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年に何回かこういう話しあるよね? ロケットなり衛星なりを準備しておいて、ピンポイントで近くまで行って観測させたりできないの? はやぶさみたいに遠くまで観測に行くよりは、だいぶお安く早く済みそうな気がするんだけど・・・?
速度が足りなくて同じ軌道を取ることはできないだろうけど、一瞬だけ近くに行って撮影するぐらいできそうじゃない?
一つは、この手の地球のごく近傍をかすめる小惑星のほとんどが非常に小さい、という点。探査に適した大きな小惑星(比較的準備の時間に余裕がある間に発見でき、発見・追尾・調査が簡単)は数が少ないため、非常に近いところをかすめることはほとんど無い。話題になるのは飛び回ってる数が多い10から数十メートル程度のサイズの小惑星で、これはさすがに小さすぎて調査は難しい。
次に、実はイトカワなりなんなりのサンプルリターンの対象も地球に非常に接近している小惑星だと言うこと。月軌道ぐらいまでの距離にはさすがに近づいていないけど、太陽系レベルで見ると地球の近傍を通過している小惑星になる(分類的にも、Near-Earth-Object:NEOになる)。そういう意味では、「近くを通る小惑星は観測対象になってる」とも言える。
最後に、やはり相対速度が問題。月軌道ぐらいの距離をかすめる小惑星は、(ものによるけど)地球に対し秒速で数キロぐらいの相対速度を持っている。となると、せいぜい出来ることは本当に瞬間の写真を撮れるかどうか。その一方、単なる表面写真(しかも相対速度が大きいので、高解像度のものは難しい)だとあまりデータとしては量がない。実際、遠くの小惑星探査などで行ってきた/行おうとしている実験としては、密度、成分、化学組成、同位体比率あたりがあるのだけれども、単にすれ違うだけだとこの手の情報を得るのがなかなか難しい。それだったら頑張ってもうちょっと遠くまで行った方が研究的にはありがたい、というもの。比喩として適切かどうかわからないけど、例えば生物の生態調査をしたい時に「ある鳥は、近所では写真が撮れるがほんの一瞬1枚撮影することしかできない。隣国まで行くと、(行くのは大変だけど)つきっきりで24時間至近距離で観察できる」とかそういう感じ。
小さいなら丸ごと持って帰ればいいじゃない
小惑星人をまるごと誘拐する度胸はちょっと・・・
なら、内臓とか頭だけとってくるとか
相対運動のエネルギーで1メガトンぐらいあるからなあ……#あと、衛星から見れば結構でかいし。
核でも撃って割った破片でよくない?
・秒速10kmぐらいで飛んでいる微小な物体にミサイル等を当てるのは非常に難しい。(核兵器でも、大気のない宇宙では衝撃を与えられる範囲は非常に狭い。相対速度とサイズ的にはICBMを最終段階で迎撃するのに近いが、通常の弾道ミサイルに比べ飛んでくる小惑星の方が観測が難しく、軌道の推定の困難さが高いため迎撃の難易度は上がる)・ついでに言うと、宇宙空間での核実験はかなり制限がある(条約は発効していないけど、世論的な意味で)ので、宇宙で核兵器を使うこと自体が難しい。(小惑星回避のために核兵器を用いた実験をしようという話は無いではない。しかし、かなり実験を重ねないと成功は期待できない)・万一当たっても、細かな破片になる際に軌道がかなり変わるので回収が大変かもしれない。・というか相対速度秒速10kmの破片とかバラ撒くと衛星とか超大変(デブリ的な意味で)
比喩に関しては「近所と隣国」には若干の違和感が・・・#わたし自身も詳しくはないですが「グアムとアメリカ東海岸」あたりが「どちらも外国(大気圏外)であり、それなりのハードルがある」という感じが出ていいような気も#どうしても、ぴったりの比喩は難しいですけど(苦笑)
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アレゲは一日にしてならず -- アレゲ研究家
こういう小惑星って (スコア:0)
年に何回かこういう話しあるよね?
ロケットなり衛星なりを準備しておいて、ピンポイントで近くまで行って観測させたりできないの?
