アカウント名:
パスワード:
今、流行している行動経済学の本「予想どおりに不合理」(ダン・アリエリー著)によると、「現金を使わない取引では、自分を不正直な人間だと思うことなく、不正直になれて」しまい、「自分では想像できないほどの不正をしてしまうのだと自覚する必要がある」と指摘しています。
現金を使う時代の終わりの到来と共に、現金ではなく概念としての貨幣で取引するようになると不正に傾きがちな心をどうやってコントロールするのか、個人として国家として、早急に認識しなければならないと警鐘を鳴らしています。
コンピューター詐欺事件の数が、2000年には3,304件だったが2011年には約20,000件に急増したという背景には、このような人間心理の特徴も影響していると思います。
万引きとキセルの後ろめたさの違いとか、カジュアルコピーとかね俺は経済史には蒙いけど、お金が発明された当時にも不正はあったろうが、人類がそれを克服したのなら希望はあるね
「予想どおりに不合理」によると、2004年、アメリカの強盗事件の被害額は合計で5億2500万ドル、1回の強盗事件での被害額は平均して1300ドルだそうです。しかし、従業員による職場での盗みや詐欺は、年間およそ6000億ドルにおよぶと推定されているそうです。また、保険業界の報告によると、毎年、個人契約の被保険者たちは財産損失を申請するときに架空の240億ドルを上乗せするそうです。米国国税局によると、連邦政府の考える支払われるべき税金の額と、人々が実際に支払っている額には差があり、推定で毎年3500億ドルの損失になっているそうです。
他にもいろいろ例が挙げられていますが、職場の備品がいつの間にか必要以上に減っていったり、ノートPCの盗難や「紛失」が発生している今日、日本も似たような状況ではないでしょうか?
人類が不正を克服したとは言い難いと思います。
>他にもいろいろ例が挙げられていますが、職場の備品がいつの間にか必要以上に減っていったり、ノートPCの盗難や「紛失」が発生している今日、日本も似たような状況ではないでしょうか?
備品の盗難は今に限った情況でもない気がしますけど。統計情報があるならそれはきっとそうなんだろうなぁ。
数10人で試作ラインを運用していたときは備品(PC)の盗難紛失はほとんど無かったけど。その後工場を立ち上げて100人単位で人が増えていくと備品(特に消耗品)の減りが予想を遥に超えていきました。ある日工場の駐車場に停めてある車の中を除くと、工場の備品がいくつか転がってるのが見つかったり。通勤着を入れておくロッカーの中に隠してあったフロッピーディスクが箱ごと発見されたり。
そこでの経験で言うと人が増えて個人の責任だかモラルだかがどんどん薄くなっていき不正と呼べる行為が増えていくように感じました。
コンピューター絡みの犯罪が増えた理由の一つには、コンピューターとネットの普及によるそれらの数自体の増加もあるんじゃないすかね。でもそんな理由で説明できる以上に犯罪数が増加してるんだと思いますけど。
#リアルマネーが減っていくと、非公営ギャンブルや風俗のたぐいや援交なんかもキャッシュレス化される?
詳細は、「予想どおりに不合理」を読んで頂きたいのですが、その中で指摘しているのが、現金が絡まない犯罪は「やりやすい」という点です。現金を奪おうとしたら、刃物なり銃なりもって、相手を傷つけるのを覚悟で襲う必要があり、それは誰しもためらう。しかし、コンピュータ犯罪の場合は、誰かと対峙するわけでもなく、誰かが傷つくわけでもなく、誰かの財布から現金を奪うわけでもなく、スクリーン上でデータとしてのお金を「動かす」だけだから、心理的な障壁が低いと。
おっしゃるとおり確かにそれだけではないでしょうけど、そういう面はあるとは思いました。
数字だけ増やせばいいんですもんね、そりゃリスクも少ないし実際に手も汚れないから楽だ。不正じゃないけどデジタルデータをいじるだけで無尽蔵の儲けを生み出している会社も多い時代だし。
あのですね
> > 「現金を使わない取引では、自分を不正直な人間だと思うことなく、不正直になれて」しまい
これが、「お金の発明によって、人は(お金を使う限りにおいては)より正直になった」ということであれば、他の不正についても克服できる希望はありますね、という話なんですが
もちろん、「お金の発明によって、人は(お金を使わない場合に)より不正直になった」という可能性もあります
ですよね~何かを得れば何かを失うもの
不正克服前の社会基盤は不正で支えられていたわけですから不正克服後の世界では過去の社会基盤は成り立たない
バブルがはじけた程度のロスでもリーマンショック程度のロスでも対価が低すぎるんじゃないでしょうか
もしも既に人類が不正を克服しているとしたらエントロピーの増大が発生していると思われます
# 待て、慌てるな、これはキュウベエの罠だ
より多くのコメントがこの議論にあるかもしれませんが、JavaScriptが有効ではない環境を使用している場合、クラシックなコメントシステム(D1)に設定を変更する必要があります。
アレゲは一日にしてならず -- アレゲ研究家
「現金」を使わない取引は不正をしてしまう傾向が強い (スコア:5, 興味深い)
