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> デフレの一因にはWebがあるのではないか
こういう主張はよく聞くし、一見まともな意見に思えますが、少し考えてみると「おかしい」と気づけます。
なぜなら、もしWebが、あるいは他の何かが無料サービスを提供することで「消費者にお金を使わせない」ようにしているなら、我々消費者の「預貯金額が年々増えていく」はずだからです。
皆さんの実感だけでも、そうでないことはお分かりになると思いますがより厳密に、貯金額の定義として「家計貯蓄率」という数字を参考にしてみます。
家計貯蓄率とは簡単に言うと「貯蓄額を可処分所得で割った比率」です。詳しくはWikipediaでも参照して下さい。デフレなので収入が減り可処分所得は減るでしょうが、その分消費を抑えたなら家計貯蓄率は一定のままか、あるいは高まります。ところが実際は、2000年台に入ってからおおよそ年-0.8%平均で減り続けています。(数字はうろおぼえ)
つまり現実は、我々庶民は結局お金を使っているのです。確かにWebの無料サービスは多くの既存の有料サービスを殺してきました。しかし一方で、そこに使わくなったお金を、我々は別の所に使っているってことですね。
# なお、元記事のアベノミクス否定を否定しているわけではありません。念のため。
ウェブの本質は情報のやりとりです。そして、情報のやり取りの結果として値段が下がるのは経済学的に至極まっとうな結論ですね。
価格を下げる最大の要因は自由競争、アダム・スミスの言うところ「神の見えざる手」です。今まで「何となく」とか「広告でこれが良いと言っていた」という理由で商品を選択していた消費者に対して、Webは「他店の値段はこれれだよ/去年の値段もこれだよ」という強力無比な力を与えてしまった。これにより、生産者と消費者との間で揺れていた天秤が圧倒的に消費者側に傾いた。
ただ、それだけのことでしょう。一端、この状態で安定してしまえば、以降はここが基準になるので、もう、これ以上は下がる理由がありませんから、ウェブ時代の「値ごろ感」が理解できない(小売りを含む)生産者が全て淘汰されればデフレは収まり、緩やかなインフレが始まると思います。というか、もう、そういう時代になってますよ。
たとえば、もし、日本の家計を預かる方々の全てが家計簿をつけ始めると、これとは比較にならないほどのデフレがおきると思いますよ。しかし、現実の人間はそこまで勤勉にはなれないわけで。そういう意味では、機械的な社会の変質というのは恐ろしいですが、社会の無駄が減っていることそのものに対しては、人口減にあえぐ国の国民として、歓迎の意を示すべきなのだろうと思います。
1.供給側と需要側の立場が、需要側有利に傾いたら、供給力が需要を上回るのでしょうか?たぶん違いますね。
それとも、2.供給側と需要側の立場の変化は、需給量のバランスとは異なる理由でデフレを起こすのでしょうか?判断は保留しておきましょう。
>全てが家計簿をつけ始めると3.無駄使いが減れば、総需要も減りますから、デフレに振りますね。
>理解できない生産者が全て淘汰されればデフレは収まり4.供給が減れば需要と吊り合ってデフレは収まりますね。
では言い換えると、5.デフレ下で、淘汰を促す Webは、デフレの収束も促すのでしょうか?これも判断は保留しておきましょう。
私の別コメント#2596962 [srad.jp]で> 日本における Web は想像以上に生産性を向上させる「強力な生産装置」だったと書きましたが自分でも余り信じていません。
昼ご飯を食べながら少し考えました。
Webを通じての情報のおかげで、供給側と需要側の立場が、需要側有利に傾いたら、その事実を「供給が増えて」需要側有利に傾いたと、皆が勘違いするのではないでしょうか?
実際には供給が追加で増えた訳ではないのに、供給側不利=供給過多の進行と受け取ってしまう。
元々供給が少し多めの、既に少しデフレの日本の市場では、この作用が、心理的な需給バランスをさらに大きく崩す働きをしたのではないでしょうか?
