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相次ぐ盗伐、その裏に見える日本の森の大問題 [yomiuri.co.jp]
私も「日本の林業は不採算だから仕方ない」という意見をずっと真に受けていたのですが、先月この記事を見かけて目から鱗が落ちました。実はバイオマス発電の普及やらで木材の需要が高まっているのに、権利やらが面倒で切れない→ だから勝手に切ってしまう不届き者が増えている
盗伐ということで、生産コストをちゃんと支払わないから儲かるんだ、ということもあるのかもしれませんが、盗伐が横行するということは、制度さえちゃんと設計すれば採算を取ることはできるのではないかと愚考します。
地籍調査はこんな感じで全然進んでいません。http://www.chiseki.go.jp/situation/status/index.html [chiseki.go.jp]日本は明治以降私有財産制の国なのに、その財産管理ができていないという不思議な国です。
地籍調査が進んでいないところでは、明治時代につくられた、スケッチの様な絵しかなくて、その比率も向きもいいかげんなもので、位置関係くらいしか合っていない図ですが、誤記も多いというやっかいなものです。なので、伐採をするときには周辺の所有者を集めて、森林の境界はここで良いですか?というディスカッションをしないといけませんが、所有者が近くに居なかったりすることが多い状況です。まじめな伐採業者は、お盆休みにお墓の周辺で所有者が帰ってくるのを待っていたりして、たいへんな労力をはらっています。お盆に帰ってくるのはまだ良い方で、まったく行方のわからない所有者が居ると、もう仕方が無いので伐採をあきらめたり、林道も迂回したりしていてこれもコスト高の原因になっています。
とにかく、日本は私権が非常に強力なのに、その根拠となる管理ができていないという、ちぐはぐな状況で、この「制度をちゃんと設計する」のが一番困難な状況であると思います。
それは個人が所有してる山林だから、かなりマシなほう地域によっては林業組合が所有する山林も多く、その組合員全員から了解をもらわないといけない場合があるところが、組合員の大半が明治大正生まれの故人だと、組合員を相続した子や孫にあたって了解を得る必要があるまあ、普通に考えて無理な話図面と現地確認なんてその次の話だよ
明治時代に作られた図面は、当時の一般的な技術で作成されてる訳で、その精度を100年後の人間にとやかく言われても困るそもそも山の形はどんどん変わるしね所有権者の追跡・相続関係は、マイナンバーを利用することで少しは楽になるかもよ各自治体が紙の台帳で住民票を管理していた時代からすれば、革命的なシステムだと思う墓地の相続でも似たような問題起きてるし、民間によるマイナンバー開放はどんどん進めるべきなんだろうな
>ところが、組合員の大半が明治大正生まれの故人だと、組合員を相続した子や孫にあたって了解を得る必要があるまあ、普通に考えて無理な話
なので、勝手に役場に書類がでていたということはよくあるということを聞いたりします・・・。やっと今の所有者からハンコをもらって役場へ行ってそれが発覚するという・・。有印文書偽造ですよね・・。田舎なのであまり事は荒立てない様なんですが。
>明治時代に作られた図面は、当時の一般的な技術で作成されてる訳で、その精度を100年後の人間にとやかく言われても困る
精度とか言う以前に本当に感覚的なスケッチですので、いつまでもそれで私有財産制を維持しようという国の姿勢が問題だと思います。
まぁ山なんて使ってなきゃ細かく決めてもいいことないからなぁなんか保証金制度とか農地改革的な何かとかやってもいいんかもしれんね
そうですよね。金融機関に預けたお金なんか、10年で勝手に使われる法律ができちゃったりしてるので、木を切るのもできるはずだよね
活用するのは良いとしてそれに伴う責任も発生するからな。考えなしに伐採して災害が起きた時の責任までセットなら良いのだけどな。
そもそも登記すら綺麗に上がってなかったりしますから。。先々代のままだったりと。
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あつくて寝られない時はhackしろ! 386BSD(98)はそうやってつくられましたよ? -- あるハッカー
