アカウント名:
パスワード:
プロジェクトで何を実現したか、あるいは何を実現しようとしているのかが重要で、 真のオープンソースであるかそうでないかはあまり重要ではないように思います。 真のオープンソースだからといって良いものができるとは限らず、 真のオープンソースではないから良いものができないというものでもありません。
それは OSS を利用して情報システムを組み上げる業者 (IBM など) にとって、 びっくりするような部品の仕様変更が起こらない、という点です。 プロプライエタリソフトウェアを外部から仕入れる場合は、開発会社が 仕様を変えてしまえば SIer はそれに合わせなければなりません。
不意を突くようなドラスティックなカーネルの変更に何度泣かされたことか。しかもそれを明示するようなドキュメントのたぐいも一切なし。自分でソースコードを比較して気づかなきゃならない。
その点、Windowsはドライバレベルですら互換性に無茶苦茶気を使っていて、製品のバージョンが上がっても、サービスパックレベルなら同じバイナリがほぼそのまま動く。製品のアップグレード時ですらリビルドすればほぼ同じソースコードで使える。リビルドしなくても動いてしまったりする。もう開発・保守にかかる工数は天地の差。
Linuxを積極的にサポートしたがらないベンダが多いのは決して市場シェアだけの問題じゃないんだよね。
「開発会社だって自身が損するようなことはしない」という反論が聞こえてきそうですが、中には尊大だったり強欲だったりする開発会社もあります。
他のオプソOSについてはよくわからんけど少なくともLinuxはこれに当てはまりませんね。 不意を突くようなドラスティックなカーネルの変更に何度泣かされたことか。 しかもそれを明示するようなドキュメントのたぐいも一切なし。 自分でソースコードを比較して気づかなきゃならない。
で、少なくとも「びっくりするような仕様変更が起こらない」という点が少なくともlinuxに関しては当てはまらないいう本質も変わらんわけだし。
もっと大局的にいうと、kernel API 変更の影響を直接受け易いのはSI 業者というよりハードウェア供給会社に近い立場だと思います。
そういった所が折角ビジネス的に導入しようって人々の足を引っ張って居るんだろうなぁ。
自分の商品のみならず、周辺迄手間隙をかける必要があるってのは。
>確かにプロプライエタリなプロジェクトは事前に察知しようと思っても限界があるよね。 とは言っても相手あってのものですから、例えばMSなんて互換性は重視しますし、大きな変更時には大々的に通知してますからねぇ。
現状ではビジネス的には後者の方が優勢なのは何ともし難いですね。 大抵の会社は自社商品を売りたいだけで、OSを造りたい訳でも無いんですから。
ソースが公開されてれば文句なくオープンソースぢゃないのかよ
より多くのコメントがこの議論にあるかもしれませんが、JavaScriptが有効ではない環境を使用している場合、クラシックなコメントシステム(D1)に設定を変更する必要があります。
犯人は巨人ファンでA型で眼鏡をかけている -- あるハッカー
真のオープンソース=最善。か? (スコア:2, すばらしい洞察)
真のオープンソースであるかそうでないかはあまり重要ではないように思います。
真のオープンソースだからといって良いものができるとは限らず、
真のオープンソースではないから良いものができないというものでもありません。
さらに言えば、これが取り上げるほどのストーリーなのだろうかという疑問が湧いており、
今思えば、それにコメントするまでもありませんでした。
でもせっかく書いたのでチラシの裏代わりに投稿します。
"真のオープンソース" に期待できること (スコア:2, 興味深い)
"When Good Enough Is Better" となっています。私なりの解釈を
付け加えると、プロプライエタリソフトウェアの方が遥かに高品質であれば、
オープンソースであることは重要ではありません。しかしオープンソース
ソフトウェアがまずまずの品質 (good enough) 以上であるときに、
独特の価値が発生します。
それは OSS を利用して情報システムを組み上げる業者 (IBM など) にとって、
びっくりするような部品の仕様変更が起こらない、という点です。
プロプライエタリソフトウェアを外部から仕入れる場合は、開発会社が
仕様を変えてしまえば SIer はそれに合わせなければなりません。
