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今回のLIGO(Laser Interferometer Gravitational-Wave Observatory)にせよ日本の大型低温重力波望遠鏡「KAGRA」にせよ「望遠鏡」なんですよね。光や電波やX線といった電磁波ではなく重力波で宇宙を観測できるようになったというのが画期的なところで、重力波天文学の夜明けといったところでしょう。
ブラックホールを直接見ることができるってニュースで言ってた。光すら出てこれない天体を観測できるってすごいね。
Gravitational Waves Detected 100 Years After Einstein's Prediction - Caltech Media Assets [caltech.edu]にある動画 Two Black Holes Merge Into One (0:30) は、
It was created by solving equations from Albert Einstein's general theory of relativity using the LIGO data.
LIGO の観測データをアインシュタインの一般相対性理論の方程式によって解くことで作成されたシミュレーション。
ニュースリリース [caltech.edu]
ただ降着円盤はみることができる場合もある 吸い込まれる恒星等のガスが反応して見えるそのときの
そ、そのときの…?
光さえも抜け出すことの出来ない事象の地平面に吸い込まれたんだよ・・・
LIGO の重力波と言えばシュッツ先生、Bernard F. Schutz https://en.wikipedia.org/wiki/Bernard_F._Schutz [wikipedia.org]あの教科書を思い出します。http://www.amazon.co.jp/%E7%AC%AC2%E7%89%88-%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%83%8... [amazon.co.jp]
文系クラスから憧れだけで物理学科に進み、大方の予想通り落ちこぼれた私をこの教科書(当時初版・上下巻)が少しだけ救ってくれました。
PC9801 やめて中古の Mac を買うことにしたり、Mathematica をワープロ代わりにしたり、グループで "Gravitation" (MTW ね) に挑戦してセンスのあるヤツとの差に絶望したり、二間瀬先生や Thorne 御大の講演聴きにいったり(そしてよく分かんなかったり)と、アレゲな人生のきっかけになった教科書なんです。
# とてつもなくオフトピなので AC
夜明けと言っても、観測装置は大掛かりだわ、観測できるような事象はそうそう起こるものではないわで、長年かかってやっと初めて捉えられたということなのに、今後も学問分野として成り立つほど観測データが集められるのだろうか。
地上じゃなくて宇宙に観測装置を上げちまおうという「レーザー干渉計宇宙アンテナ (Laser Interferometer Space Antenna; LISA)」を欧州宇宙機関が計画中で、人工惑星軌道に三機が投入される予定(機器の検証試験用のLISA パスファインダーが昨年打ち上げられました)。
今回のLIGOの基線長は4kmですが、LISAの場合は500万kmという超長基線の観測が出来るので感度もよく、重力波の周波数も低いものまで観測可能だとか。
問題は資金があんまないことで、計画では2034年ころに観測開始なんだそうです。今回の発見がこの計画の追い風になるといいですね。
LISAと聞いてどこのマックの話かと思ってしまった。
いや、事象自体は常に起こってますよ。超新星爆発とかとは違いますから。超重量の物体がお互いに回っていれば重力波は発生します。とりあえず、一組見つかっていたワケで、その次のペアを見つけることも可能かと思われます。
#まあ、そのペアが合体してしまったらなくなりますが、それはそれで合体の観測が出来ればもっとすごい。
まあ、デカいですから動かすわけにいきませんから、地球がその方向に向いたときに観測できる可能性を期待したい。
ただ、当然、事象の地平線の向こう側に入っちゃった回転から発生する重力はは見られません。
四つ以上合体しないと消えないんじゃないの?
