このように順風満帆かというと…実際はそうでもないです。 まず一番最悪なのがCypherGuard PDF [google.co.jp]と言う、電子書籍を滅ぼすために作られたとしか思えない最悪のDRMシステムが普及しつつあること。これが従来はPDFでDRMフリーだった電子書籍を置き換えつつあります。 プリントスクリーンや、仮想環境での動作を制限するなど、考え得るコピー対策を施していると言うものですが、こいつはマルウエア・ルートキットとしか思えない動きをします。ウイルス対策ソフトとたびたび干渉し合い、ブルースクリーンも多く発生する事案があるし、他のソフトにも影響を与えるしで最悪です。昔オンラインゲームがこの手のルートキットまがいのセキュリティソフトを強制インストールしていた類いで問題になりましたが、その比ではないですね。CPUやマザーボード等の交換など大規模なコンピュータのカスタマイズ、OSの再インストールをすると従来購入の電子書籍が読めなくなる類いのサイトだともう、おまえどこの方向を見て商売をしてんだよタコとしか言いようがないレベル。これを入れているDRMは悪いこと言わないので買わない方がいいのですが、こいつが増えています。
これに加えて「囲い込みができる」ってのがDRMのプラットフォームを売る側がよくセールスに使う言葉ですけど、どこにも証明されてないんですがね。ついでに言うとDRMがあると違法ダウンロードが減るなんて証拠もどこにもない。上のコメントで上がっているCypherGuard for PDFも、あそこまでクソみたいな手段を選ばない方法をとっているのに、すでに破られています。減りはしないんですよ。
日本でのDRMフリー電子書籍の現状 (スコア:4, 参考になる)
ちなみに日本では。と言うお話。
日本では、DRMフリーの電子書籍は、主に以下の4カ所で取り扱いがあります。
・電子書店パピレス
・ビットウェイブックス
・PDAブックス
・楽天ダウンロード
そのほかえっちな本の方面だと、DLSiteなど同人系を主力とする電子書籍屋ではDRMフリーの電子書籍を扱っています。こちらは伝統的と言っていいレベル。官能小説はさらに顕著で、最大手のフランス書院はDRMフリーのXMDFを採用し、自社販売を行っています。
出版社で言うと、このストーリーがらみ出言うと東京創元社 [tsogen.co.jp]は全面的にXMDFを採用、DRMフリーで販売しており非常に良心的。値段も紙より安いとか本当にありがたいです。
早川書店も電子書籍はXMDFで展開中。ただし古い作品を一斉にしたっきり新刊の追加がほとんど無いのですが、紙で買うととんでもない量になるグインサーガシリーズが全部あったりとがんばっております。
他、朝日新聞出版…そう、朝日ソノラマが合流した朝日新聞出版も、楽天ダウンロードでDRMフリーXMDFを購入すする事ができます。ソノラマ系はまだまだ少ないですが、地味に増えてます。
そのほかほのかにこのストーリーに関係がある方面というと、ソフトバンククリエイティブもDRMフリーXMDFを採用して電子書籍パピレスで販売中。この電子書籍は、パピレスがデータを受け取ってXMDFにオーサリングしているものなのですが、ソフトバンククリエイティブの公式サイトから確認できる電子書籍ラインナップよりも充実しています。
実はDRMフリーの電子書籍は結構あります。電子書籍を購入するときは、まずDRMフリーがあるかどうかを確認してからと言う風にしてはいかがでしょうか。
このように順風満帆かというと…実際はそうでもないです。
まず一番最悪なのがCypherGuard PDF [google.co.jp]と言う、電子書籍を滅ぼすために作られたとしか思えない最悪のDRMシステムが普及しつつあること。これが従来はPDFでDRMフリーだった電子書籍を置き換えつつあります。
プリントスクリーンや、仮想環境での動作を制限するなど、考え得るコピー対策を施していると言うものですが、こいつはマルウエア・ルートキットとしか思えない動きをします。ウイルス対策ソフトとたびたび干渉し合い、ブルースクリーンも多く発生する事案があるし、他のソフトにも影響を与えるしで最悪です。昔オンラインゲームがこの手のルートキットまがいのセキュリティソフトを強制インストールしていた類いで問題になりましたが、その比ではないですね。CPUやマザーボード等の交換など大規模なコンピュータのカスタマイズ、OSの再インストールをすると従来購入の電子書籍が読めなくなる類いのサイトだともう、おまえどこの方向を見て商売をしてんだよタコとしか言いようがないレベル。これを入れているDRMは悪いこと言わないので買わない方がいいのですが、こいつが増えています。
他ですと、hontoや紀伊國屋書店はかつてはDRMフリーの電子書籍を販売していましたが、今はご存じの通りDRMがつくようになってしまいました。これは出版社が要求してる、と言うには、従来DRMフリーで販売していたり、他の電子書籍ストアではDRMフリーで販売していたりするものも含まれていますから、おそらく書店側が、DRMを有りにした方が囲い込み戦略がとれるからと言うしょうも無い理由が含まれていると思います。
また、従来はDRMフリーの電子書籍を販売していたのに、新刊がDRM有り限定になってしまった出版社もあります。ちょうど会社が買収された時期と重なるので、いろいろな大人の事情では無いかと思われますが…。
Re:日本でのDRMフリー電子書籍の現状 (スコア:2, 興味深い)
(同じ人かは分かりませんが)いつも参考にしています。
DRMフリーをやめるところがあるというのは結局のところ商売にならなかったということではないかと思います。作者か販売会社のどちらか、かは分かりませんが。
実は私も成人向けの漫画・イラスト作品を某サイトで販売しているのですが(juan先生ではありません)、DRMなしだと1~2日でアップロードされます。
