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復旧だけはありえない。にもかかわらず、将来に向けてのビジョンの不在ゆえに、膨大な資金がただ復旧のために蕩尽［とうじん］されようとしている。そこに、よじれた不幸が見え隠れしている。除染さえ進めば、村や町に帰ることができるはずだ、そう信じていた。 しかし、除染は「移染」にすぎず、至る所に放射性廃棄物の仮置き場を造り出し、これから始まる「減容化」の作業は、途方もない高濃度の放射性廃棄物を生み出すことだろう。それが除去や浄化の不可能なモノであることから逃れる術［すべ］は、どうやら存在しない。 何が起こったのか、これからさらに何が起ころうとしているのか。多分、わたしたちはいまだ、それを明らかな言葉をもって語ることができずにいる。福島第一原発の爆発事故が、天災と人災が絡まり合った、前例なき巨大な災害であることは否定しようもないが、その原因究明は依然として「藪［やぶ］の中」に放置されている。 それでいて、事故の「収束」が早々と宣言され、今は警戒区域の解除が進められている。その傍らでは、ネズミ１匹によって深刻な事態がもたらされ、高濃度の汚染水が遮蔽［しゃへい］シートから漏れ出している。全てが応急措置の段階にあり、数十年に及ぶはずの廃炉へのシナリオは示されていない。 どこで、誰が議論をしているのかすら、定かには見えない。なかったことにして、やり過ごすことができるならば、それでもいい。しかし、忘却が許されぬ現実として、メルトダウンを起こした原子炉や燃料棒や放射性廃棄物がむきだしに転がっている。 見えない放射能の恐怖によって、家族は解体に追いやられ、暮らしやなりわいの基盤は破壊され、コミュニティーや絆は根っこから切り崩された。そのどれもが、どれだけの札束を積まれようが回復されえないものであることを、忘れるわけにはいかない。元通りにしてくれるなら、何ひとついらない、という声こそが真実を宿しているにちがいない。 以前に、ダムに沈んだ戸数が四十数戸のムラについて「もしそのムラを再建するとしたら、どのくらいの資金が必要か」と専門家に問いかけてみたことがある。その高名な学者は、言葉を選びながら答えてくれた。「ダムの建設につぎ込まれた数千億円で、なんとかムラの外見を復元することはできるかもしれないが、人々の暮らしや人間関係やコミュニティーを再建することはできない、それはお金には換算しようがないものだから」と。あまりに当たり前の答えであったが、妙に新鮮であったことを思い出す。 繰り返すが、復旧などありえない。お金で解決できることはわずかでしかない。救世主は現れない。政治家も官僚も、学者も専門家も、将来への魅力的なビジョンを提示して、多くの人を説得する力を持たない。だから、わたしたち一人一人が、試行錯誤の中、それを探し続ける道を選びたい。草の根の力を信じたい。それぞれの足元に埋もれている泉を掘り当ててみたい、と思う。
2013/4/14 福島民報 日曜論壇より
あれ？原発を誘致したことで、過疎の町が潤っていたことを忘れているもんな。
今上天皇陛下のお言葉を謹んで書かせてもらうね。
原子力発電所の事故が発生したことにより、危険な区域に住む人々は住み慣れた、そして生活の場としていた地域から離れざるを得なくなりました。再びそこに安全に住むためには放射能の問題を克服しなければならないという困難な問題が起こっています。
それがなにか？住み慣れた、とか言ってるけどそもそもその生活は原発建設による（すくなくとも彼らの経済レベルではとうていありえない）莫大な補助金によってもたらされたものでしょう？原発事故の影響は彼らの義務、といっても仕方ないでしょう。賢明な住民なら最初から原発など反対していたはず。
反対運動、すごくやってますよ。いろんな手で分断され、切り崩されて、親族が憎みあうようなコミュニティの崩壊をもたらしている…と、原発を新設しようとしてた土地のドキュメンタリーを見ました。多分事故の前。電力企業の権力と資金力の前での人の無力さを思いました。もう建設計画は吹っ飛んだのかな。
なりふり構わず突いて建設してきます国土が汚れて悲しいです群馬県の湖だか沼だかわすれましたがお魚が食べられない程汚染されているなんて………
補助金ジャブジャブなんての一体何処の世界の話なんだろうか？基本は補助金は公共団体が不要な箱モノを作り、その建造を中央のゼネコンが受ける事により回収されていく。利権のメインはそこには無く、中央と地方の有力者による原発関連事業の多段請負による中抜き。それには現地の住人には何ら利益が無いどころか、実際に仕事をしても利益が減る形になる。この前も除染作業員が餓死というか栄養失調で死んでいる様に、その構造は一切変わって居ない。補助金なんかに目を取られている奴が多く、そちらが見逃されているんだ。