たとえばオペレーティングシステムの従来バージョンをいつまでも
供給して欲しいと思っても、開発会社の都合で従来品が出荷終了に
なってしまえばそれまでなのです。
「開発会社だって自身が損するようなことはしない」という反論が
聞こえてきそうですが、中には尊大だったり強欲だったりする開発会社も
あります。ただし Sun がそうなることを恐れるのは杞憂だと思いますが。
Re:"真のオープンソース" に期待できること (スコア:4, 参考になる)
不意を突くようなドラスティックなカーネルの変更に何度泣かされたことか。しかもそれを明示するようなドキュメントのたぐいも一切なし。自分でソースコードを比較して気づかなきゃならない。
その点、Windowsはドライバレベルですら互換性に無茶苦茶気を使っていて、製品のバージョンが上がっても、サービスパックレベルなら同じバイナリがほぼそのまま動く。製品のアップグレード時ですらリビルドすればほぼ同じソースコードで使える。リビルドしなくても動いてしまったりする。もう開発・保守にかかる工数は天地の差。
Linuxを積極的にサポートしたがらないベンダが多いのは決して市場シェアだけの問題じゃないんだよね。
まあこの件に関して言えばMSのことではないね。ZZX
Linux kernel 2.6 の API 変更履歴 (スコア:1)
「変更に何度泣かされたことか」と嘆いていらっしゃる割には、
あまり探索していないように見受けられます。
ほんの2分探したら、こんなドキュメント [lwn.net]が見つかりましたが?
もっと大局的にいうと、kernel API 変更の影響を直接受け易いのは
SI 業者というよりハードウェア供給会社に近い立場だと思います。
むろん、IBM は両方の側面を持っていますが。
Re:Linux kernel 2.6 の API 変更履歴 (スコア:2, 興味深い)
で、少なくとも「びっくりするような仕様変更が起こらない」という点が少なくともlinuxに関しては当てはまらないいう本質も変わらんわけだし。
そのとおり。だからいつまでたってもLinux対応をうたうハードウェアが出揃ってこないわけで。ZZX
Re:Linux kernel 2.6 の API 変更履歴 (スコア:0)
大きな変更がある時は事前のアナウンスが大切なんじゃないですかね?
それも無しに「対応が少ない」なんて言われても、そりゃ「当たりまえ」ってしか返せませんよ。
そういった所が折角ビジネス的に導入しようって人々の足を引っ張って居るんだろうなぁ。
いつまでドライバのリビルドを要求するんだろ? (スコア:0)
Linuxは必須ですよねぇ
標準対応してないnic使っているのを忘れて
リモートでアップデートして再起動したら泣きをみた
Re:"真のオープンソース" に期待できること (スコア:2, 参考になる)
>びっくりするような部品の仕様変更が起こらない、という点です。
いや起こりまくってると思いますが
- linux kernel API(やdevfs等)
- gccのc++ ABI(やオプションや言語の厳密な解釈の変更など)
- php4/5など言語系
- mysql 3/4.0/4.1/5.0
- apache module API
- mozilla/firefox extension API
- X Windowのフォントの扱い
- IM(Input Method)の扱い
etc...
むしろOSSの方が「互換性?ソースコンパチなら再コンパイルすりゃいいじゃん」てな調子でアグレッシブに(上位互換性のない)仕様変更しているように思えます。
もちろんOSSだから旧verを独自に保守するという手もありますが、セキュリティfixなどは往々にして最新版しか出ないのでbackportが必要だったり。
Re:"真のオープンソース" に期待できること (スコア:0)
ソフトウェアに強い発言力を持ち続けること、おそらくこれがIBMの描いた理想なのでしょう。
そしてSunがSolarisやJavaのコントロールを完全に手放さない理由もここにあります。
今回の一件も、Linuxコントリビュータとして実績を積んできたIBMの強気の発言です。
一般のSIerとしてこれらの業者に飲み込まれないためには、OS・ハードウェアの上に載る自分たちのソフト資産を守りきることです。
いくら口ではオープンと言っても、政治力でまともに相手をしては勝ち目がありませんから。
Re:"真のオープンソース" に期待できること (スコア:1)
