3 アカウント作成に使用するメールアドレスの重複チェックを行なっていないっぽい。 Internet Watchで記事が公開された後、このストーリーが掲載される前に、このサービスがどういうものであるかを調べるため、アカウントを作成してみました。そのときに気がついたのですが、メールアドレスの重複チェックをしていないようです。もしかしたら、私の環境だけの問題かもしれませんが、3回同じメールアドレスを入力して3回ウエルカムメールが来ました。会員制の必要最低限の仕組みさえこのサービスは守れそうにないです。
このサービスがハリボテだと考える理由 (スコア:3, 参考になる)
タレコミのほうがアーカイブ済みになってコメントを付けられなくなったので、live-gon氏への返答の意味も含めてコメントします。
このサービスは穴が多すぎる、急ごしらえのハリボテであると私が考える理由を4つ挙げます。
1 法的リスクを事前に十分に検討したとは思われない。
MYUTAの判決例を十分に検討していないか、そもそも調べていないっぽい。そういう判決例があるというコメントがFacebook [facebook.com]であり、そのコメントがあった時(20日19:39)から1時間ちょっと後(20:54)に、ベンチャー向けサイト [venturenow.jp]で
という記事が公開されました。慌てていたのか何かわかりませんが、クラウドサービスの多様化・発展と国産検索エンジン衰退とはさすがに関係がないでしょう。
利用規約 [mangalocker.com]では
としていて、要は権利処理は利用者が行なえという自炊代行モデル(メソッド?)を使っています。「あくまでも、 自分で “ 自炊 ” したものを個人利用するためのサービス」(上記ベンチャー向けサイトから)という言い訳ではその差は埋まりません。また、InternetWatchの記者に話した内容は、私的複製の範囲内だといって、一貫性がないです。
自炊代行は、私の現状認識では、著者や出版社からの攻勢に防戦一方で(それだけが理由ではないにせよ)事業の縮小が避けられそうにない状態です。このManga Lockerというサービスの前途は、自炊代行と同じように困難だと思います。サービスの内容に新規性が幾ばくかはあるのでしょうけれど、何も考えずに前轍を踏めば運命は同じに方向に向かいます。
2 「全てのマンガを全ての場所でPC,iPhone,iPad全てがつながる」と謳いつつIntenetExplorerでは会員登録もログインもできない。
自炊するような利用者ならFireFox,Safari,Chromeを用意できるだろうとは思いますが、普段使っていないブラウザを使うことは私には苦痛に感じます。InternetExplorerの利用者を対象と考えないというのならある意味英断かもしれませんが、やっぱり謳い文句と実態に差がありすぎると考えます。それよりも、きっと、利用者の利便を考えずに、すぐにサービスインして注目を受けることしか考えていないのだと推測します。
3 アカウント作成に使用するメールアドレスの重複チェックを行なっていないっぽい。
Internet Watchで記事が公開された後、このストーリーが掲載される前に、このサービスがどういうものであるかを調べるため、アカウントを作成してみました。そのときに気がついたのですが、メールアドレスの重複チェックをしていないようです。もしかしたら、私の環境だけの問題かもしれませんが、3回同じメールアドレスを入力して3回ウエルカムメールが来ました。会員制の必要最低限の仕組みさえこのサービスは守れそうにないです。
4 運営会社Amaziaのサイト [amazia.co.jp]にMangaLockerに関する記述が1つもない。
お金をかけてプレスリリースを多数のサイトで掲載したのに、自分のサイトでは掲載しない理由が何なのか知りたいです。このサービスって本当はどうでもいいんじゃないの?
あと、Mangalocker.comで公開されている、PCで見られる日本語のページ数がどうみても10ページに満たない(数えたら6だった。英語のページは調べていません。)とか。
ベンチャーってよく知らないのですが、目立つサービスで投資を引き出せたらそれでいいんでしょうか。
Re: (スコア:0)
自分で「複製」を取るのは、私的複製の範囲内ではあるでしょうけど、
それを不特定多数がアクセス可能な環境においた時点でアウトでしょうね。
運営元がどう言いつくろっても、自炊による書籍の不特定多数配信を目的としたビジネスモデルと
指摘されても文句いえないでしょうね。自炊本のネットアクセスを宣伝しているんだから。
その点が他のストーレッジサービス業者と異なる点でしょうね。
個人的には、「自分で」自炊したPDFファイルを、「自分が」所有する端末に「ネット以外の手段で」コピーしたもので無い限り
如何なる手法であってもアウトな気がします。