Hulu Japanは配信側なんで著作権侵害防止は目的じゃない。
目的は交渉上の有利で要は「HDCPに対応して安全ですよ」とアピールする事。
著作権侵害は対策したっていう建前が必要なだけで本当に大局的な視野から利便性やユーザーの反感を含めて判断している人は著作権者や運営者側にはいないんでしょうね。
多くの人がさんざん馬鹿な事をやめろと言うのに多少耳を傾けていればまだましな状況になっていたでしょう。
なんでNetflixにAmazon、Googleと軒並みHDCP対応がされている中、アメリカHuluが非対応のままいけるのかはわからんが、言えてることは、そのまんまのアメリカHuluは、先行してシェアがあったにもかかわらず、後発のNetflixやAmazon Prime videoに対して負けている事にも何かヒントがあるのかも。
「今では音楽のダウンロード販売はDRMフリーが当たり前になりました。」の部分が買い切り型のダウンロード販売サービスの話(例えば iTunes Music Store は全曲 DRM フリー [anmix.net])で、「定額配信サービスであっても録音を防ぐための技術的保護手段は特に用いられていないのが普通」(DRMフリーとは書いておらず録音を防ぐための技術的保護手段を用いていないとしている)の部分が定額配信サービスの話です。
HDCP で不利益を被るのは正規ユーザーのみ、電子透かしにすべき (スコア:5, すばらしい洞察)
HDCP は約7年前にマスターキーが流出 [itmedia.co.jp] しており 回復不可能なレベルで突破されている [gigazine.net] ので、不正コピーを防ぐ効果はない と断言できます。技術的には、無線LANの WEP レベルに無意味であり、今更新規で採用するのに相応しい方式ではありません。
また、特殊な不正ツールを使ってクラックしなくても HDCPに対応しているキャプチャーボードやHDMI分配器を使う [aviutl.info] ことで、HDCP で出力された映像をキャプチャーすることが可能です。特にHDCPを解除できるHDMI分配器は今でもAmazonで2,650円で普通に買えるようなので、カジュアルコピーを防ぐ効果もないでしょう。
このような DRM は正規ユーザーに機器の買い替えや不具合の発生などの不利益を与えるものであって、正規ユーザーが「機器の買い替えとかが面倒だから、中華系の違法サイトで視聴しよう」と考えてしまい、カジュアルコピーを防ぐどころかむしろ逆効果になると思います。現状では、「作品名 + 第〇話」などと Google 検索しただけで、正規サイトより違法視聴サイトの方が検索結果の上位に表示されたりするので、正規ユーザーは違法サイトから簡単に視聴できる現状を知っているはずです。その状況において、自尊心やプライドを守るため、もしくは著作者に適切な報酬を与える目的で、正規の配信サービスを契約しているのですから、その正規ユーザーにDRMを課して泥棒予備軍みたいな扱いをするのは愚策です。
ここらへんは音楽業界が10年前ぐらいに通った道であり、DRMは逆効果になることから今では音楽のダウンロード販売はDRMフリーが当たり前になりました。音楽業界においては、定額配信サービスであっても録音を防ぐための技術的保護手段は特に用いられていないのが普通ですし、ましてやアナログ音声出力を禁止してヘッドホン・イヤホンとの通信を暗号化されたデジタルにすることを義務付けるような馬鹿な真似はなされていません。動画配信サービス業界は音楽配信サービス業界を見習うべきです。
もし、効果的に不正コピーを防ぎたいならば、DRMよりも電子透かしを可視型と不可視型の両方とも入れるのが効果的でしょう。ハガキでの住所確認とSMSや音声通話での電話番号認証を行って、住所・氏名・電話番号あたりを電子透かしで埋め込んでおけば良いと思います。それでもどっかからネットに流出すれば終わりですが、少なくとも DRM よりは正規ユーザーに負担をかけず、かつ不正コピーを防ぐ効果は高いといえます。
Re:HDCP で不利益を被るのは正規ユーザーのみ、電子透かしにすべき (スコア:2)
地デジだって、破れたキーのまま運用してるんでしょ?
