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次世代iPhoneがすでに工場で生産中という情報を信じるとすれば、次次世代以降の投入ということになるけど、どこまでコレが小型化に寄与するのかが楽しみ
端末の小型化という意味であれば、ほとんど寄与しないと思われます互換性確保のために端子部のサイズが全く同じになっていますし、これまでも内部がSIMの紙部分のサイズのために困っていたということはあまりありませんので……
むしろiPhoneはともかくApple以外の端末はかえって困ったことになりますiPhoneのSIMはトレイに載せて挿入する方式ですが、他社は大抵電池の裏などに設けたスロットに直接SIMを挿入する(スペース的には有利な)方式を採っていますところがAppleの新SIMは長辺の長さがマイクロSIMの短辺と同じなので、スロット直接挿入方式だと誤挿入できて(そして抜けなくなって)しまいます。このためApple原案だとトレイが事実上必須になり、(トレイ無しと比べると)トレイの分だけでかくなってしまうという本末転倒状態です。ノキアが一番難色示していたのもそこで、合意があったということは形状について何らかの変更があったのかもしれません。
まあ、元々この規格は端末を小型化するというお題目になってはいますが、根底にあるのは特許問題です。Appleはnano-SIMに必要な特許(とAppleが主張しているもの)を無償で提供する代わりに他社も特許を無償で提供することを求めています。一方、ノキアなどの他社はAppleが無償提供すると称している特許が本当に有効なのかに疑問を持っており(SIMの外周切るだけで何の特許を取ったんだ?ということ)、他社の必須ライセンスの特許料を踏み倒したいから適当な規格をでっち上げただけだろうと反発しています。正直なところノキアの方が色々正しいんですが、単純にETSI内での政治工作で負けたようです。
今回の件で、必須ライセンスは無料であるべきだという大前提の視点が欠けています。
どうして必須ライセンスが無料で「あるべき」なのでしょうか。まあAppleはそう主張しているわけですが、長年莫大な研究費を投じて基礎技術の革新に貢献してきたノキアが言うのならともかく、基礎研究をほぼ完全に放棄しているAppleの言い分としてはあまりにあんまりです。
まあFRANDである必要はあると思いますが、最初から必須特許を全く無視して踏み倒してバレて何年も経ってからFRAND価格で払ってやるよ、という言い出す行為が許されるべきなのかどうかも甚だ疑問ですね。プロトコル上必須であることは最初から公開されているわけですからFRAND条項は発売前に契約したものに限られるべきです。(でなければ何をやっても懲罰的な賠償が上乗せされることがないため、AppleのようにFRANDはまず全部踏み倒すのがベストとなります)
基礎研究をAppleが放棄ってどこの誰の噂を信じてるのでしょうか?Appleが基礎研究に多額の投資して時間を掛けて開発をしていることと基礎特許をたくさん獲得していることは比較的広く知られていることですが…。ニュースを見ている限り、基礎技術を持っている会社や個人の獲得も熱心にやっていますね。基礎となる要素の特許を振りかざさない方針だから目立ってないので知らないかな?
