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バチカンが歴史文書を公開したと聞いて、すぐガリレオの文書が含まれるとわかった。今の法王はかつての言い方での元異端審問官で、ガリレオ問題が専門のひとつ。あれに関しては、社会主義者やプロテスタントが流布した、科学的真理を教会が弾圧したというウソが蔓延しているが、正確にはそうではないのは、ちょっとした知識人なら知っていること。その誤解を説くための公開やろうね。
私はその嘘しか知らない非知識人ゆえ、後学のため、真実を教えていただけないでしょうか?
ガリレオに関しては、当時のローマ内でも賛成派と反対派に別れて結構もめた。内部での権力闘争の題材に使われたりもしてる。だから一度は無罪となってみたり有罪にする際の根拠の一部に無理があったりと変な事になる。最終的には、「自転を何か実験的手法で実際に示せれば認めよう」というところまでは行ったけど、ガリレオ側がそれを示せなかったんで「彼の主張は間違い」という一派が勝利。もしこの時点でガリレオがフーコーの振り子を思いついてれば勝てたんだろうけど、まあそこまで何でもかんでも一個人に求めるのは酷というものか。(セイバーヘーゲンがその部分をネタにしてバーサーカーシリーズで使っていたりする)
ただし、なにぶん昔のことなどで各種の説が入り乱れていてはっきりしない部分、異説のある部分も多い。またガリレオ自身、(今で言う)科学の分野に関してはちょっと過剰とも言える自負心があり、強固に主張したり他人をけなしたりで敵を作りやすい性格だったのもまずかったかもしれない。もうちょっと世渡りがうまければ違う結果だった可能性もある。
なるほど、カソリックがガリレオを弾圧したという事実は変わらないところ、その背景としてはカソリックが宗教的理由で弾圧したというのではなく、反ガリレオ派が勝利したから、というところなんですな。
もうちょっと世渡りがうまければ
生きる上では才能よりもコミュ力が大事ということですな。悲しいことですが。
科学とは関係ありませんが、なんとなく、野球の落合博満、サッカーの中田英寿がマスコミに弾圧されていたことを思い出しました。彼らはコミュ力が常人未満のために弾圧されていましたし、私も彼らを誤解していました。
まあそんな感じですよね。元々、カトリック圏の外縁では外(含む異端)に対する抗争が多いのに対し、ローマはどっちかっていうと内での抗争に明け暮れてるイメージが……まあ権力の中心なんてどこもそんなもんか。
ガリレオも、もっときっちり理論を詰めて文句が出ない(文句を言われてもきっちり反論できる)ところまで持って行けば(そしてそれをオブラートにくるんで伝えられる人当たりの良さがあれば)もうちょっと何とかなったかもしれないんですが、「いや、この観測結果見れば明らかだろ?」って段階で打って出ちゃったのが痛い。……まあ、うちらも論文書くときに良くやらかすん
思惑があったとしても,カトリックの思想弾圧制度により有罪とされたことには変わらないでしょ。まあ当時はカルバン派の方がひどく思想弾圧していたし,非キリスト教の本朝だってナントカ異学の禁とかやっていたわけですが。しかし戦後に至ってもなお禁書目録制度が続いたというのが凄い。
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Stableって古いって意味だっけ? -- Debian初級
ガリレオ・ガリレイ (スコア:4, 興味深い)
バチカンが歴史文書を公開したと聞いて、すぐガリレオの文書が含まれるとわかった。
今の法王はかつての言い方での元異端審問官で、ガリレオ問題が専門のひとつ。
あれに関しては、社会主義者やプロテスタントが流布した、科学的真理を教会が弾圧したと
いうウソが蔓延しているが、正確にはそうではないのは、ちょっとした知識人なら知っていること。
その誤解を説くための公開やろうね。
Re: (スコア:1)
私はその嘘しか知らない非知識人ゆえ、後学のため、真実を教えていただけないでしょうか?
Re: (スコア:1, 参考になる)
ガリレオに関しては、当時のローマ内でも賛成派と反対派に別れて結構もめた。内部での権力闘争の題材に使われたりもしてる。だから一度は無罪となってみたり有罪にする際の根拠の一部に無理があったりと変な事になる。
最終的には、「自転を何か実験的手法で実際に示せれば認めよう」というところまでは行ったけど、ガリレオ側がそれを示せなかったんで「彼の主張は間違い」という一派が勝利。
もしこの時点でガリレオがフーコーの振り子を思いついてれば勝てたんだろうけど、まあそこまで何でもかんでも一個人に求めるのは酷というものか。
(セイバーヘーゲンがその部分をネタにしてバーサーカーシリーズで使っていたりする)
ただし、なにぶん昔のことなどで各種の説が入り乱れていてはっきりしない部分、異説のある部分も多い。
またガリレオ自身、(今で言う)科学の分野に関してはちょっと過剰とも言える自負心があり、強固に主張したり他人をけなしたりで敵を作りやすい性格だったのもまずかったかもしれない。もうちょっと世渡りがうまければ違う結果だった可能性もある。
Re:ガリレオ・ガリレイ (スコア:1)
なるほど、カソリックがガリレオを弾圧したという事実は変わらないところ、その背景としてはカソリックが宗教的理由で弾圧したというのではなく、反ガリレオ派が勝利したから、というところなんですな。
もうちょっと世渡りがうまければ
生きる上では才能よりもコミュ力が大事ということですな。悲しいことですが。
科学とは関係ありませんが、なんとなく、野球の落合博満、サッカーの中田英寿がマスコミに弾圧されていたことを思い出しました。彼らはコミュ力が常人未満のために弾圧されていましたし、私も彼らを誤解していました。
Re: (スコア:0)
まあそんな感じですよね。
元々、カトリック圏の外縁では外(含む異端)に対する抗争が多いのに対し、ローマはどっちかっていうと内での抗争に明け暮れてるイメージが……
まあ権力の中心なんてどこもそんなもんか。
ガリレオも、もっときっちり理論を詰めて文句が出ない(文句を言われてもきっちり反論できる)ところまで持って行けば(そしてそれをオブラートにくるんで伝えられる人当たりの良さがあれば)もうちょっと何とかなったかもしれないんですが、「いや、この観測結果見れば明らかだろ?」って段階で打って出ちゃったのが痛い。
……まあ、うちらも論文書くときに良くやらかすん
Re: (スコア:0)
思惑があったとしても,カトリックの思想弾圧制度により有罪とされたことには変わらないでしょ。
まあ当時はカルバン派の方がひどく思想弾圧していたし,非キリスト教の本朝だってナントカ異学の禁とかやっていたわけですが。
しかし戦後に至ってもなお禁書目録制度が続いたというのが凄い。