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ムーアの法則って、どこかで誰かの何かの役に立ってるの?
雑談のネタ以外でさ。
ムーアの法則は微細化のスピードに関するものだから、もしそれが役に立つとすると、IT機器の性能予測(何年後にどれくらいの機能が実現するか)ですかね。それから、製造技術開発の歩調を合わせる役割が大きいです。半導体の製造技術はものすごく裾野が広いから、いろんな要素技術が、同じ目標を同じ時期に達成するよう歩調を合わせることが重要。(というか、国際ロードマップ(ITRS)のもともとの目的は、これです。)
微細化そのものがどう役に立ってるかは、半導体のスケーリング則でググるとわかると思います。トランジスタのサイズを小さくすることで、・単位面積当たりに詰め込めるトランジスタの数を増やせる・速度が向上する・動作電圧が低くなる・トランジスタ1個・1回動作あたりの消費電力が下がる・トランジスタ1個あたりのコストが下がるという利点があります。ただし、最近では、配線層のRC遅延によって微細化するとかえって遅くなるとか、微細化が進みすぎると技術開発に莫大なコストがかかるようになって巨大な市場を持つ会社でないと体力が持たないとか、良いことづくめというわけではなくなっています。
それから、製造技術開発の歩調を合わせる役割が大きいです。半導体の製造技術はものすごく裾野が広いから、いろんな要素技術が、同じ目標を同じ時期に達成するよう歩調を合わせることが重要。
こういう指針があるからこそ巨額な設備投資ができるんだよね。この予測に従って今まで来たしこれからも行く(であろう)から、開発に金をつぎこまないといけないです、新しい設備に新しい工場も建てないとだめです、となるんだよな。
将来どうなるかわからないけど、ここで大金だしておかないとダメですよなんてどんな詐欺師も言わないよね。
だからこのムーアの法則が成立するかどうかってのが話題になるんだこれが破綻したのなら別の指針を担ぎ上げなきゃならない。
# なんだって あの(巨人の)星があればそこに向かいやすいじゃん?
星は動くでしょ!
動いても、無くならないよね?
# その前にえらく輝くかもしれないけど
既にクロックは上がらなくなっているし、集積度だけ上がっても・・一般の人にはあまり役に立ってないよなぁ
サーバー側はコア数が増えて、まだまだ需要もあるし、先がありそうだけどね。
1枚のウェハーからとれるチップ数が多くなるので、コスト削減に貢献しますよ。つまり安くなるということで、消費者も恩恵をうけている。
...とも言えなくなってきたんだけどね、近頃は。微細化が進むにつれて、プロセスにかかるコストが増えてきて、チップを一番安く作れるのは28nmルールあたり [impress.co.jp]らしい。
微細化を進めると動作電圧が低くなって、低消費電力化、ひいては発熱を抑えられて高速化への貢献も期待できるので、コストよりも性能・低消費電力を重視する向きには微細化する意味はある。
あなたのそのスマートフォン、前世代の製品よりずっと高性能なのにバッテリーがそこまで持つのはより微細化が進んだプロセスの半導体で作られているからですよ。
#3057015 の人が言ってる通り、性能アップに合わせて製品を作る役に立ってる、って話だよね。馬力と燃料効率が倍増し続けるエンジンの法則があったら、車の設計や部品作りは全部それを前提にしなきゃならない。
買う方としてはどれくらいの性能が何時買えるか、の参考になるくらいかな…。
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私は悩みをリストアップし始めたが、そのあまりの長さにいやけがさし、何も考えないことにした。-- Robert C. Pike
ところでさ、 (スコア:0)
ムーアの法則って、どこかで誰かの何かの役に立ってるの?
雑談のネタ以外でさ。
Re:ところでさ、 (スコア:1)
ムーアの法則は微細化のスピードに関するものだから、
もしそれが役に立つとすると、IT機器の性能予測(何年後にどれくらいの機能が実現するか)ですかね。
それから、製造技術開発の歩調を合わせる役割が大きいです。
半導体の製造技術はものすごく裾野が広いから、いろんな要素技術が、同じ目標を同じ時期に
達成するよう歩調を合わせることが重要。
(というか、国際ロードマップ(ITRS)のもともとの目的は、これです。)
微細化そのものがどう役に立ってるかは、半導体のスケーリング則でググるとわかると思います。
トランジスタのサイズを小さくすることで、
・単位面積当たりに詰め込めるトランジスタの数を増やせる
・速度が向上する
・動作電圧が低くなる
・トランジスタ1個・1回動作あたりの消費電力が下がる
・トランジスタ1個あたりのコストが下がる
という利点があります。
ただし、最近では、配線層のRC遅延によって微細化するとかえって遅くなるとか、
微細化が進みすぎると技術開発に莫大なコストがかかるようになって
巨大な市場を持つ会社でないと体力が持たないとか、
良いことづくめというわけではなくなっています。
Re:ところでさ、 (スコア:1)
それから、製造技術開発の歩調を合わせる役割が大きいです。
半導体の製造技術はものすごく裾野が広いから、いろんな要素技術が、同じ目標を同じ時期に
達成するよう歩調を合わせることが重要。
こういう指針があるからこそ巨額な設備投資ができるんだよね。
この予測に従って今まで来たしこれからも行く(であろう)から、
開発に金をつぎこまないといけないです、
新しい設備に新しい工場も建てないとだめです、となるんだよな。
将来どうなるかわからないけど、ここで大金だしておかないとダメですよ
なんてどんな詐欺師も言わないよね。
だからこのムーアの法則が成立するかどうかってのが話題になるんだ
これが破綻したのなら別の指針を担ぎ上げなきゃならない。
# なんだって あの(巨人の)星があればそこに向かいやすいじゃん?
Re: (スコア:0)
星は動くでしょ!
Re:ところでさ、 (スコア:1)
動いても、無くならないよね?
# その前にえらく輝くかもしれないけど
Re: (スコア:0)
既にクロックは上がらなくなっているし、集積度だけ上がっても・・一般の人にはあまり役に立ってないよなぁ
サーバー側はコア数が増えて、まだまだ需要もあるし、先がありそうだけどね。
Re: (スコア:0)
1枚のウェハーからとれるチップ数が多くなるので、コスト削減に貢献しますよ。
つまり安くなるということで、消費者も恩恵をうけている。
...とも言えなくなってきたんだけどね、近頃は。
微細化が進むにつれて、プロセスにかかるコストが増えてきて、
チップを一番安く作れるのは28nmルールあたり [impress.co.jp]らしい。
微細化を進めると動作電圧が低くなって、低消費電力化、ひいては発熱を抑えられて高速化への貢献
も期待できるので、コストよりも性能・低消費電力を重視する向きには微細化する意味はある。
あなたのそのスマートフォン、前世代の製品よりずっと高性能なのにバッテリーがそこまで持つのは
より微細化が進んだプロセスの半導体で作られているからですよ。
Re: (スコア:0)
# ZenfoneMAXのバッテリーも微細プロラスで作られてたり??
Re: (スコア:0)
#3057015 の人が言ってる通り、性能アップに合わせて製品を作る役に立ってる、って話だよね。
馬力と燃料効率が倍増し続けるエンジンの法則があったら、車の設計や部品作りは全部それを前提にしなきゃならない。
買う方としてはどれくらいの性能が何時買えるか、の参考になるくらいかな…。