「アラン・チューリング氏の死後恩赦を求める嘆願書、英政府に認められず」記事へのコメント

英国政府はバチカン以下か

[Anonymous Coward]

民主主義国家(笑)
それともこれに乗じて「教皇が個人的にガリレオに謝罪しちゃったけど、バチカンとして公式にはあれはナシね」とか言い出すかな。

Re:

[Anonymous Coward]

過去の出来事に現政府が遺憾の意を表明したりするのは自由だし、遺憾だと思えばどんどんやればいいが、一旦決まった法的処分を超法規的に覆すのはなるべく避けるべきだと思う。たとえ、それがどんなに無害なものだったとしてもね。

そもそも、チューリングはたまたま頭が良すぎて国家貢献が大だったというだけで、他にも同法で処罰された人は大量にいる。そういう人たちはどうなっちゃうんだよ。むしろ、過去に悪法が存在していたことのシンボルとして彼の「罪」を残しておいた方が良い。覆水盆に返らず、だよ。

そういう意味ではカトリックは覆水を盆に返そうとしているわけで、潔さに欠ける。カトリックの異端認定なんてその程度の重みしかなかったってことだ。そして、たとえ死後の名誉が回復されようとも、ヒュパティアもジャンヌダルクも、坊主を恨みながら死んでいったのは想像に難くないので、何の慰めにもならない。チューリング然りだよ。過去の過ちを償う、って言えば聞こえはいいけれど、本音は「外聞が悪いから歴史を改竄したい」だからね。

Re:

[saitoh (10803)]

別に再審して無罪にしろって言ってるわけじゃなし、恩赦ってのは刑罰の取り消しであって罪がなかったことにするわけじゃない。べつに恩赦にしてもいいと思うがなあ。ちょっと「当時の法律では罪だったから」ってのは再審を拒否する理由としては妥当だが恩赦を拒否する理由としてはなんか変。

そう言えば日本だと、明治天皇、大正天皇の崩御の際には恩赦が行われたが、昭和天皇崩御時には行なわれなかったんですよね。

Re:

[Anonymous Coward]

ちょっと分からないのですが、刑罰が消えるだけで罪が消えないのならば、死後恩赦にはどのような意味があるのでしょうか？

Re:

[Anonymous Coward]

ないよ。葬式は生きてる人間のためにするものであって、死んだ人間のためのものじゃない。
日本の恩赦の場合、訴えの利益なしで再審請求できなくなるから死人の名誉は全然回復されない。ちなみに昭和帝崩御のときはちゃんと恩赦あったよ。選挙違反がチャラになるのはどうよ？的な批判が多かったけどね。

Re:英国政府はバチカン以下か

[saitoh (10803)]

しまった。うっかりwikipediaの記述を丸呑みして裏をとるのを忘れた。昭和天皇崩御のときには特赦等行われたみたいですね。