アカウント名:
パスワード:
放射能の高感度測定で難しい要因のひとつは、いかにバックグラウンドの影響を抑えるかですが、PETの技術を使用、ということで、対消滅の検出、これは幾何学的対称にガンマ線が飛び出すので、発生源の位置を知ることが出来、それがコメからきたものであると判ることからバックグラウンドを除けることをしているものと思われます。通常のPETでは円周上に多数の検出器が必要なことから非常に高価なのですが、画像を再構成する必要はないのでその辺は簡略化してこの価格に押さえたということなのでしょう。...というのは単なる想像です。PETからきた技術...単にBGOシンチレータだけなのかもしれません。
> PETの技術を使用、ということで、対消滅の検出、これは幾何学的対称にガンマ線が飛び出すので、> 発生源の位置を知ることが出来、それがコメからきたものであると判ることからバックグラウンド> を除けることをしているものと思われます。
陽電子放出核種の場合でしたらその通り(放出された陽電子が電子と対消滅して発生する2本のガンマ線を検出)ですが、今回のターゲットはセシウム137ですので発生するガンマ線は1本(セシウム137がβ崩壊して生じたバリウム137mから)。そのためPETで用いられている、対向する検出器の同時計数で発生源の位置を特定する方法は使えません。
ではどうやってバックグラウンドの影響を抑えているかですが、リンク元に「検出器の周りを50 mmの鉛で遮蔽」とあるので、おそらくこれでしょう。正攻法ですね。
> PETからきた技術...単にBGOシンチレータだけなのかもしれません。
私もそう思います。PETで検出するガンマ線のエネルギーは511keV、セシウム137の方は662keVと近いので、PET用の検出器をそのまま転用できたのではないかと。
より多くのコメントがこの議論にあるかもしれませんが、JavaScriptが有効ではない環境を使用している場合、クラシックなコメントシステム(D1)に設定を変更する必要があります。
Stableって古いって意味だっけ? -- Debian初級
バックグラウンドからの分離 (スコア:2, 興味深い)
放射能の高感度測定で難しい要因のひとつは、いかにバックグラウンドの影響を抑えるかですが、
PETの技術を使用、ということで、対消滅の検出、これは幾何学的対称にガンマ線が飛び出すので、
発生源の位置を知ることが出来、それがコメからきたものであると判ることからバックグラウンド
を除けることをしているものと思われます。
通常のPETでは円周上に多数の検出器が必要なことから非常に高価なのですが、画像を再構成する
必要はないのでその辺は簡略化してこの価格に押さえたということなのでしょう。
...
というのは単なる想像です。
PETからきた技術...単にBGOシンチレータだけなのかもしれません。
Re:バックグラウンドからの分離 (スコア:1)
> PETの技術を使用、ということで、対消滅の検出、これは幾何学的対称にガンマ線が飛び出すので、
> 発生源の位置を知ることが出来、それがコメからきたものであると判ることからバックグラウンド
> を除けることをしているものと思われます。
陽電子放出核種の場合でしたらその通り(放出された陽電子が電子と対消滅して発生する2本のガンマ線を検出)ですが、今回のターゲットはセシウム137ですので発生するガンマ線は1本(セシウム137がβ崩壊して生じたバリウム137mから)。
そのためPETで用いられている、対向する検出器の同時計数で発生源の位置を特定する方法は使えません。
ではどうやってバックグラウンドの影響を抑えているかですが、リンク元に「検出器の周りを50 mmの鉛で遮蔽」とあるので、おそらくこれでしょう。正攻法ですね。
> PETからきた技術...単にBGOシンチレータだけなのかもしれません。
私もそう思います。
PETで検出するガンマ線のエネルギーは511keV、セシウム137の方は662keVと近いので、
PET用の検出器をそのまま転用できたのではないかと。