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黒鉛炉って、北朝鮮の兵器用プルトニウム製造機とか、それこそチェルノブイリとか、まったく良いイメージが無いんだが。まあ、文殊で90%超のプルトニウム239が作れなくなったから、代わりに。とか?
#多分、さすがに、それらとは違う構造(耐高温セラミックとか)なんだろうけど、反対側は絶対突いてくる。
11月26日(水)、「研究用原子炉施設(HTTR)の新規制基準への適合性確認のための申請について」を発表いたしました。
というものでしょう。リンクが無いので発表した資料はどこかいなとググったら原子力安全推進協会 [genanshin.jp]の方の 最近のプレス情報 [genanshin.jp]にリンクがありました。申請内容や炉について概要が載っている肝心の資料はこちら。PDFです。 HTTR(高温工学試験研究炉)原子炉施設の新規制基準適合性に係る申請の概要について [jaea.go.jp] #もうちょっと分かり易いところに置いといて欲しいなぁと
減速材は黒鉛で間違いなさそうですね。ってことは、こいつ自体のエネルギーと言うより、プルトニウム生産炉の性格の方をイメージしてしまうなぁ。やっぱ、文殊の代替か?なんか、再稼働後はプルサーマル押しって話なんだろうか。
#まあ、チェルノブイリの轍は踏まないのは、当然だろうが。
"兵器級"プルトニウムを生産するために重要なのは照射時のスペクトルと燃焼度のコントロールです。一般的な生産炉では劣化ウランであるU238を炉心内で照射し、もっともPu239の割合が高くなる短期間で取り出して再処理を行います。これを実現するには、運転中における燃料交換が必要な原子炉の構造が必須となります。そのために、軽水減速より黒鉛減速が有利でした。こうした構造を特徴とした生産炉を基に初期の商業炉は作られましたが、現在の熱中性子炉では核不拡散の原則を基に設計されるので、あまり効率的な兵器級プルトニウム生産は見込めないと思います。さらに、高温ガス炉においてはあくまで高温を実現することを前提としており、構造的に運転中の燃料交換は不可能です。加えて、被覆燃料は再処理に向かないので、プルトニウム生産炉としては非効率極まりなく、非現実的です。
また、「もんじゅの代替」というのが何を指しているのかいまいち分かりませんが(兵器級プルトニウム生産が目的と勘違いされているのでしょうか?)もんじゅの目的は準国産でのエネルギー源の確保に向けた核燃料サイクルの一角を担う高速増殖炉の基盤技術の開発です。
文殊の代替ってのは、さすがに、今の日本で核兵器を作ろうなんて考えているのは、一部のおバカだと思ってますので、プルサーマルの燃料用途を考えてます。
イメージがどうあるかは人に依りますが、「水蒸気爆発の可能性があり反応が起きやすい軽水を用いない」という条件で、高密度で耐熱性の高い安価な減速材というと黒鉛になる、というだけの話だと思います。
文殊は高速増殖炉で、高速中性子を用います。今回の高温ガス炉は減速した熱中性子を使うので、全く性質が違い代替にならないと思います。
チェルノブイリではその黒鉛が長期間燃えてくれたおかげで、水蒸気爆発の方がはるかにマシっていうぐらい放射性物質を全世界にばらまきましたね。
黒鉛が燃えるためには何が必要か考えましたか?
チェルノブイリの炉の構造はどうなっていましたか?
ヘリウムがどういう物質かは知っていますか?
高温ガス炉→ガス冷却高速炉→ガス冷却高速増殖炉 まで持って行けば、当面世紀単位でエネルギー問題は解決する。液冷高速増殖炉の様にスケールや冷却液漏れが問題になる事も無いし、タリウム228による強烈なガンマ線が癌になるトリウム炉程には放射線はきつくないし、核融合炉程には稼働にやたらエネルギーを喰う訳でも無いから、出来てしまうと筋の良い技術かも知れない。
ガス炉自体の広報用のページは HTTR 高温工学試験研究炉 [jaea.go.jp] ですかね。#なんか90年代臭がするページデザインですね
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黒鉛炉? (スコア:2)
黒鉛炉って、北朝鮮の兵器用プルトニウム製造機とか、それこそチェルノブイリとか、まったく良いイメージが無いんだが。
まあ、文殊で90%超のプルトニウム239が作れなくなったから、代わりに。とか?
