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自製できれば危険を冒して輸入する必要ないし
> 自製できれば危険を冒して輸入する必要ないし
ヤクザ屋さんが自作というのは、一般論からすれば無理でしょう。大体の部品はGhost Gunnerやその他の工作機械で作り出せるとしても、銃身をどうするかの問題があります。
旋盤があればバレルを削り出す事は出来ますが、1発目を撃った瞬間に銃身が炸裂して、指が無くなる、目が潰れる、下手すりゃ死亡って事になるでしょう。銃身は強度が求められるので、切削加工の後に鍛造や焼き入れが必要ですが、これは素人で出来るものではなく、結構な設備と経験が必要ですね。日本で銃身の焼き入れを専門業者にやって貰うにしても、形状が形状ですからねえ。速攻で警察がやって来るでしょう。
Ghost Gunnerがレシーバを削り出す事が出来るというのには、アメリカの銃規制に関係があるでしょう。銃身を含め銃の大体の部品は補充部品として買う事が出来ますが(銃身は消耗品なので、これも買う事が出来る)、レシーバだけは規制で簡単に買う事が出来なかったと記憶しています。そのレシーバを自分で作れる機械なので、Ghost Gunnerなる機械は注目されているんだと思いますよ。
弾も作れるの?
ウケを狙っているのかマジなのか、判断に迷う所ですが。
> 弾も作れるの?
ガソリンは、ガソリン自動車を使用するに欠くべからざるものではあるけれど、ガソリン自動車の部品では無いですね。同様に弾(弾頭にしろ実包にしろ)は銃の部品とは言えないでしょうね。
なので「弾も作れるの?」に対する答は、
あなた、一体全体、何を言っているんですか?気は確かですか?
ですね。
実包は複数の部品を組み合わせて作るもので、その構成部品はプレス加工、射出成形、鋳造、化学合成で作製されるでしょう。プレス加工や鋳造の代わりとして切削加工でも作製可能でしょうが、そういう愚かしい事をするのは間抜けか、それ以外の作製方法が取れない場合に限定されるでしょうね。
マジ罵倒コメサンキュー。
火薬も必要そうだしやっぱり全部自製は無理で消耗品(弾やバレル)は別途調達なんすね。
> マジ罵倒コメサンキュー。
いやいや。
> 火薬も必要そうだしやっぱり全部自製は無理で消耗品(弾やバレル)は別途調達なんすね。
やって出来ない事は無いでしょうが、結構な金、時間、そしてお勉強が必要なんじゃないですか?日本では敷居が高過ぎますね。
米国の話としても、銃の自作はかなり高いものに付くと思いますよ。AR-15程度の銃なら、サクっと完成銃を買った方が安いと思いますね。
だけど、この話はそういうゼニカネの問題じゃないんでしょうね。銃規制に反対する人達が、登録とかの規制に縛られない形で銃が持てる事をデモンストレートしている訳で。
>だけど、この話はそういうゼニカネの問題じゃないんでしょうね。銃規制に反対する人達が、登録とかの規制に縛られない形で銃が持てる事をデモンストレートしている訳で。
やってる人達はそういうスタンスでしょうけど、利用できる人達にとってはそうでもないほうが多くなりそう(性悪説)。NRAとかがこれにたいしてどういうスタンスを取るのか気になります。同調、反発、無視やっぱり普通に規制しようと議員を動かすのかな。テロが絡むとか煽れば世論を誘導して弾圧できそう。
弾がなく銃だけあっても使い物にならないでしょ
現行の銃器との互換性があるような弾は難しいでしょうが紙薬莢を使うようなマスケット銃の弾は作れるのでは。
アメリカならホームセンターで弾買えるんでしょと
>1発目を撃った瞬間に銃身が炸裂して、指が無くなる、はじめからケジメをしていたと思えば・・・
素人目には全自動小銃用銃身の様に、運用中に焼き鈍しが入る物を焼き入れして、良いのだろうかと思ってしまう。単発銃なら、耐磨耗性を上げる為に銃身内に、焼き入れする意味は分かるが。下手に銃身に焼き入れをすると、却って割れ・破裂が起きそうな気がするのだが、実際の処どうなんだろうか?
そろそろ、このトピもクロージングかな?
> 素人目には全自動小銃用銃身の様に、運用中に焼き鈍しが入る物を焼き入れして、良いのだろうかと思ってしまう。> 単発銃なら、耐磨耗性を上げる為に銃身内に、焼き入れする意味は分かるが。
鋼の熱処理については、こんなページ [jpo.go.jp]とかこんなページ [shimane-u.ac.jp]を参照してください。
多分誤解があると思います。
焼き入れは変態点温度(800℃位、明るい赤色)まで加熱した鋼を急冷する処理、焼き鈍しは変態点温度まで加熱した鋼を徐冷する処理です。これは宜しいかな?