ということで、2.は、供給側と需要側の立場の変化は、素地があれば、心理的な需給バランスを崩してデフレを起こす。心理的な影響なら、3.よりは弱いかも知れませんが、無視できない影響があっても不思議ありません。
5.はまだ解りません。
アダム・スミスの需要と供給の関係は、「売り手」と「買い手」が通貨を媒介に物を交換するとき、「買い手」の需要が満ちるまで、最も安い価格をつける「売り手」から順に各々の供給が許す限りの売買が成立する、という話を巨視的に捉えたものです。しかし、この前提条件として、「買い手」は「売り手」が「売り手」であることを知っている必要があります。つまり、仮に隣家の八百屋で100円の大根を売っていたとしても、それを買い手が知らなければ、隣町のスーパーで300円の大根を買うしかなくなるわけです。ですから、購入先が増えるのは、「買い手」にとっては、見かけ上の「売り手」が増えるのと同じことです。それどころか、スーパーにとっては、新たに八百屋というライバルが忽然とあらわれるわけですから、「売り手」にとっても「売り手」が増えるのと同じです。
需要と供給の関係は、「買い手」の無知(あるいは「売り手」の宣伝不足)によって、供給にマイナスの補正がかかった状態で成立していたわけですから、情報量の増大によって、実質的な供給量が増えずとも実効的な供給量が増えるはずです。別の言葉で言えば、宣伝(される)コストが減った分が価格に反映されているだけ、とも言えます。
リカードの比較優位で考えると、鎖国している場合、各々の国の品目の(労働力換算の)価格の*平均*は、自由貿易体制に移行したときの一律価格を必ず上回るので、隣家の八百屋への(「無知」という名の)鎖国状態が解かれたら、全体としては必ずデフレすることになると思いますよ。
一見、我々は自由市場で暮らしているように見えて、その実、細かく見れば、まだまだ自由じゃなかった、ってことじゃないですかね。「見えざる手」にも、その程度の怠慢があるんだと思います。もっと具体的にいうと、情報格差によって区切られたクラスタ内でしか「手」が働かないから、でしょう。これをウェブと昨今のデフレの関係に当てはめていいものかは疑問ですが、情報量の増大で消費者の地位が上がる、っていうのはこういう事じゃないですかね。
その前提条件がクセモノなんだな古典経済学、自由主義経済学は机上では美しいけど、現実の経済は全っ然違う条件で動いてるからマル経の前提も机上の空論だけど、自由主義はもっと現実離れしてる
ところが実際は、2000年台に入ってからおおよそ年-0.8%平均で減り続けています。(数字はうろおぼえ)
2012年までの統計 [fc2.com]を見ると、2000年から2008年までは、年平均0.8ポイントの下落ですが、その後は若干持ち直してますね。2000年から2012年で計算すると、年平均0.5ポイントの下落です。2008年から2012年なら、年平均0.4ポイントの上昇です。
# 2013年以降は下落してそうな気もしますが。
しかし一方で、そこに使わくなったお金を、我々は別の所に使っているってことですね。
率・割合ではなく、絶対額で言うとどうなりますか?
参考ページありがとうございます。# 微妙なところですが0.8という数字は2008年までに限ればギリギリ正しかったようで# 私の脳細胞がデフレ時代にまだ突入してないようでほっとしています
>> しかし一方で、そこに使わくなったお金を、我々は別の所に使っているってことですね。> 率・割合ではなく、絶対額で言うとどうなりますか?
ここで言いたかったのは可処分所得という「パイ」のなかで使える金額は限られており、もう使いたくってもパイの残りなんてないでしょう、ということです。なので絶対額については重要視していません。# たぶんそれを計算すると通貨価値とか世代推移とかグローバリズムとか色々を考えないといけなくなります
そこまで行かなくても、話は単純です。Webの無料サービスが消費者に選択されるのは、単に消費者にお金がないからより良い有料のものを選べず、品質に目をつぶり無料のものを選択した結果と考えられます。ひどく乱暴な例えですが、黄金週間に金持ちは旅行に出かけるが貧乏人は家に閉じこもってGoogle Mapを見ながら旅行気分に浸る、というような感じです。
つまりWebがデフレを呼ぶのでなく、デフレがWebの無料サービスを育てている、ということですね。原因と結果が逆だと言うのが私の主張です。
#2596331 [srad.jp]に立ち返って考えると、
デフレの一因にはWebがあるのではないか
に関して、必ずしも「おかしい」とは言えない、ということになりませんか?その理由としてあげられている
に関して、実際には家計貯蓄率が上昇しているわけですから。
言いたいことは解らんでもないんですが、自分に意見に従ってデータの読み方を変えているように見えます。
相互に原因と結果になっている、という見方はできないんでしょうか?
家計貯蓄率は下がってんじゃん。自分で持ち出したデータだろ。
家計貯蓄率は下がってんじゃん。
いいえ。必ずしもそうではありません。2008年から2012年なら、年平均0.4ポイントの上昇です。
都合の悪い事実が見えなくなる人ですか?
