なお、今回の声明はLynn提案への危機感から多少キツめに
とられる内容になっていること自体は否めませんが、
それはALSC(At Large Study Committee)の報告に不満を持ちつつも
それをベースにどれだけよいものにしていくか、
という方向で At Large問題に関心をもってかかわってきた人達にとっては、
ALSCレポートでの提唱すら打ち捨て、その上
「コンセンサスつくり」を従来より低く置くLynn提案が、いかに
唐突なものだったか、
そして、それが少なくない理事の支持を得ているということが
いかにも不透明かつ突然の変化だったか、ということなんです。
で、なぜ「一般ユーザ」か、といえば、「一般ユーザ」だって
立派な stakeholder だから、ですよ。
そして、声明では「直接選挙」がいいかどうかまではうたってません。
選挙制度自体は前回のようにはいかないのは前提とされていたわけだし。
でも、
Lynn提案は「政府代表」と「有識者代表」を
At Largeと言ってるわけで全然違うところに行っちゃうんです。
インターネットユーザーの選挙って… (スコア:2, 興味深い)
ICANN をよく知らない人にも、とにかく投票しろとか言ってた。
あんな選ばれ方よりかは、各国代表制のがマシと思います。
-- wanna be the biggest dreamer
なるほど知らないひとの反応というのはこういうものか (スコア:3, 参考になる)
というのがよくわかりました。
今回の声明の中心になったJCA-NETは、 2000年当時の選挙のさいは、日本国内の組織的動員には反対し、 日本国内で対立候補をたてました (当時はまだ私は会員ですらなかった。念のため)。 組織的動員のために必要な推薦数の敷居が高くなり、 最後の投票に残ることすらできませんでしたけど。
その後の制度再検討のなかで、 今回の声明をおもに書いた小倉さんや私は 公正な選挙の実施を求めて 日本の組織的動員についてICANNやALSCにコメントを送っています。 賛同者に名前を連ねてくださっている会津さんも、 NAIS [naisproject.org]を率いる立
Re:なるほど知らないひとの反応というのはこういうも (スコア:1)
知識無くとも世間的理性を備えている人々は、説明せずに言う通り行動しなさい、というアジテーションには普通警戒するものですよね。何やら都合のよい背景説明しかないし。
いや、一般ユーザーへの投票拡大を目指しつつ、その知識の無いことを蔑む発言は…もしかして知識ある我々の言う通りに動くべきだとお考えで? その拡散された権力を事情をよく知っている我々に委ねなさい…オーウェルの世界のようです。
それは知りませんでした。当時の文献へのリンクありますか? 一方的な説明では信じ難いので。
ともかく、JCA-NET他があの動員の一味かという邪推はとりさげます。合わせてお詫びします。
ところで JCA-NET は昔、情報支援系の NPO に参加しようと思って調べたことがあります。
当時も政治性がちょっとだけ見えまして、実体はどんなものなのだろうかと継続的に見ているんですが、どうも最近変わったなぁ…と感じています。
ので、昔の行動が今の信頼とはすぐに繋がりません。
# 今回の声明を見に行って JCA-NET のあのロゴがあるのに目を疑った
僕は、ドメインについては
>Alternative Root いくらでもおっけー
です。
代替手段あるわけで、ドメイン名程度で基本的人権が犯されるほどのことは起こらないと思ってます。
色々挙げているようなドメイン名の今の利用形態に反対するといって、基本的人権ってのはちょっとね。
それよりも直接民主制の弊害の方を強く危惧します。
具体的には、もし完全に市民の手に委ねられるなら、今の ICANN よりもひどいドメイン名の管理形態が導入されるだろうと思っています。
今回の声明も内容は全く一方的な断罪で、危機感を深めずにはいられませんでした。
前の投票の当時から分かりませんでした。
なぜなんでしょうか?
「投票」の必要性は分かりますよ。なぜ「一般ユーザー」のそれが必要なんですか?
一般ユーザー以外の投票の不都合は承知していますので、それだけを説明せずとも結構です。
間接選挙と直接選挙を比べてみて、なぜ直接選挙の方が ICANN に合っているのかが分かりません。
政府代表制は正直イヤですが、それは次第に望ましい形態になるだろうと思っています。少なくとも合衆国独占から ICANN が生まれた前例はありますね。
それに多分、Karl 氏のような方は選ばれると思いますよ。
-- wanna be the biggest dreamer
Re:なるほど知らないひとの反応というのはこういうも& (スコア:1)
「知識の無いことを蔑む」ってのは取り消してくれ。 あなたがあまりに「知ったかぶり」を発揮しているので、 それに対応した反応を返しただけなので。
日本の選挙実態についてのレポートは、私のごく簡単なのは私の全然最近メンテしてない個人ページ [dti.ne.jp]に放置されてるし、 小倉さんのもうちょっと広くまとめたレポートは CSIFのページ [civilsocie...tforum.org]にある。 また、小倉さんが後にStockholmのICANNミーティングで発表したものが ALSCの最終報告書 [atlargestudy.org]で 引用されている(ただ、小倉さんのオリジナルはサーバの設定の問題で今は読めない...)。
なお、今回の声明はLynn提案への危機感から多少キツめに とられる内容になっていること自体は否めませんが、 それはALSC(At Large Study Committee)の報告に不満を持ちつつも それをベースにどれだけよいものにしていくか、 という方向で At Large問題に関心をもってかかわってきた人達にとっては、 ALSCレポートでの提唱すら打ち捨て、その上 「コンセンサスつくり」を従来より低く置くLynn提案が、いかに 唐突なものだったか、 そして、それが少なくない理事の支持を得ているということが いかにも不透明かつ突然の変化だったか、ということなんです。
で、なぜ「一般ユーザ」か、といえば、「一般ユーザ」だって 立派な stakeholder だから、ですよ。 そして、声明では「直接選挙」がいいかどうかまではうたってません。 選挙制度自体は前回のようにはいかないのは前提とされていたわけだし。 でも、 Lynn提案は「政府代表」と「有識者代表」を At Largeと言ってるわけで全然違うところに行っちゃうんです。
そうそう、 Accra会議の非公式ログ [does-not-exist.org]をみて、 「政府代表でもKarl氏のような方が選ばれる」と ホントに思いますか? むしろ彼を排除するために仕組まれてるのではという感じさえ するのですが。