自動小銃を撃ちまくって銃身が変態点温度まで上がるなんて事になると、銃身が軟化して曲がるなんて事が起こりますが、その前に腔発が発生するなんてアブナイ状態になります。そして銃身を包んでいるフォアガードが溶けるとか燃えるでしょう、AR-15のプラスチック製のやつなら。フォワガードを支えている左手は大火傷ですね。つまり、銃身が赤く輝くまで撃ちまくるなんてのは無理です。
バイポッドとかで支えている、いわゆる機関銃だと、手の火傷は無いでしょうが、銃身が曲がる、腔発が発生する事には代わりは無いですね、極めて危険です。大体、M60の様な機関銃は、撃ちまくって加熱した銃身を交換出来る様に、耐熱手袋とか交換銃身を持って行きます。銃身が赤くなるずーっと前に銃身を交換するんです。
なので、銃身の焼きが戻るまで撃ちまくるなんてことはしませんし、そんな事は無理でしょう。大怪我を覚悟とか命と引き替えになら、まあ出来ない事も無いでしょうが。万一銃身の焼きが戻ったらオシャカですね。
銃身を鍛造したり焼き入れしたりするのは、耐磨耗性を上げる為じゃありません。少なくとも、主たる目的は耐磨耗性ではありません。ざっくり言うと、鋼の硬度は鋼の強度なんです。なので、鍛造や焼き入れの目的は、銃身の強度を上げるためですね。
正しいか否かは分からないが、焼きを入れても、鋼は基本的に縦弾性係数(ヤング率)は変わらないらしい。にも拘らず焼きが入ると強度が上がると云う事は、弾性限界或いは破断限界が上がると云う事の筈だが、焼きは均一に入らない筈だから、残留応力がかかって下手をすると弾性限界や破断限界が低下しかねない。それともマクロに見ると残留応力のせいで縦弾性系数が上昇して、固くなるのだろうか?
焼きを入れても縦弾性係数が変化しないのなら、銃身の内圧に耐える必要強度を有する肉厚があれば、耐磨耗性だけ確保できれば、焼きを入れる必要はなくなるのではないのだろうか。無論銃身質量をなるだけ下げたい運用要求には反するが、内圧による銃身内径増加を加味した初期内径(同一縦弾性係数、高強度材、薄肉銃身よりは、大内径にしておく必要はある)にしておけば、焼きを入れずとも充分ではないか。
この辺の事をお勉強したのはもう30年も前なので、記憶違いがあるかも。その場合はご容赦。
それから、もしかして「焼き入れ」が本当に焼き入れのみで焼き戻しを行わない事を意味していると考えておられるのかな?だとすれば、これは失礼。常識的に考えれば、焼き入れのみで焼き戻しを行わない熱処理は現実には普通あり得ないので、焼き入れ-焼き戻しを「焼き入れ」と言っています。
> 正しいか否かは分からないが、焼きを入れても、鋼は基本的に縦弾性係数(ヤング率)は変わらないらしい。
まあ、そう言って良いでしょう。実際には焼き入れによってヤング率は若干低下します。
ヤング率は弾性領域での応力に対するひずみの量を示すものであって、弾性限/降伏点の高さを示すものではありません。まずは、これが第一の誤解なんでしょ。
> にも拘らず焼きが入ると強度が上がると云う事は、弾性限界或いは破断限界が上がると云う事の筈だが
焼き入れによって、弾性限及び降伏点、そして引張強さが上昇するのは鋼の一般的な性質ですね。引張強さは破断前の最大引張応力ですから、引張強さが高い事はモロに破断限界が高い事になりますね。
> 焼きは均一に入らない筈だから、残留応力がかかって下手をすると弾性限界や破断限界が低下しかねない。
そして、ここですね。
残留応力の存在が即ち弾性限及び降伏点、破断限界の低下を招くとは限りません。残留応力は外力によって発生するもので、焼き入れの場合も同じ。材料の強度を考える場合、残留応力を一律に無くすのではなく、好ましくない残留応力は減らし、好ましい残留応力を積極的に残すのが普通のやり方でしょう。銃身の焼き入れ時の冷却は、銃身を立てた状態で行うのが普通で、圧縮残留応力が残る様にしています。これは脆性破壊や疲労破壊に対抗する、好ましい残留応力ですね。
