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Wikipedia の記述とは異なり、NIFTY-Serve (当時)の「SFファンタジーフォーラム」の当時の関係者は、会議室の運営者が命名した造語であると述べています。
YOMIURI ONLINE(読売新聞) [yomiuri.co.jp]の記事「【ライトノベル進化論】(下)「良質な青春小説」のような…? [yomiuri.co.jp]」では以下のように書かれています。
「ライトノベル」という和製英語は、1990年代初め、SFやファンタジー小説ファンが集ったパソコン通信の電子会議室から生まれた。名付け親は、同会議室のシスオペ(管理人)を務めた神北恵太さん(45)。
紹介本であるライトノベル☆めった斬り! [nifty.com]の大森望 [ltokyo.com]氏による序文「はじめに――本書使用上の注意(大森望) [nifty.com]」では以下の通り。
そもそも、大手商用パソコン通信サービスNIFTY-ServeのSFフォーラムで「ライトノベル」なる呼称が発明されたのは一九九〇年十二月のこと。
命名者ご本人である神北恵太 [skycube.jp]氏による記述「神北情報局: 名付け親だぞ [cocolog-nifty.com]」ではこうなります
そういう言葉は世の中になかったので、「ライトノベル」という言葉を作った。当時シスオペをしていたニフティサーブのSFファンタジー・フォーラムで、ライトノベルを独立した会議室として扱う事になった時に作った。
最後に、ライトノベル系とされているレーベルでの著書があり、NIFTY-Serve SF ファンタジーフォーラムの運営にも関わっておられた妹尾ゆふ子 [cside2.com]氏の文章番外編 妹尾ゆふ子 「ライトノベル」という名称の誕生について [sakura.ne.jp]へのリンクをあげておきます。当時を直接ご存じではないということですが、当時この言葉がどのような気分で使われていたかについての例になるかと思います。
というわけで、成立時点ではコンセンサスの発生とかを考える必要すらなく、彼らが会議室の運用上の必要から定義した分類ツールとしての造語だったわけです。もちろん何もないところから出てきた言葉ではなくて、既に存在していた漠然とした集合に対して定義と名前を与えた、ということだと思われますが。そして少なくとも 1990 年代の初頭から半ばにおいては、この言葉はソノラマ文庫・集英社文庫コバルトシリーズ・角川スニーカー文庫などのレーベルに対して彼らが与えたローカルな定義として認識されていたと記憶しています。
おそらくは、件のフォーラムの会議室利用者や、あるいはフォーラムの外でなにがしかの作品群に対する名称としてこの言葉を選んだ人たちによって、いろいろな認識が育っていったのだろうと推測しますし、それらの認識は元の定義によって縛られるべきものでもないだろうと思います。
しかしそのような認識については、この言葉なり言葉が示すものなりに対して、思い入れなり利害なりを持っている人が語るべきものだろうと思うので、自分にはあまり語れることはありません。
# いや、元の定義の話だっておれが書き込む話じゃないんだけどさ
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ライトノベルって (スコア:-1, フレームのもと)
Re:ライトノベルって (スコア:1, すばらしい洞察)
# ってこの論争になるから親コメントはフレームのもとなのか
たとえば、タイム・リープ [amazon.co.jp]がライトノベルで、夏への扉 [amazon.co.jp]がSFというのも納得出来ません。
# タイムトラベル(リープ)やタイム・パラドックスの説明・解釈においては、夏への扉(片道ですが)よりもタイム・リープの方がしっかり作ら
Re:ライトノベルって (スコア:2, おもしろおかしい)
># ってこの論争になるから親コメントはフレームのもとなのか
難しいですよね。 そもそも何に対して「ライト」なのか。
Light(質が軽い)であれば、対極にあるはずの「ヘビー」が存在がないあるいは希薄の状態です。
Light(明い)であれば、キノなんぞ疑わしいところです。
Light(問題ない)であれば、あまりにもご都合主義が多すぎます。(ご都合主義を問題ないと切り捨ててるのかも)
まあでも全体的に「質は問わない」「暗いものが少ない」「手軽によめる」ような気はします。体感的に。
でもひょっとしたら。 そもそも LightNovel ではなく実は RightNovel(保守的小説)かもしれません。(それがどういう意味なのかは分かりませんが)