一度アップロードされると販売数は目に見えて減ります。なのでDRM付きで売るように変えました。これで数ヵ月後でもぼつぼつと売れるようになりました。
トータルで見ると売り上げが減るかもしれませんが、私にはばらまかれることのほうが精神的に耐えられませんでした。
違法アップロードをひとつひとつ潰していけばいいじゃないかとも言われそうですが、各国の言語や法律に基づいて要求を送るだけでも相当な負担です。
ここでは音楽関係ではJASRACが悪し様に言われますが「製作」ではなく「制作」する人間からするとあれほどかわりに仕事をしてくれるところはありません。おかげでかなり制作だけに力を入れられるのではないでしょうか。
こういう作者もいるということをご参考までに。
かといって作者の要求だけを通すのが正しいと言うのではなくて、ユーザーはユーザーで自らの利便性を考えて要求していけばいいのではないかと思います。
いずれ程よいところで落ち着くでしょう。
Re:日本でのDRMフリー電子書籍の現状 (スコア:1)
Re: (スコア:0)
・端末の買い換えで制限が少ない
・私的複製の範囲のコピーは自由にできる(家族へのコピーなど判例で許される範囲を含む)
・公共ネットにアップロードされると読めなくなる
これを今一番実現する可能性が高いのは、InterTrustが主導して一応オープン規格という事になっている、Marlin+Octopusなんですけどね…。
こいつは
・ファイルのコピーは自由(ネットにアップロードしようが、バックアップしようが自由)
・再生する端末は機器認証されている端末に限定される。機器認証可能な台数は認証サーバ側の設定で可能で、認証を解除すると台数は戻る。
・いったん機器認証されるとオ
Re: (スコア:0)
で、あなたの発言の裏は、どうやってとればいいの?
ほら、国だって本当のこと言ってるかわからないのに、
JASRAC擁護の意見出されてもにわかには信じられんよ。
DRMが~と言う人が多いのはそなりの背景があってだと思うのですがねえ。
Re: (スコア:0)
何か勘違いしているようだけど、違法ダウンロードが影響があるかどうかなんて、大量に違法ダウンロードがはびこっていたソフトウエアの世界ですら証明されてないんだけど。まして電子書籍なんてまだ影響をはかれるほど普及してないじゃん。
DRMがついたら安心
DRMがあると長く売れる
これに加えて「囲い込みができる」ってのがDRMのプラットフォームを売る側がよくセールスに使う言葉ですけど、どこにも証明されてないんですがね。ついでに言うとDRMがあると違法ダウンロードが減るなんて証拠もどこにもない。上のコメントで上がっているCypherGuard for PDFも、あそこまでクソみたいな手段を選ばない方法をとっているのに、すでに破られています。減りはしないんですよ。
それからJASRACの名前を出すのはDRM関連だとほぼ関係ないのでやめてください。
JASRACはDRM有り、無しで著作権料を変えたりしないし、DRMの適用をJASRACとして統一的に推進したこともない。
Re: (スコア:0)
これがスラドクオリティーかもねと感心させられるコメント
文章の意図を理解せず見当違いの反論。
ご当人はDRMなしではすぐにアップロードされてその後売上が減るが、
DRMかける様になったらそのような売上変化がなくなったと書いてるじゃないですか。
別に電子書籍全体としてどうすべきとか、ましてやコンピュータソフトのことも言ってない。
制作する人がそういった販売や著作管理などに気を取られずに制作のみやりたいと思った時に、
JASRACのような一部を代わってくれる組織はありがたいと思う側面もあるんだよと言う話をついでにした。
もしかして釣りか?
Re: (スコア:0)
"そもそもDRMがなかったら買っていた人が消えただけだろ"という返信を出すための釣りか?笑
そりゃ一部のDRM付きでも買う例外的少数を客にするなら安定するわな。
Re: (スコア:0)
まぁそう言うことだわな。
DRM有り無しで売上げの変動があったとは書いているけど、トータルで見ると売上げが減るとか書いているところで自分でも気付いているみたい。
結局DRMで儲かるのは、マルウエアまがいのソフトを作るDRM業者だけってオチ。
販売データを握ってる小売業者はそのことに気付いているけど、DRMが囲い込みツールとして便利だから推進していると。
DVDやらBlu-ray、デジタル放送などのDRMと比較してこの業界のDRMが悪質なのはこの辺り。
どこも採用しているDRMの技術は大差ないのだから、共通のビューアを用意して、それに対して相互乗り入れしようと言う動きが出てきてもよさそうなもんなのに、そう言う動きがあるのは基本的に端末屋であるソニーとパナソニック、その周辺ぐらいってのは一体どういうことなのかと。
Re: (スコア:0)
ご当人はDRMなしではすぐにアップロードされてその後売上が減るが、
DRMかける様になったらそのような売上変化がなくなったと書いてるじゃないですか。
統計上、何度も何度も各メーカがDRMと売上げの関係を証明しようとして結局否定されていることを、個人的な感覚で事実だと言い張る事にどれだけ価値を置くのか。まして
別に電子書籍全体としてどうすべきとか、ましてやコンピュータソフトのことも言ってない。
反論されるとこのように「個別の話をしているんだよ」と逃げを打つとかお話になりません。まぁ「お前の話は一般論としては見当違いだ」という事に対してそれを事実であると言うことになりますが。
制作する人がそういった販売や著作管理などに気を取られずに制作のみやりたいと思った時に、
JASRACのような一部を代わってくれる組織はありがたいと思う側面もあるんだ
Re: (スコア:0)
現状でXMDFの内部構造は非公開ですので、XMDFフォーマット自体がDRMの役目を果たしています。