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ここ数年のバス関連の事故を見ると、やっぱ規制緩和しないほうがよかったんじゃないかと思ってしまう。(後出しジャンケンでズルい言い方ですが)
下手に競争させるとこうなるのか、とも考えてしまう。(これは、これで危ない考えですが)
路線バスは規制緩和とか関係ないでしょう。どこも撤退撤退ばかりですよ。ハローワークの求人はオンラインで見られるので検索してみればいいですよ、基本給15万の正社員は破格の待遇で、最初は契約社員みたいなのばかりです。バスの背中に”運転手募集”(社員募集ではない)なんて書いてあるのはそれ以下です。カモなんだから。
高速バスや観光バスの利益で、地元の赤字路線バスを回しているようなバス会社山ほどあるので、関係は大ありですよ。格安ツアーバスが出てきたことによる地方交通網への打撃は結構でかいようで。
さらに、普通の路線バスについても規制緩和が行われて、影響はあります。黒字の路線によって単体では赤字のバス路線を維持しているようなところは結構ある。規制緩和で新規事業者の参入を認める一方、既存事業者には赤字路線の維持を求めるのは問題があるとして裁判にまで至っている例 [nikkei.com]もある。
これについては「黒字路線の利用者が赤字路線の分を負担するのは間違い」というような視野狭窄気味な意見が結構ある。一見正論に見えるけど、実体はバス路線は路線網全体で維持されているところが問題を複雑化している。利用者は単体黒字の路線だけを利用しているのではなくて、そこからさらに単体では赤字の路線区間も利用している。それらがあって始めて交通網として機能している構造があるみたい。
すると、最も美味しいところだけ低価格で運行する業者が、既存バス業者のインフラにタダ乗りして儲けると言う構造になってしまう。これが単に不要な乗換が増えて定期が複数になるくらいで済めばいいけど、既存バス業者は他の路線を値上げする事になって利用者の負担は全般に増す。最悪は廃止もある。利用者が値上げを受け入れたとしても、機材の問題が出る。バスは多様な路線を上手く運用することで機材をやり繰りするので、最もボリュームがあるところだけ他者にとられると、輸送密度の低い路線に機材を回せなくなったりして存続が難しくなることもある。自治体が資金を出したりしても、ただでさえ劣悪と言われるバス運転手の労働環境がさらに悪化することになる。例えば、朝3時間勤務して、5時間休みがあって3時間勤務、週6日勤務+残業、みたいな事になってしまう。
この他に、タクシー問題もそうだけど、道路交通行政における規制緩和はほとんど失敗だったと思う。その果てに地方交通網を維持する為に独占禁止法の規制を見直して統合できるようにする [nikkei.com]とか言い出してて、ケーザイ屋の言いなりになるのもいい加減にしろと言いたい。
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犯人はmoriwaka -- Anonymous Coward
やっぱり (スコア:0)
ここ数年のバス関連の事故を見ると、やっぱ規制緩和しないほうがよかったんじゃないかと思ってしまう。
(後出しジャンケンでズルい言い方ですが)
下手に競争させるとこうなるのか、とも考えてしまう。(これは、これで危ない考えですが)
Re: (スコア:0)
路線バスは規制緩和とか関係ないでしょう。どこも撤退撤退ばかりですよ。
ハローワークの求人はオンラインで見られるので検索してみればいいですよ、基本給15万の正社員は破格の待遇で、最初は契約社員みたいなのばかりです。
バスの背中に”運転手募集”(社員募集ではない)なんて書いてあるのはそれ以下です。カモなんだから。
Re:やっぱり (スコア:1)
高速バスや観光バスの利益で、地元の赤字路線バスを回しているようなバス会社山ほどあるので、関係は大ありですよ。格安ツアーバスが出てきたことによる地方交通網への打撃は結構でかいようで。
さらに、普通の路線バスについても規制緩和が行われて、影響はあります。
黒字の路線によって単体では赤字のバス路線を維持しているようなところは結構ある。規制緩和で新規事業者の参入を認める一方、既存事業者には赤字路線の維持を求めるのは問題があるとして裁判にまで至っている例 [nikkei.com]もある。
これについては「黒字路線の利用者が赤字路線の分を負担するのは間違い」というような視野狭窄気味な意見が結構ある。
一見正論に見えるけど、実体はバス路線は路線網全体で維持されているところが問題を複雑化している。
利用者は単体黒字の路線だけを利用しているのではなくて、そこからさらに単体では赤字の路線区間も利用している。それらがあって始めて交通網として機能している構造があるみたい。
すると、最も美味しいところだけ低価格で運行する業者が、既存バス業者のインフラにタダ乗りして儲けると言う構造になってしまう。これが単に不要な乗換が増えて定期が複数になるくらいで済めばいいけど、既存バス業者は他の路線を値上げする事になって利用者の負担は全般に増す。最悪は廃止もある。
利用者が値上げを受け入れたとしても、機材の問題が出る。バスは多様な路線を上手く運用することで機材をやり繰りするので、最もボリュームがあるところだけ他者にとられると、輸送密度の低い路線に機材を回せなくなったりして存続が難しくなることもある。
自治体が資金を出したりしても、ただでさえ劣悪と言われるバス運転手の労働環境がさらに悪化することになる。例えば、朝3時間勤務して、5時間休みがあって3時間勤務、週6日勤務+残業、みたいな事になってしまう。
この他に、タクシー問題もそうだけど、道路交通行政における規制緩和はほとんど失敗だったと思う。その果てに地方交通網を維持する為に独占禁止法の規制を見直して統合できるようにする [nikkei.com]とか言い出してて、ケーザイ屋の言いなりになるのもいい加減にしろと言いたい。