> 焼きを入れても縦弾性係数が変化しないのなら、銃身の内圧に耐える必要強度を有する肉厚があれば、耐磨耗性だけ確保できれば、焼きを入れる必要はなくなるのではないのだろうか。
既に述べた様に、ヤング率は、弾性限/降伏点/引張強さ、つまり強さとはあまり関係ありません。
材料の強度の無さを厚みでカバーする事はあるでしょう。ですが、それはあまりエンジニアリング的とは言えませんね。軍用銃は猟銃に比べて重いものですが、それでも要求を満たす最低の重さにしてあるのです。不必要に重くなればどうなるかと言えば、その分兵士の携行品を減らす事になります。鉄砲が重すぎて弾薬を持って行けませんでした、なんてのは、全くの馬鹿の骨頂でしょ?猟銃にしても、銃身は薄くなる方向に進んでいます。バーミント等、銃身が元々厚い銃にしても、薄くなる方向に進んでいるんです。
もし、世の中の人が総じて、不必要にクソ重い銃が大好きだと思うのであれば、そういう銃の製造業者になれば良いんです。米国なら銃製造業者になるのは簡単ですし、日本にしたって不可能って訳ではありません。あなたの思惑通り、不必要にクソ重い銃が大好きな人がいっぱいいれば、喜んで買ってくれるでしょうよ。持ってる軽い銃を捨ててね。軽い銃しか作っていない既存の銃製造業者を蹴散らして、大富豪になれるでしょうよ。
ボク的には、そんな間抜けな銃はご免ですけどね。
M2 ?
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UNIXはただ死んだだけでなく、本当にひどい臭いを放ち始めている -- あるソフトウェアエンジニア
ヤクザがアップを始めるかも (スコア:0)
自製できれば危険を冒して輸入する必要ないし
Re:ヤクザがアップを始めるかも (スコア:3, 興味深い)
> 自製できれば危険を冒して輸入する必要ないし
ヤクザ屋さんが自作というのは、一般論からすれば無理でしょう。大体の部品はGhost Gunnerやその他の工作機械で作り出せるとしても、銃身をどうするかの問題があります。
旋盤があればバレルを削り出す事は出来ますが、1発目を撃った瞬間に銃身が炸裂して、指が無くなる、目が潰れる、下手すりゃ死亡って事になるでしょう。銃身は強度が求められるので、切削加工の後に鍛造や焼き入れが必要ですが、これは素人で出来るものではなく、結構な設備と経験が必要ですね。日本で銃身の焼き入れを専門業者にやって貰うにしても、形状が形状ですからねえ。速攻で警察がやって来るでしょう。
Ghost Gunnerがレシーバを削り出す事が出来るというのには、アメリカの銃規制に関係があるでしょう。銃身を含め銃の大体の部品は補充部品として買う事が出来ますが(銃身は消耗品なので、これも買う事が出来る)、レシーバだけは規制で簡単に買う事が出来なかったと記憶しています。そのレシーバを自分で作れる機械なので、Ghost Gunnerなる機械は注目されているんだと思いますよ。
Re:ヤクザがアップを始めるかも (スコア:1)
弾も作れるの?
Re:ヤクザがアップを始めるかも (スコア:1)
ウケを狙っているのかマジなのか、判断に迷う所ですが。
> 弾も作れるの?
ガソリンは、ガソリン自動車を使用するに欠くべからざるものではあるけれど、ガソリン自動車の部品では無いですね。同様に弾(弾頭にしろ実包にしろ)は銃の部品とは言えないでしょうね。
なので「弾も作れるの?」に対する答は、
あなた、一体全体、何を言っているんですか?気は確かですか?
