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UNIXはシンプルである。必要なのはそのシンプルさを理解する素質だけである -- Dennis Ritchie
味音痴なのですが (スコア:2, 興味深い)
それはもうびっくりするくらい不味い.どう不味いかって言うと,『色の付いたお湯を出された.』って感じです.デカフェなんかだとさらに酷い.
一緒に行った先生にそれを言うと,
『だからスターバックスはすばらしいんだ.アメリカ全土のどこの街でも飲めるコーヒーを出してくれる.』
と言われて,凄く納得した.
ここからは適当な推測なんだけど,スターバックスと同じくらいの味のコーヒーを他の店でも出すようになったんじゃね?
スターバックス高いし.だから苦戦してるだけの予感.
Re: (スコア:1, 興味深い)
Re:味音痴なのですが (スコア:0)
自分はフツーにおいしいのはドイツと思ってましたが。
Re:味音痴なのですが (スコア:2, 参考になる)
以下、社会学的な部分については、あんまり知識がないんで、ほとんど聞きかじりになっちゃいますが…
時代的なところから言うと、昔はいい豆はヨーロッパ、おっしゃる通り、ドイツもよかったですが、やっぱり北欧がいいところの豆を買い占めちゃう、という感じで握ってました(他の国の人たちから見ると、「そんな値段で仕入れて売れるのか?」というくらい)。フランスはどっちかと言うと、旧植民地との取引がメインだったので、それ以外のところはいい豆であってもそんなに関心を示さない感じ。イタリアもそれに近いというか、農園単位での買い付けなんかにはあんまり興味を示さない感じと言うか……
ところが時代が流れて、最近では、スタバあたりに端を発するスペシャルティコーヒーの流れのおかげで、アメリカが買い占めちゃうという流れになっちゃってるわけです。特にグアテマラとかメキシコとかの、中米系の豆はトラックで直接輸送できちゃうというのが大きいので。で、またアメリカではSCAAっていうスペシャルティコーヒー協会が頑張って、高品質の豆の評価基準を何とか作ろうとしてきたこともあって、結構品質評価の仕組みも整って来てる、というのがあります。
ただまぁ、聞くところによると、ヨーロッパの人たちは「ああ、アメリカはようやくそういうのを意識するようになったのね」という程度に捉えてるらしいです…ヨーロッパではそういう規格みたいのを頑張って設けなくても、それぞれのロースターが好きに評価していっても近いところになるというか…歴史が長い分、基準が整ってるというか、そんな感じらしいです。ただまぁ、ヨーロッパでいうと、ドイツは東西併合以降の経済状況の悪化から、コーヒーに高い税金がかかるようになってるので、質は落ちているそうで、同じドイツ語圏ならオランダの方がレベルが高く、国境近くのドイツの人はオランダに買いにいっちゃうとか。北欧・フランス・イタリアあたりはあいかわらずらしいですが、イタリアにも少しそういう動きも出てるとか。
日本に関して言うと、アメリカの後追いをしてるような状況なので、あまり芳しくはありませんね……特にまずいのが、「スペシャルティ」という名前ばかりが先行していて、実際にその香味の評価が出来る人材が不足してるということ。例えば、パナマで最近生産されてるゲイシャ種という高品質のコーヒーがあって、これはすごく個性的な(レモンフレーバーの)良い豆で、2004年には最高価格を塗り替えたような豆なんですが、こういう「個性のある」豆だけが先に知られたために、「個性的」ならば「いい豆」だと勘違いしてしまってる人も多いとか。そうすると、いわゆるオフフレイバーと呼ばれるような「質の悪い豆の匂い」なんかを「個性的」と勘違いして、高い値で落札してしまうような人も出てくるわけで。「いいカモ」にされかねないような状況も出て来てるとか。
Re:味音痴なのですが (スコア:2, 興味深い)
>イタリアにも少しそういう動きも出てるとか。
これはドイツのような税制が出てるというわけではなくて、イタリアでもスペシャルティの規格作りに向けた取り組みが始まってるらしい、という意味でした。
これだけでは何なので。
日本の「スペシャルティ」についての捉え方についてはもう一つ、「とりあえずスペシャルティの方がいいよね」的な部分があるようでして。アメリカや、北欧なんかではそうではなくて、「スペシャルティ」と相対して「コモディティ」というのがあり、前者は高品質高価格、後者は、それなりの品質でそれなりの値段、という形での棲み分けみたいなのがあったりします。
少し前は、日本のスペシャルティコーヒー関連の活動ってのは、少しうさんくさげなところがあるというか、上述のように「イメージ先行で儲けたい!」みたいな感じがあって結構批判的に見てたのだけど、最近はきちんと判る人たちも増えてきてるというか、少しずつ中身が充実しつつあるということで、個人的には評価を上げていってるところだったりする。
Re:味音痴なのですが (スコア:1)
>イタリアもそれに近いというか、農園単位での買い付けなんかにはあんまり興味を示さない感じと言うか……
参考になります。ただ、書籍だと
「エスプレッソの飲み方ではそもそも高価な豆である必要がなく、むしろ安い豆のほうが適している。
安いロブスタ種も深入りだと独特の臭気も消えるし、雑味となる油分や強すぎる苦味も逆にメリットとなりうる。」
という意見もあったのですが、そのあたりも産地とかに気を使わない原因なんですかね?
#卵が先か親鳥が先か…みたいな感じですがw
Re:味音痴なのですが (スコア:1)
エスプレッソ、というより深煎り豆だと、ロブスタだとか、非水洗式精製で生産しているような豆の特徴となる
匂いが気になりにくいという点で、これらを飲みやすく飲むためには有利な抽出法だと言えます。
あとフランスの方は、いわゆるカフェオレが普及してるというのも一つの理由になっているかと。雑味や独特の
臭気も抑えられるし、むしろ苦味の強いものの方がカフェオレには合うので。
ただし「安い豆の方が適している」かというと、やっぱりまぁいい豆というか、アラビカを使う方が好まれますね。
例えばイタリアのエスプレッソメイカーの一つillyなんかも、自社の豆にアラビカを用いていることを強調してたりします。
またロブスタとアラビカの違いの一つに、アラビカの方がショ糖含量が多くて、それに由来する酸や香味成分の生成が
豊かだというポイントがあるんですが、それをロブスタに補うための方法として、砂糖を混ぜて焙煎するという方法
(torrefacto)も用いられてたりします。
Re: (スコア:0)
やはりアラビカ種とロブスタ種には越えがたい壁があるんですねぇ。
しかしここまで扱いに差があると逆にロブスタ種手に入れて一度自分で淹れてみたくなりましたw