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医薬品関係の知識は全く無いのですが、 キリンのプレスリリースを読む限りでは、メインテーマは、 ヒト抗体を効率よく産生するウシ(かつ、抗体を利用してもBSEの心配が無い)の開発に成功、 という辺りな気がするんですが、どうなんでしょうか?
まさにその通りです。ウシの乳腺に特異的なプロモーター(遺伝子の発現を調節させるための遺伝子配列)を利用して、有用なタンパク質を牛乳と一緒に取り出せるようにしようという研究が以前からされており、今回はその一応用例にあたります。 しかし、この手のタンパク質の多くは医療用に使われることを意図してるも
ヒト抗体をつくるということであれば(こちらの方の取り上げられ方は少ない ようですが)、その抗体自体を商品にするというだけでなく、ヒトタンパク質 をつくらせてもちゃんと牛乳から回収できそうで、いろいろな応用がありそうですし。
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あと、僕は馬鹿なことをするのは嫌いですよ (わざとやるとき以外は)。-- Larry Wall
牛丼復活は待ち望んでいますが (スコア:1)
キリンのプレスリリース [kirin.co.jp]を読む限りでは、メインテーマは、
ヒト抗体を効率よく産生するウシ(かつ、抗体を利用してもBSEの心配が無い)の開発に成功、
という辺りな気がするんですが、どうなんで
Re:牛丼復活は待ち望んでいますが (スコア:1)
まさにその通りです。ウシの乳腺に特異的なプロモーター(遺伝子の発現を調節させるための遺伝子配列)を利用して、有用なタンパク質を牛乳と一緒に取り出せるようにしようという研究が以前からされており、今回はその一応用例にあたります。
しかし、この手のタンパク質の多くは医療用に使われることを意図してるも
Re:牛丼復活は待ち望んでいますが (スコア:1)
> 幸いにも、少なくともマウスでは正常プリオン蛋白の遺伝子をつぶしても、
> 特に目立った変化が現れず、生育面での問題がないということは判ってまし
> たから、ならばウシでもつぶして大丈夫だろう、という発想になったのだと
> 思います。
これがヒツジではなくてウシだというところにもう一つのポイントがあったと
思います。
マウスでもそうなのですけれども、核移植のクローン作成はなぜか日本人の得
意とするところのようで(手先が器用だからか粘り強いのか・・)、ウシのク
ローンの成功率はそれはもう驚くべきもののようですね。
実験のデザインであるとかプランであるとかは多分ヒツジでも応用可能で、欧
米の会社はこちらを選びそうなものですが、クローン作成の「職人技」で日本
人が優れているから世界に先んじて今回の発表ができたのではないかと。
また、このウシを応用して医療用のタンパク質をつくるだけではなくて、他の
会社からオーダーを受け付けて受注生産する計画があるのではないでしょうか。
外で殖されると商売あがったりになってしまうかもしれませんが、そういう形
ならばビジネスになるということで。
ヒト抗体をつくるということであれば(こちらの方の取り上げられ方は少ない
ようですが)、その抗体自体を商品にするというだけでなく、ヒトタンパク質
をつくらせてもちゃんと牛乳から回収できそうで、いろいろな応用がありそう
ですし。
kaho
Re:牛丼復活は待ち望んでいますが (スコア:1)
#いや、実際いくらかかるかは知らないので、単に「気がする」止まりですが。
ただ、抗体みたいに立体構造が特に重要なものだと、確かに既存の動物で抗体のFc領域をヒトのFcに組み換えたものを作らせる方がはるかに確実でしょうね。
Re:牛丼復活は待ち望んでいますが (スコア:1)
それはその通りですよね。
大量生産するなら従来系の方がずっと安価なのは完全に同意です。
私も医療用のone and onlyなタンパク質の合成として考えていました。
薬のコストの大半は製造よりも研究と試験なので、ヒト抗体で(仮想)
一次スクリーニングしたものであればアレルギーのリスクが減らせるか
もしれないし、その面でも有利かもしれないとも思います。
kaho