#ライトノベルという単語を作った人も、ここまで浸透するとは思ってなかったのでしょうね。
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投稿処理前プレビュー確認後書込処理検証処理前反映可否確認処理後……
Re:ライトノベルって (スコア:1, 興味深い)
ネットコミュニティから発祥した言葉(有名な説の一つらしいけど)のようなので、その定義はネットが一番詳しいと。
ライトノベル [wikipedia.org]、カテゴリ [wikipedia.org]を見るのがいいのかな。
こうやってみると、「ある年以降、あるレーベルから発売された、日本人作家の作品群」という定義が見えてきます。
昔は狭いコミュニティの共通認識で、内容を伴ったコンセンサスが存在していたのかもしれません。
>「質は問わない」「暗いものが少ない」「手軽によめる」
という感じで。セリフで占められていて説明的でなく、明るいハードボイルドとも言えるかもしれません。
ヤオイという言葉もそうですが、当初の作品の内容を伴ったカテゴリを超えて趣向全体を指すようになっています。
カテゴリは商業的にキャッチーであれば、接頭語や接尾語のように応用・濫用される傾向があります。
○○テクノ、セレブ○○、カリスマ○○などがそうです。
作品の具体的内容を伴ったカテゴライズでは無くなってしまい、ある販売形態をもって、ある読者層に向けているという、
出版・書店関係者と読者の符丁、マーケティング的な意味を残しているだけではないでしょうか。
ミステリーというよりミステリーライトノベルといえば、売りたくない相手は向こうから敬遠するし、
一度支持して抵抗が無い読者は書店の中で足を向けるコーナーを探しやすい。
>LightNovel ではなく実は RightNovel(保守的小説)かもしれません。(それがどういう意味なのかは分かりませんが)
というのは、そういう事だと思います。ただ、メリットばかりではありません。
カテゴリの濫用によって、内容を伴ったもっと多くの潜在読者を切り捨ててしまう、という罠も潜んでいます。
Re:ライトノベルって (スコア:2, 参考になる)
Wikipedia の記述とは異なり、NIFTY-Serve (当時)の「SFファンタジーフォーラム」の当時の関係者は、会議室の運営者が命名した造語であると述べています。
YOMIURI ONLINE(読売新聞) [yomiuri.co.jp]の記事「【ライトノベル進化論】(下)「良質な青春小説」のような…? [yomiuri.co.jp]」では以下のように書かれています。
紹介本であるライトノベル☆めった斬り! [nifty.com]の大森望 [ltokyo.com]氏による序文「はじめに――本書使用上の注意(大森望) [nifty.com]」では以下の通り。
命名者ご本人である神北恵太 [skycube.jp]氏による記述「神北情報局: 名付け親だぞ [cocolog-nifty.com]」ではこうなります
最後に、ライトノベル系とされているレーベルでの著書があり、NIFTY-Serve SF ファンタジーフォーラムの運営にも関わっておられた妹尾ゆふ子 [cside2.com]氏の文章番外編 妹尾ゆふ子 「ライトノベル」という名称の誕生について [sakura.ne.jp]へのリンクをあげておきます。当時を直接ご存じではないということですが、当時この言葉がどのような気分で使われていたかについての例になるかと思います。
というわけで、成立時点ではコンセンサスの発生とかを考える必要すらなく、彼らが会議室の運用上の必要から定義した分類ツールとしての造語だったわけです。もちろん何もないところから出てきた言葉ではなくて、既に存在していた漠然とした集合に対して定義と名前を与えた、ということだと思われますが。そして少なくとも 1990 年代の初頭から半ばにおいては、この言葉はソノラマ文庫・集英社文庫コバルトシリーズ・角川スニーカー文庫などのレーベルに対して彼らが与えたローカルな定義として認識されていたと記憶しています。
おそらくは、件のフォーラムの会議室利用者や、あるいはフォーラムの外でなにがしかの作品群に対する名称としてこの言葉を選んだ人たちによって、いろいろな認識が育っていったのだろうと推測しますし、それらの認識は元の定義によって縛られるべきものでもないだろうと思います。
しかしそのような認識については、この言葉なり言葉が示すものなりに対して、思い入れなり利害なりを持っている人が語るべきものだろうと思うので、自分にはあまり語れることはありません。
# いや、元の定義の話だっておれが書き込む話じゃないんだけどさ