散々「原発は安全だ」と言われてたからね。疑う事を知らない奴を騙すのは簡単。「原発は安全」と信じてた奴は今でも「代替がないし経済に影響するから存続は止むを得ない」と主張変えてるよ。
> 「代替がないし経済に影響するから存続は止むを得ない」と主張そういう奴に限って、2012年の日本の経常収支が黒字だったり、アベノミクスで株高になったことを無視してるよね。
＞そういう奴に限って、2012年の日本の経常収支が黒字だったり、アベノミクスで株高になったことを無視してるよね。
ここにも騙されているやつがいる。
1か月で13兆円の補正予算が入れば普通にバブルでしょ。参院選まで持てばいいんだから自民党の大盤振る舞いだよね。そのあと、円安が止まらないで、1円360円に戻ったら日本は持たないよ。
＞そのあと、円安が止まらないで、1円360円に戻ったら日本は持たないよ。AERAとか読んでたらバカになりますよ
時事ドットコム：【図解・経済】経常収支の推移（昨年） [jiji.com]
黒字ねぇ。それに株高は円安による輸出企業への期待感であるものの、実際は輸出額が伸び悩んでいて、輸入が増えている。
平成25年2月分貿易統計（速報）の概要 [customs.go.jp]
平成２５年２月分貿易統計（速報）の概要 平成２５年２月分については、輸出は自動車、金属加工機械等が減少し、対前年同月比▲２．９％の減少となった。また、輸入は原粗油、液化天然ガス等が増加し、１１．９％の増加となった。その結果、差引額は▲７，７７５億円となった。
これから円安による燃料費高騰で電気代が上がりますから、日本経済を黒字にするため原発を再稼動するべき時でしょう。
潤う？今や死の町と化してしまったけどね。
潤っていた（過去形）って書いてあるだろ
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普通のやつらの下を行け -- バッドノウハウ専門家
それはお金に換算できない (スコア:-1, 既出)
復旧だけはありえない。にもかかわらず、将来に向けてのビジョンの不在ゆえに、膨大な資金がただ復旧のために蕩尽［とうじん］されようとしている。そこに、よじれた不幸が見え隠れしている。除染さえ進めば、村や町に帰ることができるはずだ、そう信じていた。
しかし、除染は「移染」にすぎず、至る所に放射性廃棄物の仮置き場を造り出し、これから始まる「減容化」の作業は、途方もない高濃度の放射性廃棄物を生み出すことだろう。それが除去や浄化の不可能なモノであることから逃れる術［すべ］は、どうやら存在しない。
何が起こったのか、これからさらに何が起ころうとしているのか。多分、わたしたちはいまだ、それを明らかな言葉をもって語ることができずにいる。福島第一原発の爆発事故が、天災と人災が絡まり合った、前例なき巨大な災害であることは否定しようもないが、その原因究明は依然として「藪［やぶ］の中」に放置されている。
それでいて、事故の「収束」が早々と宣言され、今は警戒区域の解除が進められている。その傍らでは、ネズミ１匹によって深刻な事態がもたらされ、高濃度の汚染水が遮蔽［しゃへい］シートから漏れ出している。全てが応急措置の段階にあり、数十年に及ぶはずの廃炉へのシナリオは示されていない。
どこで、誰が議論をしているのかすら、定かには見えない。なかったことにして、やり過ごすことができるならば、それでもいい。しかし、忘却が許されぬ現実として、メルトダウンを起こした原子炉や燃料棒や放射性廃棄物がむきだしに転がっている。
見えない放射能の恐怖によって、家族は解体に追いやられ、暮らしやなりわいの基盤は破壊され、コミュニティーや絆は根っこから切り崩された。そのどれもが、どれだけの札束を積まれようが回復されえないものであることを、忘れるわけにはいかない。元通りにしてくれるなら、何ひとついらない、という声こそが真実を宿しているにちがいない。
以前に、ダムに沈んだ戸数が四十数戸のムラについて「もしそのムラを再建するとしたら、どのくらいの資金が必要か」と専門家に問いかけてみたことがある。その高名な学者は、言葉を選びながら答えてくれた。「ダムの建設につぎ込まれた数千億円で、なんとかムラの外見を復元することはできるかもしれないが、人々の暮らしや人間関係やコミュニティーを再建することはできない、それはお金には換算しようがないものだから」と。あまりに当たり前の答えであったが、妙に新鮮であったことを思い出す。