秘密主義、特許紛争、Apple TV、次期iPhone - Apple CEOのTim Cook氏が語るhttp://news.mynavi.jp/news/2012/05/30/161/index.html [mynavi.jp]
はて、アップルが他社にライセンスしている基礎技術って、何かそんなにありましたっけね他社からライセンスしてもらうか、踏み倒すかして一方的に利用しているだけですよね
でも収益や株価の割に研究開発費に金かけてないのは確かですよ。参考:http://www.gizmodo.jp/2010/03/vsvsrd.html
まぁ無闇に金かければ良いってワケじゃないけどさ。
Appleの研究予算の掛けなさは高収益率を支える一要素として有名ですね。最近は以前と比べると相当掛けるようになった方ですが、それでも2011年の米国特許取得数ランキングでは39位です。PC/音楽/携帯と多角的にやっている時価総額世界一のメーカーとしては異様な少なさです。まあ信者向けに「研究すげーやってるんだよ!」とか吹いてはいますが、実際には数字が物語ってますな。
マーケット的に見れば「極めて効率的な経営」をしているとも言えますし、実際株式市場ではこのことは「評価」されています。身も蓋もないですが、パクり得になるものはパクった方が有利で地道に基礎研究なんかする奴が馬鹿、というのはある意味では正しいわけで。
Jobs復帰後に社員が1万人しかいなかった時代と研究開発費が変わらないのは当たり前で、増えた人数の大半はApple Storeの販売員で、研究開発員が増えた訳では無いし、販売員が増え、直販で利益が確保出来るようになったから会社の規模が大きくなったことくらい分かるはずですが…。
Appleの特許は自衛の為に使っているだけで、ライセンスして儲けようというモデルではないのも明らか。だから数を取ろうとしていないし、相変わらず必要な分野にフォーカスを続けていて、1996年までのJobs不在時のように手を広げ過ぎて収集が付かなくて巨額の赤字出してるのに研究開発費が莫大って状態とはかけ離れていて健全です。
>パクり得になるものはパクった方が有利で地道に基礎研究なんかする奴が馬鹿、というのはある意味では正しいわけで。
昔はマネシタといわれていた松下電器が、今ではSamsungがまさにその道を突き進んでいますね。今回のnanoSIMの規格は提案すらしてない訳ですし。
>Appleの特許は自衛の為に使っているだけで、>ライセンスして儲けようというモデルではないのも明らか。
バリバリ儲けるために使ってますよ。
Appleの戦略の最大の問題は、「シンプルを目指せば誰でも行き着くところ」をライセンスで独占し、しかも他社への攻撃に使おうとするところです。そもそも論として「シンプルを目指せば誰でも行き着く」は特許で縛るべきではありません。裸で生活したらライセンス違反だカネ払えと喧嘩売ってるわけです。そしてそこに研究費がガンガン投じられているのが実態で、実際の技術研究費はその分単純に減ってます。
さらにそれらが、「他社に商売をさせない(=結果Appleだけが儲ける)」ために利用されているのがタチ悪い。たとえば負けるのを前提に対抗機種を1ヶ月販売停止にさせる仮措置を受けようとする、ですね。これは自衛ではありません。儲けることを前提とした明確な攻撃です。
上記のようなAppleの姿勢は、さすがにスラドでは擁護のしようがありません。
今回の件はSIMのチップ以外の周辺部分をカットするだけの話で技術もクソもありません松下にしろサムスンにしろ多大な研究費を要する通信技術の基礎研究については多くの特許を取得し標準化に貢献しています
まあ頭の悪いApple信者にでも分かるかもしれないように言いますと、2012年米国特許取得数ランキングにおいて、Samsungは2位、パナソニックは4位です
>今回の件で、必須ライセンスは無料であるべきだという大前提の視点が欠けています。
その前提自体が歪みすぎてますね。
必須ライセンスもライセンスであり、それを結実させた努力には価値が認められます。ですので無料する前提など成立しません。その先として、「適切な対価をやり取りする前提で、必須ライセンスは提供拒否せずオープンに提供するべき」という論調は存在します。でもこれはどこをどう読んでも「無料で」にはなりません。
