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この議論の問題点は重力を利用しない場合「効率が悪い」と言うのを「使えない」と言ってしまうことにあります. 実際に"heat pipe"という名称の名付け親であるLos Alamos研究所のGeorge Groverの研究ノート(1963年) [lanl.gov]を見てみると, 明らかに「重力が存在しない」(In the absence of gravity)状況下での使用を考えています.
ただしヒートパイプの変形でサーモサイフォンあるいはループ型サーモサイフォン [jsrae.or.jp]というものが存在しており, これらでは完全に重力に依存した構造になっています. ただ, 私はこれらに新規性があるとは思えないんですよ. 復水器をボイラの上部に配置して重力を利用して還流するなんて, 多分19世紀ぐらいには実用性は別にして有ったのだと思います. だからこそ1942年にGauglerにより毛管現象を利用する二相密閉サーモサイフォン(現在のヒートパイプの原型)が新規性があるとして原理特許が取られたのではないでしょうか?
まあいずれにせよ, ヒートパイプをボトムヒートにしなければ「ならない」なんてことはないので, あとはシステムの熱流設計しだいでしょう.
この議論の問題点は重力を利用しない場合「効率が悪い」と言うのを「使えない」と言ってしまうことにあります
またそういう嘘を付く。もう一度スレッドを読み返してみなさい。誰もそんなことを言ってません。
本当に問題なのは『原理派』の人たちが「重力の影響は皆無(かそれに等しい)」と発言していることです。
それに対し『重力派』は「設置角度によって効率が大きく変化しているのは重力の影響を受けている証拠だ」と反論しているのです。(ボトムヒートにしないといけない、などとはSteppingWindを除き、誰ひとり発言していない)
新規性うんぬんは全くのオフトピック。
うーん, なぜ私がスレッドのこの位置にコメントしたのか分からないようですね. 参照している#717360 [srad.jp]では
> タワー型筐体を横にして設置しないと「駄目」な気がしますね。
と記述されているのですが, 普通「駄目」と言ったら使えないってことですよね? 実際には効率が悪くても十分に使える(可能性がある)というのが私の主張です. だいたい横置きの実装例なんてのも山ほどありますし.
また, サーモサイフォンでは毛管現象を使わないので, ボトムヒートでなければ使えませんが, これについては二相流体を使っているものの, ヒートパイプと呼ぶにはふさわしくないということです.
いずれにせよ, ヒートパイプにおいて重力の影響がどの程度を占めているのかという定量的な議論はウィックの構造や管径, 作動液体の種類, 濡れ特性など, 個々の製品によって異なってくるので特定の製品の特性をもって一般的なヒートパイプについて語るのは間違いでしょう.
>タワー型筐体を横にして設置しないと「駄目」な気がしますね。 と記述されているのですが, 普通「駄目」と言ったら使えないってことですよね?
いえ違うと思いますよ。
ヒートパイプの原理からすると熱源を下にしないと効率が悪くなる
ここまでは一般的な原理についての事ですが、
タワー型筐体を横にして設置しないと駄目な気がしますね。
は発言者の個人的な用途についての予想です。
ヒートパイプにおいて重力の影響がどの程度を占めているのかという定量的な議論はウィックの構造や管径,
例えばノートPC用平面タイプ [furukawa.co.jp]でトップヒート時の熱流量はボトムヒート時の30%程度は確保できるみたいです. 他にも熱交換用の物 [alutronic.de]でやはりボトムヒートの30%程度の性能が出せるようです. この値を持ってして「駄目」と言い切るかどうかはシステム設計者の判断でしょう. ボトムヒートの1/3の性能しか無くても, 通常の金属プレートなどと比べれば, まだはるかに高性能なのですから.
もちろんヒートパイプの設計によってはトップヒート時に極端に(1/10程度に)性能が落ちる [furukawa.co.jp]ものもありますので, こういう品種では使えないと言って良いと思います.
大体, 私のコメントを見てもらえればわかりますが, ボトムヒート以外では効率が悪くなることには異議を唱えていないでしょ? それを踏まえた上で
ってえのを言ってるんですけどね. ですから地球上で使っている限りは重力は関係ないってのは間違っているし, 同時に重力方向にのみ熱輸送が行えるってのも間違っているわけですよ.
繰り返しになりますが, まともなヒートパイプでは一般的な水平配置でボトムヒートの2~3割減の熱輸送が行えますし, この場合でも銅無垢材と比べて数10倍以上の速度が出ますから, 決して使えないなんてことはありません.
それ以外に、論文でなくても、最低限学会発表の類とかで、重力がヒートパイプの熱輸送量に影響するというソースはないんですか?
話をそらすのは止めよう。重力が効率に大きな影響を及ぼすことを示す具体的なデータが別々のソース二つ(それも日本では代表的なヒートパイプメーカーの住友軽金属と古河電工)から出されているのに対し、あなたとSteppingWindのような人がしているのは、そういったデータの客観性や価値を根拠なく否定してるだけ。この文書 [ncipi.go.jp]にも「最も多い課題」のひとつとして、「トップヒート」を挙げているく
「効率が悪い」と言うのを「使えない」と言ってしまう
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※ただしPHPを除く -- あるAdmin
筐体の置き方 (スコア:0)
ヒートレーンならあんまり向きを気にしなくても放熱効果が期待できるんですけど。
Re:筐体の置き方 (スコア:2, 参考になる)
この議論の問題点は重力を利用しない場合「効率が悪い」と言うのを「使えない」と言ってしまうことにあります. 実際に"heat pipe"という名称の名付け親であるLos Alamos研究所のGeorge Groverの研究ノート(1963年) [lanl.gov]を見てみると, 明らかに「重力が存在しない」(In the absence of gravity)状況下での使用を考えています.
