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まず第一に, 汎用の圧縮フォーマットでは多くの音声データに対して高い圧縮率は期待できません. CDクラスの音声データの場合, 高々10~20%未満(つまりほとんど圧縮されない)と考えた方がよいでしょう. にもかかわらず圧縮データの再生処理にはかなりのCPUパワー, すなわち電力が必要になりますのでポータブル機にはむしろ圧縮しない方がましということになります.
次に圧縮しない場合を考えると, CD数枚以上のデータを保存するとなると現状ではHDを使うしか有りません. HDの衝撃に弱い・重量が大きいというポータブル機としての弱点には目をつぶるとして(iPodなんてのもありますし), 非圧縮でCD並の音を出すとなると, HDから176kByte/秒の速度でデータを読み出さなければなりません. この値はHDのデータ転送速度としては大した値ではありませんが, それでもHDを常時回転させておく必要があります. これは消費電力の増加(すなわち連続稼働時間の短縮)を意味し, ポータブル機としては面白くありません.
以上の様にポータブル機での使用を考えた場合には, 生データの1/5~1/10程度まで圧縮することが, 現状では利便性の面で必須となるわけです. これだけの圧縮を実現するためには, 今度はある程度の音質を犠牲にしなければならないわけで, この音質と圧縮率とのバランスで各種の圧縮フォーマットが提案されているわけです.
今Vorbisが注目されているのは, 他の圧縮フォーマットが特許等で自由な使用に制限がかかっているのに対し, こうした制限が無いという所が一つの大きな理由です.
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普通のやつらの下を行け -- バッドノウハウ専門家
そもそも (スコア:1)
非常に圧縮率が高ければ別ですが(1/5以下)そうでなければ、ストレージも通信コストも安くなっているのだから汎用の圧縮フォーマットで十分じゃないのかな?
デコード形式 (スコア:0)
Re:そもそも (スコア:0)
圧縮方式は任意で。
いやそうゆうことじゃなくて (スコア:0)
多少圧縮率が悪くても、いろんな圧縮方法があるより、少ない圧縮
Re:いやそうゆうことじゃなくて (スコア:2, すばらしい洞察)
まず第一に, 汎用の圧縮フォーマットでは多くの音声データに対して高い圧縮率は期待できません. CDクラスの音声データの場合, 高々10~20%未満(つまりほとんど圧縮されない)と考えた方がよいでしょう. にもかかわらず圧縮データの再生処理にはかなりのCPUパワー, すなわち電力が必要になりますのでポータブル機にはむしろ圧縮しない方がましということになります.
次に圧縮しない場合を考えると, CD数枚以上のデータを保存するとなると現状ではHDを使うしか有りません. HDの衝撃に弱い・重量が大きいというポータブル機としての弱点には目をつぶるとして(iPodなんてのもありますし), 非圧縮でCD並の音を出すとなると, HDから176kByte/秒の速度でデータを読み出さなければなりません. この値はHDのデータ転送速度としては大した値ではありませんが, それでもHDを常時回転させておく必要があります. これは消費電力の増加(すなわち連続稼働時間の短縮)を意味し, ポータブル機としては面白くありません.
以上の様にポータブル機での使用を考えた場合には, 生データの1/5~1/10程度まで圧縮することが, 現状では利便性の面で必須となるわけです. これだけの圧縮を実現するためには, 今度はある程度の音質を犠牲にしなければならないわけで, この音質と圧縮率とのバランスで各種の圧縮フォーマットが提案されているわけです.
今Vorbisが注目されているのは, 他の圧縮フォーマットが特許等で自由な使用に制限がかかっているのに対し, こうした制限が無いという所が一つの大きな理由です.