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書籍

自炊した電子書籍向けの個人向けオンラインストレージサービス登場、これはセーフ? 43

ストーリー by hylom
さあどうなる 部門より
あるAnonymous Coward 曰く、

「全てのマンガを全ての場所で」「PC,iPhone,iPad全てがつながる」とうたう「Manga Locker」なるサービスが登場した。Internet Watchによると、自分で作成したPDFもしくはZIP形式の電子書籍をアップロードし、PCやiOSアプリからインターネット経由で閲覧できる、というサービスだ。

「自炊」を含む私的複製については、どこまでが「私的」なのか、さまざまな議論・解釈があるようだが、このサービスはセーフなのか注目したいところだ。

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • タレコミのほうがアーカイブ済みになってコメントを付けられなくなったので、live-gon氏への返答の意味も含めてコメントします。

    このサービスは穴が多すぎる、急ごしらえのハリボテであると私が考える理由を4つ挙げます。

    1 法的リスクを事前に十分に検討したとは思われない。
     MYUTAの判決例を十分に検討していないか、そもそも調べていないっぽい。そういう判決例があるというコメントがFacebook [facebook.com]であり、そのコメントがあった時(20日19:39)から1時間ちょっと後(20:54)に、ベンチャー向けサイト [venturenow.jp]で

    2007年 MYUTA事件(購入した音楽CDをオンラインストレージ経由でCD購入者の携帯電話にダウンロードできるサービスが著作権侵害とされた)などの判例もあり、デリケートな問題を抱えていることは否めない。だが、今後の国内クラウドサービスの多様化、発展を考えたとき、過去の国産検索エンジン衰退の二の舞だけは避けたいところだ。

    という記事が公開されました。慌てていたのか何かわかりませんが、クラウドサービスの多様化・発展と国産検索エンジン衰退とはさすがに関係がないでしょう。
     利用規約 [mangalocker.com]では

    4.本サービス内のファイルおよびその他のコンテンツは他者の知的財産権で保護されている場合があります。利用者はファイルのコピー、アップロード、ダウンロードは、それらを行う権利がない限り、行ってはならないものとします。
    5. 利用者は本サービスの使用中に行うコピー、アップロード、ダウンロード、または使用について全面的に責任を負うものとし、当社は一切責任を負わないものとします。

    としていて、要は権利処理は利用者が行なえという自炊代行モデル(メソッド?)を使っています。「あくまでも、 自分で “ 自炊 ” したものを個人利用するためのサービス」(上記ベンチャー向けサイトから)という言い訳ではその差は埋まりません。また、InternetWatchの記者に話した内容は、私的複製の範囲内だといって、一貫性がないです。
     自炊代行は、私の現状認識では、著者や出版社からの攻勢に防戦一方で(それだけが理由ではないにせよ)事業の縮小が避けられそうにない状態です。このManga Lockerというサービスの前途は、自炊代行と同じように困難だと思います。サービスの内容に新規性が幾ばくかはあるのでしょうけれど、何も考えずに前轍を踏めば運命は同じに方向に向かいます。

    2 「全てのマンガを全ての場所でPC,iPhone,iPad全てがつながる」と謳いつつIntenetExplorerでは会員登録もログインもできない。
     自炊するような利用者ならFireFox,Safari,Chromeを用意できるだろうとは思いますが、普段使っていないブラウザを使うことは私には苦痛に感じます。InternetExplorerの利用者を対象と考えないというのならある意味英断かもしれませんが、やっぱり謳い文句と実態に差がありすぎると考えます。それよりも、きっと、利用者の利便を考えずに、すぐにサービスインして注目を受けることしか考えていないのだと推測します。

    3 アカウント作成に使用するメールアドレスの重複チェックを行なっていないっぽい。
     Internet Watchで記事が公開された後、このストーリーが掲載される前に、このサービスがどういうものであるかを調べるため、アカウントを作成してみました。そのときに気がついたのですが、メールアドレスの重複チェックをしていないようです。もしかしたら、私の環境だけの問題かもしれませんが、3回同じメールアドレスを入力して3回ウエルカムメールが来ました。会員制の必要最低限の仕組みさえこのサービスは守れそうにないです。

    4 運営会社Amaziaのサイト [amazia.co.jp]にMangaLockerに関する記述が1つもない。
     お金をかけてプレスリリースを多数のサイトで掲載したのに、自分のサイトでは掲載しない理由が何なのか知りたいです。このサービスって本当はどうでもいいんじゃないの?