はやぶさみたいに遠くまで観測に行くよりは、だいぶお安く早く済みそうな気がするんだけど・・・?
速度が足りなくて同じ軌道を取ることはできないだろうけど、一瞬だけ近くに行って撮影するぐらいできそうじゃない?
Re:こういう小惑星って (スコア:4, 参考になる)
一つは、この手の地球のごく近傍をかすめる小惑星のほとんどが非常に小さい、という点。
探査に適した大きな小惑星(比較的準備の時間に余裕がある間に発見でき、発見・追尾・調査が簡単)は数が少ないため、非常に近いところをかすめることはほとんど無い。話題になるのは飛び回ってる数が多い10から数十メートル程度のサイズの小惑星で、これはさすがに小さすぎて調査は難しい。
次に、実はイトカワなりなんなりのサンプルリターンの対象も地球に非常に接近している小惑星だと言うこと。月軌道ぐらいまでの距離にはさすがに近づいていないけど、太陽系レベルで見ると地球の近傍を通過している小惑星になる(分類的にも、Near-Earth-Object:NEOになる)。そういう意味では、「近くを通る小惑星は観測対象になってる」とも言える。
最後に、やはり相対速度が問題。月軌道ぐらいの距離をかすめる小惑星は、(ものによるけど)地球に対し秒速で数キロぐらいの相対速度を持っている。となると、せいぜい出来ることは本当に瞬間の写真を撮れるかどうか。その一方、単なる表面写真(しかも相対速度が大きいので、高解像度のものは難しい)だとあまりデータとしては量がない。実際、遠くの小惑星探査などで行ってきた/行おうとしている実験としては、密度、成分、化学組成、同位体比率あたりがあるのだけれども、単にすれ違うだけだとこの手の情報を得るのがなかなか難しい。それだったら頑張ってもうちょっと遠くまで行った方が研究的にはありがたい、というもの。
比喩として適切かどうかわからないけど、例えば生物の生態調査をしたい時に「ある鳥は、近所では写真が撮れるがほんの一瞬1枚撮影することしかできない。隣国まで行くと、(行くのは大変だけど)つきっきりで24時間至近距離で観察できる」とかそういう感じ。
Re: (スコア:0)
小さいなら丸ごと持って帰ればいいじゃない
Re:こういう小惑星って (スコア:1, おもしろおかしい)
小惑星人をまるごと誘拐する度胸はちょっと・・・
Re:こういう小惑星って (スコア:1)
なら、内臓とか頭だけとってくるとか
Re: (スコア:0)
相対運動のエネルギーで1メガトンぐらいあるからなあ……
#あと、衛星から見れば結構でかいし。
Re: (スコア:0)
核でも撃って割った破片でよくない?
Re: (スコア:0)
・秒速10kmぐらいで飛んでいる微小な物体にミサイル等を当てるのは非常に難しい。
(核兵器でも、大気のない宇宙では衝撃を与えられる範囲は非常に狭い。相対速度とサイズ的にはICBMを最終段階で迎撃するのに近いが、通常の弾道ミサイルに比べ飛んでくる小惑星の方が観測が難しく、軌道の推定の困難さが高いため迎撃の難易度は上がる)
・ついでに言うと、宇宙空間での核実験はかなり制限がある(条約は発効していないけど、世論的な意味で)ので、宇宙で核兵器を使うこと自体が難しい。
(小惑星回避のために核兵器を用いた実験をしようという話は無いではない。しかし、かなり実験を重ねないと成功は期待できない)
・万一当たっても、細かな破片になる際に軌道がかなり変わるので回収が大変かもしれない。
・というか相対速度秒速10kmの破片とかバラ撒くと衛星とか超大変(デブリ的な意味で)
Re: (スコア:0)
比喩に関しては「近所と隣国」には若干の違和感が・・・
#わたし自身も詳しくはないですが
「グアムとアメリカ東海岸」あたりが「どちらも外国(大気圏外)であり、それなりのハードルがある」という感じが出ていいような気も
#どうしても、ぴったりの比喩は難しいですけど(苦笑)
Re: (スコア:0)