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ギョーカイの片隅にいるので。
こういうインパクトを狙った新聞広告は、まさに表現の自由とのせめぎあいなんでね。日経の広告審査セクションも相当迷ったはずなんですよ。自分たちもメディアである以上、掲載拒否は本当に最後の手段で、可能な限り全力で避けたい。だから、たぶん見た瞬間に「あちゃー」と頭を抱えつつ、講談社と色々な交渉をしたはず。
おそらくメインのイラスト案は複数あったんじゃないでしょうか。「下着姿はだめ」「下半身や胸部を強調する表現はだめ」「ラブシーン的な描写はだめ」「性器を表現、連想させる表現はだめ」「犯罪行為やそれを助長するような描写はだめ」などの細かい内部基準でチェックしていった。で、そういう視点で実際に掲載されたイラストを見ると、特に問題はない。胸が異常に大きいけれど腕で隠しているので「強調はしていない」と言えないこともない。ボディポジティブな考え方からすれば、豊満な体形自体はむしろ推奨すべき表現とも考えられる。スカートは相当に短めだが現実的にありえない長さではない。キャッチコピーも特に扇情的な部分はない。
最後のほうは、「『たわわ』もなんとかなりませんか」「いやコミックの正式タイトルなんで」「そこをなんとか」「『たわわに実る』って表現は日経さんも使うでしょ? 禁止する理由はなんですか?」「ぐぬぬ」なんて漫才みたいなやりとりもあったんじゃなかろうか。
で、講談社側は日経にはらった広告代以上の宣伝効果を獲得。おそらく日経読者数の数倍以上の人がこのコミックのタイトルを目にした。一方の日経は受け取った金額以上のダメージを受けているので、いまごろは社内で大反省会の真っ最中でしょう。とはいえ、広告の審査基準的には問題なかったなんて反論は、すればするほど(世の中的にも社内的にも)炎上するだけなので、ひたすら首をすくめて鎮火を待つのみ。
# これは日本経済新聞の広告審査の担当者に同情せざるをえない。めげずにガンバレ!!
ダメージなんて全く無いだろこれで喚き散らす層は最初から日経を読む知能なんて持ってないし
まあ、多分、そんなとこだろうなとは思います。ただ、この文章だと「同情ポイント」がよく分からないですね。自業自得だとも言えますから。
微妙なラインを狙った広告(特に書籍広告)を持ち込まれた時点で、日経としては載せないという判断はできないんです、事実上。
掲載拒否する場合は訴訟を起こされるのを前提にガチガチに根拠を固めます。実際、大手メディアに対して「広告を掲載しなかったのは表現の自由に反する」なんて訴訟は山のようにありますが、メディア側が負けた例はまず聞きません。逆に言えばそのくらいひどい広告じゃなければ載せるしかない。
日経は、もし炎上するとしたら講談社じゃなくて自分たちだ、とわかっていたはず。
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弘法筆を選ばず、アレゲはキーボードを選ぶ -- アレゲ研究家
日経新聞の広告審査に同情 (スコア:3, 興味深い)
ギョーカイの片隅にいるので。
こういうインパクトを狙った新聞広告は、まさに表現の自由とのせめぎあいなんでね。日経の広告審査セクションも相当迷ったはずなんですよ。自分たちもメディアである以上、掲載拒否は本当に最後の手段で、可能な限り全力で避けたい。だから、たぶん見た瞬間に「あちゃー」と頭を抱えつつ、講談社と色々な交渉をしたはず。
おそらくメインのイラスト案は複数あったんじゃないでしょうか。「下着姿はだめ」「下半身や胸部を強調する表現はだめ」「ラブシーン的な描写はだめ」「性器を表現、連想させる表現はだめ」「犯罪行為やそれを助長するような描写はだめ」などの細かい内部基準でチェックしていった。で、そういう視点で実際に掲載されたイラストを見ると、特に問題はない。胸が異常に大きいけれど腕で隠しているので「強調はしていない」と言えないこともない。ボディポジティブな考え方からすれば、豊満な体形自体はむしろ推奨すべき表現とも考えられる。スカートは相当に短めだが現実的にありえない長さではない。キャッチコピーも特に扇情的な部分はない。
最後のほうは、「『たわわ』もなんとかなりませんか」「いやコミックの正式タイトルなんで」「そこをなんとか」「『たわわに実る』って表現は日経さんも使うでしょ? 禁止する理由はなんですか?」「ぐぬぬ」なんて漫才みたいなやりとりもあったんじゃなかろうか。
で、講談社側は日経にはらった広告代以上の宣伝効果を獲得。おそらく日経読者数の数倍以上の人がこのコミックのタイトルを目にした。一方の日経は受け取った金額以上のダメージを受けているので、いまごろは社内で大反省会の真っ最中でしょう。とはいえ、広告の審査基準的には問題なかったなんて反論は、すればするほど(世の中的にも社内的にも)炎上するだけなので、ひたすら首をすくめて鎮火を待つのみ。
# これは日本経済新聞の広告審査の担当者に同情せざるをえない。めげずにガンバレ!!
Re:日経新聞の広告審査に同情 (スコア:1)
ダメージなんて全く無いだろ
これで喚き散らす層は最初から日経を読む知能なんて持ってないし
Re: (スコア:0)
まあ、多分、そんなとこだろうなとは思います。ただ、この文章だと「同情ポイント」がよく分からないですね。自業自得だとも言えますから。
Re: (スコア:0)
微妙なラインを狙った広告(特に書籍広告)を持ち込まれた時点で、日経としては載せないという判断はできないんです、事実上。
掲載拒否する場合は訴訟を起こされるのを前提にガチガチに根拠を固めます。実際、大手メディアに対して「広告を掲載しなかったのは表現の自由に反する」なんて訴訟は山のようにありますが、メディア側が負けた例はまず聞きません。逆に言えばそのくらいひどい広告じゃなければ載せるしかない。
日経は、もし炎上するとしたら講談社じゃなくて自分たちだ、とわかっていたはず。