ですね。
実包は複数の部品を組み合わせて作るもので、その構成部品はプレス加工、射出成形、鋳造、化学合成で作製されるでしょう。プレス加工や鋳造の代わりとして切削加工でも作製可能でしょうが、そういう愚かしい事をするのは間抜けか、それ以外の作製方法が取れない場合に限定されるでしょうね。
Re:ヤクザがアップを始めるかも (スコア:1)
マジ罵倒コメサンキュー。
火薬も必要そうだしやっぱり全部自製は無理で消耗品(弾やバレル)は別途調達なんすね。
Re:ヤクザがアップを始めるかも (スコア:1)
> マジ罵倒コメサンキュー。
いやいや。
> 火薬も必要そうだしやっぱり全部自製は無理で消耗品(弾やバレル)は別途調達なんすね。
やって出来ない事は無いでしょうが、結構な金、時間、そしてお勉強が必要なんじゃないですか?日本では敷居が高過ぎますね。
米国の話としても、銃の自作はかなり高いものに付くと思いますよ。AR-15程度の銃なら、サクっと完成銃を買った方が安いと思いますね。
だけど、この話はそういうゼニカネの問題じゃないんでしょうね。銃規制に反対する人達が、登録とかの規制に縛られない形で銃が持てる事をデモンストレートしている訳で。
Re:ヤクザがアップを始めるかも (スコア:1)
>だけど、この話はそういうゼニカネの問題じゃないんでしょうね。銃規制に反対する人達が、登録とかの規制に縛られない形で銃が持てる事をデモンストレートしている訳で。
やってる人達はそういうスタンスでしょうけど、利用できる人達にとってはそうでもないほうが多くなりそう(性悪説)。
NRAとかがこれにたいしてどういうスタンスを取るのか気になります。
同調、反発、無視
やっぱり普通に規制しようと議員を動かすのかな。
テロが絡むとか煽れば世論を誘導して弾圧できそう。
Re: (スコア:0)
弾がなく銃だけあっても使い物にならないでしょ
Re: (スコア:0)
現行の銃器との互換性があるような弾は難しいでしょうが
紙薬莢を使うようなマスケット銃の弾は作れるのでは。
Re: (スコア:0)
アメリカならホームセンターで弾買えるんでしょと
Re: (スコア:0)
>1発目を撃った瞬間に銃身が炸裂して、指が無くなる、
はじめからケジメをしていたと思えば・・・
Re: (スコア:0)
素人目には全自動小銃用銃身の様に、運用中に焼き鈍しが入る物を焼き入れして、良いのだろうかと思ってしまう。
単発銃なら、耐磨耗性を上げる為に銃身内に、焼き入れする意味は分かるが。
下手に銃身に焼き入れをすると、却って割れ・破裂が起きそうな気がするのだが、実際の処どうなんだろうか?
Re:ヤクザがアップを始めるかも (スコア:1)
そろそろ、このトピもクロージングかな?
> 素人目には全自動小銃用銃身の様に、運用中に焼き鈍しが入る物を焼き入れして、良いのだろうかと思ってしまう。
> 単発銃なら、耐磨耗性を上げる為に銃身内に、焼き入れする意味は分かるが。
鋼の熱処理については、こんなページ [jpo.go.jp]とかこんなページ [shimane-u.ac.jp]を参照してください。
多分誤解があると思います。
焼き入れは変態点温度(800℃位、明るい赤色)まで加熱した鋼を急冷する処理、焼き鈍しは変態点温度まで加熱した鋼を徐冷する処理です。これは宜しいかな?
自動小銃を撃ちまくって銃身が変態点温度まで上がるなんて事になると、銃身が軟化して曲がるなんて事が起こりますが、その前に腔発が発生するなんてアブナイ状態になります。そして銃身を包んでいるフォアガードが溶けるとか燃えるでしょう、AR-15のプラスチック製のやつなら。フォワガードを支えている左手は大火傷ですね。つまり、銃身が赤く輝くまで撃ちまくるなんてのは無理です。
バイポッドとかで支えている、いわゆる機関銃だと、手の火傷は無いでしょうが、銃身が曲がる、腔発が発生する事には代わりは無いですね、極めて危険です。大体、M60の様な機関銃は、撃ちまくって加熱した銃身を交換出来る様に、耐熱手袋とか交換銃身を持って行きます。銃身が赤くなるずーっと前に銃身を交換するんです。
なので、銃身の焼きが戻るまで撃ちまくるなんてことはしませんし、そんな事は無理でしょう。大怪我を覚悟とか命と引き替えになら、まあ出来ない事も無いでしょうが。万一銃身の焼きが戻ったらオシャカですね。
銃身を鍛造したり焼き入れしたりするのは、耐磨耗性を上げる為じゃありません。少なくとも、主たる目的は耐磨耗性ではありません。ざっくり言うと、鋼の硬度は鋼の強度なんです。なので、鍛造や焼き入れの目的は、銃身の強度を上げるためですね。
Re: (スコア:0)
正しいか否かは分からないが、焼きを入れても、鋼は基本的に縦弾性係数(ヤング率)は変わらないらしい。
にも拘らず焼きが入ると強度が上がると云う事は、弾性限界或いは破断限界が上がると云う事の筈だが、焼きは均一に入らない筈だから、残留応力がかかって下手をすると弾性限界や破断限界が低下しかねない。
それともマクロに見ると残留応力のせいで縦弾性系数が上昇して、固くなるのだろうか?
