アカウント名:
パスワード:
中村さんおめでとうございます!日亜化学工業にだれかコメント聞きに行って欲しい。
それを言うなら、今の政府と経済界 [srad.jp]にも聞きに行って欲しい。かつての一企業の対応を国策と法律として是認したのだから。
そりゃ本人の才覚以外のすべてのリソースを所属組織に提供してもらい、さらにその本人の能力にも対価をもらって所属していたわけだし。そこで得られた成果は当然組織に帰属すべきでしょう。
会社の業務で宝くじ買に行く担当の社員が大当たり引いたからってそれは本人の物じゃあるまい。
#成果が出てから、その後の待遇で交渉するのは全く正当なことですが、 それはその人に「見込まれる今後の成果」を評価すべきだと思います。
>会社の業務で宝くじ買に行く担当の社員が大当たり引いたからってそれは本人の物じゃあるまい。
そんなふうに割り切れる話じゃないよ。当時の日亜には「青色LEDに関して組織的な研究方針」なんて無かったんじゃないかな。で、中村氏の個人的な意志というか動機が大きな役割を果たした。
ちなみに、まだ海のものとも山のものとも分からない段階で「お金」を出したのは先代の社長で、中村氏もそのことには感謝してたはずだよ。経営が代替わりしてから不幸にして揉めるようになったけど、「個人の才覚」と「お金」の関係が良好だった時期があったというのは、青色LEDにとって良かったと思う。
研究者がどう思おうと、その場を提供してた組織が得るのは当然じゃないだろうか。もしこれが何かの大失敗を生んでいたとして、それもやはり組織が責任を取るわけだし。仕事の成果そのものは組織に、組織から得るのはその褒賞と次への期待を込められた待遇の向上。個人としては得られた知識・経験・人脈、そして取り巻く世界からの評価と、もちろん名誉。
中村氏の場合は、その後の待遇の点で日亜と折り合わなかった、というだけだと思うんですが。(その背景にそれ以前からの確執があるにせよ)
あの成功を経て現職にいらっしゃるわけだし、また今回の受賞となったわけで大変すばらしいことだと思います。
>経営が代替わりしてから不幸にして揉めるようになったけど、「個人の才覚」と「お金」の関係が>良好だった時期があったというのは、青色LEDにとって良かったと思う。
全く同意です。
ソニーの木原研究所みたいに冠研究所でも作って所長の座を与えておけば、報奨金でそんなに上積みしなくても、機嫌よく日亜で研究をつづけていたのではないかなぁ。
そうですねぇ。他の方のコメントで以前から経営陣と確執が、なんてこともあるみたいですけど、それでも何かうまく治める方法はあったかもしれない、とは思います。
でもなんで「企業が成果を得るべき=技術者冷遇」って誤読してる人が多いんでしょうかね。
貢献のあった技術者・研究者の取り分が少なすぎる、って意見がほとんどだと思いますが。技術者・研究者にもっと取り分を、っていう意見に対して、「場所や金を提供したから企業が持って行って当然」って返す人も多いですよね。
このツリーは(#2689923) 「貢献のあった技術者・研究者の取り分が少なすぎる」 (たぶん) (#2689934) 「場所や金を提供したから企業が持って行って当然」と政府が言ってるのはオカシイ (#2690120) 「場所や金を提供したから企業が持って行って当然」の部分は当たり前だろ
という流れなので、そもそも #2689934 の主張は見当違いじゃねえの?というのが #2690120 の主旨です。「貢献のあった技術者・研究者の取り分」については特に語っていません。
もっと単純化すればわかりやすいんじゃないんですかねえ。
・日本(少なくとも資本国)では、生存物資(衣食住)の確保には金銭(給料)が必要である。・日本(略)では、何らかの肉体的労働(含頭脳労働)によって商品を産出し、その対価として給料や身分を得る。・日本(略)では、企業が何がしかを売り、他者と競合し、その対価として金銭を産出する。そのうちいくらかが給料として支払われる。 =民衆は企業に勤め、企業の名義で何らかの商品を作って、その対価として金銭を得て、それを他の企業に渡さなければならない。 この点において金銭とは「労働リソース(労働時間・体力消耗・寿命消費etc)の数値化」にほかならない。
一方、企業の雇われ研究員は ・身分や金銭(=衣食住)といった生存物資は(建前上)会社が提供する。 ・競合が起こらない(か、他社の研究という資本主義とは関係ない部分での暗闘)。 ・企業権力による希少物資や危険物、研究所などの先進技術と自由リソースの提供。 ・それら支出の対価として企業側は成果の独占権を有する。もちろんそれまで研究所は赤字を出す。
というわけで「企業はいずれ成功するプロジェクトを金銭に変換するために研究員に分割払いをしている」というのが正しい。ところが未だにこういった「会社が提供するもろもろのリソース」を無視して「国民の英雄から金を搾り取る横暴な社会会社」というステロタイプで企業を叩く人間がやたら多い。この3名が他所に行った結果何も発明できず飼い殺しで生涯を終えるという運命を考慮していないのだろうか?