林業の危機にも関わらず相次ぐ盗伐 (スコア:2, 興味深い)
相次ぐ盗伐、その裏に見える日本の森の大問題 [yomiuri.co.jp]
私も「日本の林業は不採算だから仕方ない」という意見をずっと真に受けていたのですが、先月この記事を見かけて目から鱗が落ちました。
実はバイオマス発電の普及やらで木材の需要が高まっているのに、権利やらが面倒で切れない
→ だから勝手に切ってしまう不届き者が増えている
盗伐ということで、生産コストをちゃんと支払わないから儲かるんだ、ということもあるのかもしれませんが、盗伐が横行するということは、制度さえちゃんと設計すれば採算を取ることはできるのではないかと愚考します。
Re:林業の危機にも関わらず相次ぐ盗伐 (スコア:4, 興味深い)
地籍調査はこんな感じで全然進んでいません。
http://www.chiseki.go.jp/situation/status/index.html [chiseki.go.jp]
日本は明治以降私有財産制の国なのに、その財産管理ができていないという不思議な国です。
地籍調査が進んでいないところでは、明治時代につくられた、スケッチの様な絵しかなくて、その比率も向きもいいかげんなもので、位置関係くらいしか合っていない図ですが、誤記も多いというやっかいなものです。なので、伐採をするときには周辺の所有者を集めて、森林の境界はここで良いですか?というディスカッションをしないといけませんが、所有者が近くに居なかったりすることが多い状況です。まじめな伐採業者は、お盆休みにお墓の周辺で所有者が帰ってくるのを待っていたりして、たいへんな労力をはらっています。お盆に帰ってくるのはまだ良い方で、まったく行方のわからない所有者が居ると、もう仕方が無いので伐採をあきらめたり、林道も迂回したりしていてこれもコスト高の原因になっています。
とにかく、日本は私権が非常に強力なのに、その根拠となる管理ができていないという、ちぐはぐな状況で、この「制度をちゃんと設計する」のが一番困難な状況であると思います。
Re:林業の危機にも関わらず相次ぐ盗伐 (スコア:2, 参考になる)
それは個人が所有してる山林だから、かなりマシなほう
地域によっては林業組合が所有する山林も多く、その組合員全員から了解をもらわないといけない場合がある
ところが、組合員の大半が明治大正生まれの故人だと、組合員を相続した子や孫にあたって了解を得る必要がある
まあ、普通に考えて無理な話
図面と現地確認なんてその次の話だよ
明治時代に作られた図面は、当時の一般的な技術で作成されてる訳で、その精度を100年後の人間にとやかく言われても困る
そもそも山の形はどんどん変わるしね
所有権者の追跡・相続関係は、マイナンバーを利用することで少しは楽になるかもよ
各自治体が紙の台帳で住民票を管理していた時代からすれば、革命的なシステムだと思う
墓地の相続でも似たような問題起きてるし、民間によるマイナンバー開放はどんどん進めるべきなんだろうな
Re: (スコア:0)
>ところが、組合員の大半が明治大正生まれの故人だと、組合員を相続した子や孫にあたって了解を得る必要があるまあ、普通に考えて無理な話
なので、勝手に役場に書類がでていたということはよくあるということを聞いたりします・・・。やっと今の所有者からハンコをもらって役場へ行ってそれが発覚するという・・。有印文書偽造ですよね・・。田舎なのであまり事は荒立てない様なんですが。
>明治時代に作られた図面は、当時の一般的な技術で作成されてる訳で、その精度を100年後の人間にとやかく言われても困る
精度とか言う以前に本当に感覚的なスケッチですので、いつまでもそれで私有財産制を維持しようという国の姿勢が問題だと思います。
Re: (スコア:0)
まぁ山なんて使ってなきゃ細かく決めてもいいことないからなぁ
なんか保証金制度とか農地改革的な何かとかやってもいいんかもしれんね
Re: (スコア:0)
そうですよね。
金融機関に預けたお金なんか、10年で勝手に使われる法律ができちゃったりしてるので、
木を切るのもできるはずだよね
Re: (スコア:0)
活用するのは良いとしてそれに伴う責任も発生するからな。
考えなしに伐採して災害が起きた時の責任までセットなら良いのだけどな。
Re: (スコア:0)
そもそも登記すら綺麗に上がってなかったりしますから。。先々代のままだったりと。