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私は悩みをリストアップし始めたが、そのあまりの長さにいやけがさし、何も考えないことにした。-- Robert C. Pike
オープンモデルの品質保証 (スコア:3, 参考になる)
Mercury News 12/11
この記事では、Mike・Langberg氏によって、既にWeb上では多くの人の力で優良なものが作り出される事を保証する仕組みが動いている、と指摘されています。 [mypress.jp]
複数のオープンソース・ソフトウェア・プロジェクトが、非常に上手く動いている、と。
話の前提
「百科事典」、というのは「reference(参照、参考)」です。例えば教科書に誤記が有れば、子どもはそれが誤りであると判断できない為、誤った知識を覚えてしまう危険性があります。百科事典も同様です。
当然ですが、Web上にあろうと、多くのボランテ
Re:オープンモデルの品質保証 (スコア:5, 参考になる)
実はそもそも順番が逆なんですよ。Wikipediaは、そういう「品質保証」を第一に考えたNupedia [wikipedia.org]プロジェクトの失敗を踏み台にして生まれたものなんですから。
「ウィキペディアの信頼性」について批判している人の大半が考えてるような伽藍方式のシステムというのは、すでに実験された上で「少なくともその当時は」記事が全然集まらず上手くいかなかったことが「既に実証済み」なわけです。ウィキペディアの現在のシステムというのは、その反省を踏まえた上で敢てバザール方式を選択して記事を集めることを重視する方針に切り替えたわけです。
その結果として、「質」はともかくとして記事の「量」について(少なくとも英語版は)かなりのものが集まった。その点は成功した部分として評価すべきでしょう。
ただ、確かに現在のシステムでは「全体として見ると」品質がかなり低くなってしまっている、というのは致命的な欠点だと言えます。ただ忘れてならないのは、Wikipediaの文書というのはGFDL下で公開されてるので、もしかしたらNupedia、Wikipediaの次に用意されるかもしれない、新たなピアレビュー付きのオンライン百科事典プロジェクトが立ち上がるときに、その叩き台として再利用することも可能なわけです。もちろん、wikipediaよりも優れた内容が書かれたサイトはネット上にごろごろしています。けれども著作権の問題をクリアすることなく、それを「自由」に扱うことはできませんし、またそれぞれの作者に対して個別にライセンス許諾を求めることも実際問題として不可能です。現在のWikipediaは、まさに「情報を発信するところに情報が集まる」の典型で、GFDL利用可能な文章を蓄積する場所として有効に機能しています。このあたりはまさに自由利用ライセンスならではの利点だと言えるでしょう。
それが果たして、wikipediaの標榜する「百科事典として」どうなのか、という点については評価が大きく分かれるでしょうが、少なくともそういう面で「価値があるもの」になっていることは評価できると思います。
Re:オープンモデルの品質保証 (スコア:0)
Re:オープンモデルの品質保証 (スコア:2)
参考までにWikipediaでの記事 [wikipedia.org]も。
(昔誰かがタレ込んだはずだけれど、記事が見つからず)
Jimmy・Wales氏自身の見解 (スコア:0)
でも、Wikipediaというものがどういう物なのか、という事についても、
もしかしたら認識されていないかもしれない、と思います。
Wikipedia's Chief: Don't Quote Us [businessweek.com]
私は、個別の水準の高い記事では、既にピアレビューは成立していると見ている人です。私自身の要求水準は引用した記事の著者と同程度なので、品質保証としてはそれで十分だと思っています。でも現在は、それは制度的に保証されているものでは無いですから … 記事をリンクしたら、改変されていないかどうか定期的に見回るという仕事