ここで重要な観点は、「必須ライセンスを牛耳り提供拒否することで市場参加機会そのものを奪うのは認められない」です。「無料にするべき」で暴れる輩は、それを目的として「なんでもかんでも必須ライセンスだから無料だ無料で使わせろ」に走るわけです。
これではもはや国レベルで著作権無視の某国とかとなにも変わりません。必須ライセンスは無料であるべきなどと口にする主体はその程度の劣悪な存在です。
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海軍に入るくらいなら海賊になった方がいい -- Steven Paul Jobs
どのタイミングでこの企画が投入されるか (スコア:0)
次世代iPhoneがすでに工場で生産中という情報を信じるとすれば、
次次世代以降の投入ということになるけど、どこまでコレが小型化に寄与するのかが楽しみ
Re:どのタイミングでこの企画が投入されるか (スコア:5, 参考になる)
端末の小型化という意味であれば、ほとんど寄与しないと思われます
互換性確保のために端子部のサイズが全く同じになっていますし、これまでも内部がSIMの紙部分のサイズのために困っていたということはあまりありませんので……
むしろiPhoneはともかくApple以外の端末はかえって困ったことになります
iPhoneのSIMはトレイに載せて挿入する方式ですが、他社は大抵電池の裏などに設けたスロットに直接SIMを挿入する(スペース的には有利な)方式を採っています
ところがAppleの新SIMは長辺の長さがマイクロSIMの短辺と同じなので、スロット直接挿入方式だと誤挿入できて(そして抜けなくなって)しまいます。このためApple原案だとトレイが事実上必須になり、(トレイ無しと比べると)トレイの分だけでかくなってしまうという本末転倒状態です。
ノキアが一番難色示していたのもそこで、合意があったということは形状について何らかの変更があったのかもしれません。
まあ、元々この規格は端末を小型化するというお題目になってはいますが、根底にあるのは特許問題です。
Appleはnano-SIMに必要な特許(とAppleが主張しているもの)を無償で提供する代わりに他社も特許を無償で提供することを求めています。
一方、ノキアなどの他社はAppleが無償提供すると称している特許が本当に有効なのかに疑問を持っており(SIMの外周切るだけで何の特許を取ったんだ?ということ)、他社の必須ライセンスの特許料を踏み倒したいから適当な規格をでっち上げただけだろうと反発しています。
正直なところノキアの方が色々正しいんですが、単純にETSI内での政治工作で負けたようです。
Re: (スコア:0)
今回の件で、必須ライセンスは無料であるべきだという大前提の視点が欠けています。
Re:どのタイミングでこの企画が投入されるか (スコア:1)
どうして必須ライセンスが無料で「あるべき」なのでしょうか。
まあAppleはそう主張しているわけですが、長年莫大な研究費を投じて基礎技術の革新に貢献してきたノキアが言うのならともかく、
基礎研究をほぼ完全に放棄しているAppleの言い分としてはあまりにあんまりです。
まあFRANDである必要はあると思いますが、
最初から必須特許を全く無視して踏み倒してバレて何年も経ってからFRAND価格で払ってやるよ、
という言い出す行為が許されるべきなのかどうかも甚だ疑問ですね。
プロトコル上必須であることは最初から公開されているわけですからFRAND条項は発売前に契約したものに限られるべきです。
(でなければ何をやっても懲罰的な賠償が上乗せされることがないため、AppleのようにFRANDはまず全部踏み倒すのがベストとなります)
Re: (スコア:0)
基礎研究をAppleが放棄ってどこの誰の噂を信じてるのでしょうか?
Appleが基礎研究に多額の投資して時間を掛けて開発をしていることと基礎特許を
たくさん獲得していることは比較的広く知られていることですが…。ニュースを
見ている限り、基礎技術を持っている会社や個人の獲得も熱心にやっていますね。
基礎となる要素の特許を振りかざさない方針だから目立ってないので知らないかな?