都合のいい場所だけ抜き出して捏造してるのはお前だろ。2000年からの全トータルで計算しろよ。それとも2008年以前にはWebの無料サービスは無かったって斬新な主張か。
都合のいい場所だけ抜き出して捏造してるのはお前だろ。
いいえ。あなたの意見にとって都合の悪い部分を指摘しただけです。
2000年からの全トータルで計算しろよ。それとも2008年以前にはWebの無料サービスは無かったって斬新な主張か。
あなたは、2000年以前には無料サービスは無かったと主張していますか? してませんよね。
原因発生後即時に影響が出るなら話は簡単ですが、現実はそれほど単純にできてはいません。その辺に意見の相違は無いはずですが。
ようするにWeb原因説が間違いって事だろまあ間違いと断ずるほどには論を尽くしているとは言えないが、教科書のセオリーからも外れていてちょっと考えるだけで辻褄合わせるのが難しくなるような新説にしがみつく理由はない
2008年ごろまでは貯蓄に回す分を減らして何とか従来の生活を維持していたけれども、それ以降は将来改善する見込みがないどころか悪化しそうななため生活水準を落とし将来のため貯蓄に回している、っというのが自分の実感ですかね。
でも、価格.comみたいな、明確なデフレ促進ツールが商売として成り立つのも、Web上ならでは。
情報の収集・解析・公開に置いてのコスト的な参入閾値が無茶苦茶下がっているのですから、少なくとも単純に結果のみとは断定できず、要因にもなっていると判断する方が妥当でしょう。
確かに、IT業界っていっても製品のソフトウェアを作成してお金を稼いでいる(いた)人はほとんど居ないだろうね。スマホのゲームとかアプリはまだ安泰か。
とにかく、家計貯蓄率の下落はデフレが原因で収入が減っても、使う金額はすぐには変わらない(変えられない)ことによるはず。
> 我々庶民はお金を使っているは少し短絡的な結論といわざるを得ない。
無料サービスやネットラジオのようなものがなければ私は今頃借金まみれで破産してます
無料コンテンツに関してはそうでしょうが、問題は別のところにあります。
ネトゲの取引というシュミレーション結果をみると、一番安い店が即座に分かる環境があると、値下げ競争が発生して実際にデフレが進行します。高い価格を付ける事が出来なくなり、利益無視の店に人が集まります。
> ネトゲの取引というシュミレーション結果
なかなか着目点が良いですね。
一番安い店が即座に判明してその店に皆が集中して、在庫が売り切れると仕方がないですから、二番目に安い店へ向かうことになるはずです。
二番目も売り切れたら、三番目へ・・・需要供給曲線を描くはずですが、そう推移しないのは「元々供給側に過剰な在庫や生産力がある」からだと思われます。
つまり Webに代表される「情報」は、眠っていた在庫や隠れていた生産力を表へ引き出しことで「供給力を増大させている」と言って良いのでしょうか?
私の別のコメントで、触媒と書きましたが、触媒も生産設備の一つですよね。
ネトゲにおける「情報」とか、日本における Web は想像以上に生産性を向上させる「強力な生産装置」だったと。
でも、国内に隠れて蓄積していた供給力を、Webが開放してデフレの要因の一つを作った。そう書くとまだ嘘が混じっている気もしますね。私には、わかりません。もうちょっとちゃんと経済学を勉強しておけばよかった。
親コメは「収入が減っていない」とは言ってませんよ。Webによって節約したお金は貯金にはなっていない。(Web のために総需要が減少した訳ではない)収入が減って支出が減るのは、Webに関係なく、従来からの経済現象で、多分普通のデフレ。
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身近な人の偉大さは半減する -- あるアレゲ人
我々庶民はお金を使っている (スコア:5, すばらしい洞察)
> デフレの一因にはWebがあるのではないか
こういう主張はよく聞くし、一見まともな意見に思えますが、
