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例えば日本という国土で生産できる食料から維持できる人口から推定すると, ざっと江戸時代後期と同じ3000万人程度. 現在の1/4ぐらいってところが落ち着きどころかもしれません. 出生率が1.4だと2世代で人口が半減する計算になりますから, 今世紀末ぐらいには近い数字になっているんじゃないですかね.
逆に考えると, 明治期以降150年程度で4倍の人口に爆発的に増えたのがおかしかっただけで, 単に適正な値に戻るだけなのかも.
うーん, そりゃ逆にあまりにも楽観的な見方.
第1に農業生産に従事する人口が減ってもやっていけるのも, 本来必要な部分を輸入に頼っているから. 現在の日本の食料自給率はカロリー換算で(これにも他で指摘されているように肉食化による飼料輸入という問題があるんだけれど)40%程度. それでも輸入が続けられればよいけれど, 今世紀前半は中国, インドを中心に, 今世紀後半には(政治的安定と疫病対策が得られれば)アフリカ諸国で大幅な人口増加がみこまれますから, それだけで輸入コストの増加がみこまれます.
一方, 全世界的に見て耕地面積の拡大はそれほど見込めず, むしろ大生産地のアメリカ, 中国, ブラジルなどでは砂漠化や農地疲弊が進んでいますので, 良く見て現状維持というところでしょう. これも食料輸入コスト増大の原因になります.
すなわち, 産業シフトによって国レベルでの人口維持が可能と考えるのは, 全世界的に見て供給側に余裕があった前世紀の考え方と言えます. 少なくとも何らかの危機感を持つべきでしょう.
第2に江戸期から現在に至るまでの農業生産性の向上ですが, これには大きなエネルギ消費が可能であることが前提であったことを忘れてはいけません. もちろん品種改良の様に比較的エネルギ依存の低いものもありますが, 現代農業の大部分は農耕・土木機械による耕作・灌漑, 化学肥料の大量投入による収量の確保, 農薬による病虫害の防止といったエネルギ投入によって支えられているのが事実です. 漁業も現在ではエネルギ無しでは船一隻出すことができません.
今後100年を考えた時に化石燃料はどこまで持つのか不透明です(単価が上がるのは確実ですし). 原子炉は廃棄物の処理を考えると, やはり核融合や太陽発電衛星までのつなぎ程度にしか使えないでしょう. とすると, この面でも前世紀と同じやりかたが通用すると考えるのは一種の賭けです.
ですから3000万人というのは日本が侵略されるとかの事態を除いた最も確実な数字, これに+αがあるのは確実でしょうが, 具体的にどこまで上積みできるかは不透明です.
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計算機科学者とは、壊れていないものを修理する人々のことである
推定ではどこまで経るんだろう? (スコア:1)
公共の道路を作ったり建物を建てたりするときは、利用者増としたい人たちから、都合が悪くて計算しないこと、というになっているのかな?
考えすぎ??
Re:推定ではどこまで経るんだろう? (スコア:4, 興味深い)
例えば日本という国土で生産できる食料から維持できる人口から推定すると, ざっと江戸時代後期と同じ3000万人程度. 現在の1/4ぐらいってところが落ち着きどころかもしれません. 出生率が1.4だと2世代で人口が半減する計算になりますから, 今世紀末ぐらいには近い数字になっているんじゃないですかね.
逆に考えると, 明治期以降150年程度で4倍の人口に爆発的に増えたのがおかしかっただけで, 単に適正な値に戻るだけなのかも.
Re:推定ではどこまで経るんだろう? (スコア:1, すばらしい洞察)
工業化が進んで農業生産に従事する人口が減っているのに、
#現在の中国を見れば分かる
産業のシフトを無視して人口計算するのはおかしい。
ついでに言えば、江戸時代の頃から今日に至るまで
農業生産効率が向上していないとするあなたの推察は
ちょっとばかり農業関係者に失礼じゃないですか?
Re:推定ではどこまで経るんだろう? (スコア:2, 興味深い)
うーん, そりゃ逆にあまりにも楽観的な見方.
第1に農業生産に従事する人口が減ってもやっていけるのも, 本来必要な部分を輸入に頼っているから. 現在の日本の食料自給率はカロリー換算で(これにも他で指摘されているように肉食化による飼料輸入という問題があるんだけれど)40%程度. それでも輸入が続けられればよいけれど, 今世紀前半は中国, インドを中心に, 今世紀後半には(政治的安定と疫病対策が得られれば)アフリカ諸国で大幅な人口増加がみこまれますから, それだけで輸入コストの増加がみこまれます.
一方, 全世界的に見て耕地面積の拡大はそれほど見込めず, むしろ大生産地のアメリカ, 中国, ブラジルなどでは砂漠化や農地疲弊が進んでいますので, 良く見て現状維持というところでしょう. これも食料輸入コスト増大の原因になります.
すなわち, 産業シフトによって国レベルでの人口維持が可能と考えるのは, 全世界的に見て供給側に余裕があった前世紀の考え方と言えます. 少なくとも何らかの危機感を持つべきでしょう.
第2に江戸期から現在に至るまでの農業生産性の向上ですが, これには大きなエネルギ消費が可能であることが前提であったことを忘れてはいけません. もちろん品種改良の様に比較的エネルギ依存の低いものもありますが, 現代農業の大部分は農耕・土木機械による耕作・灌漑, 化学肥料の大量投入による収量の確保, 農薬による病虫害の防止といったエネルギ投入によって支えられているのが事実です. 漁業も現在ではエネルギ無しでは船一隻出すことができません.
今後100年を考えた時に化石燃料はどこまで持つのか不透明です(単価が上がるのは確実ですし). 原子炉は廃棄物の処理を考えると, やはり核融合や太陽発電衛星までのつなぎ程度にしか使えないでしょう. とすると, この面でも前世紀と同じやりかたが通用すると考えるのは一種の賭けです.
ですから3000万人というのは日本が侵略されるとかの事態を除いた最も確実な数字, これに+αがあるのは確実でしょうが, 具体的にどこまで上積みできるかは不透明です.
Re:推定ではどこまで経るんだろう? (スコア:0)
それを言うのなら、国家単位でのみ食糧生産を考える
その思考も前時代的というべき。
Re:推定ではどこまで経るんだろう? (スコア:0)
石油枯渇派と一緒でお前何年同じこと言い続けてるんだって感じで。