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あつくて寝られない時はhackしろ! 386BSD(98)はそうやってつくられましたよ? -- あるハッカー
タルコフスキー好き (スコア:1)
私がタルコフスキーを知ったのは,来月 24 日に復刊予定の MSX マガジン [ascii.co.jp]に 15 年程前連載されていた記事で,映画をプログラムで表現するというアレゲな企画でした.例えば,デビ ッド・リンチ (David Lynch) の「砂の惑星 (Dune)」だと,映画の説明とともに,BASIC で書かれたプログラムが掲載されて おり,打ち込んで実行するとモニタが TV 放送終了後の砂嵐のようになるといった具合です.
タルコフスキーの作品は「サクリファイス」が紹介されていて,どのようなプログラムが掲載されていたのかは忘れてしまい ましたが,「神にすべてを捧げる」と言って女中とセックスしたり,自分の家を燃やしてしまう男の話と紹介されており興味 をひかれたのを憶えています.それから 10 数年間,機会がある度に VTR やリバイバルなどで「惑星ソラリス」や「鏡」な どは観ることが出来たのですが,「サクリファイス」だけは観る機会に恵まれず,今回の映画祭を楽しみにしていました (よ く調べると DVD が出ているようですが)
「 in サクリファイス」は「サクリファイス」製作のドキュメンタリですが,一緒に観るとより楽しめると思います.ひとコ マの妥協も許さないタルコフスキーは,フォーカスされている場面の中心人物の後ろで,その場を立ち去る人物の仕種に注文 をつけます.特に最後の家を燃やすシーンでは,登場人物全員がなんらかの役割を持っており,無駄な所作が全くない神技的 演出で,この人の天才ぶりが伺えます.
「核時代の不安を表現した」といった風に紹介されることもありますが,私の場合は,美しい映像と宗教画のように計算され た構図,マタイ受難曲 No.47 Arie "Erbarme dich, mein Gott",甘える主人公を受けいれる女中の優しさが,余韻としてい つまでも残りそうな作品でした.
Re:タルコフスキー好き (スコア:0)