少し考えてみると「おかしい」と気づけます。
なぜなら、
もしWebが、あるいは他の何かが無料サービスを提供することで
「消費者にお金を使わせない」ようにしているなら、
我々消費者の「預貯金額が年々増えていく」はずだからです。
皆さんの実感だけでも、そうでないことはお分かりになると思いますが
より厳密に、貯金額の定義として「家計貯蓄率」という数字を参考にしてみます。
家計貯蓄率とは簡単に言うと「貯蓄額を可処分所得で割った比率」です。詳しくはWikipediaでも参照して下さい。
デフレなので収入が減り可処分所得は減るでしょうが、
その分消費を抑えたなら家計貯蓄率は一定のままか、あるいは高まります。
ところが実際は、2000年台に入ってからおおよそ年-0.8%平均で減り続けています。(数字はうろおぼえ)
つまり現実は、我々庶民は結局お金を使っているのです。
確かにWebの無料サービスは多くの既存の有料サービスを殺してきました。
しかし一方で、そこに使わくなったお金を、我々は別の所に使っているってことですね。
# なお、元記事のアベノミクス否定を否定しているわけではありません。念のため。
Re:我々庶民はお金を使っている (スコア:4, すばらしい洞察)
ウェブの本質は情報のやりとりです。そして、情報のやり取りの結果として値段が下がるのは経済学的に至極まっとうな結論ですね。
価格を下げる最大の要因は自由競争、アダム・スミスの言うところ「神の見えざる手」です。今まで「何となく」とか「広告でこれが良いと言っていた」という理由で商品を選択していた消費者に対して、Webは「他店の値段はこれれだよ/去年の値段もこれだよ」という強力無比な力を与えてしまった。これにより、生産者と消費者との間で揺れていた天秤が圧倒的に消費者側に傾いた。
ただ、それだけのことでしょう。一端、この状態で安定してしまえば、以降はここが基準になるので、もう、これ以上は下がる理由がありませんから、ウェブ時代の「値ごろ感」が理解できない(小売りを含む)生産者が全て淘汰されればデフレは収まり、緩やかなインフレが始まると思います。というか、もう、そういう時代になってますよ。
たとえば、もし、日本の家計を預かる方々の全てが家計簿をつけ始めると、これとは比較にならないほどのデフレがおきると思いますよ。しかし、現実の人間はそこまで勤勉にはなれないわけで。そういう意味では、機械的な社会の変質というのは恐ろしいですが、社会の無駄が減っていることそのものに対しては、人口減にあえぐ国の国民として、歓迎の意を示すべきなのだろうと思います。
Re:我々庶民はお金を使っている (スコア:1)
1.供給側と需要側の立場が、需要側有利に傾いたら、供給力が需要を上回るのでしょうか?
たぶん違いますね。
それとも、
2.供給側と需要側の立場の変化は、需給量のバランスとは異なる理由でデフレを起こすのでしょうか?
判断は保留しておきましょう。
>全てが家計簿をつけ始めると
3.無駄使いが減れば、総需要も減りますから、デフレに振りますね。
>理解できない生産者が全て淘汰されればデフレは収まり
4.供給が減れば需要と吊り合ってデフレは収まりますね。
では言い換えると、
5.デフレ下で、淘汰を促す Webは、デフレの収束も促すのでしょうか?
これも判断は保留しておきましょう。
私の別コメント#2596962 [srad.jp]で
> 日本における Web は想像以上に生産性を向上させる「強力な生産装置」だった
と書きましたが自分でも余り信じていません。
昼ご飯を食べながら少し考えました。
Webを通じての情報のおかげで、供給側と需要側の立場が、需要側有利に傾いたら、
その事実を「供給が増えて」需要側有利に傾いたと、皆が勘違いするのではないでしょうか?
実際には供給が追加で増えた訳ではないのに、供給側不利=供給過多の進行と受け取ってしまう。
元々供給が少し多めの、既に少しデフレの日本の市場では、この作用が、心理的な需給バランスを
さらに大きく崩す働きをしたのではないでしょうか?