#ただ、研究に情熱と寿命を傾けたヒトが何を望むかと言ったら「結婚-子孫」や「QoLの向上」といった消費コストが評価し得ないほど大きいものばかりなわけで、それに対しての対価があまりにも少ないのは同意する。#青色LEDによって多くの先進国がコストダウンや新分野開拓などで損益ともどもに莫大な成果を上げているのだから。#そういう意味では後進国の工業化はこういった発明を低コスト化を建前に即座にコモディティ化して減収をもたらす大きな問題といえる。
より多くのコメントがこの議論にあるかもしれませんが、JavaScriptが有効ではない環境を使用している場合、クラシックなコメントシステム(D1)に設定を変更する必要があります。
長期的な見通しやビジョンはあえて持たないようにしてる -- Linus Torvalds
キター! (スコア:0)
中村さんおめでとうございます!
日亜化学工業にだれかコメント聞きに行って欲しい。
Re: (スコア:1, 興味深い)
それを言うなら、今の政府と経済界 [srad.jp]にも聞きに行って欲しい。かつての一企業の対応を国策と法律として是認したのだから。
Re: (スコア:0)
そりゃ本人の才覚以外のすべてのリソースを所属組織に提供してもらい、
さらにその本人の能力にも対価をもらって所属していたわけだし。
そこで得られた成果は当然組織に帰属すべきでしょう。
会社の業務で宝くじ買に行く担当の社員が大当たり引いたからってそれは本人の物じゃあるまい。
#成果が出てから、その後の待遇で交渉するのは全く正当なことですが、
それはその人に「見込まれる今後の成果」を評価すべきだと思います。
Re: (スコア:3, 興味深い)
>会社の業務で宝くじ買に行く担当の社員が大当たり引いたからってそれは本人の物じゃあるまい。
そんなふうに割り切れる話じゃないよ。
当時の日亜には「青色LEDに関して組織的な研究方針」なんて無かったんじゃないかな。
で、中村氏の個人的な意志というか動機が大きな役割を果たした。
ちなみに、まだ海のものとも山のものとも分からない段階で「お金」を出したのは先代の社長で、
中村氏もそのことには感謝してたはずだよ。
経営が代替わりしてから不幸にして揉めるようになったけど、「個人の才覚」と「お金」の関係が
良好だった時期があったというのは、青色LEDにとって良かったと思う。
Re: (スコア:0)
研究者がどう思おうと、その場を提供してた組織が得るのは当然じゃないだろうか。
もしこれが何かの大失敗を生んでいたとして、それもやはり組織が責任を取るわけだし。
仕事の成果そのものは組織に、組織から得るのはその褒賞と次への期待を込められた待遇の向上。
個人としては得られた知識・経験・人脈、そして取り巻く世界からの評価と、もちろん名誉。
中村氏の場合は、その後の待遇の点で日亜と折り合わなかった、というだけだと思うんですが。
(その背景にそれ以前からの確執があるにせよ)
あの成功を経て現職にいらっしゃるわけだし、また今回の受賞となったわけで大変すばらしいことだと思います。
>経営が代替わりしてから不幸にして揉めるようになったけど、「個人の才覚」と「お金」の関係が
>良好だった時期があったというのは、青色LEDにとって良かったと思う。
全く同意です。
Re: (スコア:2)
