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同じ事が全世界で起こっていて、同じ年のC14の量は世界中どこのサンプルを測定しても多いはずだけど、それなら、なぜ今頃になって分かったのだろう。
炭素14年代測定の高精度簡易な計測法が開発されたのが数年前。とてもじゃないが年毎の炭素変化量なんて調べてられなかった。この論文の結果、全世界的に検証作業が始まって日本だけに特異な現象なのか、全世界的なのかが明かになる。まだ緯度による影響とか、経度による影響とかが見えたりすると、地球科学の発展になったりする。
C14は宇宙線由来なので、タレコミのように超新星爆発か太陽フレアになるわけですけど、もし前者なら西暦775年に夜空の異変が観測されているはずだし現在では爆発の残骸も観測できるはずだけれどもざっと調べた限りでは、そういう記録は見当たらない。
なので非常に大きな太陽フレアの可能性が高そうですね。
太陽活動についてはここのところ、異例なほど低調になっていることが確認されるなど、太陽への興味が高まっているだけにタイムリーなニュースかな。
ちょっとwikipedia見てみたんですが、http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%85%89%E4%BB%81%E5%A4%A9%E7%9A%87 [wikipedia.org]
やがて、宝亀6年4月27日(775年5月30日)、二人とも変死という運命を辿る。これによって天武天皇の皇統は完全に絶えた。ところが、藤原式家の兄弟も、かつて皇后であった井上内親王の変死後に相次いで亡くなることになる。・宝亀6年(775年)、藤原蔵下麻呂(九男)、42歳で没。・宝亀8年(777年)9月18日、藤原良継(次男)没。藤原清成(三男)没・宝亀10年(779年)7月9日、藤原百川(八男)没。・天応2年(782年)、藤原田麻呂(五男)没。
最後のは関係ないですが、ほかのは関係あるんですかね。ほかでも変死とかどうだったのか。
だが、天変地異は続いた。宝亀6年 7月から8月、黒鼠の大群・雹・飢饉・野狐・風雨。 8月22日、伊勢・尾張・美濃で風水害。伊勢斎宮を修理。 9月20日、霖雨。(幾日も降り続く雨) 10月6日、地震。翌 宝亀7年 2月6日、流星。 4月1日、日食。 6月4日、太白、昼に現れる(国の乱れる凶兆)。 6月18日、京と畿内で大祓を行う。旱魃のため黒毛の馬を丹生川上神に奉献する。 7月19日、西大寺西塔に落雷。 8月13日、大風。 8月15日、全国で蝗の害。 9月、毎夜瓦・石・土塊が内豎所の庁舎や京中の家々の屋根に落下。20日余り続く。 10月9日、地震。翌 宝亀8年2月28日、畿内五ヵ国で疫神を祀る。 2月30日、日食。 3月19日、宮中で頻りに怪異、大祓を行う。 4月、雹・氷が降る。また太政官・内裏の建物に落雷。 5月、霖雨。(幾日も降り続く雨) 8月、霖雨。
関係ないのもあると思いますが、飢饉とか異常気象的なのがその影響の可能性とか。あと一年違うけど「6月4日、太白、昼に現れる」が実際にはどんな天文現象だったのかとか。この年前後の世界の色々を調べると、なにか出てくるかもしれないですね。
5月から6月頃、田植中に金星が昼間見えることがあったようです。何度か記録されています。http://home.e-catv.ne.jp/ja5dlg/subaru/nisioka3.htm [e-catv.ne.jp]太陽の近くで見える金星なので他の天文現象と間違えることは考えにくいですが、無いとも言い切れない。
超新星爆発を金星と誤認した可能性は残りますね。
天文学者ならともかく、素人の記録だと「ありゃ金星だ」で終わる可能性が。また、金星と誤認しない場合でも、太陽方向や地平線下~近傍で記録に残っていないことは十分ありそうな話。
南天での現象の場合、南半球の方がC14多く出るんですかねー。
>天文学者ならともかく、素人の記録だと「ありゃ金星だ」で終わる可能性が。
この時代、素人が記録することはありえないですよ。天文方や政府のそれなりの役人です。
太陽面のフレア爆発のことなら面白いのですが。