    あと、Mangalocker.comで公開されている、PCで見られる日本語のページ数がどうみても10ページに満たない(数えたら6だった。英語のページは調べていません。)とか。

    ベンチャーってよく知らないのですが、目立つサービスで投資を引き出せたらそれでいいんでしょうか。

    • by Anonymous Coward

      自分で「複製」を取るのは、私的複製の範囲内ではあるでしょうけど、
      それを不特定多数がアクセス可能な環境においた時点でアウトでしょうね。
      運営元がどう言いつくろっても、自炊による書籍の不特定多数配信を目的としたビジネスモデルと
      指摘されても文句いえないでしょうね。自炊本のネットアクセスを宣伝しているんだから。
      その点が他のストーレッジサービス業者と異なる点でしょうね。

      個人的には、「自分で」自炊したPDFファイルを、「自分が」所有する端末に「ネット以外の手段で」コピーしたもので無い限り
      如何なる手法であってもアウトな気がします。

  • 願望としてはセーフで有って欲しいし、過去からは学んでいるようだが、MYUTAとはまた違う何らかの手段で絶対につぶされると思う。
    訴訟起こされる前提の人生かけた釣りに見えます。

    • by Anonymous Coward

      日本国内に作るからダメなんだろ

      • IPアドレスからたどるとサーバーはオランダにあるのかな・・?
        親コメント
        • by Anonymous Coward

          関係する要因として利用者の所在地、提供者の所在地、鯖の所在地がある。オランダに鯖置くだけじゃ片手落ちかな

      • by Anonymous Coward

        いくら海外に置いても明らかに日本人相手のサービスの場合はアウトでしょうね。国内法をかわす為にシンガポールにトンネル会社を作って見かけ上譲渡したとしても。

        • by Anonymous Coward

          いくら海外に置いても明らかに日本人相手のサービスの場合はアウトでしょうね。国内法をかわす為にシンガポールにトンネル会社を作って見かけ上譲渡したとしても。

          たらこくちびるの譲渡はそれ自体罪ではありません。

        • by Anonymous Coward

          いわゆる無修正のエロ動画サービスでは,明らかに日本人相手のサービスを提供していますが
          摘発されたという話は聞きませんし大丈夫なのでは無いでしょうか?
          海外の法人が海外のサーバで提供すると大丈夫なのかなと

    • by Anonymous Coward

       中の人がアップされた自炊データを~とか考えたりもしたけども、立派な(?)会社組織っぽいンだよね。

       中の人がコピーをする場合、自炊代行との組み合わせで、存在するデータはコピーを返す、とかの荒技があるようにも思うが(当然真っ黒)、広告も入れられそうに無い、有料会員特典は容量のみとなれば、利益が上がるサービスには思えないんだが……

  • 個人でオンライン上にストレージを構築すればいいと思うのは私だけでしょうか。
    画質にもよりますが、漫画雑誌数冊で埋まる程度でしかない2GBとか利用の検討対象にすらになりません。

    オンラインストレージがほとんど認識されていなかった昔ならいざ知らず、今はHDD買ってきてインターネットに接続して
    ID取る程度で構築できるようなPogoplugのような製品あるんだし、なぜわざわざ専用アプリを経由してアップロードして、
    なおかつ容量増やすために金まで取られないとアカンのか。

    #これは邪推ですが、ストレージ上のデータが吹っ飛んだ場合でもデータ保証なんてのもしないでしょうし

    あと記事には、
    >将来的にはManga Lockerで漫画データを売買するプラットフォームの構築(後略)

    とかありますが、これって裁断とスキャンをユーザにやらせたデータを売買させるってことですかね?
    とても電子書店の代わりをやるようには読み取れないんですが……

    • なんか自炊同人誌のブラックマーケットでも出来そうな予感。
      地方ヲタからは絶賛されるんでしょうけどね。

      親コメント
      • by Anonymous Coward

        そんなもんタイトルでググるだけでいくらでも無料でダウンロードできるのにわざわざ金出す奴がいるんだろうか。
        # megauploadが閉鎖されたから多少はマシになったみたいだけど

        • by Anonymous Coward

          P2P割れからWeb割れに時代が逆行したことを考えると、
          その次は自鯖を立ててのファイル交換がリバイバルすることは明らかだな。

          • by Anonymous Coward

            お礼は3行以上!