秘密主義、特許紛争、Apple TV、次期iPhone - Apple CEOのTim Cook氏が語る
http://news.mynavi.jp/news/2012/05/30/161/index.html [mynavi.jp]
Re:どのタイミングでこの企画が投入されるか (スコア:1)
はて、アップルが他社にライセンスしている基礎技術って、何かそんなにありましたっけね
他社からライセンスしてもらうか、踏み倒すかして一方的に利用しているだけですよね
Re: (スコア:0)
でも収益や株価の割に研究開発費に金かけてないのは確かですよ。
参考:http://www.gizmodo.jp/2010/03/vsvsrd.html
まぁ無闇に金かければ良いってワケじゃないけどさ。
Re:どのタイミングでこの企画が投入されるか (スコア:1)
Appleの研究予算の掛けなさは高収益率を支える一要素として有名ですね。
最近は以前と比べると相当掛けるようになった方ですが、それでも2011年の米国特許取得数ランキングでは39位です。
PC/音楽/携帯と多角的にやっている時価総額世界一のメーカーとしては異様な少なさです。
まあ信者向けに「研究すげーやってるんだよ!」とか吹いてはいますが、実際には数字が物語ってますな。
マーケット的に見れば「極めて効率的な経営」をしているとも言えますし、実際株式市場ではこのことは「評価」されています。
身も蓋もないですが、パクり得になるものはパクった方が有利で地道に基礎研究なんかする奴が馬鹿、というのはある意味では正しいわけで。
Re: (スコア:0)
Jobs復帰後に社員が1万人しかいなかった時代と研究開発費が変わらないのは当たり前で、増えた
人数の大半はApple Storeの販売員で、研究開発員が増えた訳では無いし、販売員が増え、直販で
利益が確保出来るようになったから会社の規模が大きくなったことくらい分かるはずですが…。
Appleの特許は自衛の為に使っているだけで、ライセンスして儲けようというモデルではないのも
明らか。だから数を取ろうとしていないし、相変わらず必要な分野にフォーカスを続けていて、
1996年までのJobs不在時のように手を広げ過ぎて収集が付かなくて巨額の赤字出してるのに
研究開発費が莫大って状態とはかけ離れていて健全です。
Re: (スコア:0)
>パクり得になるものはパクった方が有利で地道に基礎研究なんかする奴が馬鹿、というのはある意味では正しいわけで。
昔はマネシタといわれていた松下電器が、今ではSamsungがまさにその道を突き進んでいますね。
今回のnanoSIMの規格は提案すらしてない訳ですし。
Re: (スコア:0)
>Appleの特許は自衛の為に使っているだけで、
>ライセンスして儲けようというモデルではないのも明らか。
バリバリ儲けるために使ってますよ。
Appleの戦略の最大の問題は、
「シンプルを目指せば誰でも行き着くところ」をライセンスで独占し、
しかも他社への攻撃に使おうとするところです。
そもそも論として「シンプルを目指せば誰でも行き着く」は特許で縛るべきではありません。
裸で生活したらライセンス違反だカネ払えと喧嘩売ってるわけです。
そしてそこに研究費がガンガン投じられているのが実態で、
実際の技術研究費はその分単純に減ってます。
さらにそれらが、「他社に商売をさせない(=結果Appleだけが儲ける)」ために利用されているのがタチ悪い。
たとえば負けるのを前提に対抗機種を1ヶ月販売停止にさせる仮措置を受けようとする、ですね。
これは自衛ではありません。儲けることを前提とした明確な攻撃です。
上記のようなAppleの姿勢は、さすがにスラドでは擁護のしようがありません。
Re: (スコア:0)
今回の件はSIMのチップ以外の周辺部分をカットするだけの話で技術もクソもありません
松下にしろサムスンにしろ多大な研究費を要する通信技術の基礎研究については多くの特許を取得し標準化に貢献しています
まあ頭の悪いApple信者にでも分かるかもしれないように言いますと、2012年米国特許取得数ランキングにおいて、Samsungは2位、パナソニックは4位です
Re: (スコア:0)
>今回の件で、必須ライセンスは無料であるべきだという大前提の視点が欠けています。
その前提自体が歪みすぎてますね。
必須ライセンスもライセンスであり、それを結実させた努力には価値が認められます。
ですので無料する前提など成立しません。
その先として、
「適切な対価をやり取りする前提で、必須ライセンスは提供拒否せずオープンに提供するべき」
という論調は存在します。
でもこれはどこをどう読んでも「無料で」にはなりません。
ここで重要な観点は、
「必須ライセンスを牛耳り提供拒否することで市場参加機会そのものを奪うのは認められない」です。
「無料にするべき」で暴れる輩は、それを目的として
「なんでもかんでも必須ライセンスだから無料だ無料で使わせろ」に走るわけです。
これではもはや国レベルで著作権無視の某国とかとなにも変わりません。
必須ライセンスは無料であるべきなどと口にする主体はその程度の劣悪な存在です。