//有料放送だけ頑張ってキー変えたらしい
要は、「著作権保護してますよ」って建前が欲しいだけ。
多分、地デジコンテンツを流す契約条件に入ってるんじゃない?
で、電子透かしはサーバ側がクライアント個別に埋め込む必要が在るから、配信コストがうんと増えるんで実用的じゃない。
一番数が必要な末端サーバに特殊ハード搭載なんて、チップが汎用品として出回らないと無理かと。
ま、それ以前に確立した技術が無いって問題が有るけど。
-- Buy It When You Found It --
Re: (スコア:0)
目的は交渉上の有利で要は「HDCPに対応して安全ですよ」とアピールする事。
著作権侵害は対策したっていう建前が必要なだけで本当に大局的な視野から利便性やユーザーの反感を含めて判断している人は著作権者や運営者側にはいないんでしょうね。
多くの人がさんざん馬鹿な事をやめろと言うのに多少耳を傾けていればまだましな状況になっていたでしょう。
Re: (スコア:0)
日本版だけの対応ってことは
日本のコンテンツ配信会社が(安全ではないにも係わらず)
HDCPを契約の条件に乗せてきているってことなのかな?
Re:HDCP で不利益を被るのは正規ユーザーのみ、電子透かしにすべき (スコア:1)
交渉の時は「そちらから流出した場合に補償できるんですか?」「性質上完璧に防ぐって事は出来ないので補償はいたしかねますが、他社のサービスに比べてかなり厳しい対策を取ってます。例えば、」みたいな雰囲気でしょう。
Re:HDCP で不利益を被るのは正規ユーザーのみ、電子透かしにすべき (スコア:1)
イメージってか妄想でしょそれ。
マジレスすると、アメリカ映画協会のDRM基準があってだいたいこれに従っている。
解像度や含まれる音響などごとに要求のDRM基準が決まっているので、粗い解像度は問題が無いが、解像度が上がると高度なDRMが要求されたりといった事が起こる。一定の猶予期間があって順次適応されていき、猶予期間を過ぎると原則的にコンテンツの供給がされなくなる仕組み。
なんでNetflixにAmazon、Googleと軒並みHDCP対応がされている中、アメリカHuluが非対応のままいけるのかはわからんが、言えてることは、そのまんまのアメリカHuluは、先行してシェアがあったにもかかわらず、後発のNetflixやAmazon Prime videoに対して負けている事にも何かヒントがあるのかも。
Re: (スコア:0)
定額配信サービスであっても録音を防ぐための技術的保護手段は特に用いられていないのが普通
AppleMusicとか普通じゃないん?
それとも音楽業界ではないのかあれは。
Re:HDCP で不利益を被るのは正規ユーザーのみ、電子透かしにすべき (スコア:4, すばらしい洞察)
「今では音楽のダウンロード販売はDRMフリーが当たり前になりました。」の部分が買い切り型のダウンロード販売サービスの話(例えば iTunes Music Store は全曲 DRM フリー [anmix.net])で、「定額配信サービスであっても録音を防ぐための技術的保護手段は特に用いられていないのが普通」(DRMフリーとは書いておらず録音を防ぐための技術的保護手段を用いていないとしている)の部分が定額配信サービスの話です。
音楽配信サービスの AppleMusic は音楽ファイル自体は特種な形式で暗号化されているようなので DRM がかかっているとも言えますが、特に DRM 解除のような特殊なことをしなくても、デジタル録音・アナログ録音共にできるようです。例えば、Windows 標準のボイスレコーダーアプリでも録音できます(パソコンで鳴っている音をそのまま録音する再生リダイレクトに対応していない一部のサウンドカードの場合には、ステレオミキサーソフトが必要)。つまり、録音を防ぐための技術的保護手段は特に用いられていません。
ディスプレイ出力に HDCP を必須にして アナログRGB D-Sub などの出力を禁止するのは、音楽業界に例えるならばフォーンプラグによるアナログ音声出力を禁止して、著作権保護機能付きの暗号化された Bluetooth ヘッドホンを要求するようなものです。
Re: (スコア:0)
いい機会だよ。解約率のデータなんて俺なら喉から手が出るほど欲しいな。