと整理。 (スコア:1)
黒点は太陽磁場で発生するんだし、太陽磁場は熱対流で磁力線がネジくれて発生するんだから、エネルギー生成率と相関しないとは思えんな。
もっとも、氷河期の原因は地球上の大陸移動の方が大きいんだが。
the.ACount
Re: (スコア:0)
>太陽磁場は熱対流で磁力線がネジくれて発生するんだから、エネルギー生成率と相関しないとは思えんな。
関係してるのはまず間違いないんだけど、それが単純に一対一対応か?というところが難しい。
つまり、
黒点増える → 放射も「必ず」多い
黒点少ない → 放射も「必ず」少ない
が言える保証がない。
地球のダイナモみたいに単なる流体ならまだ楽なんだけど、太陽の場合は電磁流体がプラズマなせいで自分の作る磁場で自分自身が形変えたりと面倒臭いからねぇ。
訂正 (スコア:0)
元コメACです。
ぐだぐだ書いたり消したりしていたら変なつながりになってしまったので訂正。
>黒点が多い場合に(中略)(多分下がるとは言われてるけど)
正しくは
「黒点が多い場合にどうなるかは必ずしも自明では無い」
「ただ、黒点の少ない時期は気温は多分下がるとは言われている」
元コメは書き直している間に逆のつながりになってしまっていました。訂正します。
Re: (スコア:0)
日本の場合、マウンダー極小期だけ凶作や飢饉が多かったわけじゃなく、江戸時代から昭和初期までの約三百年間が凶作や飢饉が多かった時期ですからねぇ。
氷河期だってポールシフトで極地になっていただけじゃないかって話もあるし。
ただ、太陽の活動が変われば太陽光をエネルギー源にしている植物に影響が出て、その植物を食べる動物にも影響が出る可能性はある。
そういう意味では、約三百年ぶりの事態なので、色々な想定外に対しての心構えをしておく必要がありますね。
トンデモと科学的仮説を同列に扱わないで (スコア:0)
トンデモと科学的に可能性がある仮説を同列に扱うのはやめましょう。
確かにそういう主張はありましたが、現在ではとっくにありえないと否定されています。
東日本大震災で軸の振動が17センチずれた [nationalgeographic.co.jp]、ということの意味を考えてください。
ポールシフトで氷河期が起きるのなら、そのたびにこの何万倍の大災害が必要になると思いますか?
# 磁極がずれて氷河期になるという主張ならサーセン。でも文脈からそういう話じゃないですよね・・・?
Re:トンデモと科学的仮説を同列に扱わないで (スコア:1, おもしろおかしい)
# バス停を毎日ちょっとずつズラして自宅の前に持って来た高校生の話思い出した
Re:トンデモと科学的仮説を同列に扱わないで (スコア:2)
地震の発生箇所はランダムだと見なせるため地軸を動かす方向を決定不能です。
如何なる内容であろうとACでの書き込みは一切無視します。
Re: (スコア:0)
トンデモ科学的なポールシフトはないにせよ、南極から見ると南極(ポール)が移動(シフト)してきたように見えたようにプレートの移動や地震等で地表と極(ポール)の位置関係は常に変わっているわけですよ。
さらに、日本列島生成の過程を見れば解るように、プレートの動きも(地質学的にみると)ダイナミックに変わり続けているわけで、欧州が地球誕生から一度も極(ポール)になったことがないと考える方がおかしい。
ただまぁ、火山から噴火して固まったばかりの岩すら正しく測定できない年代測定法による結果を基にあれこれ言っているのも確かなので、真実は神のみぞ知る世界なのは確かなんですけどね。
Re: (スコア:0)
プレートの移動と現在の氷期間氷期サイクルは、時間スケールが全く異なる。
前者は最低でも数百万年。後者は万年のスケールだ。
自転軸の振動は36000年周期くらい。それ以外の自転軸の移動はもっと
ゆっくりしている。
氷期に地球が寒冷化し、陸地における氷床の面積が増えたのは
ほぼ地質学的に確定している。
欧州以外に、日本や東アジアでも寒冷気候に対応した植物相が
なってるし、海面が100m~200m低下した証拠も多く残っている。
氷期やプレートを語るなら、これくらいの基礎知識は
あってほしいね。
それと火山岩年代測定も、誤差の範囲が数万年~数十万年の
スケールというだけで、億年オーダーの測定には十分だし
直近の氷期と間氷期については、C14法が数年の誤差で有効に使える。
年代測定は簡単でないのは事実だが、さりとて神様頼みの様な
あてのないものでもない。