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そう思うのは素人の浅はかさ. 下手に水面に出るより完全に水中に没した方が速いのは, 例えば水泳のスタートやターンの時に潜水で距離を稼いだ方が良いことで分かるでしょう. 実際に潜水状態でできるキック数が限られていますからね.
普通に人間が泳いだり, ボートで漕いだりする場合には水の粘性(層流)による抵抗よりも水面で波を作ることによるエネルギー損失の方がはるかに大きくなります. ですから, 人力で推進する場合には水面に接する部分が最も少ない人力水中翼船 [mit.edu]が最高速度記録を保持しています. さらに水中で泳ぐ場合, 体による抵抗よりもフィンの先端部で発生する渦による損失が最も大きいと言われています. 今回の実験は計算上は予想されていたその結果を実験によって確かめたということでしょう.
ただし, 空中を飛んだ方がエネルギ損失が少なくなるという条件も確かにあって, 例えばイルカが高速(時速数10km以上)で巡航する場合, 水中を連続的に進むよりも水面でのジャンプを繰り返した方が良いみたいです. でも人間業では関係ないですね.
そりゃあ無いでしょう. ちょっと考えてみれば分かりますが, 浮力を利用するためにはそのために余分な力を使って潜らなきゃいけないわけです. 飛び込みの時の高低差に伴う位置エネルギを利用する場合ならともかく, ターン時あるいは背泳ぎでのスタートでわざわざ潜水するのはひとえに造波抵抗を避けるためです. ソウル五輪の時の背泳ぎでバサロキックは有名になりましたよね.
造波抵抗と水泳の関係についてはちょっとググればいろいろ出てきますが, 定量的に全抵抗のどの程度を占めるのかはあまり調べられたことはないみたいです(測定が難しいのでしかたないのですが). ただ, この筑波での実測 [tsukuba.ac.jp]によると, だいたい20~30%程度が造波抵抗でもっていかれるみたいですね.
粘度を上げていくとどこからか体全体を水面から出して走ることが出来るようになるんじゃないですかね?
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人生unstable -- あるハッカー
水面走り (スコア:3, 参考になる)
また、逆に考えると同じ粘度でも体をいかに水面から出せるか が速度にかかわってきたりするんじゃないかと思います。 例えばクロールでは前に進むことを強く意識していますが 実は上体を持ち上げるようにした方が速いとか?
Re:水面走り (スコア:2, 興味深い)
そう思うのは素人の浅はかさ. 下手に水面に出るより完全に水中に没した方が速いのは, 例えば水泳のスタートやターンの時に潜水で距離を稼いだ方が良いことで分かるでしょう. 実際に潜水状態でできるキック数が限られていますからね.
普通に人間が泳いだり, ボートで漕いだりする場合には水の粘性(層流)による抵抗よりも水面で波を作ることによるエネルギー損失の方がはるかに大きくなります. ですから, 人力で推進する場合には水面に接する部分が最も少ない人力水中翼船 [mit.edu]が最高速度記録を保持しています. さらに水中で泳ぐ場合, 体による抵抗よりもフィンの先端部で発生する渦による損失が最も大きいと言われています. 今回の実験は計算上は予想されていたその結果を実験によって確かめたということでしょう.
ただし, 空中を飛んだ方がエネルギ損失が少なくなるという条件も確かにあって, 例えばイルカが高速(時速数10km以上)で巡航する場合, 水中を連続的に進むよりも水面でのジャンプを繰り返した方が良いみたいです. でも人間業では関係ないですね.
Re:水面走り (スコア:1)
>没した方が速いのは, 例えば水泳のスタートやターンの時に潜水で
>距離を稼いだ方が良いことで分かるでしょう. 実際に潜水状態でで
>きるキック数が限られていますからね.
水面と水中でどちらが早いのかは知りませんが、
スタートやターンに潜水で距離を稼ぐのは、浮力を利用する為です。
Re:水面走り (スコア:1)
そりゃあ無いでしょう. ちょっと考えてみれば分かりますが, 浮力を利用するためにはそのために余分な力を使って潜らなきゃいけないわけです. 飛び込みの時の高低差に伴う位置エネルギを利用する場合ならともかく, ターン時あるいは背泳ぎでのスタートでわざわざ潜水するのはひとえに造波抵抗を避けるためです. ソウル五輪の時の背泳ぎでバサロキックは有名になりましたよね.
造波抵抗と水泳の関係についてはちょっとググればいろいろ出てきますが, 定量的に全抵抗のどの程度を占めるのかはあまり調べられたことはないみたいです(測定が難しいのでしかたないのですが). ただ, この筑波での実測 [tsukuba.ac.jp]によると, だいたい20~30%程度が造波抵抗でもっていかれるみたいですね.
Re:水面走り (スコア:1)
浮力を利用しているという事と矛盾はしていないと思います。
ターン時に水面を水平にキックして、造波抵抗を受けるより、
水中下方へ向かってキックして、浮力で推進したほうが効率的である
という事なのではないですか?
Re:水面走り (スコア:0)
この辺↓が参考になる。
http://nippon.zaidan.info/seikabutsu/2002/00033/contents/002.htm
> 浮力を利用しているという事と矛盾はしていないと思います。
水泳で浮力はないでしょう。
#626065に
> スタートやターンに潜水で距離を稼ぐのは、浮力を利用する為です。
なんて書いてありますが、本当にスピードを出したければ
ずっ
Re:水面走り (スコア:2, 参考になる)
> # 潜って高タイムを出したのが遠因だったハズ。
なんだか、二つの話がごっちゃになってるみたいですね。
鈴木大地がソウル五輪(1988)で金メダルを取ったのは、水泳男子100m背泳。このときは、潜水のバサロ泳法で30m潜水してました。後、潜水は15mまでにルール改正されました。
メルボルン五輪(1956)、古川勝が男子200m平泳ぎで金メダルを取りました。スタート直後から45m潜り続け、ターン後も再びもぐる潜水泳法での圧勝でした。後、潜水泳法が禁止されました。
ですので、平泳ぎの話なら、今から五十年ほど前の話ですし、今から十数年前の話なら、それは背泳ぎの話ということになります。
Re:水面走り (スコア:1)
#(@=^~^=) にんにん