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長期的な見通しやビジョンはあえて持たないようにしてる -- Linus Torvalds
このなんともいえないもどかしさは… (スコア:4, 興味深い)
製作者としては、最終的な紙の単行本が完成形のイメージとしてあるので、その中間が紙の雑誌なのかインターネット(コンピュータのディスプレィ)雑誌なのかはまるで関知していないということなのでしょうが、それを読まされる読者はたまったものではないと思いますね。
例えば4コマ漫画を紙面と同様に画面に4コマ出しちゃうのが、従来のウェブコミックであるとすれば、1コマずつ出すというだけでもずいぶんと読みやすくなる
マルチレス (スコア:2, 興味深い)
複数レスがついていて内容が重複するので、勝手ながらこちらでまとめますね。ごめんなさい。
①先ず誤解があるようなので修正。
1コマずつが良いと言っているのではなく、製作者が読者の視点(スコープ)を固定する必要があるということ。
紙媒体では同じ大きさ、同じ解像度で読者に作品を提供できるのに対して、ディスプレィではそれがまちまちであり、紙の原稿をそのままもってきたところで、作者の意図した読まれ方がされる補償は全く無い。
紙では一ページあるいは見開きを一瞥しておおまかなストーリが把握できるのに対して、ディスプレィではそれが難しい。
ゆえに、本来紙媒体の原稿では、一ページをまるまる読者に任せても平気だったのに対して、ディスプレィではそれを限定する必要である。という感想です。
だから2コマずつだって、4コマだって構わないわけで、前述のアニマル横"丁"でも、全てがクリックで次ページに進むんじゃなくて、コマを被せるなどすることで、ストーリーを追う過程で、ページをバックする必要性を極力廃する工夫をしてますし。それは読みやすさに貢献していると感じます。
# ライブドアの4コマは例としてまずかったですか…そうですか…
②コマ割りの重要性について
紙媒体についてはみなさんのおっしゃる通り。
ただコマを右上から左下へ追っていくというお約束は、右から左へと読んでいく日本語縦書きの書物であることと、本自体を右手で支えて左手でページを繰っていくという物理的な作業とが、それを自然なこととしているわけで、ディスプレイではそのお約束は合致しないでしよう。
っていうか、ディスプレイ上で縦書きの日本語を読むことはきわめて"まれ"だし、横スクロールにしても左から右だし、コミックとの相性は極めて悪いことに反論する余地はないでしょ?
それを何とかしようとSEED他でインタフェイスの工夫を試行錯誤してきたわけですけど、成功していないし、成功しないだろうし、努力する点はそこじゃなくて、ディスプレィで読むコミックにはそれ用の文法(もちろんコマ割りも)が必要だと思う次第なわけです。
③斬新さを求めているわけではなくて
どうすればディスプレイで読みやすいかっていう工夫は必要だと思うし、それはインタフェイスの工夫だけでなく、漫画そのものの文法にまで踏み込む必要はあると思うということ。アニマル横丁は懲りすぎだとしても、ウェブコミックの文法の実験として、成果を上げているし、参考にする部分も多いと思います。
④最終的に単行本
当面はしょうがないのかなぁとも思うし、そうである以上ウェブコミックが文法にまで踏み込めないのも当然といえば当然でしょう。けれど、このままではディスプレィで読みにくいっていう現状が改善されることも絶望的であり、その結果としてウェブコミックが一般的になることもないでしょうし、その結果として最終的に単行本で回収というモデルが壊れることもないでしょうから、ディスプレィで読みづらいウェブコミックが……。(以降無限ループ)
以上です。やっぱり分かりづらいですね。すんません。
Re:マルチレス (スコア:2, 興味深い)
そのよう(デジタルコミックの発信)ではないのだと思います。
最近では結構知られてますが、マンガ雑誌は雑誌だけ売って
いたのでは儲かりません。銭(1)/鈴木みそ [bk1.co.jp]で
わかりやすく解説されてますが、実売が採算分岐点を割って
いるものも少なくありません。その分はというと単行本の
売り上げで回収するというビジネスモデルなわけです。
COMIC SEEDの場合は実際上マンガ雑誌が単行本分の原稿書き
溜めと宣伝であると割り切り、雑誌はWEBでの無料配信に特化
してしまったのでしょう。ディスプレイ上で紙媒体前提のものを
読むのは見づらいというデメリットはありますが、流通の
都合により小規模書店等に回らないといった事態を回避できる
といったメリットもあります。
それならWEB上でのコンテンツ販売にすればいいじゃないか、
と思われるかもしれませんが、WEB上でのデジタルコンテンツ
販売のビジネスモデルは今のところ上手く行った例はあまり
多くありません(理由はいろいろだと思いますが)。ですので
母体が小規模な出版社としては利益はビジネスモデルとして
確実性の高い通常書籍販売で、ということなのだと思います。
いずれウェブ上で利益が回収できるビジネスモデルが成立すれば
ウェブコミック特有の表記・文法を用いたコミックも商業
ベースで広く行われると思いますが、現状ではやはりまだ
一部にとどまらざるを得ないと思います。
紙のコミックがこれだけ安いと、ね… (スコア:2, 興味深い)
一方でコミック雑誌の流通が衰退した韓国ではネットカフェでWebコミックを読むスタイルが定着し、Web独特の縦スクロールを生かした表現や、定額制などの課金ビジネスも発展しています。ただそれが羨ましいかといえば、これだけの種類のコミック雑誌がタダ同然の値段で売られている日本のほうが、世界のgeekからは羨ましがられていることを再確認する次第です。
Re:紙のコミックがこれだけ安いと、ね… (スコア:0)