超新星爆発がどこで起きたかによっては、当時の記録に残らないかも。
- 昼の側、特に地球から見て太陽に近くで起きた (ただ、地球に近い距離での超新星爆発なら数ヶ月後でも観察可能な明るさだと思われるので、この線は薄い)- 天の南極付近で起きたので北半球からは観測しづらく記録から漏れた (もっとも、北半球でも緯度が低い地域なら、地平線の上に見えたはずではある)
比較的最近、南天で見つかった超新星爆発の残骸(RX J0852.0-4622)が、距離1000光年以内と地球に近いところにあります。残念ながら、爆発推定時期は西暦1250年ごろなので微妙に候補からは外れそう。
XMM-Newton observations of the supernova remnant RX J0852.0-4622/GRO J0852-4642 [harvard.edu]
ああ、論文を読んでみたら、RX J0852.0-4622 については言及されてますね。で、それと似たように未発見で年代的にもあう超新星の残骸があるのかも、と書かれています。超新星と同じように、太陽の巨大フレアの可能性も排除していません。
ただ、いずれもC14増加以外に起こるはずの影響の跡が見つかっていないので、あくまで可能性について言及しているだけのようです。
炭素14を豊富に含む隕石の衝突とか考えても良いんじゃねーの?
その場合むしろ、どうやってそんな変なものが出来たのかの方が疑問になる気がする。
13はともかく、14だと半減期もそんなに長くないから、どっちにしろ短期的に炭素14をいっぱい作る過程が必要になるような。
太陽だけに「日の目を見る」ってか?
直視しちゃダメですよ。ちゃんと日食メガネをかけましょう。
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アレゲはアレゲを呼ぶ -- ある傍観者
全世界で起こってるはず (スコア:0)
同じ事が全世界で起こっていて、同じ年のC14の量は世界中どこのサンプルを測定しても多いはずだけど、
それなら、なぜ今頃になって分かったのだろう。
Re:全世界で起こってるはず (スコア:5, 興味深い)
炭素14年代測定の高精度簡易な計測法が開発されたのが数年前。
とてもじゃないが年毎の炭素変化量なんて調べてられなかった。
この論文の結果、全世界的に検証作業が始まって日本だけに特異な現象なのか、
全世界的なのかが明かになる。まだ緯度による影響とか、経度による影響とかが
見えたりすると、地球科学の発展になったりする。
Re:全世界で起こってるはず (スコア:5, 参考になる)
C14は宇宙線由来なので、タレコミのように超新星爆発か太陽フレアになる
わけですけど、もし前者なら西暦775年に夜空の異変が観測されているはずだし
現在では爆発の残骸も観測できるはずだけれども
ざっと調べた限りでは、そういう記録は見当たらない。
なので非常に大きな太陽フレアの可能性が高そうですね。
太陽活動についてはここのところ、異例なほど低調になっていることが
確認されるなど、太陽への興味が高まっているだけにタイムリーなニュースかな。
Re:全世界で起こってるはず (スコア:5, 興味深い)
ちょっとwikipedia見てみたんですが、
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%85%89%E4%BB%81%E5%A4%A9%E7%9A%87 [wikipedia.org]
やがて、宝亀6年4月27日(775年5月30日)、二人とも変死という運命を辿る。これによって天武天皇の皇統は完全に絶えた。ところが、藤原式家の兄弟も、かつて皇后であった井上内親王の変死後に相次いで亡くなることになる。
・宝亀6年(775年)、藤原蔵下麻呂(九男)、42歳で没。
・宝亀8年(777年)9月18日、藤原良継(次男)没。藤原清成(三男)没
・宝亀10年(779年)7月9日、藤原百川(八男)没。
・天応2年(782年)、藤原田麻呂(五男)没。
最後のは関係ないですが、ほかのは関係あるんですかね。ほかでも変死とかどうだったのか。
だが、天変地異は続いた。