#多分、さすがに、それらとは違う構造(耐高温セラミックとか)なんだろうけど、反対側は絶対突いてくる。
Re:黒鉛炉? (スコア:5, 参考になる)
日本原子力研究開発機構 [jaea.go.jp]のサイトで公開されてる原子力機構週報(11/22~11/28) [jaea.go.jp]に掲載されている
というものでしょう。リンクが無いので発表した資料はどこかいなとググったら原子力安全推進協会 [genanshin.jp]の方の
最近のプレス情報 [genanshin.jp]にリンクがありました。申請内容や炉について概要が載っている肝心の資料はこちら。PDFです。
HTTR(高温工学試験研究炉)原子炉施設の新規制基準適合性に係る申請の概要について [jaea.go.jp]
#もうちょっと分かり易いところに置いといて欲しいなぁと
Re:黒鉛炉? (スコア:2)
減速材は黒鉛で間違いなさそうですね。ってことは、こいつ自体のエネルギーと言うより、プルトニウム生産炉の性格の方をイメージしてしまうなぁ。
やっぱ、文殊の代替か?なんか、再稼働後はプルサーマル押しって話なんだろうか。
#まあ、チェルノブイリの轍は踏まないのは、当然だろうが。
Re:黒鉛炉? (スコア:3, 参考になる)
"兵器級"プルトニウムを生産するために重要なのは照射時のスペクトルと燃焼度のコントロールです。
一般的な生産炉では劣化ウランであるU238を炉心内で照射し、もっともPu239の割合が高くなる短期間で取り出して再処理を行います。
これを実現するには、運転中における燃料交換が必要な原子炉の構造が必須となります。そのために、軽水減速より黒鉛減速が有利でした。
こうした構造を特徴とした生産炉を基に初期の商業炉は作られましたが、現在の熱中性子炉では核不拡散の原則を基に設計されるので、
あまり効率的な兵器級プルトニウム生産は見込めないと思います。
さらに、高温ガス炉においてはあくまで高温を実現することを前提としており、構造的に運転中の燃料交換は不可能です。
加えて、被覆燃料は再処理に向かないので、プルトニウム生産炉としては非効率極まりなく、非現実的です。
また、「もんじゅの代替」というのが何を指しているのかいまいち分かりませんが(兵器級プルトニウム生産が目的と勘違いされているのでしょうか?)
もんじゅの目的は準国産でのエネルギー源の確保に向けた核燃料サイクルの一角を担う高速増殖炉の基盤技術の開発です。
Re:黒鉛炉? (スコア:2)
文殊の代替ってのは、さすがに、今の日本で核兵器を作ろうなんて考えているのは、一部のおバカだと思ってますので、プルサーマルの燃料用途を考えてます。
Re: (スコア:0)
イメージがどうあるかは人に依りますが、「水蒸気爆発の可能性があり反応が起きやすい軽水を用いない」という条件で、高密度で耐熱性の高い安価な減速材というと黒鉛になる、というだけの話だと思います。
文殊は高速増殖炉で、高速中性子を用います。今回の高温ガス炉は減速した熱中性子を使うので、全く性質が違い代替にならないと思います。
Re: (スコア:0)
チェルノブイリではその黒鉛が長期間燃えてくれたおかげで、水蒸気爆発の方がはるかにマシっていうぐらい放射性物質を全世界にばらまきましたね。
Re:黒鉛炉? (スコア:2)
黒鉛が燃えるためには何が必要か考えましたか?
チェルノブイリの炉の構造はどうなっていましたか?
ヘリウムがどういう物質かは知っていますか?
Re: (スコア:0)
高温ガス炉→ガス冷却高速炉→ガス冷却高速増殖炉 まで持って行けば、当面世紀単位でエネルギー問題は解決する。
液冷高速増殖炉の様にスケールや冷却液漏れが問題になる事も無いし、タリウム228による強烈なガンマ線が癌になるトリウム炉程には放射線はきつくないし、核融合炉程には稼働にやたらエネルギーを喰う訳でも無いから、出来てしまうと筋の良い技術かも知れない。
Re: (スコア:0)
ガス炉自体の広報用のページは HTTR 高温工学試験研究炉 [jaea.go.jp] ですかね。
#なんか90年代臭がするページデザインですね