by
Anonymous Coward
on 2008年12月07日 11時52分
(#1469019)
> 血液専門ということは白血病などが専門ですから,
BBCの元記事によれば医師は "vascular surgeon" だったとあります。そのおかげで太い血管の処置が適切にできたとも。 "I don't think that someone that wasn't a vascular surgeon would have been able to deal with the large blood vessels involved."
指示を送った医師とは何度も一緒に手術をしていたので、テキストだけでも指示はよくわかったと。 "I knew exactly what my colleague meant because we have operated together many times."
素晴らしい (スコア:2, 参考になる)
血液専門ということは白血病などが専門ですから,手術と手術後の管理には,手術同様不慣れだった可能性が高いですが,それもクリアしたということですね.その辺りの専門は麻酔科医ですね.
Re:素晴らしい (スコア:4, 参考になる)
BBCの元記事によれば医師は "vascular surgeon" だったとあります。そのおかげで太い血管の処置が適切にできたとも。
"I don't think that someone that wasn't a vascular surgeon would have been able to deal with the large blood vessels involved."
指示を送った医師とは何度も一緒に手術をしていたので、テキストだけでも指示はよくわかったと。
"I knew exactly what my colleague meant because we have operated together many times."
元記事もそんなに長い記事じゃないですが、タレコミの要約だけ読むよりはまだ状況が多少は良くわかりますよ。
Re:素晴らしい (スコア:5, 興味深い)
彼は「血管外科医」であり、それこそお腹の大動脈を置換したり再建したりするような、途方もない手術を普通にやってる科です。かつ、彼は国境無き医師団の一員としての経験も多く、外傷を救命するシチュエーションにおいて彼の専門知識を存分に発揮しまくってたようです。原文 [bbc.co.uk]を見る限り、彼本人も、こういう状況に出くわした場合の対応について元々それなりの自信があってコンゴにいたと思われます。
それでも、普段見ない部位の手術というのはそれだけでも難しいです。「凄すぎてあり得ない非常識な成功」かと思ったら、「とても凄い成功」だったということ。
とりあえず血管を結紮し、血を止め、壊死や感染した肉を切り取って、皮膚で覆ってしまえば、「救命手術」としてはOKなので、そういう意味では彼には十分な技術が元々あったんでしょうし、仮に日本の血管外科医が国内の僻地でこの患者に出会ったとしても、そのくらいでいいなら出来ると思うのですが、
今の日本なら、「しわが残り美容的に問題」とか「棘上筋腱の切断部位が教科書に書いてあるより2cm内側過ぎた」とか「幻肢痛が残った」とか「本当に切断する必要はあったのか」とかで平然と訴えられて医師生命が終わったりしますから、やっぱり、見るからに出血している血管だけなんとなく処理して、ヘリコプターを呼ぶのが、国内の血管外科医の普通の対応だと思います。
A vascular surgeon, not a hematologist (スコア:0)
> 「手術なんてまったくやったことないはずで、普通に考えると殺人行為だ」と驚けるのですが、
一応、「骨髄採取術」だけはやるので、他の内科医よりは全身麻酔の手術に入る機会が多いかも知れません。
もちろん amputation なんてあり得ませんが。
# よく間違って報道されていますが、「骨髄移植術」の方は手術じゃなくただの点滴です。
Re:素晴らしい (スコア:3, すばらしい洞察)
1.英国の医師が適切な指示をしたこと
2.コンゴの医師がそれに従って専門外の難手術を遂行したこと
なわけですが、もうひとつ
0.コンゴの医師が正確で十分な情報を英国の医師へ伝えたこと
がなければ成立しませんよね。
その点でも
>何度も一緒に手術をしていた
のが功を奏したんだろうな、と素人ながらに思いました。
うじゃうじゃ
血管外科医でしたか (スコア:1)
やはり,なるべく原文をチェックしないといけませんね.