確定するまではアレだけど、観測に成功したってことはその測定原理でOKだったと認められたことになる。測定できるかできないか分からないモノにはそんなにお金かけるわけにはいかないけど(それでも結構予算出してるはずだけどね)、「できる」ってわかった以上装置の性能向上や小型化などの道が開けることになるかと。重力波の測定自体にどれだけ需要があるかは分からないけど、関連分野や測定装置なんかはどんどん発展してくと思うよ。
# 乗るしかない、このビックウェーブに!的な
その昔のニュートリノみたいな感じだろ。まず理論で予測され、実際に観測されて現在ではニュートリノ天文学が成立している。
理論で弱らせて物理(金)で叩く感じ。多分、こういう装置を作ったらこういう観測が出来るはず、というスタートは割とシンプルで。そのまま装置を作ると途方もないお金がかかるので、なんとか安くで済ませられるように工夫に工夫を重ねて。それでもまだまだ膨大なお金が必要なので、言える限りの次に繋がる成果の可能性を揚げて、自分たちの提案した装置でまず失敗は無いと信頼して貰えるだけの予備的な成果を積み上げて、最後は金の力。
>「望遠鏡」なんですよね。実際、鏡を使ってるんじゃなかったけ、ちょっと向きが普通とは違うかもしれないけど。
ミラーの概要がつかみやすい記事。Nikon>重力波検出 [nikon.co.jp]
「TAMA300」の場合、実効的に300倍くらいの長さと同等の性能を持つことになるわけです。
世界の干渉計型検出器一覧もある。まあビッグサイエンスだねえ。
"telescope"には鏡という意味はないんじゃないの
屈折式の望遠鏡にも鏡はないけどな
光の時間差の原因は違っているけどこの検出器は19世紀頃の「エーテル」の検証実験と同じような構造だよな
エーテルの方が実在してたら、しょっちゅう光の時間差による干渉が検出されてたんだろうなあ…。# そしてエーテル天文学へ…。
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ハッカーとクラッカーの違い。大してないと思います -- あるアレゲ
重力波天文学 (スコア:2, 興味深い)
今回のLIGO(Laser Interferometer Gravitational-Wave Observatory)にせよ日本の大型低温重力波望遠鏡「KAGRA」にせよ「望遠鏡」なんですよね。
光や電波やX線といった電磁波ではなく重力波で宇宙を観測できるようになったというのが画期的なところで、重力波天文学の夜明けといったところでしょう。
Re:重力波天文学 (スコア:1)
ブラックホールを直接見ることができるってニュースで言ってた。
光すら出てこれない天体を観測できるってすごいね。
ここで見られるよ (スコア:5, 参考になる)
Gravitational Waves Detected 100 Years After Einstein's Prediction - Caltech Media Assets [caltech.edu]にある動画 Two Black Holes Merge Into One (0:30) は、
LIGO の観測データをアインシュタインの一般相対性理論の方程式によって解くことで作成されたシミュレーション。
ニュースリリース [caltech.edu]
モデレータは基本役立たずなの気にしてないよ
Re: (スコア:0)
ただ降着円盤はみることができる場合もある 吸い込まれる恒星等のガスが反応して見える
そのときの
Re: (スコア:0)
そ、そのときの…?
