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物理学やアメリカに限らず、他の分野や日本でも、それどころかアレゲな人が集まる/.Jでさえ、こういった話は珍しくない気がしますが。 基礎研究なんてお金にならない分野はやるべきではない、宇宙開発や核融合だとか、いつ芽が出るのか判らない技術にお金を賭けるべきではない、とか。
予算が有限である以上そういう話が出るのは仕方がなく、選択と集中というのは一つの戦略ではあるわけですが、だからといってどこまでカットしてよいのか?それは本当に研究しなくてよいものなのか?というのは日々考えさせられます。
# ただし、カットして他の研究に回せ・・・は理解できるが、カットして国民にばら撒け論については、お前らそれで10年後もこの国が食っていけると思ってるのかと突っ込まずにはいられない。
物理学のなかでも高エネルギー物理学は、基礎研究の中では突出した存在だと思いますよ。
LHCの建造には日本円にして5000億円超が投じられてますし、米国で頓挫したSSCは1兆円とも言われてましたから。これほどの金額を設備に投じる必要がある基礎研究は物理学の他にないんじゃないですかね?で、核融合はどちらかと言うと見返りを期待する応用研究の分野になるんじゃないかと。基礎研究が深く関わってるもののエネルギーを得るという実利が最終目標ですから。宇宙開発は微妙なポジションですね。衛星のような商業利用がある一方、探査のような利益にならないものもあるので。
素粒子の研究がこれらに比べて特異なのは、見返りが得られるかわからないこと、得られる成果が実利に結びつくかどうかもわからない中で、多額の投資が行われてきた、という点だと思います。その投資を支えてきた理由の一つが国家安全保障だそうな、というのは他のスレッドに書いたとおりです。
素粒子の領域を調べようとすればするほど、高エネルギーが必要になり、いずれ限界が来ますから金をカットするというより、次のステップは実現可能性というレベルで語られるべき領域に入っているのかなという感じですかね。
本来は科学の基礎研究や社会の発展のためにこそお金を集めるべきであって、安全保障だとか社会福祉のような必要不可欠な分野に充てる分を切り詰めるのが国家組織を含めた社会運営における「選択と集中」の目的だと思います。
絶対的な安心とか、無限の幸福のためにいくらかけても無駄なことは誰もが判っていはずなのに。
> 基礎研究なんてお金にならない分野はやるべきではない、
タレコミの件はこれが主な話じゃなくて、純粋に「次のネタが無くなるよ」という話なんじゃないでしょか。19世紀末にも似たようなことが言われていたはずなんですけどね…
タレコミを読んだ限りでは、元記事の意図は、アメリカが他の国や地域(たとえば欧州)に負けるということだと思いました。
> タレコミを読んだ限りでは、
それはそれとして、ヒッグス粒子の次のネタって具体的に見えつつあるんですかね。興味はある。金はないけど(←当たり前)。
超対称性パートナーの一番軽いやつとかステライルニュートリノとか比較的大きな余剰次元の影響とか
基礎分野ではなく応用分野でさえも、例えばムーアの法則を支える半導体分野でも、研究開発費や世代更新の投資が大きく膨らんで(といっても宇宙や素粒子物理ほどじゃないですが)多くの半導体メーカーでは持ちきれなくなり、世界の数社しかついていけなくなってます。
今後、どこまで膨らんでいくんでしょうね。
半導体については、数年~数十年期間の具体的なビジネスに結びついた研究なので、単に金額が肥大化しすぎて回収できるかどうかの判断が難しいというだけの問題です。
素粒子やら宇宙論やらは、具体的なビジネスの話を描ける前段階の研究であり回収を前提とした投資の話ができないため、予算縮小の妥当性が測れないという問題です。
> 予算縮小の妥当性が測れないという問題です。
違うと思いますよ。物理学の研究も必要コストが膨らみ続けているのが現実でしょう。規模が大きくなり過ぎて、今はもう「わずか70ポンドの助成金」では何も出来ない。
お金を集めるために研究のペースが落ちるのは、研究者にとっては不本意でしょうが、どうしようもないですよね。
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私は悩みをリストアップし始めたが、そのあまりの長さにいやけがさし、何も考えないことにした。-- Robert C. Pike
物理学に限らないのでは (スコア:1)
物理学やアメリカに限らず、他の分野や日本でも、それどころかアレゲな人が集まる/.Jでさえ、こういった話は珍しくない気がしますが。
基礎研究なんてお金にならない分野はやるべきではない、宇宙開発や核融合だとか、いつ芽が出るのか判らない技術にお金を賭けるべきではない、とか。
予算が有限である以上そういう話が出るのは仕方がなく、選択と集中というのは一つの戦略ではあるわけですが、だからといってどこまでカットしてよいのか?それは本当に研究しなくてよいものなのか?というのは日々考えさせられます。
# ただし、カットして他の研究に回せ・・・は理解できるが、カットして国民にばら撒け論については、お前らそれで10年後もこの国が食っていけると思ってるのかと突っ込まずにはいられない。
Re:物理学に限らないのでは (スコア:2)
物理学のなかでも高エネルギー物理学は、基礎研究の中では突出した存在だと思いますよ。
LHCの建造には日本円にして5000億円超が投じられてますし、米国で頓挫したSSCは1兆円とも
言われてましたから。これほどの金額を設備に投じる必要がある基礎研究は物理学の他にないんじゃ
ないですかね?