          • by Anonymous Coward

            偽装ファイルの時代とftpmailの時代はいつ戻ってきますか?

    • by Anonymous Coward
      面倒くさいからだよ。
      # 「コンビニおでん、実は割高。無駄遣いの典型例」とか言っちゃうどっかのファイナンシャルプランナーみたいだな。
  • 専用アプリがどのようなものなのか分かりませんが、PCのブラウザからもアクセス可能と言うことは
    個人認証はIDとパスワード程度でしょう。(実際登録を求められるのはその程度のようです。)
    不特定多数に配信する機能がないと言われても、利用者側でIDとパスワードを共有されたら
    その時点で私的ではなくなるため、違法行為となり得てしまいます。

    おそらく、このサービスの提供者は抜け穴を見つけたと思い提供したのでしょうが
    (もしそうだとしたら)合法的に提供するためには、可能な限り抜け穴は塞がなければいけないという
    基本を無視した愚行だとしか言えません。
    --
    如何なる内容であろうとACでの書き込みは一切無視します。
  • 無料でIDとパスワードがゲットできる様なシステムでは、パスワード付きアップローダ同然と判断される可能性は否定できない。
    なので、IDとパスワードを漏らせば見たい放題なシステムだと利用者すらアウトになりかねないです。

    もちろん、訴訟騒ぎになるときはカラオケ法理で業者が訴えられるとは思いますが。
    著作物であるマンガ専門に扱うってんだから、MYUTAとまったく同じロジックで業者がアウトでしょう。

    • by Anonymous Coward

      > なので、IDとパスワードを漏らせば見たい放題なシステムだと利用者すらアウトになりかねないです。
      つまりDropBoxもアウトという結論により確信を深めました。

    • by Anonymous Coward

      使い方次第で業者も利用者も両方アウトでしょうし、
      アウトじゃない使い方では、事業として成立しそうに見えません。
      何もしない始めから外野がアウトの判定を出すのも頷けます。

      しかし日頃から日本企業ははリスクを恐れて何もしないとか、
      日本発のネットサービスが少ないとか、そういう文句を聞いていると
      実際に逮捕されるまでは、生暖かく見守ってやってもいいように感じます。
      色々と手間は掛かりますが、判例を蓄積するためにも暫くは泳がせてから
      俎板に載せたほうがいいように思います。

  • by Anonymous Coward on 2012年02月21日 17時31分 (#2103397)

    Dropboxとどう違うの?

    • by Anonymous Coward

      違わない。Dropboxもカラオケ法理に反しているのでバリバリ違法。

      • by Anonymous Coward

        取り扱いを漫画に限定したこと、そのための専用アプリを用意したこと。
            単機能の方が使い易いかも知れない。
            専用アプリが使い易いかも知れない。
            サーバー側でも漫画に特化したファイル圧縮が出来るかも知れない。< グレーな方法なら思いつくけど。
            ユーザが沢山集まれば、同人やら新刊の漫画を売るマーケットに育つかも知れない。

        取り敢えず、懸命に走り続けるベンチャーを生暖かく見守りたい。

      • by Anonymous Coward

        でも、公開していないものをどうやって調べるんだろうか・・・
        相手は違法行為をしてるんだから、調べる側もまさかの不正アクセスで?

        やっぱりあれだな、twitterで叫ぶの待ち?w

    • by Anonymous Coward

      自炊データをアップロードできますよ、と明言すると何かの教唆とか幇助とかの罪に問われるとか

      • by Anonymous Coward

        自炊データのアップが正犯じゃないんだから教唆やら幇助やらになりようがないだろ。
        # そんな心配しなくてもカラオケ法理でしっかり違法だから大丈夫だよ。

        • by Anonymous Coward

          カラオケ法理って公衆送信問題とは別なの?

          自分で取ったバックアップを個人が契約している非公開サーバへ転送して何の法理に問えるのかマジでわかんないんだけど。

          #もしそうなら俺のgoogleアカウント真っ黒じゃん

          • by Anonymous Coward on 2012年02月21日 22時37分 (#2103617)

            一つには、新しく覚えた言葉を使ってみたくてしかたないのでしょう。
            あと、ものごとの本質が理解できず、言葉の字句にばかりこだわる子供もいますね。
            それに、今時単なるネットワークストレージの提供だけで商売になるとも思えないので
            色々と大人は勘繰るのですが、そういう雰囲気に敏感な子供もいます、 大人の顔色
            ばかり窺っていたりして少し可哀相です。