ただしヒートパイプの変形でサーモサイフォンあるいはループ型サーモサイフォン [jsrae.or.jp]というものが存在しており, これらでは完全に重力に依存した構造になっています. ただ, 私はこれらに新規性があるとは思えないんですよ. 復水器をボイラの上部に配置して重力を利用して還流するなんて, 多分19世紀ぐらいには実用性は別にして有ったのだと思います. だからこそ1942年にGauglerにより毛管現象を利用する二相密閉サーモサイフォン(現在のヒートパイプの原型)が新規性があるとして原理特許が取られたのではないでしょうか?
まあいずれにせよ, ヒートパイプをボトムヒートにしなければ「ならない」なんてことはないので, あとはシステムの熱流設計しだいでしょう.
Re:筐体の置き方 (スコア:0)
またそういう嘘を付く。もう一度スレッドを読み返してみなさい。誰もそんなことを言ってません。
本当に問題なのは『原理派』の人たちが「重力の影響は皆無(かそれに等しい)」と発言していることです。
それに対し『重力派』は「設置角度によって効率が大きく変化しているのは重力の影響を受けている証拠だ」と反論しているのです。(ボトムヒートにしないといけない、などとはSteppingWindを除き、誰ひとり発言していない)
新規性うんぬんは全くのオフトピック。
Re:筐体の置き方 (スコア:1)
うーん, なぜ私がスレッドのこの位置にコメントしたのか分からないようですね. 参照している#717360 [srad.jp]では
> タワー型筐体を横にして設置しないと「駄目」な気がしますね。
と記述されているのですが, 普通「駄目」と言ったら使えないってことですよね? 実際には効率が悪くても十分に使える(可能性がある)というのが私の主張です. だいたい横置きの実装例なんてのも山ほどありますし.
また, サーモサイフォンでは毛管現象を使わないので, ボトムヒートでなければ使えませんが, これについては二相流体を使っているものの, ヒートパイプと呼ぶにはふさわしくないということです.
いずれにせよ, ヒートパイプにおいて重力の影響がどの程度を占めているのかという定量的な議論はウィックの構造や管径, 作動液体の種類, 濡れ特性など, 個々の製品によって異なってくるので特定の製品の特性をもって一般的なヒートパイプについて語るのは間違いでしょう.
Re:筐体の置き方 (スコア:0)
いえ違うと思いますよ。
ここまでは一般的な原理についての事ですが、
は発言者の個人的な用途についての予想です。
Re:筐体の置き方 (スコア:1)
例えばノートPC用平面タイプ [furukawa.co.jp]でトップヒート時の熱流量はボトムヒート時の30%程度は確保できるみたいです. 他にも熱交換用の物 [alutronic.de]でやはりボトムヒートの30%程度の性能が出せるようです. この値を持ってして「駄目」と言い切るかどうかはシステム設計者の判断でしょう. ボトムヒートの1/3の性能しか無くても, 通常の金属プレートなどと比べれば, まだはるかに高性能なのですから.
もちろんヒートパイプの設計によってはトップヒート時に極端に(1/10程度に)性能が落ちる [furukawa.co.jp]ものもありますので, こういう品種では使えないと言って良いと思います.
大体, 私のコメントを見てもらえればわかりますが, ボトムヒート以外では効率が悪くなることには異議を唱えていないでしょ? それを踏まえた上で
ってえのを言ってるんですけどね. ですから地球上で使っている限りは重力は関係ないってのは間違っているし, 同時に重力方向にのみ熱輸送が行えるってのも間違っているわけですよ.
繰り返しになりますが, まともなヒートパイプでは一般的な水平配置でボトムヒートの2~3割減の熱輸送が行えますし, この場合でも銅無垢材と比べて数10倍以上の速度が出ますから, 決して使えないなんてことはありません.
Re:筐体の置き方 (スコア:1)
どのくらいあるんでしょうね?
私が持っている何台かのヒートパイプ使用のノートでは、
多かれ少なかれ高低差を設けたボトムヒート型になってるようですが。
こういう制約がなくなると、設計がもっと楽になるんでしょうね。
まぁ理想と現実に差があるなんてのは当たり前のことですから
そこまで熱くなる必要も無いのではないかと。
『理論的には重力の影響は受けないはずだが、実使用ではボトムヒートのほうが効率が良い』でいいじゃん。
Re:筐体の置き方 (スコア:0)
え?
どう見ても、一例にしか見えないデータをいかにこれが一般的であるかを示すほうが先だろうが。
ねぇ、このheatpipe.jpって、そんなにヒートパイプに関する情報に関して絶対的な情報源なの
Re:筐体の置き方 (スコア:0)
話をそらすのは止めよう。重力が効率に大きな影響を及ぼすことを示す具体的なデータが別々のソース二つ(それも日本では代表的なヒートパイプメーカーの住友軽金属と古河電工)から出されているのに対し、あなたとSteppingWindのような人がしているのは、そういったデータの客観性や価値を根拠なく否定してるだけ。この文書 [ncipi.go.jp]にも「最も多い課題」のひとつとして、「トップヒート」を挙げているく
Re:筐体の置き方 (スコア:0)