ということで、
2.は、供給側と需要側の立場の変化は、素地があれば、心理的な需給バランスを崩してデフレを起こす。
心理的な影響なら、3.よりは弱いかも知れませんが、無視できない影響があっても不思議ありません。
5.はまだ解りません。
Re:我々庶民はお金を使っている (スコア:1)
アダム・スミスの需要と供給の関係は、「売り手」と「買い手」が通貨を媒介に物を交換するとき、「買い手」の需要が満ちるまで、最も安い価格をつける「売り手」から順に各々の供給が許す限りの売買が成立する、という話を巨視的に捉えたものです。しかし、この前提条件として、「買い手」は「売り手」が「売り手」であることを知っている必要があります。つまり、仮に隣家の八百屋で100円の大根を売っていたとしても、それを買い手が知らなければ、隣町のスーパーで300円の大根を買うしかなくなるわけです。ですから、購入先が増えるのは、「買い手」にとっては、見かけ上の「売り手」が増えるのと同じことです。それどころか、スーパーにとっては、新たに八百屋というライバルが忽然とあらわれるわけですから、「売り手」にとっても「売り手」が増えるのと同じです。
需要と供給の関係は、「買い手」の無知(あるいは「売り手」の宣伝不足)によって、供給にマイナスの補正がかかった状態で成立していたわけですから、情報量の増大によって、実質的な供給量が増えずとも実効的な供給量が増えるはずです。別の言葉で言えば、宣伝(される)コストが減った分が価格に反映されているだけ、とも言えます。
リカードの比較優位で考えると、鎖国している場合、各々の国の品目の(労働力換算の)価格の*平均*は、自由貿易体制に移行したときの一律価格を必ず上回るので、隣家の八百屋への(「無知」という名の)鎖国状態が解かれたら、全体としては必ずデフレすることになると思いますよ。
一見、我々は自由市場で暮らしているように見えて、その実、細かく見れば、まだまだ自由じゃなかった、ってことじゃないですかね。「見えざる手」にも、その程度の怠慢があるんだと思います。もっと具体的にいうと、情報格差によって区切られたクラスタ内でしか「手」が働かないから、でしょう。これをウェブと昨今のデフレの関係に当てはめていいものかは疑問ですが、情報量の増大で消費者の地位が上がる、っていうのはこういう事じゃないですかね。
Re: (スコア:0)
その前提条件がクセモノなんだな
古典経済学、自由主義経済学は机上では美しいけど、現実の経済は全っ然違う条件で動いてるから
マル経の前提も机上の空論だけど、自由主義はもっと現実離れしてる
Re:我々庶民はお金を使っている (スコア:1)
ところが実際は、2000年台に入ってからおおよそ年-0.8%平均で減り続けています。(数字はうろおぼえ)
2012年までの統計 [fc2.com]を見ると、2000年から2008年までは、年平均0.8ポイントの下落ですが、その後は若干持ち直してますね。
2000年から2012年で計算すると、年平均0.5ポイントの下落です。
2008年から2012年なら、年平均0.4ポイントの上昇です。
# 2013年以降は下落してそうな気もしますが。
しかし一方で、そこに使わくなったお金を、我々は別の所に使っているってことですね。
率・割合ではなく、絶対額で言うとどうなりますか?
Re:我々庶民はお金を使っている (スコア:3)
参考ページありがとうございます。
# 微妙なところですが0.8という数字は2008年までに限ればギリギリ正しかったようで
# 私の脳細胞がデフレ時代にまだ突入してないようでほっとしています
>> しかし一方で、そこに使わくなったお金を、我々は別の所に使っているってことですね。
> 率・割合ではなく、絶対額で言うとどうなりますか?
ここで言いたかったのは可処分所得という「パイ」のなかで使える金額は限られており、
もう使いたくってもパイの残りなんてないでしょう、ということです。
なので絶対額については重要視していません。
# たぶんそれを計算すると通貨価値とか世代推移とかグローバリズムとか色々を考えないといけなくなります
そこまで行かなくても、話は単純です。
Webの無料サービスが消費者に選択されるのは、単に消費者にお金がないからより良い有料のものを選べず、
品質に目をつぶり無料のものを選択した結果と考えられます。
ひどく乱暴な例えですが、黄金週間に金持ちは旅行に出かけるが貧乏人は家に閉じこもって
Google Mapを見ながら旅行気分に浸る、というような感じです。
つまりWebがデフレを呼ぶのでなく、デフレがWebの無料サービスを育てている、ということですね。
原因と結果が逆だと言うのが私の主張です。
Re:我々庶民はお金を使っている (スコア:1)
#2596331 [srad.jp]に立ち返って考えると、
デフレの一因にはWebがあるのではないか
こういう主張はよく聞くし、一見まともな意見に思えますが、
少し考えてみると「おかしい」と気づけます。
に関して、必ずしも「おかしい」とは言えない、ということになりませんか?
その理由としてあげられている
なぜなら、
もしWebが、あるいは他の何かが無料サービスを提供することで
「消費者にお金を使わせない」ようにしているなら、
我々消費者の「預貯金額が年々増えていく」はずだからです。
に関して、実際には家計貯蓄率が上昇しているわけですから。
言いたいことは解らんでもないんですが、自分に意見に従ってデータの読み方を変えているように見えます。
つまりWebがデフレを呼ぶのでなく、デフレがWebの無料サービスを育てている、ということですね。
原因と結果が逆だと言うのが私の主張です。
相互に原因と結果になっている、という見方はできないんでしょうか?