            それはさておき、今後どういう運用がなされるか不明ですが、これだけなら白でしょ。

            親コメント
          • by Anonymous Coward on 2012年02月21日 22時38分 (#2103618)

            カラオケ法理で主体が業者になると私的複製じゃないことになる。
            申し込みがあれば誰にでも配信するということになるので公衆配信となる。

            一方、カラオケ法理が適用されないと、あくまでも利用者が設備を利用して私的に複製しているので、私的複製ということになる。
            配信も、設備を自ら操作した結果の成果物を受け取るということになる。

            だから、カラオケ法理と公衆送信は一体……だと理解しているけど違うのかな。

            で、カラオケ法理が適用されるかどうかの境目は、MYUTAの例とか考えると
            業者が電子書籍の配信サービスを提供しているとみなされると駄目っぽいですね。
            カラオケで言うと、レンタルルームだけ提供して、利用者がカラオケ持ち込むのはカラオケ法理は適用されない一方、
            部屋にカラオケ装置を設置している場合はもちろん、入り口でカラオケ装置を貸し出したりすると駄目のようです。防音装置までならレンタルスタジオと同じ扱いになるのかな?

            今回の場合は引っかかるとすれば専用ビューアを用意したこと、電子書籍のサービスだと宣伝したことでおそらくアウトでしょう。
            専用ビューアだけ提供して既存のストレージサービスを利用するとかすればおそらく問題ないかと思う。
            だからGoogleアカウントは多分問題ないと思いますよ。

            親コメント
    • これが違法ならオンラインストレージは自炊データがアップできるから全部違法ですね。
      それどころか個人向けのホームページ領域なんかも全部違法でしょう。
      これはセーフ?なんていちいち悩むことじゃないいい。

      # もっとも、オンラインストレージも全部違法だというレスも付いていますが・・・SkyDriveに自炊データ上げてるから頑張って戦えMicrosoft!

      • by Anonymous Coward

        > # もっとも、オンラインストレージも全部違法だというレスも付いていますが・・・SkyDriveに自炊データ上げてるから頑張って戦えMicrosoft!
        だから違法なことやるなら自ら挑戦して玉砕した上判例を作って後に誰も続けなくするなんて愚の骨頂で、大企業がやるように仕向けろって言ってるだろ。YouTubeがいい例だ。
        そもそも検索エンジン自体つい最近の法改正まで日本国内では全部違法だった。

        • by Anonymous Coward

          MegaUploadの例もあるし
          世渡り次第なのでしょう

    • by Anonymous Coward

      http://www.scribd.com/ [scribd.com] っていう、ドキュメントをPDFダウンロードするには君も等価アップロードしなさいといった、かつてのアングラFTPレート交換サーバ時代を思い出すようなドキュメント共有サービスがあるんですけど、日本じゃ誰も話題にしないっすね。。

  • by Anonymous Coward on 2012年02月21日 17時44分 (#2103407)

    そもそも電子書籍ってのは、通常の本に比べ圧倒的にコンパクトにできるのが最大の旨みであって
    それはつまり、スマホにコナン全巻 & こち亀全巻 & ゴルゴ全巻 & C++プライマーからEffective Cシリーズまで全部入れても、片手で持ち歩けることなんだよな

    なのに電子書籍リーダーとか称するどっかのデバイスなんて、自前のフォーマットしか読めなかったり、はたまた自前のアカウントにアップロード/もしくは購入した本しか読めなかったり、猫の額みたいな小さな空間しか使えず、SDカードによるブーストにすら未対応だったりするわけよ

    なのにあえてどこで漏れだすか分からないオンラインにアップロードしてまで、PCやiPod、iPadから読む理由って何よ?
    それらの機種なら、始めっからそんな制限ないんだから、ローカルに入れて持ち歩けば良いじゃない?

    バカじゃないの? >> このサービス考えた奴
    違法利用以外のシチュエーションが考えつかないよ

    • by Anonymous Coward

      > どこで漏れだすか分からないオンラインにアップロードしてまで、PCやiPod、iPadから読む理由って何よ?
      単に漏れ出ただけでは当人にとって直接的な損害にはなりませんし、
      それこそ正に多種多様なデバイスで読みたいんじゃないでしょうか?
      PCとスマホとタブレットと、使い分けがなされている証かと。

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コンピュータは旧約聖書の神に似ている、規則は多く、慈悲は無い -- Joseph Campbell

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