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「太陽になり損ねた」ガス状惑星である土星からの輻射エネルギーも馬鹿にできないのでは?
圧力が高ければもっと高温で存在し得る
「生命」の必要十分条件って、なんでしょうか?
マクロファージみたいなのを考えると、「自己の複製」さえできればOKのような気もしますが、単なる化学反応ともいえなくもないような。
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ソースを見ろ -- ある4桁UID
メタンの海・・・ (スコア:2, 参考になる)
平たく言うと。
氷点下162度の海に生物は存在するんだろうか?
そもそも化学反応が… (スコア:1)
・温度が低い。
・太陽から遠いため、化学反応を促進する紫外線も少ない。
(少なくとも私たちが容易に認識可能な)生命は存在し得ないでしょう。
いやね、タイタンを研究すること自体に意味がないとは思いませんが、無理やり生命の起源に結びつけるのもどうですかね?
Re:そもそも化学反応が… (スコア:3, 興味深い)
タイタンの表面はスモッグ様のものに覆われていて見えないので、想像をたくましくする余地があります。地表および大気の成分が、地球におけるいわゆる「
Re:そもそも化学反応が… (スコア:1)
実際、地球系生命系(と仮称しておく…正式名称ヘルプ!)だけが生命とは限らないですし、
生命を「自律的に増殖・運動する存在」とでも仮に定義すれば、マイナス162℃(圧力が高ければもっと高温で存在し得る)液体メタンを主とする炭化水素の海の中に、地球とは全く違う生命系や文化が
Re:そもそも化学反応が… (スコア:1)
「太陽になり損ねた」とは、つまり「核融合を起こすほど圧力が高くない」わけで。
太陽からの熱エネルギーの反射なら、大したことはないでしょう。
土星の「夜」の側にいる時は、それすらも期待できないし。
それはその通りですが、衛星の質量程度では、大した高圧にはならないのでは?
あと、生命の定義には、「運動」は必ずしも必要ではないですね。
Re:そもそも化学反応が… (スコア:1)
大気圧を保つ為には重力が必要ですが、地球の大気圧は、地球の重力が許す濃度からすればずいぶん薄いです。太陽風が少ないからか、タイタンの(表面)重力は月程度なのに対して、気圧は約1.5気圧ぐらいらしいです。大気から水蒸気の輝線も見つかっているらしいので、氷以外の水も少ないながらあるのでしょう。
重力が1/7と弱いのに大気圧が1.5倍高いと言うことは、単一表面積あたりの大気量は約10倍多いと言うことですね。
濃い大気に雲が浮いていれば、雷も起きて居るんじゃないでしょうか。太陽紫外線以外にも、こうした放電なども、偶発的な化学反応の引き金になり得るかもしれませんね。
地球上の生命のうち、大部分は地中の微生物かもしれないという研究もありますし、水の必要な、いわゆる地球型生態反応以外にも、広義に生命と呼べるような化学反応をしている個体(細胞?)もあっても良いんじゃないでしょうか。どのみち興味を引かれます。
惑星探査もふくめ、基礎科学は文学と同じく文明の余興ですので、おもしろければ意味があると思います。納税者(の、たとえば過半数)が賛成すれば、予算を組んで見に行く意味はあると思います。
Re:そもそも化学反応が… (スコア:0)
>あと、生命の定義には、「運動」は必ずしも必要ではないですね。
「生命」の必要十分条件って、なんでしょうか?
マクロファージみたいなのを考えると、「自己の複製」
Re:そもそも化学反応が… (スコア:1)
一番広く受け入れられている必要条件は、「自律複製」「恒常性の維持」だと思います。
ただ、それが「十分条件か?」と問われると、自己複製するロボットをどう考えるかとか…。
おそらく「バクテリオファージ」の間違いだと思いますが…。(「マクロファージは血球細胞の一種です。)
バクテリオファージやウイルスは一般には生命とは看做されていないと思います。
複製はしますが、他の生物の細胞内で、他の生物の酵素の助けを借りないと複製出来ないので、「自律複製」とは言えない。
とは言っても、「単なる化学反応」というには、あまりに複雑だし…。
一方、細胞内で起きている事も全て「単なる化学反応」とも言えるし…。
Re:そもそも化学反応が… (スコア:1)
「必要条件」というのもちょっと怪しいような。少なくとも例外はありますので。
ややこしいことに、れっきとした(細胞性)生物と考えられている細菌の中にも同様に自立して増殖できないものがいます。例えばクラミジアの仲間はエネルギー産生系を持たないので宿主が作り出すエネルギーを利用して初めて増殖が可能になります。このような性質のもの(クラミジア・リケッチア・ウイルスなど)を総称して「偏性細胞内寄生体」と呼びます。
じゃあ自律/寄生を問わず自己複製可能かどうかを指標にできるかというと、自己複製できるRNAやプリオンなどの扱いはどうなるの?とかいう話も出てくる。実のところ、感覚的にいちばん浸透しているのは「細胞(細胞膜+原形質+染色体)構造の有無」なのじゃないかとも思ったりしてます。中にはウイルスを「非細胞性生物」と呼ぶ立場もあるようで、単に「生物」と呼ぶ時には、狭義の「細胞性生物」を暗黙的に意味していることが多いように思います。
「生物」の定義ってのはとかくややこしいものです。「生命」の定義になるとこれがまたさらにややこしくなりますね(人工生命とか、いわゆる「植物人間」の問題とか)