宝亀6年 7月から8月、黒鼠の大群・雹・飢饉・野狐・風雨。 8月22日、伊勢・尾張・美濃で風水害。伊勢斎宮を修理。 9月20日、霖雨。(幾日も降り続く雨) 10月6日、地震。
翌 宝亀7年 2月6日、流星。 4月1日、日食。 6月4日、太白、昼に現れる(国の乱れる凶兆)。 6月18日、京と畿内で大祓を行う。旱魃のため黒毛の馬を丹生川上神に奉献する。 7月19日、西大寺西塔に落雷。 8月13日、大風。 8月15日、全国で蝗の害。 9月、毎夜瓦・石・土塊が内豎所の庁舎や京中の家々の屋根に落下。20日余り続く。 10月9日、地震。
翌 宝亀8年2月28日、畿内五ヵ国で疫神を祀る。 2月30日、日食。 3月19日、宮中で頻りに怪異、大祓を行う。 4月、雹・氷が降る。また太政官・内裏の建物に落雷。 5月、霖雨。(幾日も降り続く雨) 8月、霖雨。
関係ないのもあると思いますが、飢饉とか異常気象的なのがその影響の可能性とか。
あと一年違うけど「6月4日、太白、昼に現れる」が実際にはどんな天文現象だったのかとか。
この年前後の世界の色々を調べると、なにか出てくるかもしれないですね。
太白昼現 (スコア:3, 参考になる)
5月から6月頃、田植中に金星が昼間見えることがあったようです。
何度か記録されています。
http://home.e-catv.ne.jp/ja5dlg/subaru/nisioka3.htm [e-catv.ne.jp]
太陽の近くで見える金星なので他の天文現象と間違えることは考えにくいですが、無いとも言い切れない。
Re: (スコア:0)
超新星爆発を金星と誤認した可能性は残りますね。
天文学者ならともかく、素人の記録だと「ありゃ金星だ」で終わる可能性が。
また、金星と誤認しない場合でも、太陽方向や地平線下~近傍で記録に残っていないことは十分ありそうな話。
南天での現象の場合、南半球の方がC14多く出るんですかねー。
Re: (スコア:0)
>天文学者ならともかく、素人の記録だと「ありゃ金星だ」で終わる可能性が。
この時代、素人が記録することはありえないですよ。
天文方や政府のそれなりの役人です。
太白とは金星のことらしい (スコア:0)
太陽面のフレア爆発のことなら面白いのですが。
Re:全世界で起こってるはず (スコア:3)
超新星爆発がどこで起きたかによっては、当時の記録に残らないかも。
- 昼の側、特に地球から見て太陽に近くで起きた
(ただ、地球に近い距離での超新星爆発なら数ヶ月後でも観察可能な明るさだと思われるので、この線は薄い)
- 天の南極付近で起きたので北半球からは観測しづらく記録から漏れた
(もっとも、北半球でも緯度が低い地域なら、地平線の上に見えたはずではある)
比較的最近、南天で見つかった超新星爆発の残骸(RX J0852.0-4622)が、距離1000光年以内と地球に近いところにあります。残念ながら、爆発推定時期は西暦1250年ごろなので微妙に候補からは外れそう。
XMM-Newton observations of the supernova remnant RX J0852.0-4622/GRO J0852-4642 [harvard.edu]
Re:全世界で起こってるはず (スコア:4, 参考になる)
ああ、論文を読んでみたら、RX J0852.0-4622 については言及されてますね。で、それと似たように未発見で年代的にもあう超新星の残骸があるのかも、と書かれています。超新星と同じように、太陽の巨大フレアの可能性も排除していません。
ただ、いずれもC14増加以外に起こるはずの影響の跡が見つかっていないので、あくまで可能性について言及しているだけのようです。
Re: (スコア:0)
炭素14を豊富に含む隕石の衝突とか考えても良いんじゃねーの?
Re: (スコア:0)
その場合むしろ、どうやってそんな変なものが出来たのかの方が疑問になる気がする。
13はともかく、14だと半減期もそんなに長くないから、どっちにしろ短期的に炭素14をいっぱい作る過程が必要になるような。
Re: (スコア:0)
太陽だけに「日の目を見る」ってか?
Re: (スコア:0)
直視しちゃダメですよ。ちゃんと日食メガネをかけましょう。