今、流行している行動経済学の本「予想どおりに不合理」(ダン・アリエリー著)によると、「現金を使わない取引では、自分を不正直な人間だと思うことなく、不正直になれて」しまい、「自分では想像できないほどの不正をしてしまうのだと自覚する必要がある」と指摘しています。
現金を使う時代の終わりの到来と共に、現金ではなく概念としての貨幣で取引するようになると不正に傾きがちな心をどうやってコントロールするのか、個人として国家として、早急に認識しなければならないと警鐘を鳴らしています。
コンピューター詐欺事件の数が、2000年には3,304件だったが2011年には約20,000件に急増したという背景には、このような人間心理の特徴も影響していると思います。
Re:「現金」を使わない取引は不正をしてしまう傾向が強い (スコア:0)
万引きとキセルの後ろめたさの違いとか、カジュアルコピーとかね
俺は経済史には蒙いけど、お金が発明された当時にも不正はあったろうが、人類がそれを克服したのなら希望はあるね
Re:「現金」を使わない取引は不正をしてしまう傾向が強い (スコア:3)
「予想どおりに不合理」によると、2004年、アメリカの強盗事件の被害額は合計で5億2500万ドル、1回の強盗事件での被害額は平均して1300ドルだそうです。
しかし、従業員による職場での盗みや詐欺は、年間およそ6000億ドルにおよぶと推定されているそうです。
また、保険業界の報告によると、毎年、個人契約の被保険者たちは財産損失を申請するときに架空の240億ドルを上乗せするそうです。
米国国税局によると、連邦政府の考える支払われるべき税金の額と、人々が実際に支払っている額には差があり、推定で毎年3500億ドルの損失になっているそうです。
他にもいろいろ例が挙げられていますが、職場の備品がいつの間にか必要以上に減っていったり、ノートPCの盗難や「紛失」が発生している今日、日本も似たような状況ではないでしょうか?
人類が不正を克服したとは言い難いと思います。
Re:「現金」を使わない取引は不正をしてしまう傾向が強い (スコア:1)
>他にもいろいろ例が挙げられていますが、職場の備品がいつの間にか必要以上に減っていったり、ノートPCの盗難や「紛失」が発生している今日、日本も似たような状況ではないでしょうか?
備品の盗難は今に限った情況でもない気がしますけど。
統計情報があるならそれはきっとそうなんだろうなぁ。
数10人で試作ラインを運用していたときは備品(PC)の盗難紛失はほとんど無かったけど。
その後工場を立ち上げて100人単位で人が増えていくと備品(特に消耗品)の減りが予想を遥に超えていきました。
ある日工場の駐車場に停めてある車の中を除くと、工場の備品がいくつか転がってるのが見つかったり。
通勤着を入れておくロッカーの中に隠してあったフロッピーディスクが箱ごと発見されたり。
そこでの経験で言うと人が増えて個人の責任だかモラルだかがどんどん薄くなっていき不正と呼べる行為が増えていくように感じました。
コンピューター絡みの犯罪が増えた理由の一つには、コンピューターとネットの普及によるそれらの数自体の増加もあるんじゃないすかね。
でもそんな理由で説明できる以上に犯罪数が増加してるんだと思いますけど。
#リアルマネーが減っていくと、非公営ギャンブルや風俗のたぐいや援交なんかもキャッシュレス化される?
Re:「現金」を使わない取引は不正をしてしまう傾向が強い (スコア:2)
詳細は、「予想どおりに不合理」を読んで頂きたいのですが、その中で指摘しているのが、現金が絡まない犯罪は「やりやすい」という点です。
現金を奪おうとしたら、刃物なり銃なりもって、相手を傷つけるのを覚悟で襲う必要があり、それは誰しもためらう。
しかし、コンピュータ犯罪の場合は、誰かと対峙するわけでもなく、誰かが傷つくわけでもなく、誰かの財布から現金を奪うわけでもなく、スクリーン上でデータとしてのお金を「動かす」だけだから、心理的な障壁が低いと。
おっしゃるとおり確かにそれだけではないでしょうけど、そういう面はあるとは思いました。
Re:「現金」を使わない取引は不正をしてしまう傾向が強い (スコア:1)
数字だけ増やせばいいんですもんね、そりゃリスクも少ないし実際に手も汚れないから楽だ。
不正じゃないけどデジタルデータをいじるだけで無尽蔵の儲けを生み出している会社も多い時代だし。
Re: (スコア:0)
あのですね
> > 「現金を使わない取引では、自分を不正直な人間だと思うことなく、不正直になれて」しまい
これが、「お金の発明によって、人は(お金を使う限りにおいては)より正直になった」ということであれば、他の不正についても克服できる希望はありますね、という話なんですが
もちろん、「お金の発明によって、人は(お金を使わない場合に)より不正直になった」という可能性もあります
Re: (スコア:0)
ですよね~
何かを得れば何かを失うもの
不正克服前の社会基盤は
不正で支えられていたわけですから
不正克服後の世界では
過去の社会基盤は成り立たない
バブルがはじけた程度のロスでも
リーマンショック程度のロスでも
対価が低すぎるんじゃないでしょうか
もしも既に人類が不正を克服しているとしたら
エントロピーの増大が発生していると思われます
# 待て、慌てるな、これはキュウベエの罠だ