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双腕ロボットは今、ロボット業界では結構話題を奪ってまして、いろいろな企業が研究してます。もちろん、今回のこれとはカテゴリが異なるので単純には比較できないのですが、正直、腕はやっぱり2本のほうが、いいんじゃないかなあ。片手で支えてもう持ち変えるとか、ちょっとした事が2本だと簡単にできる。2本の腕を協調動作させるのは現実的にいろいろあるようだけれど、研究が急速に進んでいるし。
世界的に低価格で有名になったのが、Baxter [rethinkrobotics.com]。ルンバを開発した技術者が作った! とかいう文脈で話題になることの多いこれですが、とにかく価格が安く、2万5千ドル [google.com]ぐらいで買えちゃいます。実はこれには秘密があって、パワーが足りないとか、センサがないとか、協調運転できないとかいろいろとロボットのプロから見ると問題のようですが、ソフトウエアを自分で開発すればいろいろ出来るようになるのだとか。
似た様なコンセプトで日本で有名なのは、川田工業のNEXTAGE [kawada.jp]。川田工業といえば一部の人にはパトレイバーを作るのを目指してるんじゃねーのと言うような外観のロボットで有名ですが、ここは従来のロボット技術を加え、さらに高性能のセンサを積んでおり、こちらもソフトウエア開発環境なども充実。こちらは価格600万円前後から。
続いてのっぺらぼうになりますが、工業用用ロボットで実績のある安川電気によるMOTOMAN SDAシリーズ。2009年にはすでに出ており [yaskawa.co.jp]もう工業用に使われているとか。最近は製薬業界や研究所などにむけたものも作ってるみたい [yaskawa.co.jp]。
さらに、プリンタと時計屋のイメージがあるセイコーエプソンも、実は産業用機器を結構作っており、この間双腕ロボットの開発を決定と言う報道があった [robonable.jp]。こちらはさらに小型精密な作業向けだと思われ、電子機器の組み立てラインに使う事を想定しているようだ。
工業用ロボットは一本腕が一番多いけれど、2台一組で動かしてより出来る事を広げて使う。家庭用や医療用など、もっと人の近くではたらくことを指向するなら、二台一組で運用するより、やっぱり一台で2本腕があった方がいいんじゃないかあ。これだけコストダウンできるんなら、2本でもお安くできるんじゃ。
>工業用ロボットは一本腕が一番多いけれど、2台一組で動かしてより出来る事を広げて使う。
どれくらい導入事例があるのかわかりませんけど、ロボット展でトップメーカー(ファナックとか川崎とか)は、巨大なロボット4~6台の協調動作をデモしてましたね。配置の柔軟さを考えると、産業用には二本腕より一本腕複数の協調動作のほうがよさそうです。
双腕と言ったらASTACO [hitachi-kenki.co.jp]を外しちゃいけないとおもう.
BaxterのRethinkRoboticsは不振らしく社員を一部整理したそうです。 (BostonGlobe記事 [boston.com])
おそらく、川田工業や安川電機は、双腕ではないロボットの導入実績のある会社を中心に売り込んでいるのではないでしょうか。それに対し、BaxterとPR2は今までロボット自体が使われていなかった現場で使用することを想定しており、売り込み先にはロボットを使うとどうなるか評価できる人間がいないことが多かったのではないかと想像されます。
このため顧客開拓に時間が掛かり、RethinkもUnboundedもベンチャーですので資金を使い果たすタイムリミットが見えたので方向転換を計っているのかと。しかし、PR2に対してUBR-1を低価格化しても、想定する顧客層と利用シーンを変えなければ普及へのハードル(あくまで想像だが、顧客側に評価できる担当者がいない点)の解決になっていないように思えます。300万円以上のロボットを「よくわからないけど試しに導入してみよう」と考える顧客はそう易々とは見つからないのでは?