Re: (スコア:0)
家計貯蓄率は下がってんじゃん。
自分で持ち出したデータだろ。
Re:我々庶民はお金を使っている (スコア:1)
家計貯蓄率は下がってんじゃん。
いいえ。必ずしもそうではありません。
2008年から2012年なら、年平均0.4ポイントの上昇です。
都合の悪い事実が見えなくなる人ですか?
Re: (スコア:0)
都合のいい場所だけ抜き出して捏造してるのはお前だろ。
2000年からの全トータルで計算しろよ。
それとも2008年以前にはWebの無料サービスは無かったって斬新な主張か。
Re:我々庶民はお金を使っている (スコア:1)
都合のいい場所だけ抜き出して捏造してるのはお前だろ。
いいえ。あなたの意見にとって都合の悪い部分を指摘しただけです。
2000年からの全トータルで計算しろよ。
それとも2008年以前にはWebの無料サービスは無かったって斬新な主張か。
あなたは、2000年以前には無料サービスは無かったと主張していますか? してませんよね。
原因発生後即時に影響が出るなら話は簡単ですが、現実はそれほど単純にできてはいません。
その辺に意見の相違は無いはずですが。
Re: (スコア:0)
ようするにWeb原因説が間違いって事だろ
まあ間違いと断ずるほどには論を尽くしているとは言えないが、教科書のセオリーからも外れていてちょっと考えるだけで辻褄合わせるのが難しくなるような新説にしがみつく理由はない
Re: (スコア:0)
2008年ごろまでは貯蓄に回す分を減らして何とか従来の生活を維持していたけれども、それ以降は将来改善する見込みがないどころか悪化しそうななため生活水準を落とし将来のため貯蓄に回している、っというのが自分の実感ですかね。
Re:我々庶民はお金を使っている (スコア:1)
でも、価格.comみたいな、明確なデフレ促進ツールが商売として成り立つのも、Web上ならでは。
情報の収集・解析・公開に置いてのコスト的な参入閾値が無茶苦茶下がっているのですから、
少なくとも単純に結果のみとは断定できず、要因にもなっていると判断する方が妥当でしょう。
それは庶民はみんなIT業界にいないということか? (スコア:1)
確かに、IT業界っていっても製品のソフトウェアを作成してお金を稼いでいる(いた)人はほとんど居ないだろうね。
スマホのゲームとかアプリはまだ安泰か。
とにかく、家計貯蓄率の下落はデフレが原因で収入が減っても、使う金額はすぐには変わらない(変えられない)ことによるはず。
> 我々庶民はお金を使っている
は少し短絡的な結論といわざるを得ない。
Re: (スコア:0)
無料サービスやネットラジオのようなものがなければ
私は今頃借金まみれで破産してます
Re: (スコア:0)
無料コンテンツに関してはそうでしょうが、
問題は別のところにあります。
ネトゲの取引というシュミレーション結果をみると、
一番安い店が即座に分かる環境があると、
値下げ競争が発生して実際にデフレが進行します。
高い価格を付ける事が出来なくなり、
利益無視の店に人が集まります。
Re:我々庶民はお金を使っている (スコア:1)
> ネトゲの取引というシュミレーション結果
なかなか着目点が良いですね。
一番安い店が即座に判明してその店に皆が集中して、在庫が売り切れると
仕方がないですから、二番目に安い店へ向かうことになるはずです。
二番目も売り切れたら、三番目へ・・・需要供給曲線を描くはずですが、
そう推移しないのは「元々供給側に過剰な在庫や生産力がある」からだと
思われます。
つまり Webに代表される「情報」は、眠っていた在庫や隠れていた生産力を
表へ引き出しことで「供給力を増大させている」と言って良いのでしょうか?
私の別のコメントで、触媒と書きましたが、触媒も生産設備の一つですよね。
ネトゲにおける「情報」とか、日本における Web は想像以上に生産性を向上
させる「強力な生産装置」だったと。
でも、
国内に隠れて蓄積していた供給力を、Webが開放してデフレの要因の一つを作った。
そう書くとまだ嘘が混じっている気もしますね。私には、わかりません。
もうちょっとちゃんと経済学を勉強しておけばよかった。
Re:我々庶民はお金を使っている (スコア:2)
親コメは「収入が減っていない」とは言ってませんよ。
Webによって節約したお金は貯金にはなっていない。(Web のために総需要が減少した訳ではない)
収入が減って支出が減るのは、Webに関係なく、従来からの経済現象で、多分普通のデフレ。
Re: (スコア:0)