Re: (スコア:0)
光さえも抜け出すことの出来ない事象の地平面に吸い込まれたんだよ・・・
Re:重力波天文学 (スコア:1)
LIGO の重力波と言えばシュッツ先生、
Bernard F. Schutz https://en.wikipedia.org/wiki/Bernard_F._Schutz [wikipedia.org]
あの教科書を思い出します。
http://www.amazon.co.jp/%E7%AC%AC2%E7%89%88-%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%83%8... [amazon.co.jp]
文系クラスから憧れだけで物理学科に進み、大方の予想通り落ちこぼれた私を
この教科書(当時初版・上下巻)が少しだけ救ってくれました。
PC9801 やめて中古の Mac を買うことにしたり、Mathematica をワープロ代わりにしたり、
グループで "Gravitation" (MTW ね) に挑戦してセンスのあるヤツとの差に絶望したり、
二間瀬先生や Thorne 御大の講演聴きにいったり(そしてよく分かんなかったり)と、
アレゲな人生のきっかけになった教科書なんです。
# とてつもなくオフトピなので AC
Re: (スコア:0)
夜明けと言っても、観測装置は大掛かりだわ、観測できるような事象はそうそう
起こるものではないわで、長年かかってやっと初めて捉えられたということなのに、
今後も学問分野として成り立つほど観測データが集められるのだろうか。
Re:重力波天文学 (スコア:4, 興味深い)
地上じゃなくて宇宙に観測装置を上げちまおうという「レーザー干渉計宇宙アンテナ (Laser Interferometer Space Antenna; LISA)」を欧州宇宙機関が計画中で、人工惑星軌道に三機が投入される予定(機器の検証試験用のLISA パスファインダーが昨年打ち上げられました)。
今回のLIGOの基線長は4kmですが、LISAの場合は500万kmという超長基線の観測が出来るので感度もよく、重力波の周波数も低いものまで観測可能だとか。
問題は資金があんまないことで、計画では2034年ころに観測開始なんだそうです。
今回の発見がこの計画の追い風になるといいですね。
Re: (スコア:0)
LISAと聞いてどこのマックの話かと思ってしまった。
Re:重力波天文学 (スコア:2)
いや、事象自体は常に起こってますよ。超新星爆発とかとは違いますから。
超重量の物体がお互いに回っていれば重力波は発生します。とりあえず、一組見つかっていたワケで、その次のペアを見つけることも可能かと思われます。
#まあ、そのペアが合体してしまったらなくなりますが、それはそれで合体の観測が出来ればもっとすごい。
まあ、デカいですから動かすわけにいきませんから、地球がその方向に向いたときに観測できる可能性を期待したい。
ただ、当然、事象の地平線の向こう側に入っちゃった回転から発生する重力はは見られません。
Re: (スコア:0)
四つ以上合体しないと消えないんじゃないの?
Re:重力波天文学 (スコア:1)
確定するまではアレだけど、観測に成功したってことはその測定原理でOKだったと認められたことになる。測定できるかできないか分からないモノにはそんなにお金かけるわけにはいかないけど(それでも結構予算出してるはずだけどね)、「できる」ってわかった以上装置の性能向上や小型化などの道が開けることになるかと。重力波の測定自体にどれだけ需要があるかは分からないけど、関連分野や測定装置なんかはどんどん発展してくと思うよ。
# 乗るしかない、このビックウェーブに!的な
Re: (スコア:0)
その昔のニュートリノみたいな感じだろ。
まず理論で予測され、実際に観測されて現在ではニュートリノ天文学が成立している。
Re: (スコア:0)
理論で弱らせて物理(金)で叩く感じ。
多分、こういう装置を作ったらこういう観測が出来るはず、というスタートは割とシンプルで。
そのまま装置を作ると途方もないお金がかかるので、なんとか安くで済ませられるように工夫に工夫を重ねて。
それでもまだまだ膨大なお金が必要なので、言える限りの次に繋がる成果の可能性を揚げて、
自分たちの提案した装置でまず失敗は無いと信頼して貰えるだけの予備的な成果を積み上げて、最後は金の力。
Re: (スコア:0)
>「望遠鏡」なんですよね。
実際、鏡を使ってるんじゃなかったけ、ちょっと向きが普通とは違うかもしれないけど。
Re:重力波天文学 (スコア:3)
ミラーの概要がつかみやすい記事。
Nikon>重力波検出 [nikon.co.jp]
世界の干渉計型検出器一覧もある。まあビッグサイエンスだねえ。
Re:重力波天文学 (スコア:2)
"telescope"には鏡という意味はないんじゃないの
Re: (スコア:0)
屈折式の望遠鏡にも鏡はないけどな
Re: (スコア:0)
明治時代にはレンズは「鏡玉」と呼ばれていたようだけど
Re:重力波天文学 (スコア:1)
光の時間差の原因は違っているけどこの検出器は19世紀頃の「エーテル」の検証実験と同じような構造だよな
Re: (スコア:0)
エーテルの方が実在してたら、しょっちゅう光の時間差による干渉が検出されてたんだろうなあ…。
# そしてエーテル天文学へ…。