#「ああ、このロボット導入したら俺の仕事なくなるわ」とわかるくらい勘の良い担当者が最大の導入障壁かも。
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私は悩みをリストアップし始めたが、そのあまりの長さにいやけがさし、何も考えないことにした。-- Robert C. Pike
双腕ロボットは開花寸前 足は飾りだが腕は… (スコア:1)
双腕ロボットは今、ロボット業界では結構話題を奪ってまして、いろいろな企業が研究してます。
もちろん、今回のこれとはカテゴリが異なるので単純には比較できないのですが、正直、腕はやっぱり2本のほうが、いいんじゃないかなあ。
片手で支えてもう持ち変えるとか、ちょっとした事が2本だと簡単にできる。2本の腕を協調動作させるのは現実的にいろいろあるようだけれど、研究が急速に進んでいるし。
世界的に低価格で有名になったのが、Baxter [rethinkrobotics.com]。ルンバを開発した技術者が作った! とかいう文脈で話題になることの多いこれですが、とにかく価格が安く、2万5千ドル [google.com]ぐらいで買えちゃいます。実はこれには秘密があって、パワーが足りないとか、センサがないとか、協調運転できないとかいろいろとロボットのプロから見ると問題のようですが、ソフトウエアを自分で開発すればいろいろ出来るようになるのだとか。
似た様なコンセプトで日本で有名なのは、川田工業のNEXTAGE [kawada.jp]。川田工業といえば一部の人にはパトレイバーを作るのを目指してるんじゃねーのと言うような外観のロボットで有名ですが、ここは従来のロボット技術を加え、さらに高性能のセンサを積んでおり、こちらもソフトウエア開発環境なども充実。こちらは価格600万円前後から。
続いてのっぺらぼうになりますが、工業用用ロボットで実績のある安川電気によるMOTOMAN SDAシリーズ。2009年にはすでに出ており [yaskawa.co.jp]もう工業用に使われているとか。最近は製薬業界や研究所などにむけたものも作ってるみたい [yaskawa.co.jp]。
さらに、プリンタと時計屋のイメージがあるセイコーエプソンも、実は産業用機器を結構作っており、この間双腕ロボットの開発を決定と言う報道があった [robonable.jp]。こちらはさらに小型精密な作業向けだと思われ、電子機器の組み立てラインに使う事を想定しているようだ。
工業用ロボットは一本腕が一番多いけれど、2台一組で動かしてより出来る事を広げて使う。
家庭用や医療用など、もっと人の近くではたらくことを指向するなら、二台一組で運用するより、やっぱり一台で2本腕があった方がいいんじゃないかあ。これだけコストダウンできるんなら、2本でもお安くできるんじゃ。
Re:双腕ロボットは開花寸前 足は飾りだが腕は… (スコア:2)
>工業用ロボットは一本腕が一番多いけれど、2台一組で動かしてより出来る事を広げて使う。
どれくらい導入事例があるのかわかりませんけど、
ロボット展でトップメーカー(ファナックとか川崎とか)は、巨大なロボット4~6台の協調動作をデモしてましたね。
配置の柔軟さを考えると、産業用には二本腕より一本腕複数の協調動作のほうがよさそうです。
Re:双腕ロボットは開花寸前 足は飾りだが腕は… (スコア:1)
双腕と言ったらASTACO [hitachi-kenki.co.jp]を外しちゃいけないとおもう.
Re:双腕ロボットは開花寸前 足は飾りだが腕は… (スコア:1)
BaxterのRethinkRoboticsは不振らしく社員を一部整理したそうです。 (BostonGlobe記事 [boston.com])
おそらく、川田工業や安川電機は、双腕ではないロボットの導入実績のある会社を中心に売り込んでいるのではないでしょうか。それに対し、BaxterとPR2は今までロボット自体が使われていなかった現場で使用することを想定しており、売り込み先にはロボットを使うとどうなるか評価できる人間がいないことが多かったのではないかと想像されます。
このため顧客開拓に時間が掛かり、RethinkもUnboundedもベンチャーですので資金を使い果たすタイムリミットが見えたので方向転換を計っているのかと。しかし、PR2に対してUBR-1を低価格化しても、想定する顧客層と利用シーンを変えなければ普及へのハードル(あくまで想像だが、顧客側に評価できる担当者がいない点)の解決になっていないように思えます。300万円以上のロボットを「よくわからないけど試しに導入してみよう」と考える顧客はそう易々とは見つからないのでは?
#「ああ、このロボット導入したら俺の仕事なくなるわ」とわかるくらい勘の良い担当者が最大の導入障壁かも。