繰り返すが、復旧などありえない。お金で解決できることはわずかでしかない。救世主は現れない。政治家も官僚も、学者も専門家も、将来への魅力的なビジョンを提示して、多くの人を説得する力を持たない。だから、わたしたち一人一人が、試行錯誤の中、それを探し続ける道を選びたい。草の根の力を信じたい。それぞれの足元に埋もれている泉を掘り当ててみたい、と思う。
2013/4/14 福島民報 日曜論壇より
家族は解体に追いやられ、暮らしやなりわいの基盤は破壊され、 (スコア:0, すばらしい洞察)
あれ？原発を誘致したことで、過疎の町が潤っていたことを忘れているもんな。
Re:家族は解体に追いやられ、暮らしやなりわいの基盤は破壊され、 (スコア:1)
今上天皇陛下のお言葉を謹んで書かせてもらうね。
原子力発電所の事故が発生したことにより、危険な区域に住む人々は住み慣れた、そして生活の場としていた地域から離れざるを得なくなりました。再びそこに安全に住むためには放射能の問題を克服しなければならないという困難な問題が起こっています。
Re: (スコア:0, すばらしい洞察)
それがなにか？
住み慣れた、とか言ってるけどそもそもその生活は原発建設による（すくなくとも彼らの経済レベルではとうていありえない）莫大な補助金によってもたらされたものでしょう？
原発事故の影響は彼らの義務、といっても仕方ないでしょう。
賢明な住民なら最初から原発など反対していたはず。
Re:家族は解体に追いやられ、暮らしやなりわいの基盤は破壊され、 (スコア:1)
反対運動、すごくやってますよ。
いろんな手で分断され、切り崩されて、親族が憎みあうようなコミュニティの崩壊をもたらしている…と、原発を新設しようとしてた土地のドキュメンタリーを見ました。多分事故の前。
電力企業の権力と資金力の前での人の無力さを思いました。もう建設計画は吹っ飛んだのかな。
手段を選びませんからね (スコア:0)
なりふり構わず突いて建設してきます
国土が汚れて悲しいです
群馬県の湖だか沼だかわすれましたが
お魚が食べられない程汚染されているなんて………
Re:家族は解体に追いやられ、暮らしやなりわいの基盤は破壊され、 (スコア:1)
補助金ジャブジャブなんての一体何処の世界の話なんだろうか？
基本は補助金は公共団体が不要な箱モノを作り、その建造を中央のゼネコンが受ける事により回収されていく。
利権のメインはそこには無く、中央と地方の有力者による原発関連事業の多段請負による中抜き。
それには現地の住人には何ら利益が無いどころか、実際に仕事をしても利益が減る形になる。
この前も除染作業員が餓死というか栄養失調で死んでいる様に、その構造は一切変わって居ない。
補助金なんかに目を取られている奴が多く、そちらが見逃されているんだ。
Re: (スコア:0)
散々「原発は安全だ」と言われてたからね。疑う事を知らない奴を騙すのは簡単。
「原発は安全」と信じてた奴は今でも「代替がないし経済に影響するから存続は止むを得ない」と主張変えてるよ。
Re: (スコア:0)
> 「代替がないし経済に影響するから存続は止むを得ない」と主張
そういう奴に限って、2012年の日本の経常収支が黒字だったり、アベノミクスで株高になったことを無視してるよね。
Re:家族は解体に追いやられ、暮らしやなりわいの基盤は破壊され、 (スコア:1)
＞そういう奴に限って、2012年の日本の経常収支が黒字だったり、アベノミクスで株高になったことを無視してるよね。
ここにも騙されているやつがいる。
1か月で13兆円の補正予算が入れば普通にバブルでしょ。
参院選まで持てばいいんだから自民党の大盤振る舞いだよね。
そのあと、円安が止まらないで、1円360円に戻ったら日本は持たないよ。
Re: (スコア:0)
＞そのあと、円安が止まらないで、1円360円に戻ったら日本は持たないよ。
AERAとか読んでたらバカになりますよ
Re:家族は解体に追いやられ、暮らしやなりわいの基盤は破壊され、 (スコア:1)
2012年の日本の経常収支が黒字、でも過去最少４．７兆円 (スコア:1)
時事ドットコム：【図解・経済】経常収支の推移（昨年） [jiji.com]
黒字ねぇ。それに株高は円安による輸出企業への期待感であるものの、実際は輸出額が伸び悩んでいて、輸入が増えている。
平成25年2月分貿易統計（速報）の概要 [customs.go.jp]
これから円安による燃料費高騰で電気代が上がりますから、日本経済を黒字にするため原発を再稼動するべき時でしょう。
モデレータは基本役立たずなの気にしてないよ
Re: (スコア:0)
潤う？今や死の町と化してしまったけどね。
Re: (スコア:0)
潤っていた（過去形）って書いてあるだろ