# で,Sunは?
"Patriotism is the last refuge of a scoundrel." - Samuel Johnson
Re:"真のオープンソース" に期待できること (スコア:0)
詳しくない方にもわかるように書くと、IBMは「ハードも提案するシステムインテグレータ」です。
> # で,Sunは?
NASの分野で成長中ですね。
Solarisのファイルシステム ZFS との組み合わせが有望視されています。
Re:"真のオープンソース" に期待できること (スコア:2)
Google でもいいし,Jargon File [catb.org] でもいいし。
"Patriotism is the last refuge of a scoundrel." - Samuel Johnson
Re:"真のオープンソース" に期待できること (スコア:0)
「びっくりするような部品の仕様変更が起こ」ったとしても、
開発コミュニティに身を投じていれば事前に察知できるので
「びっくりする」奴が無能なだけということかな・・・?
確かにプロプライエタリなプロジェクトは事前に察知しようと思っても限界があるよね。
でもそこまでの能力も情熱も持ち合わせてない人にとっては
「びっくりするような部品の仕様変更」だよね、やっぱ。
Re:"真のオープンソース" に期待できること (スコア:0)
自分の商品のみならず、周辺迄手間隙をかける必要があるってのは。
>確かにプロプライエタリなプロジェクトは事前に察知しようと思っても限界があるよね。
とは言っても相手あってのものですから、例えばMSなんて互換性は重視しますし、大きな変更時には大々的に通知してますからねぇ。
現状ではビジネス的には後者の方が優勢なのは何ともし難いですね。
大抵の会社は自社商品を売りたいだけで、OSを造りたい訳でも無いんですから。
オープンソース=糞 (スコア:0)
強引だろうと独善だろうと、誰かに引っ張られなけりゃダメなのさ。
Re:真のオープンソース=最善。か? (スコア:0)
ええ、どこぞに定義が書かれていることは知っていますよ。
でもそれは「XXが定義した真のオープンソース」でしょ。まあ、内容が良
かったり時間的に早く提示されたものらしいけど、それだけ。
反論する人も多いし、知らない人はもっと多い。
そんな一部の人の定義は当然一部の人の最善である可能性があるので、他
人には最悪の可能性すらある。
例えば、「真のオープンソース」というものがあったから今回SUNが非難め
いた事をされている訳でしょう。
「真のオープンソース」を頭から消した状態で考えてもSUNは非難されるよ
うなことをやっているの?
Re:真のオープンソース=最善。か? (スコア:1)
Re:真のオープンソース=最善。か? (スコア:0)
OSDの定義しているオープンソースという概念には
単にソースコードを開示するだけじゃなくて、
自由に配布してもいいとか、派生したものを配布していいとか
いろんな条件があります。
他ツリーでも指摘されてますけど。
単にコードを開示することのみを意味するのか、
OSD準拠のものを指すのかは
文脈によって変わってきますし、
そのことで結構な混乱が起こることがあります。 [srad.jp]
同様なものとしてシェアウエアの対義語として日本で使われているフリーソフトという言葉と
ストールマンの言うフリーソフトウェアの意味がぜんぜん違うというのもあります。
まぁ別用語を作れば良いんですけどねー。
Re:真のオープンソース=最善。か? (スコア:0)
原語である英語だと、
Free Software != free software
Open Source != open source
と、キャピタライズすることで、一般名詞じゃなく固有名詞だって明示できるんですけど、
カタカナにしてしまうと分かりませんね。
英語でも会話だと文脈で区別するしかなさそうですが。