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保障期間中ならいざしらず、切れた後で分解しても有償修理まで断るのはどうかと思うけどなぁ・・・
音響機器の修理やってたことがありますが、その時の経験として。サードパーティーの改造は、内部設計そのものに影響を与えているケースも少なからずあります。
自分が直接、経験した例で、一番わかりやすいのだと。
とある音響機器が修理に出されてきました。修理に来た理由は「フロントパネルとその液晶周辺の割れ」だったのですが、フロントパネルに設置されている本来のスライダー(ボリューム)がパーツ廃版になっていたため、形状が近い別製品を使うことにしました。本来のスペック(内部設計)であれば、それでも問題ない筈だったので。
ところが。修理中、関係しない部品だったのでチェックをしなかったのですが、実際にはその製品、内部の部品を配置は同一のまま半分ぐらい交換し、またACDCアダプターを他社製品にすることで、機器内の回路の一部を通常より高い電圧で使用するように変更されていました。おそらく内蔵のアンプまわりが「そのほうが良い音が出る」と判断したからだと思います。
が、実際にはラボで修理後の試験のときにスライダーに過電圧がかかって炎上事件になりました。当然、その機器はそれ以上の修理どころではない惨状です。なにしろ燃えましたから。その上、事情を説明したところ、修理依頼側から賠償を要求されたとかで。法務対応案件になったのでその後は知りませんが。
何が言いたいかというと、どのようなメーカーであれ製品の修理フローや、どうやって直すべきかの知見は集積しているわけですが、分解された品(=本来と違う挙動を示す可能性のある品)に対してはそれが通用しません。過去にどんな改造をしたか、事細かに資料として提出してもらい、それによって発生する影響を調査し、その上で修理する。当然、相応の修理費用(いわゆる「人月」で換算するなら前述のフローでは半人月ぐらいかかって当たり前なので、修理費用は数十万円にはなるでしょう)をいただく。それで納得してくれる客だけなら「分解したものの修理をオフィシャルで受け付ける」こともできると思います。
こういう例があると、分解されたものは拒否するのはわかる。ふつう、改造したものは修理に出さないよね。でもそうでない人もいると。
ただ見える部分であるスライダーが、形状が近いとはいえ、別製品を使うのは問題にならないんだなあ、とは思った。
電装部品としてのスライダーは別物でも、キャップ部品が同じなら外観はかわらないし、性能的に問題なければ問題ないっしょ
というか、パーツの生産終了とかでストックきれて後継品・類似品を使うのは割とよくある家電の息が長いモデルだと生産時期によって使用部品が違うとかもね
自分がいるメーカーの修理部門は部品が変更になるたびに修理マニュアル改訂するし、部品が変更になった製品は仕様が変わるごとにPSE準拠の検査もやり直すから安全性は問題ないはず
ちなみに「2012年に発売して、2014年生産分からパーツAが、2016年生産分からパーツBが変更になった」みたいな場合2012年モデルが修理に出さてきて、修理として交換が必要なのはパーツBだけでも、PSE対応もあってパーツAも交換して返却するけど、修理代はパーツBの分だけ請求」みたいなこともある
最悪のケースを想定しますからね。改造したら修理には出さないという正直者が割を食う例ですな
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長期的な見通しやビジョンはあえて持たないようにしてる -- Linus Torvalds
有償でも・・・ (スコア:0)
保障期間中ならいざしらず、切れた後で分解しても
有償修理まで断るのはどうかと思うけどなぁ・・・
Re:有償でも・・・ (スコア:5, 興味深い)
音響機器の修理やってたことがありますが、その時の経験として。
サードパーティーの改造は、内部設計そのものに影響を与えているケースも少なからずあります。
自分が直接、経験した例で、一番わかりやすいのだと。
とある音響機器が修理に出されてきました。
修理に来た理由は「フロントパネルとその液晶周辺の割れ」だったのですが、フロントパネルに設置されている本来のスライダー(ボリューム)がパーツ廃版になっていたため、形状が近い別製品を使うことにしました。本来のスペック(内部設計)であれば、それでも問題ない筈だったので。
ところが。修理中、関係しない部品だったのでチェックをしなかったのですが、実際にはその製品、内部の部品を配置は同一のまま半分ぐらい交換し、またACDCアダプターを他社製品にすることで、機器内の回路の一部を通常より高い電圧で使用するように変更されていました。おそらく内蔵のアンプまわりが「そのほうが良い音が出る」と判断したからだと思います。
が、実際にはラボで修理後の試験のときにスライダーに過電圧がかかって炎上事件になりました。当然、その機器はそれ以上の修理どころではない惨状です。なにしろ燃えましたから。
その上、事情を説明したところ、修理依頼側から賠償を要求されたとかで。法務対応案件になったのでその後は知りませんが。
何が言いたいかというと、どのようなメーカーであれ製品の修理フローや、どうやって直すべきかの知見は集積しているわけですが、分解された品(=本来と違う挙動を示す可能性のある品)に対してはそれが通用しません。
過去にどんな改造をしたか、事細かに資料として提出してもらい、それによって発生する影響を調査し、その上で修理する。
当然、相応の修理費用(いわゆる「人月」で換算するなら前述のフローでは半人月ぐらいかかって当たり前なので、修理費用は数十万円にはなるでしょう)をいただく。それで納得してくれる客だけなら「分解したものの修理をオフィシャルで受け付ける」こともできると思います。
Re: (スコア:0)
こういう例があると、分解されたものは拒否するのはわかる。
ふつう、改造したものは修理に出さないよね。でもそうでない人もいると。
ただ見える部分であるスライダーが、形状が近いとはいえ、別製品を使うのは問題にならないんだなあ、とは思った。
Re:有償でも・・・ (スコア:3, 興味深い)
電装部品としてのスライダーは別物でも、キャップ部品が同じなら外観はかわらないし、性能的に問題なければ問題ないっしょ
というか、パーツの生産終了とかでストックきれて後継品・類似品を使うのは割とよくある
家電の息が長いモデルだと生産時期によって使用部品が違うとかもね
自分がいるメーカーの修理部門は部品が変更になるたびに修理マニュアル改訂するし、部品が変更になった製品は仕様が変わるごとにPSE準拠の検査もやり直すから安全性は問題ないはず
ちなみに「2012年に発売して、2014年生産分からパーツAが、2016年生産分からパーツBが変更になった」みたいな場合
2012年モデルが修理に出さてきて、修理として交換が必要なのはパーツBだけでも、PSE対応もあってパーツAも交換して返却するけど、修理代はパーツBの分だけ請求」みたいなこともある
Re: (スコア:0)
最悪のケースを想定しますからね。
改造したら修理には出さないという正直者が割を食う例ですな
Re:有償でも・・・ (スコア:1)