で、核融合はどちらかと言うと見返りを期待する応用研究の分野になるんじゃないかと。基礎研究が
深く関わってるもののエネルギーを得るという実利が最終目標ですから。宇宙開発は微妙な
ポジションですね。衛星のような商業利用がある一方、探査のような利益にならないものもあるので。
素粒子の研究がこれらに比べて特異なのは、見返りが得られるかわからないこと、得られる成果が実利に
結びつくかどうかもわからない中で、多額の投資が行われてきた、という点だと思います。
その投資を支えてきた理由の一つが国家安全保障だそうな、というのは他のスレッドに書いたとおりです。
素粒子の領域を調べようとすればするほど、高エネルギーが必要になり、いずれ限界が来ますから
金をカットするというより、次のステップは実現可能性というレベルで語られるべき領域に入っているのかな
という感じですかね。
Re:物理学に限らないのでは (スコア:1)
本来は科学の基礎研究や社会の発展のためにこそお金を集めるべきであって、
安全保障だとか社会福祉のような必要不可欠な分野に充てる分を切り詰める
のが国家組織を含めた社会運営における「選択と集中」の目的だと思います。
絶対的な安心とか、無限の幸福のためにいくらかけても無駄なことは誰もが判っ
ていはずなのに。
Re: (スコア:0)
> 基礎研究なんてお金にならない分野はやるべきではない、
タレコミの件はこれが主な話じゃなくて、純粋に「次のネタが無くなるよ」という話なんじゃないでしょか。
19世紀末にも似たようなことが言われていたはずなんですけどね…
Re: (スコア:0)
タレコミを読んだ限りでは、元記事の意図は、アメリカが他の国や地域(たとえば欧州)に負けるということだと思いました。
Re: (スコア:0)
> タレコミを読んだ限りでは、
それはそれとして、ヒッグス粒子の次のネタって具体的に見えつつあるんですかね。
興味はある。金はないけど(←当たり前)。
Re: (スコア:0)
超対称性パートナーの一番軽いやつとか
ステライルニュートリノとか
比較的大きな余剰次元の影響とか
Re: (スコア:0)
基礎分野ではなく応用分野でさえも、例えばムーアの法則を支える半導体分野でも、
研究開発費や世代更新の投資が大きく膨らんで(といっても宇宙や素粒子物理ほどじゃないですが)
多くの半導体メーカーでは持ちきれなくなり、世界の数社しかついていけなくなってます。
今後、どこまで膨らんでいくんでしょうね。
Re: (スコア:0)
半導体については、数年~数十年期間の具体的なビジネスに結びついた研究なので、
単に金額が肥大化しすぎて回収できるかどうかの判断が難しいというだけの問題です。
素粒子やら宇宙論やらは、具体的なビジネスの話を描ける前段階の研究であり
回収を前提とした投資の話ができないため、予算縮小の妥当性が測れないという問題です。
Re: (スコア:0)
> 予算縮小の妥当性が測れないという問題です。
違うと思いますよ。
物理学の研究も必要コストが膨らみ続けているのが現実でしょう。
規模が大きくなり過ぎて、今はもう「わずか70ポンドの助成金」では何も出来ない。
お金を集めるために研究のペースが落ちるのは、研究者にとっては不本意でしょうが、どうしようもないですよね。