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ある論題に対して、それを批判したり、その批判が誤読よりもたらされるているという見解を持つのは、まことに結構なことだと思うが、「どう誤読しているのか」という説明がなければ、批判に対抗する説得力がないように思うのだが。
具体的に何が誤読?
既出 http://srad.jp/comments.pl?sid=632515&cid=2611889 [srad.jp]
引用元のトピックにも、色々書いてあります。 http://srad.jp/story/14/05/22/0329256/%E7%A6%8F%E4%BA%95%E [srad.jp]
まず、判決文には、
かような危険を抽象的にでもはらむ経済活動(引用註:原発による発電のこと)は、その存在自体が憲法上容認できないというのが極論にすぎるとしても、少なくともかような事態を招く具体的危険性が万一でもあれば、その差し止めが認められるのは当然である。
とあるけど、これは「具体的危険性」を思いついたら、それがほぼ起こりえない確率の話であっても、差し止めを認めるって言っているわけだから、「確率がゼロの場合以外では『差し止め』が『当然』」という日本原子力学会の解釈には、特段の論理の飛躍はなく、誤読とは認めがたいと思う
専門家の意見がほしいところですが、「具体的危険性」は法律用語で、「結果発生の現実的危険性」が「具体」的かどうか、を指しているようです。なので、「思いついた」レベルの危険性は、「具体的危険性」に当たらないと思います。一度事故を起こしたのだから、二度と事故を起こさないように、現実的な対策を立てないとダメ、という判決だと私は解釈しました。
「具体的危険」と「抽象的危険」の法学的な意味は、おっしゃる通りですが、この判決文は「具体的危険」に「万が一」を掛け合わせているわけですよ。
前半の
かような危険を抽象的にでもはらむ経済活動は、その存在自体が憲法上容認できないというのが極論にすぎる
から鑑みて、原発の差し止めの理由を「抽象的危険」に求めることが無理筋なのは百も理解しているはずです。しかしながら、「万一の具体的危険」が指すのは、非常に曖昧で、法的な意味で「抽象的危険」も含まれうるでしょう。そもそも、万一の場合の具体的な危険が存在しなければ、抽象的にすら危険ではないわけですから。
一般的に抽象的危険といわれているものは、万一の場合を持ち出したら、容易に具体的危険となります。つまり、それは万が一という前提条件を付加しなければ、具体的危険とは認められないものばかりです。
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私は悩みをリストアップし始めたが、そのあまりの長さにいやけがさし、何も考えないことにした。-- Robert C. Pike
批判と誤読 (スコア:4, すばらしい洞察)
ある論題に対して、それを批判したり、その批判が誤読よりもたらされるているという見解を持つのは、まことに結構なことだと思うが、「どう誤読しているのか」という説明がなければ、批判に対抗する説得力がないように思うのだが。
具体的に何が誤読?
Re: (スコア:1)
既出
http://srad.jp/comments.pl?sid=632515&cid=2611889 [srad.jp]
引用元のトピックにも、色々書いてあります。
http://srad.jp/story/14/05/22/0329256/%E7%A6%8F%E4%BA%95%E [srad.jp]
Re: (スコア:1)
まず、判決文には、
とあるけど、これは「具体的危険性」を思いついたら、それがほぼ起こりえない確率の話であっても、差し止めを認めるって言っているわけだから、「確率がゼロの場合以外では『差し止め』が『当然』」という日本原子力学会の解釈には、特段の論理の飛躍はなく、誤読とは認めがたいと思う
Re:批判と誤読 (スコア:1)
専門家の意見がほしいところですが、「具体的危険性」は法律用語で、「結果発生の現実的危険性」が「具体」的かどうか、を指しているようです。
なので、「思いついた」レベルの危険性は、「具体的危険性」に当たらないと思います。
一度事故を起こしたのだから、二度と事故を起こさないように、現実的な対策を立てないとダメ、という判決だと私は解釈しました。
Re: (スコア:0)
「具体的危険」と「抽象的危険」の法学的な意味は、おっしゃる通りですが、この判決文は「具体的危険」に「万が一」を掛け合わせているわけですよ。
前半の
から鑑みて、原発の差し止めの理由を「抽象的危険」に求めることが無理筋なのは百も理解しているはずです。しかしながら、「万一の具体的危険」が指すのは、非常に曖昧で、法的な意味で「抽象的危険」も含まれうるでしょう。そもそも、万一の場合の具体的な危険が存在しなければ、抽象的にすら危険ではないわけですから。
一般的に抽象的危険といわれているものは、万一の場合を持ち出したら、容易に具体的危険となります。つまり、それは万が一という前提条件を付加しなければ、具体的危険とは認められないものばかりです。