ソニーの木原研究所みたいに冠研究所でも作って所長の座を与えておけば、報奨金でそんなに上積みしなくても、機嫌よく日亜で研究をつづけていたのではないかなぁ。
Re: (スコア:0)
そうですねぇ。
他の方のコメントで以前から経営陣と確執が、なんてこともあるみたいですけど、
それでも何かうまく治める方法はあったかもしれない、とは思います。
でもなんで「企業が成果を得るべき=技術者冷遇」って誤読してる人が多いんでしょうかね。
Re:キター! (スコア:0)
貢献のあった技術者・研究者の取り分が少なすぎる、って意見がほとんどだと思いますが。
技術者・研究者にもっと取り分を、っていう意見に対して、「場所や金を提供したから企業が持って行って当然」って返す人も多いですよね。
Re: (スコア:0)
このツリーは
(#2689923) 「貢献のあった技術者・研究者の取り分が少なすぎる」 (たぶん)
(#2689934) 「場所や金を提供したから企業が持って行って当然」と政府が言ってるのはオカシイ
(#2690120) 「場所や金を提供したから企業が持って行って当然」の部分は当たり前だろ
という流れなので、そもそも #2689934 の主張は見当違いじゃねえの?というのが #2690120 の主旨です。
「貢献のあった技術者・研究者の取り分」については特に語っていません。
Re:キター! (スコア:1)
もっと単純化すればわかりやすいんじゃないんですかねえ。
・日本(少なくとも資本国)では、生存物資(衣食住)の確保には金銭(給料)が必要である。
・日本(略)では、何らかの肉体的労働(含頭脳労働)によって商品を産出し、その対価として給料や身分を得る。
・日本(略)では、企業が何がしかを売り、他者と競合し、その対価として金銭を産出する。そのうちいくらかが給料として支払われる。
=民衆は企業に勤め、企業の名義で何らかの商品を作って、その対価として金銭を得て、それを他の企業に渡さなければならない。
この点において金銭とは「労働リソース(労働時間・体力消耗・寿命消費etc)の数値化」にほかならない。
一方、企業の雇われ研究員は
・身分や金銭(=衣食住)といった生存物資は(建前上)会社が提供する。
・競合が起こらない(か、他社の研究という資本主義とは関係ない部分での暗闘)。
・企業権力による希少物資や危険物、研究所などの先進技術と自由リソースの提供。
・それら支出の対価として企業側は成果の独占権を有する。もちろんそれまで研究所は赤字を出す。
というわけで「企業はいずれ成功するプロジェクトを金銭に変換するために研究員に分割払いをしている」というのが正しい。
ところが未だにこういった「会社が提供するもろもろのリソース」を無視して「国民の英雄から金を搾り取る横暴な
社会会社」というステロタイプで企業を叩く人間がやたら多い。この3名が他所に行った結果何も発明できず飼い殺しで生涯を終えるという運命を考慮していないのだろうか?
#ただ、研究に情熱と寿命を傾けたヒトが何を望むかと言ったら「結婚-子孫」や「QoLの向上」といった消費コストが評価し得ないほど大きいものばかりなわけで、それに対しての対価があまりにも少ないのは同意する。
#青色LEDによって多くの先進国がコストダウンや新分野開拓などで損益ともどもに莫大な成果を上げているのだから。
#そういう意味では後進国の工業化はこういった発明を低コスト化を建前に即座にコモディティ化して減収をもたらす大きな問題といえる。