焼きを入れても縦弾性係数が変化しないのなら、銃身の内圧に耐える必要強度を有する肉厚があれば、耐磨耗性だけ確保できれば、焼きを入れる必要はなくなるのではないのだろうか。
無論銃身質量をなるだけ下げたい運用要求には反するが、内圧による銃身内径増加を加味した初期内径(同一縦弾性係数、高強度材、薄肉銃身よりは、大内径にしておく必要はある)にしておけば、焼きを入れずとも充分ではないか。
Re:ヤクザがアップを始めるかも (スコア:1)
この辺の事をお勉強したのはもう30年も前なので、記憶違いがあるかも。その場合はご容赦。
それから、もしかして「焼き入れ」が本当に焼き入れのみで焼き戻しを行わない事を意味していると考えておられるのかな?だとすれば、これは失礼。常識的に考えれば、焼き入れのみで焼き戻しを行わない熱処理は現実には普通あり得ないので、焼き入れ-焼き戻しを「焼き入れ」と言っています。
> 正しいか否かは分からないが、焼きを入れても、鋼は基本的に縦弾性係数(ヤング率)は変わらないらしい。
まあ、そう言って良いでしょう。実際には焼き入れによってヤング率は若干低下します。
ヤング率は弾性領域での応力に対するひずみの量を示すものであって、弾性限/降伏点の高さを示すものではありません。まずは、これが第一の誤解なんでしょ。
> にも拘らず焼きが入ると強度が上がると云う事は、弾性限界或いは破断限界が上がると云う事の筈だが
焼き入れによって、弾性限及び降伏点、そして引張強さが上昇するのは鋼の一般的な性質ですね。引張強さは破断前の最大引張応力ですから、引張強さが高い事はモロに破断限界が高い事になりますね。
> 焼きは均一に入らない筈だから、残留応力がかかって下手をすると弾性限界や破断限界が低下しかねない。
そして、ここですね。
残留応力の存在が即ち弾性限及び降伏点、破断限界の低下を招くとは限りません。残留応力は外力によって発生するもので、焼き入れの場合も同じ。材料の強度を考える場合、残留応力を一律に無くすのではなく、好ましくない残留応力は減らし、好ましい残留応力を積極的に残すのが普通のやり方でしょう。銃身の焼き入れ時の冷却は、銃身を立てた状態で行うのが普通で、圧縮残留応力が残る様にしています。これは脆性破壊や疲労破壊に対抗する、好ましい残留応力ですね。
> 焼きを入れても縦弾性係数が変化しないのなら、銃身の内圧に耐える必要強度を有する肉厚があれば、耐磨耗性だけ確保できれば、焼きを入れる必要はなくなるのではないのだろうか。
既に述べた様に、ヤング率は、弾性限/降伏点/引張強さ、つまり強さとはあまり関係ありません。
材料の強度の無さを厚みでカバーする事はあるでしょう。ですが、それはあまりエンジニアリング的とは言えませんね。
軍用銃は猟銃に比べて重いものですが、それでも要求を満たす最低の重さにしてあるのです。不必要に重くなればどうなるかと言えば、その分兵士の携行品を減らす事になります。鉄砲が重すぎて弾薬を持って行けませんでした、なんてのは、全くの馬鹿の骨頂でしょ?
猟銃にしても、銃身は薄くなる方向に進んでいます。バーミント等、銃身が元々厚い銃にしても、薄くなる方向に進んでいるんです。
もし、世の中の人が総じて、不必要にクソ重い銃が大好きだと思うのであれば、そういう銃の製造業者になれば良いんです。米国なら銃製造業者になるのは簡単ですし、日本にしたって不可能って訳ではありません。あなたの思惑通り、不必要にクソ重い銃が大好きな人がいっぱいいれば、喜んで買ってくれるでしょうよ。持ってる軽い銃を捨ててね。軽い銃しか作っていない既存の銃製造業者を蹴散らして、大富豪になれるでしょうよ。
ボク的には、そんな間抜けな銃はご免ですけどね。
Re: (スコア:0)
もし、世の中の人が総じて、不必要にクソ重い銃が大好きだと思うのであれば、そういう銃の製造業者になれば良いんです。米国なら銃製造業者になるのは簡単ですし、日本にしたって不可能って訳ではありません。あなたの思惑通り、不必要にクソ重い銃が大好きな人がいっぱいいれば、喜んで買ってくれるでしょうよ。持ってる軽い銃を捨ててね。軽い銃しか作っていない既存の銃製造業者を蹴散らして、大富豪になれるでしょうよ。
ボク的には、そんな間抜けな銃はご免ですけどね。
M2 ?